動画配信・DRM・VSEO・動画マーケティングで「ニコニコ動画」と一致するもの



Mycom ジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/09/27/007/

スペイン連邦裁判所は9月23日(現地時間)、米Googleの動画共有サービス「YouTube」に自社が著作権を所有するコンテンツが掲載されているのはYouTubeの責任だとする地元TV局の訴えに対し、「YouTubeには責任なし」との判決を出した。Google側は「インターネットの勝利」と賞賛している。

日本でもどこかちゃんとしたところが訴えて判例を作った方がよいと思うのだが。

TVブレイクはなぜダメで、YoutubeはなぜOKで、ニコニコ動画はなぜ自主規制をしなければいけないのか、そのあたりが曖昧なままでは、国内企業だけが損をする形になる。

Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100909_392553.html

 今回の判決についてJASRACは、動画共有サイトにおける著作物の利用に関し、サイト運営者である企業が著作物の利用主体であること、および サーバーに情報を記録または入力した者として、プロバイダ責任制限法第2条4号にいう「発信者」にあたることを明確に認定・判断したものであり、高く評価 できるとしている。

 さらにJASRACは、「動画共有サイトのみならず、ユーザーアップロード型のサービスで違法音楽ファイルや違法動画を放置する事業者に対する警鐘となることが期待される」とコメントしている。
国内の判例としては、非常に重要。

国内運用のニコニコ動画が違法コンテンツを自主的に素早く削除しているのに対して、Youtube が米国内のデジタルミレニアム著作権法に準ずる対応で、基本的には申し立てベースでの削除しか行っておらず、未だに実質は違法コンテンツの新規投稿でアクセスを多く稼いでいる状況のはず。

JASRAC は国内の産業の正常化のためにも多重の基準を設けず、どんな相手にでも毅然とした態度で臨んでほしい。
IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20100831/351624/


 性年代別属性についてみると、ニコニコ動画は10代男性が突出しておりそれに10代女性、20代男性が続くが、30代以上の年齢層は比較的低い(図4-1)。YouTubeも10代、20代の比率はやや高いが30代以上の年齢層にも幅広く利用されている。性別でみるとどちらのプラットフォームも男性の比率が高い。
 
ニコニコ動画は、「不参加」以外(「コーディネイター」、「クリエイター」、「参加者」、「観察者」)のいずれもが全体よりやや多い。アカウント取得が前 提となっているため、ニコニコ動画利用者はYouTube利用者よりオンライン行動の活発な層の割合が高いようだ。中でも「コーディネイター」の比率が高 いことが特徴といえる。ニコニコ動画では動画上にコメントが流れる独自のコメント機能やコミュニティ機能など利用者同士の交流を促す機能が多数あり、投稿 者と視聴者があいまって独自の文化を築いている。活発な交流のなかで"ソーシャルメディア上のコンテンツを広がる形に整える"「コーディネイター」へは高 い評価が与えられているようだ。「コーディネイター」はサービス利用の満足度が「クリエイター」と比較して約1割ほど高い。
単月黒字ができているとはいえ、このユーザー層だとまだまだ安定的な収益性の確保ができているという感じでもなさそうか。今現在は、TwitterとUstreamのブームが、ニコニコ動画のアクセスも押し上げているような部分も多いようだし。

1年後くらいに、どうなるかは注目。
毎日.jp の記事
http://mainichi.jp/select/biz/bizbuz/news/20100905dog00m020024000c.html

 動画配信サイト「ニコニコ動画」を運営するニワンゴは、8月26日に「渋谷C.C.Lemonホール」(東京都渋谷区)で行われたライブイベント「ニコニコ大会議2010夏~笑顔のチカラ~」で、過去最高の8123人が有料生放送を視聴したと発表した。

 「ニコニコ動画」の生放送を視聴できる有料チケット「ネットチケット」(1500円)で計8123枚を売り上げた。これまでの売り上げ枚数記録は、今年3月9日に行われた生放送「初音ミク・ソロコンサート~こんばんわ、初音ミクです。~」で計3848枚だった。(毎日新聞デジタル)

1万人近い人が、1000円以上払ってまで見たいと思うコンテンツはあり得ない、と思っていたが、状況はだいぶ変わりつつあるということなのだろう。

コアなニーズで、テレビで流すほどのことはないライブのコンテンツではそういうこともありうる状況になっている。

国立競技場を満員にする、嵐のコンサートだったら数万人は行くかも。
Internetwatch の記事
 動画サイトの日本での訪問者数は、2010年4月時点でYouTubeが2502万3000人、Gyao!が1299万4000人、ニコニコ動画が843万4000人。YouTubeの訪問者数は1年前の34%増となっており、引き続き増加傾向を示している。また、2010年に入ってライブ動画配信サービスの利用者が急増しており、2010年4月時点の訪問者数は「ニコニコ生放送」が138万3000人、「Ustream」が99万2000人となっている。 

メモ。
ニコニコ動画ブログより
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2010/08/008610.html

今年5月の80万人突破から、約2カ月半での90万人突破となり、
プレミアム会員の方をはじめ、ニコニコ動画をご利用いただいている
全てのユーザーのみなさんへ感謝の気持ちでいっぱいです!
(※のべ人数ではなく、8月3日10時00分時点でプレミアムに「入会中」の方の数です。)

2ヶ月で10%以上有料会員が増えているのはすごい。今年の10月ごろには100万人を突破という形になるのだろうか?

自分の周りには有料会員はいないし、どのくらいまでいくかはちょっと想像できない。200万人は行かないか、それに到達するまでにはかなり勢いが衰えると予想はするのだけど。
Internet Watch の記事

 「RealPlayer SP」は、動画・音楽ファイルの再生や管理などのメディアプレーヤー機能に加え、動画のダウンロードや編集・変換機能などを備えたソフト。今回リニューアルした動画検索機能は、リアルネットワークスが提供するウェブサービスの1つで、RealPlayer SPの上部に設置されている「検索」タブからアクセスできる。使用する検索エンジンとして「Baidu.jp」と「Foooo」が選択でき、YouTubeやニコニコ動画など複数のサイトを同時に検索できる。

メモ。
IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/20/news054.html


メモ。収益化は大変そう。

ニコニコ動画のほうが国内インフラ内の配信性能は圧倒的に有利なはずなので、もっと一般うけするスキンを作ってサービスを提供すればいいのじゃないかと思うのだが・・・。そんなことをすると、やっぱりコアな顧客が逃げてしまうのだろうか。
IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/10/news062.html

ニコニコ動画のライブ配信「ニコニコ生放送」をiPhoneで楽しめる無料公式アプリが5月中に公開される。配信中の生放送映像が見られるほか、iPhoneによるライブ配信も可能で、PCとiPhoneの連携も。遊びやすい場を提供することで、ユーザーの才能発掘や、多くのユーザーに遊んでもらうのがニワンゴの狙いだ。
メモ。

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1004/20/news021.html

 セキュリティ企業のNetwork Boxは、企業ネットワークの利用状況に関する実態調査の結果を発表した。帯域幅の10%がYouTubeに使われていることが分かった。

日本で、ニコニコ動画だとほぼ間違いなく業務以外のことに使われているはず。このあたりはやはり問題か。
Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100305_353012.html

 ニワンゴは5日、動画共有サービス「ニコニコ動画(9)」で、月額525円の「プレミアム会員」の会員数が70万人を突破したと発表した。合わせて、同サービスのID登録者数が約1600万人になったと発表した。

メモ。

IDの登録者数の伸びの鈍化しているような気もする。

70万人というのは、アクティブなプレミアム会員という解釈でよいのだろうか?これまでの累積だと「ID登録者」並みに実体を反映していないことになるけれど・・・。
IT Plus の記事
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT11000025022010&landing=Next

私も含めて、ニコニコ動画を引き気味にみている人から見れば、良記事。

ニコニコ動画を喜ぶ文化があるのは肯定するものの、それが一般的な価値観へと広がりを見せるか、と言われれば懐疑的。現在の規模で適正にビジネスとして回るとすれば、それはそれで凄いことだし、それでよい。
マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/01/27/050/?rt=na

同商品は、ニコニコ動画の「ニコニコチャンネル」上で最大10分程度のプロモーション動画を配信できるというもの。映像の企画・制作は、人気テレビ番組「うたばん」「さんまのスーパーからくりTV」などの制作スタッフ陣を抱えるグーモが担当。対象ユーザに最適かつクオリティの高い映像コンテンツを提供できるとしている。

販売価格は1,000万円から。制作期間は約1.5カ月。

ニコニコ動画がどれほど購買意欲の高いユーザを得ているかは疑問なので、話題作りにはよいかもしれないが、やはりこれは感触的には高すぎる印象。ニコニコ動画でプロモーションして、1000万円以上の利益をあげられる商品とはどういうものになるのだろう?

これまでテレビ局にぶら下がって「おいしい仕事」をしてきた人たちがあぶれ出しているのを感じざるを得ない。
Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091204_333477.html

2009年は「ニコニコ生放送」にも注力した。ニコニコ動画運営が行う公式生放送は、ニコニコ生放送サービス開始から累計450回になるが、そのうち 2009年だけで300回行った。生放送では、同時視聴者数に制限を設け、プレミアム会員の視聴を優先している。そのため、生放送の強化はプレミアム会員 の増加につながるという。また、ユーザー生放送によって、人気ユーザーにはファンが付く傾向にあり、それがコミュニティサービスとしてのニコニコ動画を強 化することにもなると説明した。
このあたりが収益の面での差別化につながればよさそうだが、対象の母集団が比較的限定されてしまっている感じがするのでコメント通りに伸びるのかは疑問が残るところか。Yahoo! も、ライブはP2Pベースでパリーグライブなどで実績があるので、ニコニコ動画で何かの実績ができれば、有料ライブ分野に参入は難しくないのだし。

いずれにしても、儲かるモデルを作って実行してほしい。
@IT の記事
http://www.atmarkit.co.jp/news/analysis/200812/16/analysis.html

ただ、ユーザーを絞り込む前者の方向性は、大きな成長という「夢」を描けない。ドワンゴの市場へのメッセージとして問題があるだろう。そして後者 の方向性は高い技術力が必要になることに加えて、数年先に予測される動画ビジネスの収穫期の果実を放棄する可能性がある。ドワンゴは決断できるだろうか?  ニコ動は、国内発で世界的に見てもユニークなサービスである。存続のためにぜひがんばってほしい。


良記事。「頑張ってほしい」という思いも上に同じ。

ニコニコ動画を一般に拡大を試みるのは、空中分解する確率がきわめて高いと思うので、個人的には前者で行くしかない(後者を試みても最終的にはそちらに収束する)、と推測しているのだが。
IT media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/15/news079.html

 ニコニコ動画(ニコ動)の最大の危機を救ったのは、日本音楽著作権協会(JASRAC)の菅原瑞夫常務理事と、エイベックス・グループ・ホールディングスの松浦勝人社長だ――ニコ動運営側が、12月12日のサービス開始2周年を期に、「ニコニコニュース」でこんな裏話を明かした。

 ニコ動最大の危機は、「複数の企業・団体がニコ動を訴訟する直前までいっていた」という2007年7月~10月。「もしあの時点で訴えられていたら、ニコ動はまず持ちませんでした」と振り返る。

 この危機を救った恩人のうち2人が、菅原常務理事と松浦社長という。菅原常務理事は「ニコ動はあくまでユーザ側に立たないといけない。JASRACを敵にしていい。われわれは叩かれるのは慣れている」とアドバイスしたそうだ。

 「ネットではいろいろと攻撃されることの多い2人ですが、ニコ動がつぶれずにあるのはこの2人のおかげ」と運営側は感謝を示している。

参照先の記事を読んでも、具体的なことはあまり書いていないのでよくはわからないが、単なる対立の構図では業界的な健全な発展もないということだろう。

その点は文化庁の会合のJEITA側の論点などは目を覆うばかりだが。
Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/12/12/21856.html

 ニワンゴは12日、ニコニコ動画の最新バージョン「ニコニコ動画(ββ)」を公開した。利用にはユーザー登録(無料)が必要。今回から、ユーザーが生放送を行う「ユーザー生放送」と、ニコニコチャンネル参加企業が生放送を行う「チャンネル生放送」を追加した。

 「ユーザー生放送」は、ニコニコミュニティのオーナー(管理者)と、コミュニティ内で動画アップロード権限を持ちプレミアム会員であるユーザー が配信できる。「チャンネル生放送」は、公式チャンネルを開設している企業が配信できる。配信には、Webカメラとマイクが必要だ。

 どちらの生放送も、視聴画面左上のスペースに「運営コメント」を表示させたり、発信者のおすすめの動画を紹介することが可能。最大同時視聴数は コミュニティレベル(コミュニティ内のプレミアム会員数)によって変化する。1番組あたりの最長放送時間は30分で、ニコニコ動画全体で同時に50番組ま で配信できる。

 このほか、プレミアム会員限定の機能強化として、動画をブックマークする「マイリスト」の登録上限が1万2500件に増えた。さらに、 「SMILEVIDEO」への、1ファイルあたりの動画アップロード容量を拡大するとともにビットレートを向上。ファイル容量は最大100MB、ビット レートは1Mbpsになった。サイト混雑時に動画をアップロードをする際は、プレミアム会員が優先的にアップロードできる。

 なお、ニコニコ動画は2008年12月12日で2周年になる。ニワンゴによれば、新バージョンの「ββ」は、「2度目のベータ版という意味で、 原点回帰を指す」とのこと。ββでは今後、数十万人の同時アクセスに対応できるというチャットルーム「ニコニコ広場」や、ニコニコ動画の有料ポイントシス テムを利用したユーザーによる動画応援サービス「ニコニ広告」などの追加を予定する。

なんだかんだ言っても、たったの2年でこの規模のサイトに成長しているのはすごい。
IT media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/10/news064.html

 ライブドアの堀江貴文元社長が、12月15日に開かれる「ニコニコ動画」の動画コンテスト「第8回 国際ニコニコ映画祭」審査会に、ゲスト審査員として参加する。

 ニコニコ映画祭は、ユーザーから募集したユニークな動画作品に賞を授与する企画で、今回のテーマは「IT」。審査会は午後8時からで、その様子は「ニコニコ生放送」でライブ配信する。

ニコニコ動画には何とかうまくいく方法を考えて発展していってほしいとは思うが、現状だとネット上でのノリで話題を作っていくしかないのだろうか。
C-news の記事
http://c-news.jp/c-web/ShowArticle.do?did=01&aid=00011375

(調査結果のポイント)
◆動画配信サービスの利用 無料利用のトップは「YouTube」が圧倒的
◆視聴動画のカテゴリ 有料は全て3%以下、無料のトップは「音楽」
◆満足度の高い番組カテゴリは、「バラエティー」「アニメ」
◆有料サービス利用の理由「好きな時間に視聴するできるから」がトップ
◆有料サービス非利用の理由「利用料金が高いと思うから」が8割
◆動画視聴方法 「TV」7割、「動画配信サービス」2割
いろいろと面白いデータが記載。

ニコニコ動画を利用したことがある人の割合がアクセス数から考えるとかなり低いことがわかる。やはりかなり属性が偏っている。

無料動画の視聴において、音楽・アニメの割合が一気に伸びることも興味深い。
作るものに思い入れが強い人が多い業界だが、反面、著作物に対して個別に対価を払うことに反発する人も多い業界。

そろそろ、「動画」というざっくりとしたくくりではなく、目的別の分類などが出てきてもよいころかも。
Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/27/21671.html

 NTTレゾナントは27日、ポータルサイト「goo」で検索されたキーワードの検索回数に基づいた「goo年間ランキング2008」を発表した。2008年1月1日から10月31日までに検索されたキーワードを集計し、約200種類のランキングを公開している。

 全体の年間ランキングは、1位が前年に引き続き「yahoo」。2位は「YouTube」(前年3位)、3位は「Google」(前年2位)、4位は「mixi」(前年4位)、5位は「2ちゃんねる」(前年5位)という結果となった。

 gooによれば、2008年は動画サービスが話題を集め、前年3位のYouTubeが1つ順位を上げたほか、前年17位の「ニコニコ動画」が6位にランクイン。「Googleマップ」の「ストリートビュー」が話題になった「地図」も、前年19位から13位にアップした。

 芸能関係のキーワードでは、「里田まい」(18位)や「上地雄輔」(54位)が前年圏外からランクイン。そのほか、今夏の特徴的なニュースであった「ゲリラ豪雨」などの異常気象の影響がうかがえる「気象庁」(40位)がランクインした。

 gooではこのほか、「エド・はるみ」「鳥居みゆき」など2008年を象徴するキーワードをテーマごとに2つピックアップし、どちらの検索数が 多かったかを比較する「キーワード対決」や、2008年に注目されたキーワードをどのくらい知っているかを試す「知ってる度テスト」などを特集ページで公 開している。
Yahoo! に続き、検索語ランキングが発表。ここでも、Youtube ニコニコ動画が順位を上げている。(GYAOも上がっている。)

相対的な動画サイトの利用度合が進んでいることは間違いない。
Wired Vision の記事
http://wiredvision.jp/news/200811/2008112520.html

Live ではこういったことも起こるということでメモ。

Stickam では犯行予告なども起こっている。
http://www.privatestreaming.com/2008/10/31/post-173.html

日本でこういったことが起こると、ニコニコ動画などにアップされてさらに社会問題として奇怪な展開を見せそうな気がする。根本的なリスク面で無料ライブサービスは立ち上がりにくいか。

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/17/news049.html

 “音楽CD不況”が続いている。カセットテープやMDと違い、CDの楽曲データをコピーするのは簡単。「YouTube」や「ニコニコ動画」には さまざまな楽曲が動画付きで公開されており、「iTunes」や「着うた」も普及するなど、CDを購入せずに音楽を楽しむ手段が増えている。

 「最近の高校生はCDを『マスター』と呼ぶ」――ブログ「小鳥ピヨピヨ」に投稿されたこんな記事が話題になった。CDは「コピー元のマスター」という扱いで、1人が手に入れたらクラス中で回し、PCに取り込むのが当たり前らしい、という内容だ。

 実際に今の中高生は、CDにどのように接しているのだろうか。中学3年生男子(15)と高校2年生男子(16)、高校2年生女子(17)の3人と、大学1年生(20)に聞いてみた。

 音楽を全く聴かない人から好きなアーティストのCDは必ず購入するという人まで、4人の音楽への接し方はバラバラ。ただCDを「マスター」と呼ぶ かについては、「呼ばない、聞いたことがない」と全員が答えた。また、全員が「YouTube」や「ニコニコ動画」の楽曲付き動画をBGMにしているか、 そうしている友だちがいると話していた。

好きなアーティストならCDを買う

 「好きなアーティストのCDは新品で購入し、ちょっと好きな場合は中古で買う。見つからなければ借りることもある」――中3男子CDの買い方は、“CD派”の大人と変わらなかった。高2男子も「本当に欲しかったら買う」という。

 メジャーな楽曲ならYouTubeなどを通じて聴くこともできるが、好きなアーティストのものならCDで欲しいという。理由は「カップリングが聞きたかったり、グッズとして欲しいから」。着うたは音が悪い上「携帯はいつもマナーモードだから」ダウンロードしないという。

 高2男子は「データだけでいい場合は借りるが、本当に欲しかったら買う」そうだ。「音は実体のないものだから、本好きな人が本を買うように、音が好きな人はCDを買う。わざわざ買うというのはアーティストへの尊敬の念」という意識だ。

 「いいものはCDで買うが、中途半端なアーティストは買われなくなる。消費者は頭がよくなったんだろう。ネットで落として聞く人は、その音楽に愛情がないんじゃないか」(高2男子)

CDはマスターと呼ばない

 4人全員が「CDをマスターとは呼ばないし、呼ぶ人をも見たことがない」という。もともと音楽を聴かないという大学1年生(20)は「音楽を聴く友人でも、CDを『マスター』と呼んでいる人はいない」と話していた。

 残りの3人は、CDの貸し借りはするものの、クラス全員で回すことはないという。高2女子(17)は「これって、クラス全員が共通のCDを欲しがらないと発生しない状況だよね」と指摘する。好みが多様化した今では想像しにくい状況ではあるようだ。

 中3男子は「CDを持っている人は大切にするから、信頼できる人にしか貸さない」と話す。「貸してと言われても、雑に扱う人には『持ってない』と言う」――CDは彼にとって、「楽曲データを運ぶ媒体」以上の価値を持っているようだ。

YouTubeやニコ動をBGMに

 YouTubeやニコニコ動画をBGMとして利用している中高生は多いようだ。中3女子は、YouTubeから楽曲付き動画ダウンロードし、動画の音声をMP3ファイルに変換して楽しんでいるという。

 中3男子も「欲しいCDでも買う余裕がないときはYouTubeで済ませることもある」と話す。ニコ動に投稿されている『作業用BGM』を聞くことも。DVDを買うお金はないから、YouTubeやニコ動で見ることもある」

 高2男子は「YouTubeはBGMとして聴いており、音楽のプロモーションビデオをダウンロードすることもある。ただ、音質が良くないのでMP3に変換したりはしない」という。

 ――今回、話を聞いたのはたった4人。これだけの結果で「中高生はCDを買っている」とか「CDをマスターとは呼ばない」と言い切ることはもちろん、できない。

 ただ、若者にCDが売れないのは「コピーが簡単」という理由だけではなさそうだ、と改めて感じる結果になった。


個人ブログのレベル。たった4人のサンプルで記事を書くなよ。IT media ってこういうメディア?

毎日.jp の記事
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20081113mog00m200029000c.html

音楽ソフト「初音ミク」の大ブレークなどに貢献した動画投稿サービス「ニコニコ動画」のID登録者数が12日、1000万人を突破したことが明らかになった。ID登録開始から約1年9カ月という異例のスピードでの記録達成となった。

 「ニコニコ動画」は、投稿した動画にコメントをリアルタイムで付けられるサービスが特徴の動画投稿サイト。06年12月12日に「ニコニコ動画 (仮)」としてスタートし、07年1月15日に「ニコニコ動画(β)」として本格オープンした。その後も、毎月約50万人の新規登録が続き、今年1月19 日には500万人を突破していた。ユーザーが作った動画から「初音ミク」、ゲーム「ロックマン」のボスキャラ「エアーマン」などの数々のキャラクターがブ レークし、最近では、政党のメッセージ動画なども配信している。【立山夏行】

「登録者数」という言い方が紛らわしいが、要はメールアドレスということなので、実態を正確に表現しているわけではない。
それでも異例のスピードであることは間違いは無いのだが。

一応のマイルストーンとしてメモ。
Cnet Japan の記事
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20383440,00.htm

行きたかったのだが、所用があっていけず残念だったが、要約記事を見た限りでは個人的にはそれほど目新しいことはなかったかもという印象。ネット記事を追っていれば大体の内容は把握できる範囲内だったか。

 同社のインフラを活用した動画配信の成功事例として、北京五輪の映像を米NBCがオンラインで配信した事例を披露した。新しいことをやりたいという考え のもと、ライブ中継やオンデマンド配信などを実施したNBCは、北京五輪コンテンツで合計1300億ページビュー、5000万ユニークユーザーを獲得した と話した。
これは、インフラの側からしたらこれくらいスムースに配信できたということになるかもしれないが、業界的にはNBCのオリンピックのネット配信戦略が失敗だったととらえられている。(当ブログのオリンピックタグを参照)

 ニコニコ動画の登録者数は、2007年3月のスタートから約1年半で約980万人、まもなく今月中にも1000万人に達するという。しかし、「ニコニコ動画は、すごく過小評価されているメディア」だと語る。

 他社との差別化について「動画だけでなく、コメントとともに動画を楽しむのがニコニコ動画。ほかは、動画のバリューが100%。単なる動画共有サービスではないし、そういう意味では競合ではない」と独自の優位性や今後の展開などについて説明した。

個人的には、現状のままでは一般の人がニコニコ動画を魅力的なプラットフォームとして評価するのは難しいと思うが・・・。数字が減らない登録アドレスではなく、実効ユーザー数で発表はなされるべき。


マイコミジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/11/10/051/

ブログサービス「Ameba(アメーバブログ)」を運営するサイバーエージェントは10日、動画共有サイト「YouTube」日本版において、Amebaの有名人ブロガーが作る動画番組を公開生放送する「AmebaStudio(アメスタ)」のブランドチャンネル「AmebaStudio channel」を開設したと発表した。

「AmebaStudio」は、有名人アメブロガーによって作られる番組をユーザーに公開するために原宿に生まれたスタジオ。約3,000名にも及ぶ著名人を番組MCやゲストとして招き、月間約30本の番組をWeb上でリアルタイムで放送している。

今回、YouTube日本版で開始する「AmebaStudio channel」では、AmebaStudioで公開生放送される番組アーカイブの一部が閲覧可能可能になる。

サイバーエージェントでは、「閲覧可能な番組アーカイブは、今後も随時拡充していく」としている。

AmebaStudioでは、「Yahoo!ライブトーク」や「ニコニコ動画(秋)」などと試験的に生番組の同時放送を実施しているほか、ラジオや雑誌など他メディアと連携した取り組みを行っている。

「今後もAmebaStudioは、アメブロのリアルプロモーション拠点として、他メディアとの連携を積極的に行っていく」(サイバーエージェント)としている。

自社でアメーバビジョンを保有しながら、他社とも連携を図るという柔軟性は評価できるか。動画配信のサービスは技術オリエンテッドではなく、サービスオリエンテッドに考えるべき。技術をまねしただけの日本の大手は、すべて失敗している。



Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/07/21445.html

 AHSは、Flash形式の動画をダウンロード・変換できるソフト「Web Video Downloader」を12月5日に発売する。価格はパッケージ版が4980円、ダウンロード版が3980円。Windows Vista/XPに対応する。

 「Web Video Downloader」では、閲覧中のWebページにダウンロード可能な動画が含まれていると、ポップアップで通知する。ダウンロードする場合は、ポップアップしたウィンドウをクリックし、名前と保存場所を決めて保存する。

 対応ファイル形式は、FLV/AVI/WMV/ASF/MP4/MOV/RM/MPEG。ストリーミング配信の動画はダウンロードできない。対応サイトは、YouTubeやニコニコ動画をはじめ、zoome、Ameba Vision、FlipClipなど。

 FLVファイルをダウンロードした場合は、ソフトに付属する「FLV Player」で再生できる。また、動画変換ソフト「FLV Converter」も同梱、FLVファイルをMPEG/AVI/3gpp/3gpp2形式に変換できる。
相変わらず、続々とこういったソフトが出てくる。
投稿サイトはDRMを義務付けたほうが良い気がするが。
マイコミジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/11/06/040/


動画投稿サイト「ニコニコ動画(秋)」を運営するニワンゴは6日、同サイトの公式動画コーナーに、教育機関としては初めて、嘉悦大学の公式チャンネル「kaetsutv」を開設したと発表した。

「kaetsutv」では、慶應義塾大学総合政策学部長などを歴任し、日本の経済政策に大きな影響力を持ってきた、「カトカン」こと嘉悦大学の加藤寛学長が、現在の社会・教育情勢を背景に、若者に対してメッセージを送る動画を中心に配信。

公式チャンネルのオープニングを記念した動画では、加藤学長が「学問は学問、ネットはネット、というように縦で切り分ける時代ではない。もっと柔軟 な思考を持ちたい。大学がニコニコ動画で情報を発信する時代になった。世界中の生の情報を縦横無尽に取得し、活用できる。こんな素晴らしいものを活用しな い手はない」といった趣旨のメッセージを語っている。

嘉悦大学では、「皆で、まじめににぎやかにディスカッションすることができる新しい映像メディアとして、ニコニコ動画をアカデミックに活用したい」としている。

少し見てみたところやはり嘲笑的なコメントがさっそくずらりとついている。

こういったことが、ニコニコ動画のプラスになるのではなく、ビジネス利用についての懸念や失敗事例を増やしていくマイナスの効果をもたらす気がしてならない。


Nikkei IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081106/318660/?ST=ittrend

重厚長大な企業イメージの東芝だが、多様化する消費者とのコミュニケーション手段として、CGM(コンシューマー・ジェネレーテッド・メディア)の活用に積極的だ。「YouTube」日本版初のスポンサーチャンネル開設企業となり、ブランディングにも効果を上げている。

 東芝の広告部国内広告担当部長代理/WEB戦略広告チームの荒井孝文氏(写真1)は2008年11月5日、「NETMarketing Forum Fall 2008」で講演し、YouTubeのほか「GREE」「MySpace」などCGMサイトを広告・宣伝に活用した具体的な事例とその成果の詳細を語った。

 荒井氏はまず、CGM活用の目的は「新しい東芝ファンを作って、東芝のサイトへ誘引すること」と、「東芝ブランド、商品への親近感を持ってもらうために、人が集まるCGMサイトへ出て行ってブランディングを行うこと」の2点があると説明。

 その目的を達成するための基本的なポイントとして、従来の東芝サイトに無い面白い「コンテンツ」、広告誘導以外でアクセスを集める「バイラルによるPV (ページビュー)増加策」、「動画コンテンツ活用」、話題となるメディアを使う「パワーメディアの活用」の4点を挙げた。

 講演では2006年12月以降に実施した事例として、東芝製品を使ったマジックの動画をYouTubeで配信した事例、携帯電話のキャラクター 「トウシバ犬」を活用したGREEでの事例、日本初のYouTube広告出稿事例、携帯電話のキャラクター「Bob Born & Born Family」を使ったMySpaceでの事例などを紹介した。

コンテスト入賞作品の視聴回数は90万回以上

 最新の取り組みとして解説したのは、YouTubeのコンテスト機能を日本で初めて活用した「マイ・ペッツ・アワード by TOSHIBA」(写真2)。2008年7月から3カ月間開催した。YouTubeに一般の人がアップロードしている動画ではペット動画が圧倒的に多いことに着目し、ペットを題材にしたという。

 動画コンテストを製品の訴求につなげるために、静かさが特長の掃除機「クワイエ」、空気清浄機能付きのエアコン「大清快」、携帯電話「Sportio」の3製品について、犬や猫、トウシバ犬が登場するオリジナルムービーを用意。投稿作品の再生前後に配信した。

 ターゲットは20~30代女性をメーンとした。YouTubeの中だけで告知してはユーザー層が限られると考え、AdWords広告を活用し、最初はペット好きの人から、動画好きの人、一般のインターネットユーザーへとターゲットを広げていった。

 その結果、動画を募集した3週間の動画投稿件数は483件、当初1カ月間の投票数は8309票となった。この結果について荒井氏は、「日本で初め ての(YouTube上での)コンテストなのでどう評価していいかは分からない」としながらも、米国の事例などから判断すると、いい数値だったという。

 製品宣伝用に作った動画の視聴回数は36万回以上、コンテスト入賞作品の視聴回数は90万回以上に達した(YouTubeモバイルなどでの再生は視聴回数には反映されていない)。

動画視聴者の25%が東芝サイトで製品情報を閲覧

 また、コンテスト終了後にネット調査を実施し、ブランディングなどにどのような効果があったかを分析した。調査は「Yahoo!リサーチ」のモニター、3万2660人から回答を得た。

 その結果、マイ・ペッツ・アワードのサイトを「確かに見た」人は6.7%、「見たような気がする」人も含めると15.8%に達した。荒井氏は「か なり高い数字だと思う」と評価している。さらにYouTubeに週1回以上アクセスする人に限定すると、「確かに見た」人は11.4%、「見たような気が する」人も含めると25.4%に達した。

 動画視聴後の行動は、「家族や友人とこのサイトを話題にした」が26%、「ブログやSNSでこのサイトを話題にした」が10.2%、「東芝のホー ムページで東芝製品について調べた」が25.2%、「東芝のホームページ以外のインターネット上で、東芝製品について調べた」が24.4%、「お店に行っ て東芝製品を見てみた」が11.8%という結果になった。何らかのアクションを起こした人は56.7%に上った。荒井氏は、3カ月間にわたる長期間のキャ ンペーンなのでこのような成果が出たと推測している。

 最後に荒井氏は、「家電製品ではネットで情報収集する人が5割以上を占める。ただ、サイトを見てすぐ買うわけではなく、数カ月後に購入が当たり 前」と、消費者の現状を説明。そのため、「中長期的な効果指標が大事で、ブランディングも重要。費用対効果を考えると、中心はネットマーケティングになっ ていく。いろいろな形で取り組んでいきたい」と、今後の抱負とともにネットマーケティングの重要性を示して講演を締めくくった。

前例もないところに踏み込んでいって、結果まで発表した東芝の姿勢には非常に好感がもてる。

ただ、東芝クラスの企業が行うPR成果としては、不満が残るものだったのではないのだろうか?米国内ではYoutube のサイトとしての広告媒体価値についてもかなり疑問符が付いているし、日本国内での東芝のこの結果を見て、Youtube に対して、積極的な態度になる企業は多くない気がする。ニコニコ動画はさらに厳しいか。

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/05/news089.html

 10月31日に東京地裁に自己破産を申請し、教習を停止した「八王子自動車教習所」(東京都日野市)が11月3日に開いた債権者集会の様子を撮影した動画が、「YouTube」や「ニコニコ動画」に複数アップされている。

 動画は、債権者本人が携帯型のビデオカメラや携帯電話を使って撮影したとみられる内容。動画撮影やネット公開が手軽になる中、“ニュースの当事者”による情報発信が増えてきている。

 YouTubeにアップロードされた動画で最もアクセスを集めたのは、債権者集会で土下座する社長に債権者が詰め寄り、厳しい言葉を投げかける様 子を撮影したもの。集会当日に投稿されて3万回以上再生され、その内容についてネット掲示板で議論を呼んだ。5日までに投稿者によって削除されている。

 YouTubeにはこれ以外にも、債権者集会の動画が複数投稿されている。携帯電話やビデオカメラを手にしたほかの債権者が映っていることも多く、複数の債権者が集会の様子を撮影していたことが分かる。

 動画の多くは5日までに投稿者が削除するか、規約違反で削除されているが、削除後に再びアップロードされているケースも。「ニコニコ動画」にも債権者が撮影したとみられる動画や、YouTubeから転載された動画が投稿されている。


これは、利用規約のどのあたりの条項に違反するのだろう。誹謗中傷目的に当たるということだろうか?


IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081023/317638/

 動画投稿サイト最大手の「YouTube」を運営するグーグルは2008年10月23日、日本音楽著作権協会(JASRAC)との間で、音楽著作権の二次利用に関する包括許諾契約を締結したと発表した。この包括許諾に伴い、ユーザーはJASRACの管理楽曲を二次利用した動画を作成して、そのつどJASRACに許諾申請することなく投稿可能になる。

 JASRACでは、「動画投稿(共有)サービスにおける利用許諾条件について」というガイドラインを2007年6月に作成し、YouTubeをはじめと する各動画投稿サイトに遵守するよう求めている。また、JASRACをはじめとする権利者側はYouTubeに対し、権利者に無許諾で投稿された動画の削 除を求めていた。

 包括許諾契約に向けたJASRACとYouTubeの協議は2007年10月に始まっていたが、YouTubeには過去に投稿されたものを含め多 数の投稿動画があることなどから、他の動画投稿サイトよりチェック態勢の構築に時間がかかっていた。その後YouTubeでは、正規の動画との類似点を検 出するという無許諾動画の検出システムや、無許諾動画を削除する/そのまま残す/広告を追加した上で残すといった処理の選択が可能な、権利者向けの無許諾 動画処理システムなどを開発した。また、動画コンテンツの正規配信を求める配信事業者と提携することなどで、正規動画の流通を増やしている。こうした取り 組みが奏功して、包括許諾契約を結ぶ土壌ができたとJASRAC側が判断したとみられる。

 YouTubeと動画投稿サイトとの包括許諾契約としては、「eyeVio」を運営するソニー、「ニコニコ動画」を運営するニワンゴ、 「Yahoo!ビデオキャスト」を運営するヤフーなどとそれぞれ締結した例がある。YouTubeはJASRAC以外の音楽著作権管理事業者とは包括許諾 契約を締結し始めており、2008年3月にジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)と、同年5月にはイーライセンスと、それぞれ契約を結んでいる。 JASRACとYouTubeという最大手同士の包括許諾契約により、動画投稿サイトにおける楽曲の二次利用の利便性は大きく進展しそうだ。

 YouTubeは、投稿動画に使われているJASRAC管理楽曲を集計し、利用実績に応じた利用料をJASRACに支払う。投稿動画の作成者や視 聴者の負担はない。なお、他の包括許諾契約と同様、JASRACがYouTubeに対して包括許諾したのは、作詞・作曲にまつわる著作権のみ。レコード会 社が管理する原盤権など、著作隣接権は包括許諾契約の範囲外である。従って、ユーザーが自由に投稿できるのは、自分や友人などが演奏・歌唱したものに限ら れる。市販されている音楽CDの音源をそのまま使うといったことはできない。

これまでも、前向きに協議はされているということだったのでそれほどのインパクトはないが、やはり正式に契約を結んだということについては、良いニュース。

Cnet ニュースの記事
http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2008/10/20/20382250.html

 動画コミュニケーションサイト「ニコニコ動画」に、自民党の麻生太郎総裁を特集した「麻生自民党チャンネル」が開設された。麻生総裁のメッセージや過去の講演などが視聴できる。

 麻生総裁は動画で「たくさんの方から、麻生のチャンネルはまだかとのコメントをいただいたと聞き、大変嬉しく思っております。普段、私が感じてい ることなどをお話ししたり、皆さんから頂いた質問に答えるなど、みなさんと一緒に作っていくチャンネルにしたいと思っています」とコメントしている。

 ニコニコ動画内にはこのほか、民主党の小沢一郎代表や共産党の志位和夫代表、社会民主党の福島瑞穂代表、自民党の小池百合子議員が公式チャンネルを開設している。

 また、民主党の小沢代表は10月19日にサイバーエージェントのAmeba Studioで開かれたインターネット生放送に出演。このほか、YouTubeでも自民党が「LDPchannel」、民主党が「民主党「生活が第一」チャンネル」という公式チャンネルを開設している。

 米国では大統領選挙において候補者がYouTubeなどを活用し、有権者にメッセージを届ける手法が一般的となった。日本でも動画投稿サイトを活用した政治活動が少しずつ増えてきているようだ。

政党の動画を並べる程度なら、動画投稿サイトでも十分にその機能は満たす状況。
コストもほとんどかからないのであれば、この流れは定着するだろう。
Moneyzine の記事
http://moneyzine.jp/article/detail/100928/
 15時10分現在、USEN(4842)の株価は、変わらずの148円。
大引け後に「GyaO事業を分社するために、100%出資の新子会社を設立する」と発表。
「今まで以上に経営管理を厳格に行い責任の明確化を図れること、また、今後、事業の枠組みを大胆に検討することを目的としております」としていた。
なかなか収益化しない同社の動画配信事業GYAOだが、類似サービスは、ドワンゴ(3715)の「ニコニコ動画」を筆頭に、ヤフー(4689)や楽天(4755)なども手掛けている。
(H)

BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23509.html

 USENは15日、同社が運営する動画配信サービス「GyaO」事業を分社化すると発表した。新会社は10月下旬に設立する予定。

 GyaOは、USENが2005年4月にサービスを開始した動画配信サービス。簡易なユーザー登録のみで映画やドラマ、バラエティなどさまざまな動画コンテンツを視聴できる点を特徴とし、2008年9月末には2000万を超える会員数を有している。

 USENではGyaO事業を分社化することで、今まで以上の厳格な経営管理によって責任を明確化できるほか、「事業の枠組みも大胆に検討する」 と説明。新会社はUSEN100%出資の子会社となるが、資本金額や社長などの詳細は現在のところ未定。詳細は追って発表するとしている。

記事を追っても、これの意図するところがよく分からない。赤字のまま、早めにどこかに売り飛ばしてキャッシュを得たいということだろうか?



IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/15/news130.html

 ニワンゴは10月15日、「ニコニコ動画」で、再生中の動画を強制的に停止し、時報やCMなどを流す「ニコ割」をオフにする機能「ニコ割OFF」をスタートした。有料のプレミアム会員(月額525円)限定。

 オフに設定した場合、ニコ割が配信されても動画の再生は止まらず、「ニコ割を見る」ボタンを表示。ボタンを押すとその時点からニコ割を閲覧でき、「ニコ割ゲーム」「ニコ割アンケート」などに参加できる。

 動画投稿者が独自に設定する「ユーザーニコ割」は「動画とセットで楽しむものが多い」とし、同機能の対象外にした。

時報やCMが入ることが嫌だから、有料のものに変えるという人は実は少ないのではないか?

個人的には、CS放送で自分にっとって面白い番組をやっているのであれば、有料チャンネルに広告が流れていてもかまわない。逆に民放の広告がなくなるのと引き換えに、お金を払ってくださいといわれても払わない。

なので、有料化と広告の有無は連動しないと考察。
Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/10/08/21106.html

 米Googleは7日、YouTubeのコンテンツパートナーの動画に対して、iTunesやAmazon.comの購入リンクを付けられるようにすることを明らかにした。

 Googleでは、YouTubeのユーザーがミュージックビデオやゲームの動画などを見た後に商品を購入できるよう、動画の下に“Click -to buy”という購入リンクを企業が付けられるようにしたと説明。現在、EMI Muiscなどの企業に対してiTunesとAmazon.comのリンクの提供を開始したほか、Electronic Artsに対してAmazon.comのリンクの提供を開始した。

 YouTubeのコンテンツパートナー企業は、自社の動画に対して購入リンクを設置することができるほか、YouTubeのコンテンツ識別・管理プログラムに参加している企業の場合には、企業が権利を保有しているユーザー投稿動画に対してもリンクを設置できる。

 現在、購入リンクはミュージックビデオが対象で、米国のユーザーのみに表示されている。今後は対象商品を拡大するとともに、世界各国に展開していきたいとしている。
日本ではニコニコ動画でも同様のことは行っているが、あまり収益にはなりにくいと予想。投稿サイトはエンターテイメント的な暇つぶしに使われることがほとんどで、積極的な商品購入のユーザーにはほとんどたどりつかないと思われる。
IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/08/news069.html

 zoomeは10月8日、動画共有サイト「zoome」に、ロボット関連の動画を集めた「zoome ロボチャンネル」を開設した。小型ガジェット「chumby」向けに、同コーナーの動画を再生する専用ウィジェットも公開する予定だ。

 ロボット関連の企業や研究機関などが、ロボットのPRや研究成果の発表のために、動画を無料で配信できる。zoomeの動画プレーヤーを活用すれば、自社サイト上でロボット動画を配信できる。

 今後は、ロボット博覧会「ROBO_JAPAN 2008」(10月11~13日、パシフィコ横浜)と連携し、二足歩行ロボットの格闘競技大会「ROBO-ONE」の試合の様子など、同イベントの動画を随時配信する。

 ROBO_JAPAN 2008の同社のブースでは、chumbyでロボチャンネルの動画を再生するウィジェットを展示する予定だ。

今後、youtubeやニコニコ動画以外のサイトが生き残っていくには、やはり目的別の用途での利用ということになるか。



Japan.internet.com の記事
http://japan.internet.com/wmnews/20081003/3.html
慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC 機構)とキャスタリアは2008 年10月1日、「慶應義塾オープンコースウェア」(Keio OCW)の講義を動画配信する iPhone/iPod touch 対応したサイト、「Keio OCW for iPhone」(http://www.castalia.jp/i/keio)を公開した。

ユーザーはポッドキャストで配信される全講義動画を、モバイル環境でも利用できるようになった。

インターネットで大学の講義を動画配信するオープンコースウェア(OCW)は、2001年に米国マサチューセッツ工科大学(MIT:Massachusetts Institute of Technology)で開始された。

日本では慶應義塾大学が2005年に、大阪大学、京都大学、東京工業大学、東京大学、早稲田大学の5大学とともに日本で初めて OCW を開始、2008年5月には月間ユーザーが5万人を超えたという。

教育分野での動画配信は積極的な分野。地道にすそ野を広げている。

GYAOやニコニコ動画などのエンターテイメント分野のサイトの登録「メールアドレス」で何百万という数字からすれば見劣りはするが、利用度からすると堅実な分野なので、これから確実な裾野の広がりを期待。
Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/10/02/21024.html
 マイクロソフトは1日、検索サービス「Live Search」に、動画検索機能を追加した。米国版は2007年10月にリリースされているが、日本版は「ニコニコ動画」内の動画にも対応するなど、日本市場向けに独自の対応を行っている。

 Live Searchの動画検索機能は現在、提供ユーザーを段階的に拡大する形でサービスを開始している。数日程度ですべてのユーザーが利用できるようになる見通しだが、一部ユーザーは利用できるタイミングが遅れる可能性もある。

 Live Searchの動画検索機能の特徴としては、検索結果画面のサムネイルにマウスオーバーするだけで動画の内容がプレビューで見られる「スマートプレ ビュー」を搭載。スマートプレビューでは、動画中から適切と思われるシーンを抜き出し、短時間のクリップで動画内容を確認できる技術を使用している。

 検索結果は単語の関連度と日付順でソートできるほか、動画クリップの長さ、縦横比、解像度による絞り込みも可能。また、選択した動画をオンラインの「お気に入り動画」フォルダに一時保存しておき、後でまとめて視聴できる機能も備える。

 動画検索機能は、Live Searchのトップページのほか、MSNのトップページからも利用可能となる。また、今後はLive SearchのWeb検索の結果ページにも、関連情報として動画検索の結果が表示される予定となっている。
Live Search についてはかなりシェアを落としているようだったので、あまり気にもしていなかったが、かなり力をいれて開発はしたのだろう。少々調べてみる必要はある。

毎日.jp の記事
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080929mog00m200036000c.html

 10月からチバテレビなどで放送されるアニメ「あかね色に染まる坂」の第1話試写会が、動画配信サービスの「ニコニコ動画」内で行われることが分かった。10月1日午後10時から1万人限定で行われる。

 「あかね色に染まる坂」は同名のPC用恋愛ゲームが原作で、転校生・優姫を助けたことで高校生の準一に巻き起こる騒動を描くラブコメディー。07 年に、実際の事件との類似点が問題となって最終回が放送されなかったアニメ「スクールデイズ」の元永慶太郎監督とシリーズ構成の上江州誠さんが再びコンビ を組むことでも注目されている。

 試写会は「ニコニコ動画」内のライブサイト「ニコニコ生放送」で行われる。視聴には同サイトのID(無料)が必要。放送前のアニメ作品を同サイトで先行配信するのは初の試みで、同サイトとの親和性が高いアニメファンの取り込みを狙うものと思われる。
本格的な映画の話かと思ったら、アニメの話。
固定客が多い、安定した市場なので、こういった試みで顧客が離れない仕組みを作っていければ、収益的にもめどが立つ可能性があるか。
BB Watch
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23288.html
 ニワンゴが運営する動画共有サービス「ニコニコ動画(夏)」は、公式動画コーナーに「小沢一郎チャンネル」を26日に開設した。

 小沢一郎チャンネルは、民主党の小沢一郎代表が出演する動画コンテンツ。開設記念として、小沢代表への独占インタビュー映像が公開され、2007年7月にニコニコ動画へ出演した際のコメントなどが収録されている。

 加えて、菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長など、民主党所属議員のコメント映像も視聴が可能。いずれもストリーミング形式で配信され、ファイル形式はFlash Video。また、動画へのコメント投稿にも対応する。

 合わせてドワンゴでは、携帯電話サイト「dowango.jp」各サイトにおいて、小沢一郎代表の着ボイスや待受画像、きせかえコンテンツの配信を開始。いずれも無料でダウンロードが行える。
Youtube でなく国内のプラットフォームを利用したことには、好感。
現状のネット上での麻生人気が圧倒的なだけに、この動きでネット内でのムードがどれだけ変えられるかには注目。

Impress Watch
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23214.html
Yahoo! JAPANを運営するヤフーとニコニコ動画を運営するニワンゴは、Yahoo! JAPANの「Yahoo!動画 パ・リーグ 熱球ライブ!」で9月24日に配信する試合を、ニコニコ動画でも配信すると発表した。

 今回の配信は、プロ野球のネット中継をコメント付きで楽しむという試みを2社が実験的に行うもの。9月24日に配信する福岡ソフトバンクホークス対オリックス・バファローズの試合を、ニコニコ動画の「ニコニコ生放送」の機能を利用して配信する。

 試合は18時に開始予定で、配信開始時刻は17時45分を予定。先着1万名までがニコニコ生放送に参加し、コメント付きで試合映像を視聴できる。
西武ファンの自分としては、おおむねYahoo!動画のクオリティには満足しているので、あまり関心はないか。
球場に行ったときに耳にする、心ない野次や知ったかぶり評論が、いちいち目の前に表示されると思うと見る気もしない。

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/16/news076.html

家庭用計量器機メーカーのタニタは9月16日、ニコニコ動画のコミュニティー機能「ニコニコミュニティ」に、公式コミュニティー「ComeSta Channel」(コメ・スタ・チャンネル)を開設した。

 体重や健康にまつわる動画コンテンツを発信しながらユーザーの声を集め、製品やサービス開発に反映する狙い。ニコニコミュニティに企業が公式サイトを設置するのは初。

 人気声優の野川さくらさんをイメージキャラクターに起用し、コミュニティー限定の動画メッセージを月1回配信する。エクササイズを指南する動画なども順次配信していく。

 投稿企画「DOGA SENRYU」を始めた。体重をテーマにした動画をユーザーから募集。その後、動画に合った川柳を募集する。優秀作は9月27日にアクアシティお台場(港区)で開くプライベートイベントで発表し、野川さんに川柳を朗読してもらう。

 ComeStaは「お元気ですか」「調子はどう」という意味のイタリア語。

これも、ニコニコ動画を視聴している母集団からすると、効果があるかどうかはいまいちわからない業種の企業から始まったな、という印象。

それでも、こういった動きが企業からも広がっていくというのは良い傾向。注目。

RBB Today の記事
http://www.rbbtoday.com/news/20080916/54268.html
 自民党総裁選に出馬している小池ゆりこ衆院議員が「ニコニコ動画(夏)」で展開中の公式サイト「Yuri Channel動画」で、今日から9月22日14時までの期間限定でコメントが書き込めるようになった。こういった著名人、ましてや政治家がコメント可能 にしたのは異例とも言える。

 小池ゆりこ議員は、ニコニコ動画を通して、日本の政治の現状や理念、政策、活動などを直接的に視聴者に伝えてきたが、自民党総裁選に際し、国民、ネット ユーザーとのさらなるコミュニケーションを図る考え。今回のコメント解禁はその一端とも言える措置だ。ニコニコ動画では自民党総裁選特集として、候補者の 街頭演説会などの模様を動画配信しているが、「Yuri Channel動画」だけコメントが書き込めるようになっている。政治家の場合、毀誉褒貶が激しく、コメント解禁は勇気が必要だったと思うが、これもコ ミュニケーションの一環だと判断したのだろう。

 「Yuri Channel動画」では、小池議員本人がキャスターとして出演する「小池ゆりこのNEWSNETWORK」やスピーチ動画、スタッフが見た小池議員の活動を紹介する動画などを順次配信している。
ニコニコ動画を閲覧している母集団が政治的に重要かといえばそうではないと思う。麻生氏の秋葉原での人気が過去2回の総裁選挙には全く影響を与えなかったように。

なので、ニコニコ動画のコメント欄を解放したことによる小池氏へのメリットはほとんどないと思うのだが・・・

海外企業のプラットフォームを使わないで、日本のプラットフォームを使うことには好感。
BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23146.html

 イーフロンティアは、YouTubeやニコニコ動画などの動画をダウンロード保存できる「チューブとニコニコ、録り放題。」を10月17日に発売する。標準価格は5040円で、対応OSはWindows Vista/XP。

 「チューブとニコニコ、録り放題。」は、ダウンロードソフト「インターネットNinja」シリーズをベースに開発された製品。前作「ダウンロー ドNinja4」の動画ダウンロード機能を強化したもので、イーフロンティアでは「ダウンロードNinja5とも言える」としている。

 YouTubeやニコニコ動画といった動画共有サービスなどから、クリック操作による動画ダウンロードが可能で、動画に付加されたコメントも取り込めるという。また、キャプチャ録画機能や指定キーワードによる動画検索ダウンロード機能なども用意する。

 保存した動画は、iPodやiPhone、プレイステーション・ポータブルで再生できるファイル形式へと変換も可能。このほか、画像や音楽ファイルなどのダウンロード機能、Webブラウザのお気に入り整理機能なども搭載した。
なんだか似たようなソフトが続々と出てくるようになった。投稿サイトもDRM対応をするべき時期に来ているのではないだろうか。

Broadband Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23094.html
ニワンゴが運営する動画共有サービス「ニコニコ動画」は、エイベックス所属アーティスト「GIRL NEXT DOOR」の公式映像を提供し、ユーザーから二次創作によるミュージックビデオの投稿を募るキャンペーンを9月9日から10月3日まで実施する。
 GIRL NEXT DOORは、9月3日にシングル「偶然の確率」でデビューしたユニット。今回のキャンペーンでは画像の合成処理が可能なグリーンバック仕様で撮影した公式 映像素材を、ニワンゴの著作物管理サイト「ニコニ・コモンズ」および期間限定の購入者特典サイトで提供。ユーザーは素材を利用して自由なアレンジでミュー ジックビデオを制作できる。

 制作したミュージックビデオは、ニコニコ動画向けの動画投稿サービス「SMILEVIDEO」にのみアップロード可能。投稿された動画のうち、 再生回数やコメント数が上位の作品は期間限定の購入者特典サイトでも公開されるほか、GIRL NEXT DOORのメンバーやスタッフによる審査も実施。優秀作品は2009年発売予定の1stアルバムのブックレットに名前がクレジットされるという。
面白い試みだとは思うが、全くの素人のクリエイターがここからブレイクする可能性は低いだろう。

個人的には、素人投稿、一般人の投稿で何かが生まれてくることを、プロのクリエイターを数多く抱えている会社が過剰に期待していてはだめなのではないかという思うが。

TechCrunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20080901can-hulu-be-a-bigger-business-than-youtube/

非常に読み応えのあるよい記事。米国内でのHuluの収益面での台頭がよくわかる。

「投稿サイト」対「公式動画サイト」

という構図で行けば、日本でも

「Youtube、ニコニコ動画」対「Yahoo!動画、Gyao、Biglobeストリーム」

という図式が成り立つが、日本では後者はそれほどの期待感を持って報道されることはない状況になってしまっている。

決定的な違いはHuluでは米国テレビ局の人気番組の完全版が流れることだろうか。安いコンテンツをいくら集めてきても広告主は集まらないと思われるので、その意味では日本の正規動画サイトはコンテンツ面で中途半端になってしまっているのかもしれない。

状況打開のために、たとえばNHKの大河ドラマか朝の連ドラクラスのコンテンツの完全版を Yahoo!動画やGYAOにほぼリアルタイムで卸して、広告付きでもよいから配信するようなことが行われると、相当に広告効果や閲覧へのモチベーションも変わってくるかも。朝ドラなどは、1日に5回も電波を使って配信するくらいなら、コスト的にもよっぽど安く済むはず。(当然NHKには法的な縛りはあるだろうが)

コンテンツベンダー側の前向きな行動を期待したいところである。
マイコミジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/09/08/nico_tech_takatsuki_meeting/

「Geek向けの技術の発表の場」が手軽に提供されているという意味でも、投稿サイトの持つ意味は大きい。

ただ、ニコニコ動画関連の記事(特に一般紙)では、多くの場合アニメキャラクターのようなものが記事中の写真に頻出する。これは伝える側のメディア側が恣意的にインパクトをつけようとしてそうしているのか、公平に報道しても本質的にそういう母集団なのかはわからないが、どうも一般的な人たちへの展開が期待できないのではないか、という印象を受けてしまう。

それはそれで大きな市場なのでその方向でやっていくということなのだろうか。
毎日.jp の記事
http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2008/09/03/20379783.html


 ニワンゴととマイクロソフトは9月3日、動画コミュニケーションサービス「ニコニコ動画」とマイクロソフトのインスタントメッセンジャーを連携さ せると発表した。ニコニコ動画内の動画に対し、メッセンジャーの利用者間だけで共有できるコメントが書き込めるほか、動画ランキングなどの情報をアラート で受信できる。

 マイクロソフトが6月に公開したWindows Liveの日本語APIを活用した。提供されるサービスは大きく2つ。1つは「ニコニコメッセ」と呼ばれるもので、ニコニコ動画の視聴画面上で「メッセす る」というボタンを押すと、Windows Live Messengerが起動し、画面内に動画が表示される。Windows Live Messenger内の会話は動画の上に重ねて置かれるが、ニコニコ動画内に投稿されることはなく、メッセンジャーを使っているユーザー同士のみが見られ るという。

 動画再生部分はニワンゴが開発した。APIを利用してWindows Live Messenger内の会話を取得し、動画上に重ねたもので、メッセンジャーに招待された側はニコニコ動画のIDを持っていなくても動画が視聴可能。ブロ グなどにニコニコ動画の動画を掲載できる「外部プレイヤー」の技術を応用した。ただしニコニコメッセを使って招待する側はニコニコ動画のIDが必要とな る。

 もう1つは「ニコニコアラート」と呼ばれるもので、ニュースなどをポップアップで表示するWindows Live Alertsの機能を活用したもの。ニコニコ動画から配信されるランキング情報や公式ブログの新着情報などをRSS経由で配信する。

ひろゆき氏のつぶやきから生まれたサービス

 マイクロソフトによれば、Windows Live MessengerのAPIを活用したサービスはニコニコメッセが初という。マイクロソフトがWindows Live Messengerのプロモーションコンテンツを作成するために、ニワンゴの取締役である西村博之(ひろゆき)氏に取材した際、「ニコニコ動画と連携した ら便利なのではないか」というアイデアを話したことがきっかけで実現したとのこと。

 「友達とメッセンジャーをしながら『この動画が面白い』という話をよくしていたので、メッセンジャーとニコニコ動画を一緒に見られたほうが感想が 伝えやすいと思った」と西村氏は話したが、「本当にプロジェクトが進んでいたことに驚いた」と、自身の思いつきが実現したことはいささか意外だったよう だ。

 マイクロソフトとしては、ニコニコ動画との連携でユーザーの拡大や利用頻度の向上を図りたい考えがある。Windows Live Messengerユーザーの動向について調査した際に、ニコニコ動画が他のサービスに比べて2倍ほど多く使われていたといい、「ユーザーの重なりが大き かった。うまく融合したら実は便利なのではないかと考え、こちらから(提携を)提案した」(マイクロソフト執行役常務コンシューマー&オンライン事業部コ ンシューマー&オンライン マーケティング統括部長の笹本裕氏)とのことだ。

 また、ニワンゴにとっては、これまでニコニコ動画を利用したことのないユーザーに利用してもらえるチャンスとなる。「Windowsの強みは、な んといっても最初から(Windows OS搭載のパソコンに)入っていること。ニコニコ動画のIDを持っていないユーザーに勧誘する強力なツールになる」(ニワンゴ親会社であるドワンゴの顧 問、夏野剛氏)とした。

 このほか、Windows Live Messengerで利用できるアイコンや、「ウインク」とよばれるアニメーションも、ニコニコ動画をモチーフにしたものを用意する。

 利用料金はいずれも無料。ただし、Windows Live Messengerを利用するためにWindows Liveのアカウントが必要になる。現在のところ、Mac OSには対応していない。また、APIの制限上、1対1の会話でしか利用できない。

ニコニコ動画もメッセンジャーのどちらもあまり積極的には利用していないので、そのコラボがどれほど魅力的かがわからないが、Geek仲間が多い場合には有用ということになるのだろうか。

Japan.internet.com の記事
http://japan.internet.com/busnews/20080903/6.html
今回は日本と韓国の動画サイトについて比較してみよう。

つい数年前まで、インターネットで動画を見るということは、低速度や低画質、利用可能なコンテンツ不足などで、テレビやビデオ、DVD などのような、他の媒体に比べそれほど魅力的なものではなかった。

しかしブロードバンドが発達することで、インターネットを通じて動画を鑑賞できるインフラが確保され、デジタルカメラが急速に普及することで、誰でも動画を撮影して、これをインターネットを通じてアップロードし、簡単に鑑賞できる時代が到来した。

2005年2月にサービスを開始した米国の「YouTube」の場合、インターネットを通じた動画共有という概念を最初に世界に広めることで、インターネット動画時代をきり開いた。

日本の場合、インターネット利用者の72.8%が動画投稿サイトを知っているということが明らかとなっており、特に10代など若い層における認知度が高いことが分かった。

もっとも認知度が高いサイトはやはり YouTube だったが、その次に「ニコニコ動画」がつけている。2006年12月にサービスを開始したニコニコ動画は、動画画面上にコメントをつけることができるサービスを提供して人気を得ている。

YouTube の場合、アップロードされた動画を鑑賞し、下段にコメントを付ける程度で感想を共有するにとどまっているが、ニコニコ動画の場合、動画に対するコメントを画面上に即座につけられることで、個別の場面に対する感想を共有することができるほか、動画とコメントが結合した新しいコンテンツになるという点で、画期的なサービスとして注目を集めた。

2008年5月、動画再生数が50億回を突破するほど、急激な成長ぶりを見せている。

韓国の場合、2006年を「UCC」の年と呼ぶほど、インターネット動画の共有サービスが花盛りだった。UCC とは User Created Contents の略字であり、“利用者が制作したコンテンツ”という意味となる。韓国では利用者が直接作った動画を UCC と呼び、これをインターネットにアップロードして共有するのがブームとなった。

このようなブームに乗って「Pandora.TV」「Afreeca」「Mncast」「MGoon」など、多様の動画サイトが登場し始め、ポータルサイトでも動画関連コーナーを新設するなど、2006年から動画サービスをめぐって、熾烈な競争が繰り広げられた。

このような動画サービスの人気によって、動画に登場したユーザーがインターネットで有名人となる「UCC スター」という新造語が生まれたほか、映画や CM、有名歌手のダンスをパロディーした動画などが人気を集めた。

2007年以降、動画ブームは多少冷めてきたが、最近では個人放送サービスを通じた新しいメディアとしての機能が注目を集めている。個人放送とは、カムコーダとノート PC、ヘッドセットなどを持っていれば、誰でもインターネットサイトで生中継ができるサービスだ。

韓国では米国産牛肉輸入反対のデモ熱が高まっていた6月、個人放送サービスでデモ現場をインターネット生中継した Afreeca サイトの利用者が、平素に比べて2倍以上増加した。

今のところ、具体的な数字の記載がなく、つまらない記事だが、一応メモ。
Nikke IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080901/313904/

 音楽著作権管理事業者のイーライセンス(e-License)は2008年9月1日、動画投稿サイト「ニコニコ動画」を運営するニワンゴに対し、イーライセンスの管理楽曲の二次利用を包括許諾したと発表した。

 これに伴い、イーライセンスが管理している楽曲を用い、ユーザーが歌唱・演奏などをしている様子を動画として撮影し、ニコニコ動画に投稿することができ る。ただし、イーライセンスが管理しているのは作詞・作曲に関わる著作権のみであり、著作隣接権は対象外である。このため、市販のCD音源をそのまま BGMとして用いるといった使い方はできない。

 イーライセンスの管理楽曲には、大塚愛、川嶋あい、KREVA、倖田來未、浜崎あゆみ、KEN-U、ZEEBRAなどのアーティストの楽曲が含まれる。

 日本音楽著作権協会(JASRAC)をはじめとする音楽著作権管理事業者は、かねて動画投稿サイトの運営会社と協議を進めており、2007年夏ころから順次管理楽曲の利用について包括許諾を出し始めている。ニコニコ動画が管理事業者と包括許諾を結ぶのは、2008年4月のJASRACに続き2件目。

 管理事業者最大手のJASRACはニコニコ動画のほか、ソニーの「eyeVio」やヤフーの「Yahoo!ビデオキャスト」など複数の大手サイト に対し包括許諾済み。米グーグルが運営する動画投稿サイト最大手の「YouTube」は、JASRACとは引き続き協議中で合意に達していないものの、 イーライセンスやジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)との間で包括許諾契約を結んでいる。一方、JASRACは2008年8月6日に、違法動画の取 り扱いをめぐり動画投稿サイト「TVブレイク」の運営会社を提訴するといった動きもある。

ニコニコ動画はJASRACとの契約は済んでいるので、それほどのインパクトはないだろう。

いまだにYoutubeがJASRACとの協議がすんでいないということのほうが気になる動き。いっそのこと法廷で国内法上の決着をつけてしまうというのも一つの手なのではないかと思うが、裁判に負けてしまうとJASRACの存在意義自体が揺らぎかねないので、ありえないか。


Cnet Japan の記事
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20379555,00.htm

 ニワンゴは10月より、動画コミュニティサイト「ニコニコ動画(夏)」の一部の広告の大きさをmixiと同一にする。広告主の利便性を高め、広告出稿を促す狙いのようだ。

 具体的には、ローテーションバナー(468ピクセル×60ピクセル)とブランディングバナー(224ピクセル×224ピクセル)を採用する。

 ニワンゴとミクシィはこれまで、ニコニコ動画内の動画をmixiに貼り付けられるようにするなどの提携関係にあった。また、黒字化を目指しているニコニコ動画では広告販売の強化が課題となっており、ニワンゴの親会社であるドワンゴの顧問、夏野剛氏は7月に行ったCNET Japanのインタビューに対し、「広告枠をどう設計するかというメディアデザインから始まって、広告代理店との関係、さらに単価の設定、売り方まで含めて全体的に見直す」との考えを示していた(参考記事:「ニコニコ動画を日本のインフラにする」--夏野氏がニコニコ動画に参画した理由)。

バナーの大きさやレイアウトで収益性が大きく変わるとも考えにくいが、さまざまな試みを繰り返して前に進むのは良いこと。世界初の動画事業単独での黒字サービスとなるべくニコニコ動画には頑張ってほしい。

 

Yomiuri Online の記事
http://www.yomiuri.co.jp/net/cnet/20080819nt05.htm

 ニコニコ動画を運営するニワンゴは、ユーザーが投稿動画内で引用できる公式楽曲を500曲用意し、8月19日に公開した。米Getty Imagesゲッティイメージズ傘下のPump Audioから提供を受けている。

 動画に付けたコメントがスクリプトとして動作する機能「ニコスクリプト」の1つである「@BGM」用の楽曲として提供する。@BGMは、指定した動画の音を別の動画のBGMに使える機能。動画投稿者がコメント欄に「@BGM 動画ID」(※動画ID部分は、ニコニコ動画内の各動画のIDを入力する)と書き込むと、自分の動画の上に指定した動画を小さく重ねて表示できる。動画を非表示にして、音楽だけ再生することも可能だ。

 今回公開された500曲はいずれもPump Audioがライセンスを持つ。なお、Pump Audioは独立系ミュージシャンの音楽が商用メディアで利用されることを目指した音楽権利管理会社とのことだ。

ここ最近、ニコニコ動画の発表がまた増えつつあるように思う。
アクセスは横ばい傾向と見られるだけに、まっとうなサイトとしてのアピールとメディアへの露出は不可欠というところか。

BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/22845.html

  パナマに拠点を置くbillio international corporationは18日、billio.comで提供している個人向け電子マネー送金決済サービス事業を売却すると発表した。これに伴い、同サービスを9月1日0時に終了する。

 billio.comでは、メール送信やブログなどに設置したボタンを利用して、他ユーザーからクレジットカードや銀行振込によって電子マネーの受け取れるサービスを提供。受け取った電子マネーは現金への払い戻しにも対応する。また、mixiやニコニコ動画などでも利用できる「billio投げ銭リンク」も提供していた。

 今回同社では、billio.comを通じて提供していた個人向け電子マネー送金決済サービス事業について、ドメイン名の所有権を除いたシステムとサービスを含めて事業売却すると発表。売却先は非公開企業となり、先方との取り決めによって詳細は公開できないとしている。

 サービス終了日時は、9月1日0時(日本時間)。同社では、billioウォレットの精算手続きを行うため、ユーザーに対してサービスにログインして手続きをすすめるよう呼びかけている。

 なお、業務用電子決済を含んだその他サービスは継続提供するという。

詳細が伏せてあるのでよく分からないが、「投げ銭」という仕組みはあまり機能しないということなのだろう。

BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/22833.html

 ニワンゴは、8月31日に開催されるアニメソングのライブイベント「Animelo Summer Live(アニメロサマーライブ) 2008 -Challenge-」について、動画共有サービス「ニコニコ動画(夏)」で同日16時よりイベントの一部をライブ配信する。視聴は無料で、先着1万名が参加できる。

 「Animelo Summer Live 2008 -Challenge-」は、8月30日と31日の2日間にわたって「さいたまスーパーアリーナ」で行われるアニメソングのライブイベント。ドワンゴと文化放送が共同主催するもので、追加発売分を含めて前売券は完売しているという。

 ニコニコ動画では今回、1万人の同時視聴が可能な「ニコ道館」において、31日開催分の模様をライブ配信。なお、イベントの一部を配信する形となり、参加アーティストすべての映像は配信されないという。また、ライブ配信中は、他の動画と同様にコメント書き込みも行える。

 なお、31日に出演予定のアーティストは、ave;new feat.佐倉紗織、石川智晶、ELISA、黒薔薇保存会、サイキックラバー、Sound Horizon、JAM Project、ドメスティック・ラヴバンド、中村繪里子・今井麻美・たかはし智秋・下田麻美 from THEIDOLM@STER、平野綾、福山芳樹、miko、美郷あき、May'n、桃井はるこ、MOSAIC.WAV、米倉千尋、Lia(50音順)。

ニコニコ動画は実は、ライブ配信プラットフォームベンダーとして化ける可能性があるのかも。

Flashベースで1万人規模のライブが何度も成功すれば、株主総会などものを言いたい視聴者がいる場合など、「お金をだしても配信したい大手」からの収益が見込める。技術的な部分がアニメファンなどの要求を満たすものであれば、一般に展開するのは比較的楽だろう。

Nikkei BP net の記事
http://www.nikkeibp.co.jp/news/it08q3/581678/

開発者の情熱が伝わる良記事。

単純に動画ライブを1万人規模で行う仕組みであれば、だいぶ前から RealServer 等でも実装されていたが、コメントを同期してライブ感を盛り上げる機能を実装し、実際にイベントが無事終了した、というのはFlashに限らずおそらく世界的にもほとんど例がないケース。

もっとも、1万人が集まってコメントで盛り上がるという事象が東アジア以外の地域で発生しにくい現象だが。

 

毎日.jp
http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2008/08/08/20378557.html

 ニコニコ動画が10月より、有料ポイントサービス「ニコニコポイント」を開始する。ニコニコ動画内のゲームや有料コミュニティ、仮想空間サービス「ai sp@ce」のアバターアイテムに採用する。

 ポイントはNTTドコモの決済サービス「ドコモケータイ払い」、クレジットカード決済、WebMoneyで購入可能。ヤフーのYahoo!ウォレットにも対応する見込みだ。

 ニコニコ動画はユーザーが投稿した動画の上に、複数のユーザーがコメントを付けあえるサービス。動画を見ながら会話しているような臨場感が人気を集め、登録者数は7月末時点で838万6000人、1日のページビュー数は6400万PV、訪問者数は236万人となっている。ただし動画配信のための回線費用などに月間3億円近い費用がかかっており、黒字化が大きな事業課題となっている。ポイント販売により、ニコニコ動画の収益を改善したい考えだ。

 このほか、広告販売にも力を入れる。現在は広告出稿の需要が広告枠の供給量を上回っている状況といい、「広告枠の販売達成率は、トップページバナーで96.4%、動画閲覧ページバナーで100%、(トップページ下に表示される)『今週の広告』で100%と順調に推移している」(ドワンゴ)とのこと。このため、広告枠の拡大や広告単価の向上で、売り上げを拡大したい考えだ。特にナショナルクライアントと呼ばれる大手広告主の獲得を目指す方針。過去には、6月から明治製菓や日本コカ・コーラの広告を配信した実績があるという。

 なお、ドワンゴは8月7日、2008年9月期第1四半期から第3四半期までの業績(2007年10月〜2008年6月)を発表している。売上高が前年同期比16.7%増の181億2400円となったものの、営業損失は前年同期から7400万円拡大し、3億3400万円の赤字となっている。

黒字化の兆しが見えてこないというのは痛いところ。ポイント制を導入することで、どう収益にプラスに影響するのだろう?インフラコストが下がってこないと状況は厳しい。

BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/22722.html


 グーグルは4日、同社が展開するサービスの新機能などを紹介する報道関係者向けの「定例説明会」を開催し、「YouTube」に最近追加した機能などを紹介した。

 この定例説明会はグーグルが毎週月曜日に開催することにしたもので、「毎日のように出している」という新機能や新サービスについて、テーマを決めてまとめて紹介するしていく。冒頭、製品企画本部長の辻野晃一郎氏があいさつし、日本法人が広告分野のほかに最も高い優先度で取り組んでいる分野として、同社のコアコンピタンスであるサーチ、日本で特に強いというモバイル、YouTube、地理関係の4つを挙げた。1回目となる今回の説明会では、このうち「YouTube」「Google モバイル」「Google 検索」を取り上げた。

 YouTubeに関しては「日本は動画好きカルチャーだと思っている」とし、米国に次ぐ2番目のトラフィックを日本が集めているとした。ただし、米国で開発されたサービスをそのまま日本語化して提供しているのが現状だという。今後、「ニコニコ動画などでやっていることを十分理解しながら、より日本のユーザーに根ざしたプロダクトやUIなどを考えていきたい」とした。

YouTube日本版の独自機能「急上昇ワード」

 YouTubeについては、プロダクトマネージャーの粕谷英司氏が説明。検索されている人気キーワードをランキングする「急上昇ワード」や、 YouTube側であらかじめ用意している楽曲を、投稿した動画に入れることができる「AudioSwap」などの機能を紹介した。

 急上昇ワードは世界に先駆けて日本版だけに7月下旬に導入したもので、1時間ごとにトップ20のキーワードを掲載する。キーワードをクリックすることで、該当する動画がリストアップされるだけでなく、関連する情報を「ウエブ」「ニュース」「ブログ」のリンクからGoogleで検索できる。

 粕谷氏は、実際に急上昇ワードにランクインしている「天才バカボン」「エスカレーター」などのキーワードでニュース検索してみせ、赤塚不二夫氏の死去や東京ビッグサイトで起きたエスカレーター事故のニュースを示し、「そのキーワードがなぜ関心を持たれているかもわかる」と説明した。エスカレーター事故については、YouTubeで公式チャンネルを持つテレビ局「TOKYO MX」のニュース映像のほか、ユーザーが投稿した映像もあったという。

 なお、急上昇ワードで表示されるのは、あくまでもキーワード検索で多く入力されている言葉だ。新しすぎて動画がまだアップロードされていなかったり、逆に権利上問題があるなどで削除されてしまった場合など、必ずしも該当する動画がYouTubeで見られるわけではないという。また、アダルトなどのキーワードもあらかじめ排除しているとした。

投稿動画のBGMを差し替えられる「AudioSwap」正式提供

 AudioSwapは、日本時間の7月24日から提供している機能。従来、新機能を試験的に公開する「TestTube」で公開していたものを正式機能に移行したかたちになる。アップロード済みの動画に対して、あらかじめ用意された楽曲から選んで音声部分を差し替えられる。正式な楽曲数は明らかにしなかったが、かなりの種類があり、ジャンルやアーティストから選択していく。動画と同じような長さの楽曲を絞り込むオプションもある。

 ここで用意している楽曲は、Googleが音楽レーベルなどのパートナーから提供を受けたものだ。今のところ、他のユーザーが用意した楽曲も使えるようにするといった考えはまだないという。あくまでも、自分の撮影した動画にBGMを入れる場合を想定したもので、YouTube上で投稿コンテンツを組み合わせて活用できるような方向性は今後の検討課題になるとした。

撮影場所での検索や、UI言語だけ変更機能も

 YouTubeについてはこのほか、動画に“吹き出し”などのかたちでコメントを重ねて表示できる「動画アノテーション」、Internet Explorer用「Google ツールバー 5」に用意した「YouTubeガジェット」、場所による動画検索、UI言語の変更機能を紹介した。

 場所による動画検索は、地名をキーワードとして検索した際、通常の検索結果の上部に「近くの動画」枠で表示される。いくつかの動画のサムネイルとともに「Google Maps」の地図も表示され、それをクリックすると地図が拡大。その地名を中心にした円が示され、それを移動することでも撮影場所から動画を検索できる。

 UI言語の変更機能は、YouTubeのローカルコンテンツとUI言語を別々に設定できるもの。先週より追加された。例えば、日本版のトップページのYouTubeロゴの横には「日本|日本語」と表示されているが、左側がローカルコンテンツ、右側がUI言語を示している。ローカルコンテンツは 20地域、言語は15言語から選択できる。これにより、例えばフランスで人気のある動画を探したい場合も、UIは日本語のままで行うことができるようになった。

「東京ドームは霞ヶ関ビル何杯分か」も検索可能に

 このほか、検索に関しては、電卓機能の新サービスとして「東京ドームを霞ヶ関ビルで」と検索すると「1東京ドーム=2.48霞ヶ関ビル」と表示される機能や、「映画 渋谷」で検索して、時刻に合わせてその近辺で上映されている映画館の情報などを表示する「映画検索」機能を紹介した。

 映画検索は5月からすでに提供しているものだが、同様の機能としては、天気検索も紹介した。英語版では従来より提供していたもので、2週間ほど前から日本語版でも可能になった。例えば「天気 渋谷」で検索すると、付近の天気のアイコンなどが検索結果上部に表示される。

ニコニコ動画に常駐しているユーザーが日本人一般の特性をつかんでいるわけでもなく、むしろ日本人の中でも少々特殊な属性があると思えるので、Youtubeがニコニコ動画に追従するようなことはしないほうがよい気がするのだが。

 

 

IT Media News の記事

前編
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/18/news048.html

後編
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/22/news031.html

知らない話も数多くあったので、読み応えあり。話題はニコニコ動画での事象の話が多い。

UGCはクリエイティブな活動の裾野を広げる意味はあっても、あまり多くを期待すべきではないと思っているし、記事を読んでもそれ以上の見解を見出しにくかった印象。真にクリエイティブなものを生みだす環境としては、お手軽すぎるではないか?

「嫌儲」という言葉は言い得て妙。こういった意識で議論がとまってどうにもならなくなる時点で、やはり日本は遅れていく。

記事中の

「クリエイティブコモンズで BY~~ をつけずに発表しても、他人の儲けに使われたくない」

という考え方は、日本人として分かる部分もあるが、考え方としては「ゆるい」。グローバルなネット環境で、そんなことを島国で議論しているうちに、中国や韓国で勝手にコピーされ儲けに利用された挙句、著作者人格権まで主張をし始める可能性が高い。

自分の創作物になにかしら利用の制限を加えたいというのであれば、やはり「誰」が作ったのかは、それを作った人が主張をしていくことからはじめなければならず、他人に「自分が正当と考えるモラル」が自然発生することを期待することでは成立しない。

 

BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/22529.html

利用イメージ
 NECビッグローブが運営するBIGLOBEは、ブログサービス「ウェブリブログ」のニコニコ動画対応を7月17日に実施する。

 今回の対応は、ウェブリブログの記事本文にニコニコ動画の動画プレーヤーを設置することができる機能を追加するもの。ニコニコ動画の動画掲載サイトに掲示された「ブログ貼付」から、ウェブリブログの新規ブログ記事作成画面に遷移して記事投稿ができる。

 

ニコニコ動画の出口として、多くのブログサービスで使われるようになることは望ましいことだが、単に映像をはめ込んでもらうだけでは、あまり収益的にもおもしろくなさそう。

これから先の広告の手法などが、収益化に向けては必要なことか。

BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/22401.html


 博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は8日、生活者のメディア接触状況を分析する「メディア定点調査 2008」の結果を公表した。

 メディア定点調査は、ハードウェアやサービスに対する人々の接触実態を把握し、広告メディア市場形成の今後を模索するのを目的に2004年から実施されているもの。今回の調査では、東京都/大阪府/高知県に在住の15歳から69歳の男女個人を対象に、郵送調査法で実施。サンプル回収数は1867 件(サンプル発信数は2186件)。

 東京地区の調査結果によれば、テレビ/ラジオ/新聞/雑誌のマス4媒体と、PC/携帯電話のインターネット2媒体を合わせた、1日あたりのメディア接触総時間は約5時間20分。2007年調査時から約5.6分減少しているが、男性40代/50代/60代と女性60代では上昇傾向を見せた。一方、男性20代と女性30代/40代では5時間を割り込み、接触時間はそれぞれ4時間半前後となっている。

 インターネットの接触時間は、PCからが59.4分で、携帯電話からは17.7分。PC経由の接触時間は2007年から2.4分減少しており、同研究所では飽和の可能性があると推測している。また、携帯電話経由では3.6分増加しており、増加傾向が続いているという。

ブロードバンド世帯普及率も、ネットの接触時間も現段階でかなり頭打ちになったということか。
インフラ側のコストダウンで収益性のあるビジネスが生まれるとよいが、加入者数などが増える見込みが少なくなったということで、しばらくIT業界にも停滞感は続くのかも。

毎日.jp の記事
http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2008/07/04/20376659.html

 

一般紙で比較的長い内容の記事。

MAD動画に関心を持っている人の数はかなり多いのかもしれないが、 「アニメやゲームに関心がある層」と「MAD動画で面白いと感じる層」は現状はかなりダブっている。絶対数は相当いるが一般的な層へは広がりにくいと思われるので、動画ビジネスの中では今すぐ本流になるとは考えにくい。

社会風刺的な内容で話題になる動画が出てくると、光景も変わってくるかも。

Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/03/20137.html

  ニワンゴは、動画にコメントを付けられるサービス「ニコニコ動画(SP1)」において、権利者の申し立てによって動画が削除された場合、権利者名を表示する機能を7月5日午後から実装する予定だ。

 権利者が法人・団体の場合は法人・団体名を表示。権利者が個人の場合は個人名を表示せず、「個人の権利者の権利を侵害しているため、又は申し立てがあったため削除されました」とする。これらの表示は、動画再生画面外の動画説明文エリアに表示する。

 なお、削除動画に権利者名を表示する機能については、ニコニコ動画の要望掲示板でも実装を求める意見が寄せられていた。同機能を実装する理由についてニワンゴでは、「削除作品の権利者名を明示することで、ユーザーに権利保護の重要性を認知してもらうため」と説明している。

権利者が明確であろうがなかろうが、他人が作ったコンテンツを外に出すことは悪いことなのだが、現状のユーザーの意識からすると「誰のものか」を明示するプロセスを経て、認知を徹底するというのは必要な流れか。

 

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/02/news093.html

 ドワンゴは7月2日、子会社ニワンゴが運営する「ニコニコ動画」上に投稿された動画のうち、映像関連の業界3団体加盟企業の著作権を侵害するコンテンツを削除すると発表した。ユーザーが別のコンテンツを加えて編集したいわゆる「MAD動画」も削除するとしている。

 3団体は、アニメ各社が加盟する日本動画協会と、映像制作会社や映像ソフトメーカーが加盟する日本映像ソフト協会、映画各社が加盟する日本映画製作者連盟。

 ドワンゴは3団体からの要請を受けて著作権侵害対策について協議し、同社が(1)これまでに投稿された、3団体会員企業の著作権を侵害した動画を削除する、(2)新規に投稿される動画も監視し、著作権侵害があれば速やかに削除する――ことを提案。同意・確認した上で3団体に申し入れ書を提出し、受領された。

 ニワンゴは3月、NHKと在京キー局5社に対し「『ニコニコ動画』に無断投稿されたテレビ番組を全て削除する」という内容の申し入れ書を提出している(ニコ動「テレビ番組の無断投稿は全削除」とテレビ局に申し入れ)。


事業を続けていくには、関連団体との健全な関係が不可欠。モラル的にはよい方向に進んでいるが、アクセス数などを発展・維持可能かどうかには疑問符がつくか。

Tech Crunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20080622video-comments-the-japanese-way-nico-nico-douga/

日本ではギークが作ったギークのためのビデオポータルがYouTubeを急追している。

日本のビデオ共有プラットフォームNico Nico Douga〔ニコニコ動画〕はアジア市場におけるウェブサイトとしては記録的な成功を収めつつある。これはトラフィックでは日本で有数のサイトだが、まだYouTube日本版には及ばない。 しかし「ニコ動」はYouTubeを急速に追い上げている。

このサイトは日本語のみで提供され、ビデオを見るには登録が必要だが、2007年7月にローンチして以来、600万に近い登録ユーザーを集めている。携帯サイトの登録ユーザーは今年3月に120万を超えた。ニコ動には月間20億ページビューがあり、日本におけるインターネットトラフィックの約12分の1を占めると推定されている。GoogleTrendsのウェブサイト統計ではYouTubeの国別の数字が分らないが 、ニコ動は全世界ベースで Veohとほぼ同じトラフィックを集めている。(毎日約140万。下のグラフ参照)。

ユニークな機能

ニコ動のもっとも目立つ特徴は、ユーザーが配信されるビデオ動画の上に直接短いテキスト・コメントを書き込んでコミュニケーションができることだ。コメントはビデオに同期してリアルタイムで右から左へスクロール表示される。別のユーザーは別の色を使ってさらにコメントを書き加えることができる。一部のビデオは、その結果、ほとんど全面がコメントで覆い尽くされてしまうことがある。その場合には一部をフィルターしたりコメントをオフにしたりすることができる。

と、聞いただけではなにやら馬鹿げた機能のように思えるかもしれない。しかしこれこそまさに、ユーザーがニコ動でYouTubeの約2倍の時間を使う理由なのだ。2007年11月に6億だったコメントだが、今日(米国時間6/22)までに、110万のビデオに対して、12億以上が投稿されている。動画コンテンツは主にニコ動が配信の権利を得たビデオゲームの画面録画、過激なコメディーのシーン、アニメ、ユーザー制作ビデオなどだ。

ニコ動のコンテンツのエンベッドには制限があるので、ニコ動のコンテンツの典型的なサンプルとして、Youtubeに投稿されたビデオを掲載しておく。

ニコ動はYouTubeに対して日本生まれであるためのいくつかの優位性をもっている。このサイトは、マンガ風のデザインやレイアウトをはじめ日本のギーク文化に深く根ざしている。

さらにYouTubeと違っている点は、ニコ動には投稿するビデオのサイズに制限がない。このため全般的に見て画質はYouTubeより良い。またニコ動では、エロティックなコンテンツも「R-18」セクションに投稿することができる。

ビジネスモデルの3本柱

ニコニコ動画を運営しているNiwangoは東京証券取引所に上場しているメディア企業、Dwangoの15の子会社の1つだ。

ニコ動は3つの方面から収入を上げている。まず現在20万人(2007年11月の9万から増加)の有料メンバーがいる。有料メンバーは月に約$5を支払い、より高速なアクセス速度その他の機能の見返りを得ている。Niwangoはまた広告スペースを販売しており、売り上げは月に約$300,000(30万ドル)になっている。2008年2月分についての公式発表によると、アフィリエイト・リンクからの収入が月間約$820,000(82万ドル)で、これらを合計すると月間$2.1M(210万ドル)、あるいは年間売り上げに換算すると$25M(2500万ドル)ということになる。

しかし一方、企業として成長するために、Niwangoは将来にいくつか大きなハードルを抱えている。たとえばニコ動は巨大なトラフィックを維持するためにサーバーのコストがかさんでおり、これが月間$1M(100万ドル)近くにもなっている。全体として収入の伸びより経費の伸びの方が大きい。

ニコ動は黒字化のための努力を続けている。5月にはYahoo! Shoppingと提携してアフィリエイト事業へのテコ入れを図った。またニコ動のビデオはYahoo! Japanの検索ページにも大きく目立つように表示されるようになった。Yahoo! Japanは日本最大のウェブ企業であるだけに、こうした動きは明るい展望を開くものだ。

しかし、携帯版のニコ動にはまだ一切広告が入っていない。またNiwangoは、ご多分に漏れず、著作権侵害問題をいくつか抱えている。

ビジネス拡大にあたっての最大の課題は、どうやってメインストリームのユーザーにニコ動を普及していくかだ。現在のユーザーのほとんどは「オタク」―テクノロジーに関して知識豊富なアニメやビデオゲーム・マニアの男性だ。

国際化も成長を加速させる可能性がある。中国ではコピー・サイトが大人気だ。台湾ユーザー向けの公式サイトも2007年10月にローンチしている。

ニコ動のコンセプトをそのままアメリカに移植することは難しいかもしれないが、ビデオの上に直接テキスト・メッセージでコメントするという手法は日本以外でも人気を得る可能性があるだろう。

「Geek文化」というのはよい表現。ニコニコ動画のヘビーユーザーは、実際にはアニメファンやゲームファンが多いものの、「オタク」と呼ばれるのには抵抗がある層が少なくないので、こういった表現のほうが定着しやすいかも。

海外のリソースなので、ニコニコ動画に対しての観察、評価も公正。

IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080617/308516/

ニワンゴは6月17日、動画共有サイト「ニコニコ動画(SP1)」用の外部プレーヤーを、セレゴ・ジャパンのSNS型英語学習サイト「iKnow!」に対応させた。動画とSNSで楽しみながら学習できる環境を提供し、両サイトのサービス拡充とアクセス数増加を図る。

 iKnow!ユーザーが外部プレーヤーに設けられた「iKnow!」ボタンをクリックすると、ニコニコ動画のコメント付き動画を張り付けた日記を iKnow!に投稿できる。iKnow!の「日記を書く」ページ内にある「ニコニコ動画」アイコンをクリックしても、日記に挿入したい動画を指定できる。なお、動画へのコメントの入力は、ニコニコ動画サイトでのみ行える。

 コメント付き動画の入った日記でエンターテインメント性を高め、iKnow!ユーザー間のコミュニケーションを活発化させる。新しい英語学習スタイルでユーザーに学ぶ楽しみを見つけてもらう。

 ニコニコ動画用の外部プレーヤーは、外部サイトで動画を視聴可能とするブログパーツ。これまでニワンゴは、さまざまなSNS/ブログ/ニュースサイトに対応させてきた。教育系サイトへの対応は今回が初めてとなる

提携サイトを拡大してアクセス数、収益を上げていくというのはよい戦略。教育系のサイトに行ったこともGood。

Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/06/09/19869.html

  ニワンゴは9日、動画コミュニティ「ニコニコ動画(SP1)」にて、動画の視聴中に挿入される「ニコニコ割り込み(ニコ割)」を利用した「時報広告」の新商品「ニコ割フル」「ニコ割Jr.」の販売を開始した。

 時報広告では、ニコニコ動画で動画を視聴している全ユーザーに対し、決められた時刻に広告を配信できる。これまでは、ニコニコ動画視聴画面上部の「ニワニュース情報局」欄に広告を表示していたが、ニコ割フルでは動画視聴画面全体で、ニコ割Jr.ではニワニュース情報局欄にテキストにて情報を掲出し、動画再生を停止させることなく配信する。

 ニコ割フルと同じように、視聴画面全体に表示させるものでは、これまで「国際ニコニコ映画祭」の各種告知や、「ニコ割ゲーム」などで利用されていたが、今回から広告商品として正式にリリースされる。料金は24時枠1回100万円から。第1弾として「コカ・コーラ ゼロ一周年記念プロモーション」を配信している。

 ニコ割Jr.も何度かのテストケースを経て今回から正式リリースとなる。価格は1回20万円から。第1弾として、明治製菓の「きのこの山」の PRキャンペーン「きの山さん」を5月より配信している。なお、「きの山さん」キャンペーンは、従来の「ニコ割」でも配信している。

 時報広告の制作は、クライアント企業から仕様に沿った素材の入稿を受け付ける。また、制作会社のCELLでは、素材や絵コンテからの企画・制作も請け負う。

広告としては非常に面白いやり方だが、ユーザーにとってはあまりありがたくないやり方のように思われるので、それほど大きな広がりはないのかも。

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/06/news065.html

 ニワンゴは6月6日、「ニコニコ動画」に、ニュースキャスター出身で元防衛相の小池百合子衆議院議員(自民党)の公式チャンネル「Yuri Channel動画」を6月10日に開設すると発表した。本人が出演する番組などを配信し、政治の現状や政策を伝えるとしている。

 本人がキャスターとして出演する「小池ゆりこのNEWSNETWORK」や、スピーチ動画、スタッフが小池議員の活動を紹介する動画などを順次配信し、政治の現状や小池議員の理念、政策、活動を伝える予定。さまざまな企画の展開も検討する。

 小池議員はキャスターから政界に転身し、環境相、防衛相などを歴任した。ニコニコ動画では、民主党の小沢一郎代表が年金問題について語る動画が公開されたことがあるが(「ニコ動」に小沢一郎氏登場 年金問題語る)、政治家の公式動画チャンネル設置は初。

youtube ではなく、国内のサービスでチャンネルを設置したことには好感。

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/03/news104.html

 ニコニコ動画にそっくりな動画共有サイトが中国に登場し、ネットで話題になっている。動画に中国語コメントを投稿でき、投稿されたコメントは右から左に流れる仕組み。アニメ関連の動画が人気のようで、日本アニメの本編映像もたくさんアップロードされている。

 サイト名は「AcFun.cn」。ニコニコ動画と同様、動画にコメントが付けられる仕組みだ。投稿されたコメントが動画の再生画面上を右から左に流れたり、動画プレーヤーの横にコメント一覧が表示されるデザインも、ニコニコ動画に似ている。

 トップページには、動画のサムネイル画像とタグ一覧などを掲載。アニメに関連した動画が人気のようで、「凉宮」「犬夜叉」「Death note」といったキーワードが並んでいる

 「初音ミク」に歌わせた動画や、「ウッーウッーウマウマ(゜∀゜)」に合わせて女の子が踊る動画なども投稿されており、人気動画の傾向もニコニコ動画に似ているようだ。

欧米では人気はでないと思うが、中国・韓国なら話は別。
ただ、言語の処理の問題などグローバルなものにはなりにくく、国ごとに事業が立ち上がるかんじか。

Ameba ニュースの記事
http://news.ameba.jp/weblog/2008/05/14262.html

 「ニコ厨がニコニコを見なくなる理由」という日記がはてなダイアリーに書かれ、話題となっている。ニコ厨とははてなダイアリーの「キーワード」欄によると、ニコニコ動画ユーザーの「蔑称」であり「中毒的なユーザー」を指す言葉なのだという。

 その日記によるとニコニコ動画を見なくなる理由には、「何かネタが流行るとランキングがそのネタで埋め尽くされる」「釣り動画が増えた」「アニメ本編を自重することなくupする」「MAD技術が向上したことで目が肥えてしまい満足できるMADが少なくなった(MADとはアニメやゲーム動画などを編集して再構成した動画のこと)」「MADが増えすぎた」「規制でテレビ番組などが消されてしまった」「ドライアイや肩こりになってしまう」といったものが挙げられている。

 この日記を見た人からは「同感。特に作品のレベルアップと客の目が肥えてきた点」「その通り過ぎて困る」「何かすっごい納得」など、分析に納得する感想が挙がるが、「不便を感じることはあっても見なくなることはありえない」など。

上記は、ニコニコ動画に限らず、Youtubeそのほかの投稿サイトでも同様に起こっている現象。誰でも投稿できる投稿サイトである以上は避けられない。

投稿サイトのブームのピークはすでに過ぎているので、そこから先ユーザーが気持ちよく見られるサイトが勝ち残っていくものと思われる。

InternetWatch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/05/28/19726.html

  ニワンゴの運営する「ニコニコ動画(SP1)」が28日、トップページを「スッキリ」とリニューアルしたほか、アカウントを取得しなくてもページを閲覧できるようにするなどの変更を行なったことが明らかになった。

 アカウントなしで見ることができるのは、トップページ、新着動画、きまぐれ検索、注目のタグ、ランキング(以前より閲覧可能)の各ページに限られ、動画の再生には従来通りアカウントが必要になる。今後、負荷状況など見ながら、他のページも閲覧できるようにしていくという。

 このほか、動画アップロード先として、写真共有サイト「フォト蔵」の対応が終了したという。


コストが高い日本のインフラの中で、多数のアクセスを稼ぎながら徐々に前進しているところには好感。

投稿サイト比較

|

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0805/13/news019.html

Googleが圧倒的な首位で、それ以下は10分の1程度以下の規模でのアクセス。
市場全体が盛り上がっているという感じではない。

日本に関しても、これにニコニコ動画が独自の動きをしているような感じなだけで、それほど傾向の違いはないと思われる。

 

フジサンケイビジネスアイ の記事
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200805120006a.nwc

 2008年4月1日、ニワンゴは動画の画面上にコメントを書き込むことができる動画共有サイト「ニコニコ動画」について日本音楽著作権協会(JASRAC)の許諾条件に同意し契約を締結、著作権侵害問題に適切に対処すると発表した。しかし、いまだに著作物の無断アップロードは続いている。

 インターネットコムとJR東海エクスプレスリサーチは「ニコニコ動画」に関する調査を行った。調査対象は、官公庁、地方自治体、民間企業に勤務する全国の20代から60代までの男女330人。回答者の中のうち「ニコニコ動画を知っている」と答えた149人に質問を行った。

 まず、ニコニコ動画を「利用したことがある」45・0%(67人)回答者に、ログインの頻度を聞くと、「週に1回程度」31・3%(21人)が最も多く、「月に1回程度」17・0%(12人)、「週に2~3回程度」11・9%(8人)が続いた。調査対象に30~40代が多かったためか、ログイン率はあまり高くないようだ。

 続いて、ログイン時の平均滞在時間を聞いたところ、「30~1時間未満」26・9%(18人)、「15分未満」25・4%(17人)、「15~30分未満」23・9%(16人)。約7割が1時間未満しか視聴していない。

 さらに、動画にコメントしたことがあるか聞いたところ、22・4%(15人)が「ある」と回答。しかし、動画コンテンツを投稿したことがあるかと聞くと「ある」と回答したのはわずか6・0%(4人)だった。

 ニコニコ動画に投稿されている著作物(アニメ、音楽など)について聞いたところ「良いとは思わないが、あってもいい」47・8%(32人)、「良いと思う」26・9%(18人)、「特になし」16・4%(11人)、「削除すべき」6.0%(4人)。 「良いと思う」「あってもいい」という回答を合わせると7割以上が著作物を投稿しても良いと考えていることがわかった。

 その他、「著作権は保護されるべき」「ネット時代にふさわしい著作権のあり方の過渡期にある」「アレンジしたものならいいのでは」「テレビで流れたものだからネットで配布されても仕方ない」「宣伝効果もあるため、一概にダメとはいえない」などの意見が挙がった。

コンテンツ提供事業者が7割もOKしてるのかと見出しでびっくりしたが、利用者側の意見。それはそういう結果になるのは必然。

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0805/09/news032.html

 ドワンゴは5月9日、子会社ニワンゴが運営する動画投稿サービス「ニコニコ動画」で、ヤフーと協業すると発表した。第1弾として同日から、動画直下に商品リンクを張り付けられる「ニコニコ市場」に、「Yahoo!ショッピング」の商品を掲載。今後、「Yahoo!オークション」との連携や、 Yahoo!IDでニコニコ動画を利用できる機能などを追加していく。

 動画直下に、関連する商品の購入ページへのリンクを張り付けられる「ニコニコ市場」はこれまで、Amazon.co.jpの商品のみ対応していたが、「Yahoo!ショッピング」の商品も張り付けられるようにした。

 ニコニコ動画のインデックス情報も、同日からヤフーに提供。Yahoo!JAPANの動画検索からニコニコ動画の動画がヒットしやすくなったほか、ログイン後のページに書かれた情報も検索できるようになった。Yahoo!ツールバーもニコニコ動画の動画検索に対応した。ニコニコ動画がインデックスを外部に開放するのは初。

 今後は、Yahoo!オークションやYahoo!ブログ、Yahoo!ウォレット、Yahoo!IDとの連携などを行っていく計画だ。

 Yahoo!オークションのAPIを利用し、ニコニコ動画経由でYahoo!オークションの商品を入札・落札できる機能や、動画で商品を紹介しながらオークションに出品できる新機能を開発する。

 ニコニコ動画の動画を外部サイトから閲覧できる「ニコニコ外部プレーヤー」をYahoo!ブログに提供。動画をワンクリックでYahoo!ブログに張り付けられるようにする予定だ。

 Yahoo!JAPAN IDとニコニコ動画のIDを連携させ、Yahoo!JAPAN IDでニコニコ動画にログインできるようにする予定。Yahoo!ウォレットでニコニコ動画上の決済もできるようにする。ヤフー子会社オーバーチュアが提供する検索連動広告も、ニコニコ動画に導入する。

 ヤフーは外部パートナーとの提携戦略を加速中。ニコニコ動画の集客力を、収益やページビュー拡大にいかす。ニコニコ動画もヤフーのインフラを活用して、収益力・集客力拡大を目指す。

動画だけをやっていても、収益性は上がりにくいのであれば、他のインターネットショップなどとの提携で収益を上げていこうというのは自然な流れか。あえてYahoo! と組んだところが興味ぶかい。

 

Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/05/07/19463.html

   民主党は7日、「YouTube」日本版に公式チャンネル「生活が第一チャンネル」を開設した。これでYouTubeに公式チャンネルを持つ日本の政党は7政党になった。YouTubeでは、これらを集めた政党ポータルも開設した。

 生活が第一チャンネルでは、小沢一郎代表をはじめとする民主党の議員らの会見の様子やメッセージのほか、問題点をマンガで解説する動画など、同日時点で36件の動画を公開している。

 YouTubeが開設したポータル「日本の政党 JP Politics」では、自民党、民主党、公明党、共産党、社民党、国民新党、新党日本の最新動画を一覧できるほか、各政党の動画の合計再生回数とユーザー登録者数も表示する。公式チャンネルの開設時期が早く、公開動画数も多い自民党が一歩リードしているという。

 なお、民主党が動画共有サイトを活用した事例としては、「ニコニコ動画」において2007年7月、小沢代表のメッセージ動画を配信した事例がある。

日本の会社のサービスを使えよ、という感じだが、現状の勢力図では致し方ないか。

 

ITMedia News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/28/news068.html

 ニワンゴはこのほど、「ニコニコ動画」の動画再生ページに、不適切なコメントの削除を依頼するための通報ボタンを設置した。

 動画直下に「不適切なコメントを通報する」ボタンを設置。クリックすると、掲示板「コメント削除依頼板」にアクセスし、「コメント削除依頼スレッド」で削除を申し立てることができる。掲示板は同社が毎日一定時間ごとに確認し、削除ガイドラインに沿って削除するかどうかを判断する。

 同社は従来から掲示板「コメント削除依頼板」を設置したり、「時報」で呼びかけるなど対応を行ってきたが、不適切なコメントがなくならないため設置した。

 同社は「言葉(コメント)は使い方次第で、人を楽しくする事ができる一方、深く傷つける事もあります。気持ちよくニコニコできるよう、ご理解とご協力お願いいたします」としている。

もともとシニカルな部分がうけて広がったサービスではあるものの、やはり不適切なものとの切り分けは必要。著作権問題にしても、雇用などの問題にしても、かなり正当な方向に向けて進みつつある。

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/28/news019.html

 「そろそろ生産を終えようとしていたころに、急に売れ出して。『何でだろう』と思っていたら、ニコニコ動画とYouTubeのおかげ。売れちゃって売れちゃってどうしょうもない」

 2003年に発売したコルグのシンセサイザー「ELECTRIBE MX」「同SX」が、昨年末ごろから急に売れ始めた。ELECTRIBEをかっこよく演奏した動画「ニコニコ動画」や「YouTube」にアップロードされ、魅力を知った人が買い求め始めたのが原因だ。

 国内の人気の起爆剤になったのは、ニコニコ動画に昨年10月に投稿された「チーターマンのテーマ (ACID MIX)」(ニコニコ動画へのリンク)。今年4月27日までに13万回以上再生されている。YouTubeに投稿された演奏動画も世界で人気。「ELECTRIBE」で検索すると1400件以上ヒットし、10万回以上再生されている動画もある。

 「ニコニコ動画やYouTubeに“ジャパネットの高田社長”がいっぱいいて、プロモーションしてくれているような感じ」と、同社営業担当の水原徹さんは言う。

 

 動画投稿サイトを通じた再ヒットがなければ、07年始めごろに生産を終えるつもりだった。「記録媒体がスマートメディアで、手に入りにくくなっているのでもうやめてしまおうかと」――在庫がなくなってきたところで急に売れ出し、驚いてその原因を調べたところ、YouTubeとニコニコ動画から火が付いたことが分かったという。

 ELECTRIBEは今も品薄状態が続く。生産終了計画はとりあえず凍結。「売れているうちは作ろうと思っている」(水原さん)という。

こういったことは仕掛けてうまくいくものではないので難しいところだが、コアなユーザーがいる商品であれば、そういった方に協力を求めて、投稿サイトにアップしてもらうという流れができれば、爆発する可能性はあるということか。

毎日.jp の記事
http://mainichi.jp/life/electronics/news/20080427ddm010020018000c.html

 動画投稿サイトで、著作権侵害への対応が相次いで始まった。「ニコニコ動画」を運営するニワンゴは今月、日本音楽著作権協会(JASRAC)が管理する楽曲の著作権使用料を支払う包括契約を締結した。ソニーも7日、同協会との包括契約に基づいた投稿受け付けをスタートした。すでにヤフー、sus4が運営するクリップキャストもJASRACと契約を結んでいる。

 ニワンゴが著作権包括契約を結ぶのは初めて。楽曲使用の有無にかかわらず「ニコニコ動画」から得た収益の1・875%を支払う。これにより、投稿者は、自分で楽曲使用料を支払わなくても、JASRACが管理する楽曲を歌ったり、演奏した動画を投稿できる。

 JASRACは、動画投稿サイトの運営者から得た金額を使用楽曲と回数に応じて、権利者に振り分ける。そのため、ソニーは、動画共有サービス「アイビオ」で、利用者が楽曲とアーティスト名を登録して投稿するシステムを導入した。

 動画投稿サイトでは、テレビ番組の違法利用も大きな問題になっている。JASRACは大手動画共有サービス「YouTube」を運営するグーグルに対し、07年から、著作権関係の23団体・事業者と著作権侵害への対策を求めている。

 グーグルは角川グループと、「フィンガープリント(電子指紋)」を使って動画を識別するシステムの開発を進め、今年2月、角川ホールディングスが同システムを使った事業をスタートすると発表した。しかし、角川ホールディングスによると、「実際に認証されたケースはない」。システムでは、権利者が動画をあらかじめ登録して照合するため、テレビ番組などでは難しいという声が上がっている。

一般紙なので、概要的な記述。投稿サイトの音楽部分での合法化が進めば、かなり風通しもよくなるか。

Nikkei Trendy Net の記事
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20080424/1009879/

 モバイル分野のコンサルティングを手がけるドコモ・ドットコムは、モバイル動画の利用状況に関する調査結果を発表した。それによると、携帯電話でイン ターネットを利用するユーザーにおけるモバイル動画サイトの認知率は66.7%で、すでに約3分の2のユーザーがモバイル動画サイトを知っていた。

 モバイル動画サイト認知者のうち、非利用者は68.4%だったが、そのうち47.2%が今後利用したいと回答した。また現在利用している人で、今後も利用する意向のある人は89.0%に達した。

 モバイル・インターネット・ユーザーで、現在モバイル動画を利用している人は約20%だった。その大半が無料ユーザーで、「YouTube」や「ニコニコ動画」の人気が高かった。

 モバイル動画サイトを視聴する理由としては、「料金が無料だから」(71.9%)が最も多く、以下「好きな時に見られるから」(50.8%)、「定額制に入っているから」(44.6%)が続いた。

 またモバイル動画サイトに求めることを尋ねると、「料金の安さ(72.3%)、「画質のよさ」(52.3%)や「ジャンルの豊富さ」(40.6%)を重視する人が多かった。

 モバイル動画サイトに関する情報源は、「家族・友人・知人の口コミ」(36.9%)、「携帯の検索サイト」(21.5%)、「テレビCM」 (15.4%)が上位に並んだ。とりわけ15─18歳の年齢層では「家族・友人・知人の口コミ」(50.2%)が圧倒的に多く、過半数を占めた。

 調査は2008年1月24─30日にかけて、15─49歳の携帯インターネット利用者1465人を対象に実施したもの。

こういった調査は、質問の文言がかなり重要。「これから使ってみたいか?」と言われれば、大抵は使ってみたいと言う回答になる。



InternetWatch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/04/22/19325.html

 ニワンゴは22日、動画コミュニティサイト「ニコニコ動画(SP1)」のコメント付き動画を外部のサイトでも視聴可能にする「外部プレーヤー」機能が、 SNS「mixi」にも対応したと発表した。ニコニコ動画の視聴画面には「mixi」ボタンが設けられ、ニコニコ動画からmixi日記への投稿が簡単に行 なえるようになった。

 ニコニコ動画の外部プレーヤーは、ニコニコ動画のコメント付き動画を外部のサイトでも視聴できるようにする機能。ニワンゴでは外部プレーヤーを 各社のブログなどに提供してきたが、今回新たにSNS「mixi」にも提供。mixi内の日記で、ニコニコ動画の再生に対応した。

 また、ニコニコ動画の視聴画面には、新たに「mixi」ボタンを新設。mixiのユーザーがアイコンをクリックすると、mixiの日記投稿ペー ジが表示され、動画を貼り付けた形の日記を書くことができる。また、mixiの日記投稿ページにも「ニコニコ動画」アイコンが追加されており、貼り付けた い動画のURLを入力すると、ニコニコ動画のリンクタグが日記本文に挿入される。

 ニワンゴとミクシィでは、両社のユーザーが相互にリンクすることで、動画を通じたリッチなユーザー間コミュニケーションを発展させ、さらにエンターテイメント性の高い魅力的なサービスの拡充を図るとしている。
国内での情勢はニコニコ動画を中心に見ていくことになるが、国内での展開はインフラ面の負担がメインの ShowStopper か?


Nikkei Trendy Net の記事
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20080421/1009692/

 ニワンゴ(本社:東京都中央区)は2008年4月18日、「ニコニコ動画(SP1)」で、全ユーザーにリアルタイムで情報伝達する「ニコニコ割り込み」 (ニコ割)の配信枠を拡大すると発表した。新たに毎日29時(午前5時)のアニメ専門枠を設け、関連スポンサーの広告を帯で配信する。

 「ニコ割」は、一定の時刻にニコニコ動画にアクセスして動画を視聴している全ユーザーに、動画のリアルタイム情報を同時に伝達するシステム。現在、毎日19時、24時、26時に、時報とともに広告を配信。これまでに映画や米などのCMを流している。

 新設する29時枠は、内容をアニメ関連に絞った「深夜アニメ枠」で、時報とスポンサーの広告、アニメ関連情報の番組とで構成。通常の「ニコ割」が動画視聴画面上の枠を使うのに対して、視聴画面をフルに使用して大きな動画で配信する。

 第1回は4月19日午前5時で、フィギュア企画・製造・販売のグッドスマイルカンパニー(本社:千葉県松戸市)がスポンサー。コンテンツ・広告制作は、CELL(本社:東京都千代田区)。

アニメのような分野であれば、こういったタイプの広告の導入も受け入れられやすいか。一般的な用途ではまだ苦しいとは思うが。


アメーバニュースの記事
http://news.ameba.jp/domestic/2008/04/12993.html

 ネットエイジア株式会社では、「動画コンテンツに関する利用実態調査」をネットリサーチ「リサーチTV」にて実施、調査結果を発表した。

 まず、「動画コンテンツを見る頻度、時間」を、1年前との比較で聞いたところ、「増えた」との回答が43.0%、「減った」が7.0%、「変わらない」 が50.0%だった。増えた理由については、「無料で見ることができるコンテンツが増えたから」との回答が最も多く69.8%、次いで「面白いコンテンツ が増えたから」42.8%、「インターネットの通信環境が良くなったから」が33.5%となっている。

 また、動画コンテンツを見ることが増えたことで、「テレビを見る頻度や時間」について、「大幅に減った」と回答した人は15.3%、「少し減った」が29.8%で、合わせて45.1%が動画コンテンツを見ることでテレビ視聴減少につながっているという結果になった。

 次に、無料の動画コンテンツで見ているサイトを複数回答形式で聞いたところ、全体では「投稿型動画サイト(YouTube、ニコニコ動画など)」がトッ プで56.4%、僅差で「ポータル(Yahoo!、gooなど)が運営している動画サイト」が55.2%で続いている。3位は「映画の動画配信サイト」 14.6%となった。

 また、「今後、見ることが増えると思う無料の動画サイト」でも、「投稿型動画サイト(YouTube、ニコニコ動画など)」が54.6%でトップ。次い で「ポータル(Yahoo!、gooなど)が運営している動画サイト」47.2%、3位は「映画の動画配信サイト」23.4%となった。
今は違法コンテンツが多いので、テレビに影響することが多くこういった傾向が続くと思われるが、投稿サイトに違法動画をアップロードが法的にも技術的にもできなくなってきたときに、かなり違った動きになる可能性はある。




マイコミジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/04/09/006/


京都大学は8日、講義内容などの動画をYouTubeで一般公開したと発表した。これは、同大学が進めるオープンコースウェアプロジェクトの一環によるもの。京都大学では、4月8日時点で約200の動画コンテンツを保有しているが、3月上旬より徐々に動画をアップし、この日の一般公開に至った。

オープンコースウェアは、2001年に米マサチューセッツ工科大学が始めた講義をオープンにすることで、人類の知識を広げていこうとするプロジェク ト。京都大学でも学長の強い意向により、2005年からスタートさせている。これには、人類の知的資産の蓄積に貢献するとともに、同大学の視認性を高め、 世界中から優秀な教員や学生を集めたいという狙いがある。

海外では米国の大学を中心にオープンコースウェアの動きが進んでおり、特にUCバークレーでは、すべての講義をYouTubeで配信している。

京都大学ではいままで、他社のサーバを利用するなどして動画を公開してきたが、フォーマットの問題や専用の閲覧ソフトが必要だったりしたことで、視聴者から「見られない」といった苦情が寄せられたほか、アクセス集中時のレンスポンスなどにも問題が生じた。 そこで、動画共有で実績のあるYouTube上で公開することで、これらの問題を解決する。 また、京都大学 学術メディアセンター教授の土佐尚子氏によれば、オープンコースウェアを運営する上でもっとも大変な動画のサーバ管理の問題が解決されるのも大きいという。

動画配信サービスとしてYouTubeを選択した理由について土佐氏は、無料であることと、ブラウザやマシンなどの制限がない点を挙げ、「これらはオープンコースウェアの『誰もが、どこででも見られる』というコンセプトにも合致する」と述べた。

今回の動画配信については、京都大学とYouTube側で業務提携を結んだ。これにより京都大学は、YouTubeの動画1本あたり10分までという制約に縛られず、無制限で動画をアップできる。また、大学固有の入り口であるトップページもYouTube側が提供した。

YouTubeは現在19の国と地域で展開しており、その量は1分あたり10時間以上にもなる。日本においては、昨年の6月19日よりサービスを開始し、現在米国に次ぐ世界第2位の視聴者数を誇る。



Google Japan 代表取締役社長の 村上憲郎氏は、 「普通の方々だけでなく、専門性のある動画についてもパートナーシップを結び、より良い動画のプラットフォームとして展開していきたい」と語り、今後もコンテンツパートナーとの連携を拡大していく意向を示した。

日本ではすでに、音楽レーベルやアニメの会社、タレント事務所、政党などもYouTubeで動画を配信しているほか、大学については京都大学以外に、嘉悦大学や明治学院大学もYouTubeを利用し始めている。

京都大学では動画をアップするにあたり専門の委員会で内容をチェックするほか、弁護士に著作権等の問題がないか相談しているが、何をアップするかは先生たちの自主性に任せているという。

なお、動画についてはいまのところドコモだけだが、携帯でも視聴することができる。

これは、Youtube(Google)ではなく、国内のプラットフォームではできないのが悲しいところか。日本国内でがんばっているニコニコ動画は、どう見ても学術用途にはそぐわず、AmebaVision やNTT、Nifty のサービスでも弱すぎるということなのだろう。

いずれにしても、国内のIT企業のサービスのレベルがあがってきていないことは問題。
IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080408/298341/

 ニワンゴとMTVネットワークスジャパンは2008年4月8日,ニワンゴが運営するWebサイト上で再生される動画に対しリアルタイムでコメントを付け られる「ニコニコ動画(SP1)」の公式動画コーナーにおいて,MTVネットワークスジャパンが権利を保有するMTVネットワークスの国内外のデジタルコ ンテンツの一部の配信を,同日に開始すると発表した(発表資料)。サービス開始当初に配信するコンテンツには,「ビーバス&バットヘッド」(米MTVの最高視聴率を更新した人気アニメ)など9タイトルで,その後も追加を予定する。

 2008年4月1日には,日本音楽著作権協会(JASRAC)とニワンゴの親会社であるドワンゴとの間で,同協会が管理する楽曲の利用許諾契約を締結し ていた。MTV Networks Japanは,ニワンゴのコンテンツの権利者への権利保持の姿勢および新しいビジネスモデルの構築への取り組みを評価し,ニコニコ動画を新しい形のメディ アとして位置付けたという。今回の取り組みをきっかけにニワンゴとMTV Networks Japanは,新たな形のコンテンツビジネスをより積極的に展開していく考えだ。

 今回の協業についてMTV Networks Japanのピーター・ブラード社長は,「MTVネットワークスは世界と各地のマーケットに対して,マルチプラットフォームのコンテンツを供給する。日本 における大手ビデオ共有サービスであるニコニコ動画とのパートナーシップにより,我々の持つ人気のあるコンテンツのいくつかがユーザーからさらにアクセス しやすくなり,それにより双方のリーダーとしての地位がさらに確固たるものとなる」などのコメントを寄せた。

投稿サイトにコンテンツホルダーとの合意による合法的なコンテンツ配信を進められるようになってきたというのは非常によい流れだが、それでユーザーのアクセスが劇的に増えるわけではないであろうことが、悩ましいところ。現状は違法アップローダーに支えられていて、合法コンテンツを流してもプレスリリース的にはインパクトがあっても収益的にはよい影響がないというのがこの7,8年繰り返されている・・・
BBWatch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/21535.html

マグノリアは、「YouTube」および「ニコニコ動画」の動画をダウンロードしてiPodで再生できるソフトウェア「チューブ&ニコ録画 for iPod」と、PSPで再生できるソフトウェア「チューブ&ニコ録画 for PSP」を4月25日に発売する。標準価格は2,480円で、対応OSは、Windows Vista/XP/2000/ME。

 今回発売する2製品は、同社が販売しているYouTubeおよびニコニコ動画の動画をダウンロードできるソフト「チューブ&ニコ録画」の、 iPodおよびPSPでの利用に特化した製品。動画のダウンロードは、Internet Explorerと連動した単独ファイルのダウンロードに加えて、複数の動画の一括ダウンロード、キーワード検索によるダウンロードも可能だ。検索画面や ダウンロードした動画をサムネイルで確認することもできる。ダウンロードした動画は、iPod向けはiTunes経由で、PSP向けはメモリースティック Duo経由で転送できる。

 ファイルの保存は、FLVのほかMPEG-4およびH.264にエンコードしての保存が可能。MPEG-4保存時はFLVファイルも同時に保存 する。また、iPod向けでは音声のみのMP3/AACでの保存が、PSP向けではワイド画面のMPEG-4での保存も可能だ。このほか、iPod向けで はiTunesへの自動登録もできる。
最近この手のソフトウェアが増えているのだが、著作権的には問題にはなっていないということか。
私的な録画自体は全く問題はないので、基本的には問題はなしだが、以前の法律では、ネットを想定していなかったことを考えれば少し疑問。

判例があれば調べておく必要がありそう。

RBB Navi の記事
http://www.rbbtoday.com/news/20080402/50040.html

 「ニコニコ動画(SP1)」では、アニメ系のニュース、コンテンツ、情報を専門に配信する新コーナー「ニコニコアニメチャンネル」を開設。オリジナルアニメも配信する。

 「ニコニコアニメチャンネル」は、ニコニコ動画内に新設されるコーナーで、アニメ系の公式動画に特化した専門チャンネル。「ニコニコアニメチャンネル」での配信が初出となるオリジナルアニメ作品や、WEBラジオに動画番組、そして動画で楽しむアニメニュースなどバラエティ溢れるコンテンツを用意している。もちろんどのコンテンツも、ニコニコ動画ならではのコメント可能。ネットを通じてコメントをつけながらアニメコンテンツを楽しむ、という、新しいアニメ放送のスタイルを提供している。

 「ニコニコアニメチャンネル」で提供されるのは、初露出となるアニメを配信する「ニコニコアニメ」、人気声優やアーティストたちが出演するWEBラジオ「ニコラジオ・ニコTV」、動画ニュースの読み手「棒読子」がアニメに特化したさまざまなニュース(人気アニメグッズの発売日情報や、人気声優アーティストの楽曲発売情報など)を伝える「ニコアニニュース」など。「ニコニコアニメ」では、第一弾として「ペンギン娘はぁと」を4月19日から、第二弾「Candy boy」を5月2日から、それぞれ配信する。

アニメ、ゲーム、アダルト、グラビアといった分野はは動画配信のコンテンツとしては、これまでも収益が上がっていた分野。ニコニコ動画もアクセスは稼いでいるものの、結局のところそういった分野のコアユーザーからのアクセスでしかないとすれば、これ以上の広がりはあまりないのかもしれない。それはそれで大きい分野なので全く問題ないと思うが、もう少し広がりのある発展がほしいところか。

ITmedia News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/01/news134.html

 ヤフーは4月1日、「Windows版Yahoo!メッセンジャー バージョン9.0」β版を公開した。「YouTube」や「ニコニコ動画」の動画をメッセージ画面上で確認したり、プラグインを使って機能を拡張することができる。

 YouTube、ニコニコ動画、「Yahoo!ビデオキャスト」の動画URLや、「Flickr」の画像URLをメッセージ画面に打ち込むと、メッセージウィンドウ上に動画の再生画面や写真を表示する。Yahoo!地図情報のURLを送信すれば、地図も確認できる。

 プラグインをインストールして、好みの機能を追加することも可能だ。メッセージを多言語に翻訳できる「メッセージ翻訳」や、メッセージ画面上に手 書きで絵や文字を書き、相手と共有できる「お絵かき」などがある。今後ユーザーがプラグインを開発して提供できるようにしていく予定だ。

 背景色はピンクや緑など7色から選べるようになった。絵文字も新たに追加したほか、相手に自分の状態を知らせるステータス欄で絵文字を使えるようになった。

 ボイスメッセージ機能も強化した。事前に登録したメールアドレスにMP3形式のファイルを送信でき、相手がYahoo!メッセンジャーを利用できない環境でもボイスメッセージを確認できるようにした。

メッセンジャーサービスで、動画や音声のサービスが追加されるのは、徐々に業界をかくだいさせていくことにつながる可能制はある。配信側のコストが下がれば、新しいコミュニケーションの拡大も見込める。




NIkkei Net の記事
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080401AT1D0109P01042008.html


 ドワンゴは1日、運営する動画共有サイト「ニコニコ動画」の投稿映像で使われる楽曲について、日本音楽著作権協会(JASRAC)と包括的な利用許諾契 約を締結したと発表した。ドワンゴが著作権使用料の支払いを肩代わりすることで、「ニコニコ動画」の利用者はJASRACが管理する楽曲を自分で演奏した り、歌ったりした動画作品を合法的に投稿できるようになる。

 動画共有サイトの運営企業でJASRACと管理楽曲の著作権料支払いで契約を締結したのは、ヤフー、ソニー、サスフォー(名古屋市)に続き4社目。ドワンゴは「ニコニコ動画」事業で得られる収入の1.875%を著作権使用料としてJASRACに支払う。

 動画共有サイトは著作権者の許諾を得ていない動画の投稿が問題視されており、運営各社は著作権管理団体との契約を急いでいる。「ユーチューブ」を運営する米グーグルも先月、楽曲の著作権を管理する別団体と包括許諾契約を結んだ。

今年度は、年度早々から著作権関係の話題が多い。ドワンゴのこのスピード感は目を引く。



IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/28/news005.html

吉本興業は、「Yahoo!動画」上でお笑い動画配信サービスを始める。CS放送は終了し、ネットにリソースを集中。大御所・新人問わず出演させる予定だ。
2008年03月28日 00時00分 更新

 吉本興業は3月27日、同社のお笑いコンテンツを配信するサービス「Y∞Y動画」(ワイワイ動画)を4月1日に始めると発表した。無料動画を中心に、同社サイトと「Yahoo!動画」で公開する。これまで展開していたCS放送は3月31日に終了し、ネット配信にリソースを集中する。

 同社はYouTubeやニコニコ動画に公式チャンネルを設置するなど、ネット展開には積極的。新たにヤフーの集客力を活用して露出を拡大し、大御所・新人問わず出演させ、本気でネットに切り込む。

ネットなら「CSより質のいいものができる」

 コンテンツは同社が自主制作。お笑いライブやオリジナルドラマのビデオオンデマンド配信、「ヨシモト∞ホール」(渋谷区)のお笑いライブの生中継も行う。一部、有料コンテンツも販売する。

 CSの「ヨシモトファンダンゴTV」は3月31日に終了する。ファンダンゴTVを始めた当時はブロードバンド環境が普及しておらず、CSという選択肢がベターだったが、「今や『時間制限がない』『コマーシャルがない』というブロードバンドの方が、質のいいものができると判断した」と、よしもとファンタンゴの中井秀範社長は言う。

 今後は、Y∞Y動画をプラットフォームとし、自社製作・自社配信を進めていきたいという。ファンダンゴの中井社長は「放送という枠を超え、ブロードバンドに特化した新番組、あるいは逆にここから地上波に上がっていくような新企画をどんどんやっていきたい」と述べた。

 権利関係の問題も、ネット配信を後押しした。地上波やCSにコンテンツを配信すると、一般的に放送局との権利関係が生じるため、例えば動画共有サイトなどに自社コンテンツを配信したいと考えた場合に、権利の複雑さがボトルネックになってしまうこともある。

 吉本興業の場合は、製作者と出演者の双方を自社内に持っており、コンテンツを自力で作れる分、配信まで自社でカバーできれば2次利用も一気にしやすくなるという。Yahoo!動画でも配信は吉本側が行い、Yahoo!動画のページには再生ボタンだけを置く形になるという。

ヤフーと提携も

 吉野社長

 吉本興業とヤフーは業務提携も検討する。「ヤフーとの協力関係をさらに深化させていきたい」と同社の吉野伊佐男社長は話し、両社で新たなビジネスモデルを構築していく考えを示した。ファンダンゴの中井社長はヤフーについて「ブロードバンド上での最大最強のパートナーを得た」と述べる。

 グループ会社のベルロックメディアと共同で秋ごろから「スポンサードコンテンツ」のポータルサイトを始めることも検討している。芸人がスポンサーの商品を使ってネタを披露する――といった動画の配信をイメージしており、実現すればCMとは別の新たな広告コンテンツとなりそうだ。

吉本がどれほど本気か見てほしい

 発表会には人気芸人も

 「吉本がどれほど本気なのかを見てほしい」(中井社長)――同日都内で開かれた発表会には、「Y∞Y動画を盛り上げる芸人」として、西川きよしさんからオリエンタルラジオまで、第一線で活躍する8組12人の芸人が登場した。Y∞Y動画には、東西・大御所新人問わず登場させるという。

 質疑応答では「ギャラはダウンロード数による歩合で発生するのか?」という質問に、吉野社長が「たくさんアクセスを稼いだ人がたくさん報われるというのは間違いない」と発言し、登場した芸人が沸くという一幕も。

 自分のやってみたい番組について聞かれると、世界のナベアツが「(西川)ヘレンさんのアイコラ」、オリエンタルラジオの中田敦彦さんが「相方が抱いたタレントさんをゲストに」と発言して会場は大いに沸いた。

自分もCSを見ていたりはするが、やはり操作性やコンテンツの質などで地上波には及ばないし、手軽さではネットに敵わない。CS衛星放送というのをやっている国が日本だけという感じなので、だんだん不要になっていくのは仕方のないことか。

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/26/news071.html

中国の動画共有サイト「Youku」(優酷網)と、中国発の検索サイト「Baidu」(百度)の人気が高まっている。Youkuの伸びの勢いは「YouTubeやニコニコ動画の知名度が上がって人気になったころに似ている」という。
2008年03月26日 15時47分 更新

 ネットレイティングスが3月26日に発表した、2月のネット利用動向調査(家庭からのアクセス)によると、中国の動画共有サイト「Youku」(優酷網)と、中国発の検索サイト「Baidu」(百度)の人気が高まっていることが分かった。Youkuの伸びの勢いは「YouTubeやニコニコ動画の知名度が上がって人気になったころに似ている」という。

 Youkuは昨年末からユニークユーザーが急増。昨年11月は4万9000人だったのが、12月には21万7000人、今年1月には47万3000人、2月には65万3000人まで増えた。

 利用者は29歳以下の若年層が6割近くを占めている。「日本のアニメやドラマが数多くアップロードされているのがその要因」と同社は分析している。

 Baiduは今年1月から日本で本格サービスを開始。1月には本格スタートを伝えるニュースから訪問が多く、96万1000人が利用した。2月は 71万3000人に減っているが、それでも昨年12月以前の倍以上で、「訪問回数の多い本来の検索ユーザーは着実に増えている」としている。

 Baiduは、YouTubeやYoukuの動画を一括検索できる動画検索と、画像検索の利用比率が高いのが特徴で、2月の動画検索UUは15万人(21%)、画像は29万2000人(全UUの41%)。

 Baiduのユーザーは77%が男性。1人当たりの平均ページビュー(PV)は男性のほうが圧倒的に多く、PVの97%が男性に占められている。

 同社の萩原雅之社長は「Baiduは今のところ画像・動画検索が注目されているが、知名度が上がってWeb検索の利用が増えれば、寡占状態にある日本の検索市場で存在感を増す可能性がある。BaiduにはYoukuの動画ファイルも多く表示されるためYoukuの知名度も高まるだろうが、著作権上問題のあるコンテンツが既存の動画共有サイトよりも多くアップされているため、日本のコンテンツホルダーも対策を迫られそうだ」と分析している。 

動画サービスで男が90%のサービスなんて、ろくなアクセスではないのは明らか。違法動画を探している人からのアクセスがたまたまヒットしているからといって、それで伸びるとも思えない。法的に問題のあるサイトであれば、業界の自主規制で止めてしまってもよいのでは。

Cnet Japan の記事
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20370104,00.htm

 「昔はCDを買った人がクラスのヒーローだったが、今はどこからかコピーを持ってきた人がヒーローであり、お金を出して購入した人は負け組になっている」――著作権問題をめぐる議論に関して、ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏は現状の問題点をこのように指摘する。

 これは3月25日に東京都内で開催された、社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)主催のシンポジウム「動画共有サイトに代表される新たな流通と著作権」のパネルディスカッションにおいて述べたものだ。

川上量生氏 ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏

 川上氏は、「デジタルコンテンツで収入を得る場合、現在はコンテンツのコピーに対して課金している。DRM(著作権管理技術)が100%完璧なら問題はないが、実際のところ、何らかの方法でDRMを破って無料でコピーを手に入れることができる」とデジタル技術が抱える課題を指摘。

 その上で、実際に高校生に聞いた話として、「着うたなどでも『無料のものを探してもみつからなかったから、仕方なくお金払った』と言う。お金を払った人が負け組だという意識を解決しないと、ユーザーはデジタルコンテンツに対してお金を払わない」として、コピーに課金すること自体、構造的な問題があるとした。

 川上氏が代わりの方法として提言するのは、サーバへのアクセス権に課金するという方法だ。「海賊版が横行する中国のゲーム業界で、唯一成立しているのがサーバ型のオンラインゲームだ。サーバのデータはコピーできないので成り立っている」

 同様のモデルを採用している事例として川上氏が挙げたのがAppleだ。AppleはDRMフリーの楽曲をiTunesで配信したり、映画を視聴期間を限定するレンタル方式でオンライン配信したりしている。「サーバ上の権利に課金し、ユーザーはそのコンテンツをいろいろなところで使えるようにしている。そこ(使い方)にはできるだけ保護をかけないという方法だ。購入したものをユーザーが自由に使える状況になれば、お金を払った人がヒーローになる」(川上氏)

 この川上氏のアイデアには、パネルディスカッションのコーディネーターを務めた中央大学法科大学院教授で弁護士の安念潤司氏が「著作権とはコピーライト(コピーに関する権利)のことであり、『コピーに対して課金するのではない』という考え方は、著作権の根底を覆すものだ」と驚きの声を上げた。

 川上氏はニコニコ動画を運営するニワンゴの取締役も兼任している。ニコニコ動画では、権利者の許諾を得ない動画がアップロードされて問題になっているが、この点については「動画にIDを付与して、違法動画を自動検知する仕組みを開発している。ユーザーと権利者がニコニコ動画という環境でビジネスをしたり、楽しんだりできる文化を共有できるように、著作物を管理する仕組みを検討している」として、著作権者が柔軟にコンテンツの利用管理ができる環境を整えているとした。

 JASRAC のシンポジウムなだけに、従来の建前論が並ぶ。あまり目新しいことは、なし。

Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/03/24/18918.html

  インターネット上の動画にリアルタイムでコメントを付けられるサービス「ニコニコ動画(SP1)」において、コメント数が22日に10億を突破した。ニワンゴが24日、明らかにした。

 ニコニコ動画の動画に対するコメント数は、2月28日に9億コメントを突破。その後、20日余りで1億コメントが投稿されたことになる。これは、平均すると毎秒約50コメントが投稿された計算になる。

 ニワンゴでは、「コメント機能は、ニコニコ動画最大の特徴。10億突破には運営・開発一同、大変うれしく思っております」と喜びのコメントを発表している。

この数字にたいした意味があるとも思いにくいが、一応メモ。

Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/03/21/18887.html

 ニワンゴは21日、インターネット上の動画にリアルタイムでコメントを付けられるサービス「ニコニコ動画(SP1)」のID登録者数が、20日に600万人を突破したと発表した。

 また21日現在で、有料の「ニコニコプレミアム会員」の会員数は約19万3,000人、携帯電話向け「ニコニコモバイル」の登録ユーザー数は約126万2,000人に達したという。動画に対するコメント総数は、まもなく10億コメントに到達するとしている。

 そのほか、ニコニコ動画ユーザー向け動画生成ツール「ニコニコムービーメーカー」は、21日現在で5万7,000ダウンロードを突破。ニワンゴでは、3月5日にリリースしたニコニコ動画(SP1)にあわせて動画投稿サイト「SMILE VIDEO」がH.264に対応したことで、動画の投稿数は、ニコニコ動画(SP1)をリリース以前に比べて1日平均約1.5倍に増えているという。

登録者数としては、mixiと同程度の1000万くらいが上限か?実働ユーザーはかなり少ないだろうし、実際にはすでに減り始めているかも。

 

CnetJapanの記事
http://japan.cnet.com/blog/staff/today/2008/03/20/entry_25006086/


ニコニコ動画がもう少しオープンに開放されれば、業界の流れも大きく変わる気もするが、割高な国内インフラコストを考えれば致し方ないか。

 

 

MSN 産経ニュースの記事
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/080318/its0803181858001-n1.htm

 コメントをつけて楽しむ動画投稿サイト「ニコニコ動画」を運営する「ニワンゴ」は、4月2日からアニメコンテンツを配信する「ニコニコアニメチャンネル」を新設する。「ニワンゴ」を傘下に持つ「ドワンゴ」が17日、発表したもので、4月19日からはオリジナル作品となる「ぺんぎん娘 はぁと」(全21回)を無料配信する。同社によると、商業アニメ作品がニコニコ動画向けに制作、「放送」されるのは初めて。

 「ぺんぎん娘 はぁと」はオタクの女の子が主人公の学園ラブコメディ。会見でまついひとゆき監督は「せっかくのニコニコ動画だから、いろいろなところで利用者が参加できるアニメを作りたい」とコメントした。

 ニコニコ動画は3月までに560万人の会員を獲得、その一方で投稿された動画に著作権の侵害が指摘されるなどの問題も起こっている。ニワンゴは監視・削除体制を強化するほか、音楽関係やお笑いなどコンテンツを持つ企業に動画を提供してもらう「公式動画」の取り組みも進めるなど、コンテンツを発信する「放送」として性格を強めている。これまで著作権で問題が生じていたテレビコンテンツの投稿動画については、在京テレビ局6社に映像を削除するとの申し入れを行った。

 ドワンゴ、ニコニコ事業部の中澤友作氏は、ニコニコアニメチャンネルについて「公式動画の延長として、きちんと権利関係を明らかにしたニコニコ動画オリジナルのコンテンツを用意していきたい」と説明、今後は「アニメ以外への進出も考えられる」としている。

 会見の様子はニコニコ動画で“生放送”され、選ばれた利用者約1000人が視聴。さらに会場の大型スクリーンにはリアルタイムで会見の様子が放映され、これに対してコメントが投稿された。ある利用者から寄せられた「(同アニメの)二次創作作品を作っていいですか」とのコメントが流れると、中澤氏が「大歓迎です」と回答するなど、双方向性を生かしたニコニコ動画ならではの中継が行われた。

公式コンテンツを提供する側としては、ニコニコ動画的なツッコミを好まないほうが多いのではないか?強力なサポーターも多いサイトだが、これから先の展開には案外壁が大きいか。

TechCrunch Japanse の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/wegames-19-year-old-founder-raises-3-million-financing/

サンフランシスコを本拠地とするWeGameは「ゲーマーのためのYouTube」だ(実際はそれ以上のものだけれど)。そのWeGameが手堅いスタートに向かっていくようだ。先月のローンチ以来7,000本のビデオがサイトにアップロードされ、またユーザーの13%がビデオをアップロードした、と創設者のJared Kimは話す。残りの87%は、下にあるGuitar Heroのようなゲームのビデオを見ている。

WeGameは、以前に調達した$500,000に加えて$3M(300万ドル)の資金調達の第2ラウンドが完了したことを発表する予定だ。True Venturesが指揮したこのラウンドには、HitForgeやSoftTechVC、そして多くの個人が参加した。

19歳のKimはWeGameをローンチさせるため去年バークリーを退学した。WeGameは彼の3つ目のスタートアップだ。

個人的には全く分からない分野なのだが、動画配信ビジネスにおいては、ゲームの動画をみんなに見せたいという需要は昔から非常に大きい分野。ニコニコ動画なども、そういう需要が多いとも聞く。ゲーマー市場というのは案外バカにできない。

 

サンケイMSNの記事
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/080311/its0803112119000-n1.htm

 ドワンゴは11日、子会社ニワンゴが運営する共有投稿サービス「ニコニコ動画」における著作権侵害放送番組動画への 対応策を発表した。テレビ局6社に対し、(1)既存の著作権侵害放送番組動画はすべて削除(2)新規投稿動画の監視を行い著作権侵害放送番組動画について は直ちに削除-との2点を示した申入書を提出した。

 提出先は、NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレ ビ東京の6社で、ドワンゴは「何らかの提携(共同)関係の成立を意味するものではない」と説明。今後も権利者やコンテンツホルダーなどとの対話に基づいた 権利保護の取組みを強化し、「著作権侵害問題に適切に対処する」としている。

正しい判断だが、忠実に削除を行ったとして、アクセスはどのくらい減るかが問題。

Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/03/05/18684.html


 ニワンゴは5日、動画上にコメントできるサービス「ニコニコ動画」を、RC2からSP1へバージョンアップした。同日、都内で発表会を開催し、サービスの現状や権利侵害への対応について説明した。

ニワンゴの杉本誠司代表取締役社長

ニコニコ動画会員数の推移
 ニワンゴの杉本誠司代表取締役社長は、前バージョン「ニコニコ動画(RC2)」発表以降の進捗報告を行なった。

 ニコニコ動画の会員数は3月3日現在で560万人、モバイル会員は119万人となった。また、2月末時点での有料会員数は18万9,000人、 広告販売実績は3,200万円(2月単月)、「ニコニコ市場」を通じて商品が買われた総購入額は2億8,600万円(2月単月)となった。

 「RC2の発表時は会員数340万人だったため、200万人以上増加したことになる。モバイルに関しては、RC2発表時が45万人だったため、 倍増以上の伸びを示した。2月にiモード公式化を果たしており、2008年はモバイルも含めたサービスの増強・拡張を行なっていく」(杉本氏)。 

 権利侵害への対応としては、監視・削除体制を随時強化しているほか、権利侵害動画の削除依頼専用ツールなどを法人向けに提供する「著作権侵害対 応プログラム」の登録数は2月末現在で38社になると説明した。ユーザーに対しては「SMILE VIDEO」を通じた著作権啓蒙活動を引き続き行なう。

 ニワンゴでは、日本音楽著作権協会(JASRAC)が提示する動画投稿サービスにおける音楽著作物の利用許諾条件に同意し、暫定許諾に向けた協 議を開始したことを2007年10月に発表している。これに関しては、「良好な協議が進んでいる。進展があり次第報告する」と述べた。その他の権利団体と も協議を行なっており、発表できる段階になれば報告するという。

 JASRACとの協議開始を発表した当初、2007年内に暫定許諾に関わる覚書締結を目指すとしていた。杉本氏は、「具体的な契約内容に関し て、何度か意見交換をしているが、まだ話がついていない。ただし、『Yahoo!ビデオキャスト』や『eyeVio』で契約締結の事例が出てきているの で、それらを参考にすれば、もうそんなに時間はかからないだろう」とコメントした。

 Yahoo!ビデオキャストやeyeVioの例を見ると、ユーザーが投稿した動画で使われた楽曲(自ら演奏したり、アカペラで歌ったもの)の使 用料をサービス運営者側がJASRACに支払うことになっている。ニコニコ動画も同様とは限らないが、杉本氏は、「とりあえず話の落とし所としては、その ようなところだろう」と話す。

 また、「厳密には動画を作ったユーザーが使用料を支払うものだが、どのような方法が良いのかは考えどころ」という。「他と同じようにサービス運 営者が支払うのか、使用料を(ユーザーから)ニコニコ動画が一旦預かって支払うのか、ユーザーが直接支払うのか。いずれにしろ、そのようなスキームが世の 中にないので、これから作っていくことになる」(杉本氏)。
 ドワンゴの小林宏代表取締役社長は、同社のサービスおよびニコニコ動画に関わる技術者を募集すると発表したほか、ニコ ニコ動画において殺人予告と受け取れるコメントをした小学生ユーザーの件についても触れた。「悪戯ではあるが残念なことになった。すべてのコメントを チェックしているわけではないので、通報があれば即時に対応する」と述べた。

 このほか、ニコニコ動画の単月黒字化については、「着々と進めている」と述べるにとどまり、「現状はまだ赤字」とした。「広告とアフィリエイト は順調だが、有料会員の増加はペースダウンしている。今は、有料会員になることを露骨にアピールしたり、単月黒字を一番に目指す時期ではない。ニコニコ動 画は、日本発のWebサービスとして世界を目指していきたい」と語った。
ドワンゴの小林宏代表取締役社長 ユーザー数と技術者数の推移
これだけユーザーが集まっても単月黒字にならないのは、本質的にインフラコストがまだまだ高止まりしているからか。数年はこの状態が続きそう。


CnetJapanの記事
http://japan.cnet.com/blog/staff/2008/03/03/entry_25005711/

興味深い情報が飛び込んできた。

ブログ「The Ordinary Diary」によると、ニコニコ動画が動画フォーマット「H.264」に対応する見込みだという。

H.264は圧縮率の高い動画フォーマットで、小さいサイズのファイルでも高画質の映像が再生できる点が特徴。2007年夏にリリースされた Flash Playerの最新版「Flash Player 9」でサポートされ、ニコニコ動画でもH.264に対応して欲しいというユーザーの声は多かった。

ニコニコ動画は3月5日に新バージョン「ニコニコ動画(SP1)」の発表会を控えており、ニコニコニュースでは3月4日の午後9時から10時の間に、新機能のテストをするとの告知がなされている。

折りしも高画質を売りにしていた動画共有サイト「Stage6」が2月28日(米国時間)にサービスを終了したばかり。 高画質な映像を求める人には、うれしい知らせとなりそうだ。

ニコニコ動画に限らず、投稿サイトの高画質化はこれからも進むと思われる。ただし、インフラコストが単純に上がっていくので、脱落する業者も多く出てくるか。

IT PRO の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080229/295115/

 ACCESSPORTは2008年2月29日、YouTubeやYahoo!動画など世界中の動画サイトの動画を保存できる無料ソフト「Woopie Video DeskTop」の提供を開始した。同社が運営する動画検索サイト「Woopie」のサービスの一環として無償提供する。

 Woopie Video DeskTopは動画の検索や視聴ができるだけでなく、Flash形式で配信される動画をファイルとしてデスクトップに保存したり、携帯電話やiPodな どの携帯音楽プレーヤー用にデータ形式を変換したりできる。対応する動画サイトは、YouTube、Yahoo!動画、ニコニコ動画、Ameba、 MySpaceなどFlash形式で動画を配信するサイト。

 検索した動画や、動画にアクセスするURLをコピーすることで、ダウンロードリストに動画を登録できる。後は動画ファイルの形式を選択すれば動画 がファイル保存される。選択できる動画ファイルの形式は、例えばパソコンで再生するなら「WMV 高画質」、iPodで再生するなら「iTunes MP4」といった具合だ。

 好みのキーワードを登録しておき、一定時間ごとに自動的に動画を探して保存する機能も備える。ダウンロードした動画はその場で再生できるうえ、静止画のキャプチャーを取ることもできる。

なんとなく法的な問題も出てくる気もしないではないが、技術的にはずいぶん前からできる話なので投稿サイト側が規制しなければこのような動きが出てくるのは致し方ないか。


IT Media News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/27/news113.html


「ダウンロード違法化」などを議論してきた「私的録音録画小委員会」が来期も開かれることが決まった。「YouTubeは動画を違法利用し、その後交渉を求めてくるマフィア」――権利者側からそんな発言も飛び出した。

 文化庁長官の諮問機関・文化審議会著作権分科会(第25回)が2月27日に開かれ、「私的録音録画小委員会」など4つの小委員会について、来期も継続して設置することが決まった。

 分科会では、コンテンツ業界の最近の動向として、日本音楽著作権協会(JASRAC)が動画投稿サイトとの契約締結に向けて協議していることや、 日本レコード協会が適法サイトマーク「エルマーク」運用を始めていることなどが報告され、ネット上での著作物流通について意見が交わされた。

私的録音録画小委員会、継続審議へ

 著作権分科会傘下の小委員会は、毎年2~3月ごろから1年間を会期としている。来期も継続が決まったのは、「法制問題小委員会」「私的録音録画小委員会」「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」「国際小委員会」の4つ。

 私的録音録画小委員会は、違法にアップロードされたコンテンツのダウンロードを違法とする著作権法改正案や、DRMが普及した際の補償金の扱いについてなどといった議論を継続していく見通しだ。

「YouTubeはマフィア的」?

 会合ではJASRAC常務理事の菅原瑞夫委員が、動画共有サイトと権利者側との協議の歴史を紹介。JASRACはYouTubeやニコニコ動画に対し、楽曲の利用許諾条件を示した上で、契約に向けて交渉していると説明した。

 「YouTubeでは著作権侵害がはびこっていた。米国の弁護士も『先に勝手に利用して、後で交渉をするというやり方はマフィア的なビジネス』と指摘していた」と菅原常務は話し、動画投稿サイトでの著作権侵害問題を強調する。

 ただ「YouTubeの視聴者は多い。権利侵害しているからといって排除するだけでいいのか、という問題もあり、コンテンツホルダー側もビジネスとして、どう適法に利用するかという視点に動いている」とし、JASRACが動画投稿サイトと交渉する必要性を説明した。

 「以前は、俳優や歌手など実演家がコンテンツ流通を阻害しているという誤解もあったが、全くそんなことはない。メディアが増え、活躍の場が増えることは歓迎だ」――日本芸能実演家団体協議会専務理事の大林丈史委員は言う。

 ただ、テレビ番組などが無許諾・無料でアップされる動画投稿サイトは「物作りの現場には影響しないが、いい物を作り、その対価を新たな創造に還元 するという創造のサイクルに影響する」(大林委員)と指摘。「ビジネスとしてやる以上はそれなりのルールがある」とし、合法的な2次利用を円滑化するため の仕組み作りを進めていると話した。

「適法マーク」の実効性は

 レコード協会会長の石坂敬一委員は、レコード会社が許諾した正規の音楽配信サイトを見分けるためのマーク「エルマーク」の運用を始めたことを報告。日本書籍出版協会副理事長の金原優委員はこれについて「いいことだと思う。業界団体だけでなく、政府・教育レベルで著作権に関する啓発が必要だ」と話した。

 弁護士で早稲田大学大学院法務研究科教授の道垣内正人委員は「マークが適法サイトの80%以上に付くなど、かなり普及しないと『マークがないサイ トを違法とみなす/推定する』のは難しい。配信サイトには海外のものもある」と指摘。レコード協会専務理事の生野秀年委員は「違法ダウンロードの被害は国 内の事業者に集約されている。マークだけで100%対応するのは難しいが、普及、広報していきたい」とした。

コンテンツ業界の「共通ライセンス」案も

 各コンテンツやユーザーに個別のIDを付け、管理・2次利用しやすくしようという「許諾コード」の取り組みを、日本写真著作権協会常務理事の瀬尾太一委員が紹介した。

 コンテンツには「コンテンツID」「許諾条件を示すコード(商用・非商用・DRMの有無など)」を付与。権利者とユーザーにもそれぞれIDを付 け、「コンテンツの娯楽消費時に、コンテンツ使用者に正しく消費させ、正しく消費実績をコンテンツ所有者・権利者に利用報告させる」仕組みという。

 許諾コードの原型は、1997年ごろに電通が考案。電子情報技術産業協会(JEITA)を通じてIEC(国際電子技術標準化会議)に提案され、今年2月15日に国際標準になったという。日本経団連主導で開設したコンテンツポータル「ジャパン・コンテンツ・ショーケース」などでテスト運用していく。

メモ。

広告




広告