「Ustream.tv というサイトが、SEO的に強いサイトか?」、と言われれば
・内部リンク構造がしっかりとしたサイトである
・外部からのリンクも自発的に次々と付いていくサイトである
・アクセス数も非常に多いサイトである
・動画サイトであるので、アクセスあたりの滞在時間も非常に長い
ということで、上記の要因だけを見ても、常識的には「非常にSEO的に優れたサイト」であることは間違いない。しかも、ソフトバンクが出資するとなれば、今後はYahoo! Japan での上位表示も期待されるところだろう。
しかし、「動画のライブ」を行う場合に、アクセスアップを図るための手段としての「検索エンジンからの流入」は、有効な手段になりにくい。
なぜなら、動画ライブを行う際には、「ライブ直前のタイミング」から「実際にライブを行っている時」までのタイミングで視聴者にはイベントがあることに気づいてもらって、アクセスしてもらうことが不可欠だが、この需要を満たす機能を現状の主要な検索エンジンは持っていない。(今後はリアルタイム検索等でそういう機能が付いてくる可能性はある。)そのため、これまでは動画ライブを行う場合には「関心がありそうな人にメールで告知を送信する」のような方法でしか告知の手段がなかった。
ところが、最近の国内の Twitter の利用者数の増加によって、「ライブイベントの告知をリアルタイムに口コミで広げる手段」が新たに加わったことによって、無料ライブサービスの一つである Ustream のプレゼンスも上がるという経緯をたどっている。
この状況は2008年のアメリカの状況と似ているといってもよいだろう。アメリカでは、2008年に民主党でオバマとクリントンのどちらが候補者になるか?という時に、Youtube上にはオバマガールが現れ、候補者を決めるための民主党大会は Ustream.tv で生中継された。その際、口コミでライブを広げたり、いろいろな議論をやりとりをするプラットフォームとして Twitter も大いに利用された。
「ライブ配信をしながらそれを見ている人同士でチャットをする」ということ自体は、それまでも決算発表会などいろんな場所で何度も行われてきたことで、技術的には特に目新しいことでもなかったのだが、「ライブ配信のプラットフォーム」と「つぶやきのプラットフォーム」が切り分けられて、より広範で自由な形で視聴者が自由に参加できることの新しさが期待感を増幅させるものとなったようで、米国の業界動向記事などをみても非常に活発な議論がなされていた。
ただ、あまりネガティブなことは言いたくはないものの、その後、米国内では2009年は Twitter サービスのブームの頭打ちがささやかれていると同時に、無料のライブサービスも現在は一旦伸び悩んでいる状況となっている模様。
表題の質問にもどって
「Ustream.tv というサイトが、SEO的に強いサイトか?」といえば 「Yes」
「SEO が Ustream.tv などで行うLive配信のアクセスアップにつながるか?」と言えば「・・・多分つながらない。」
ということになる。さらに、
「Ustream.tv で行ったライブ配信のアーカイブを置いておけば、アクセスアップにもつながるのではないか?」と言われれば、「アーカイブなら、Youtube などの投稿サイトにも置いておいたほうがよい。」
とアドバイスする。
ちなみに、「Live配信のアクセスアップにつながる、Twitter の利用方法を教えてよ」と聞かれたら、「それは私にはわかりません・・・」
という回答になる。(Twitter には完全に乗り遅れたので・・・ 悪しからず。)
参考記事:
http://www.privatestreaming.com/2010/02/02/-ustream.html
このことは、Overture や Google Adwords といった有料広告でも基本的には同じなようで、一応それらしいガイドラインも公開されている。
http://listing.yahoo.co.jp/support/editorial/ss/01/policy_duplication.html
https://adwords.google.com/support/aw/bin/answer.py?hl=jp&answer=146527
ただし、ここからちょっと進んで、実体は同じでも、会社の「法的な実体」を変えて、「同じキーワード」で「複数のホームページ」を「別アカウント」で広告を行っている場合、特に問題なく検索画面の上位に複数表示されることもあるようだ。
たとえば以下のサイト群。
http://www.tokyo-video-factory.com/
http://www.video-satuei.com/
http://xn--hoqv7bz90bt6c.com/
上記のそれぞれは、法的な実体は違うのだが、住所が同じで、一番下の電話番号やFAX番号も照合すると同じである。いくつかのキーワードで広告を出稿し、それらが上位表示される。
「あ、有料広告の場合、これはOKなのか」と思い、とはいえ実際に自分でやるとなるとアカウントの停止などが怖いので、半年ほど前に上記実例を挙げて、「うちもやりたいのだけど、法的実体が違えばOKですか?」とOverture と Google の両方に問い合わせみたことがある(もちろん、アカウントを持っている実名で)。
Overture からは、すぐに返事があり、「ガイドライン上、類似のコンテンツは掲載しないことになっている」といった趣旨の返事で、明確な表現は避けていたものの暗に違反行為に該当するような回答だった。一方、Google に関しては返答をいただけなかった。(ちゃんと届いたのかな、というくらい。)
それから半年以上たっているのだけれども、この広告群は Overture と Adwords に出稿され続けていて、上位表示もされ続けている。
有料広告の場合には、ちゃんとした契約関係が成立していれば、「大きな枠で出稿したい」「複数の枠に出したい」、などの希望はあってもよいのかな、という気もするので、上記のやり方が問題があるのかは個人的にはよくわからない。ただ、実際にやってみてもよいのか?と思ったときに、正式に問い合わせをしても「よくわからない」というのは困ったものである・・・
http://ytbizblog.blogspot.com/2010/01/video-page-gets-makeover.html
ワンクリックでオプトインするだけで、新しいビデオ閲覧用のページになるとのこと。
さらっと試してみたが、悪くはない印象。評価が「好き」「嫌い」だけになるのはちょっとどうかという感じはするが・・・
それにしても、Google の正式なブログにしては、購読者が今日時点で46というのは少ない。日本でFeedを取得している物好きは私くらいのものかも。
How is practicing video SEO different from regular SEO?
This is a great question. In my opinion, being that I am a SEO professional with a background that pre-dates video SEO, I see very little difference in terms of best practices for video SEO. In the end, video SEO is purely an extension of SEO and it is primarily about:
- Creating quality, engaging, and unique content.
- Publishing that content in a way that it can be easily indexed by search engines,
- And describing that content in a relevant manner that follows best practices for SEO.
The only differences at this point in time are that;
- #2 is a bit more tricky with regard to video indexing as guidelines often change and search engines are still working to better understand Flash
- #3 is primarily about on-page text and metadata
In the future, I see both of these differences becoming less and less relevant as search engines becoming more attuned to crawling and classifying multimedia content. In the end, video SEO, much like traditional SEO, will be about creating great content, and publishing that content according to publishing best practices.
一昨年公開された「たとえ世界が終っても」という映画があり、そのPR用の公式ホームページが以前は独自ドメインで運用されていた。出演されている 俳優さんたちは、演技派として評価の高い方が多く、Amazon などでのユーザー評価も比較的高い映画である。
たとえ世界が終わっても CYCLE SOUL APARTMENT スペシャル・エディション [DVD]
その映画の公式ホームページとして利用されていたドメインが、今ではなぜか引っ越し業者への一括見積もりのサイトになっている。
そして、映画のタイトル「たとえ世界が終っても」で検索すると、国内の主要な検索エンジンである Yahoo! Japan、Google、Bing ともにこの引越し見積もりのサイトが最上位といえる場所に表示される。(いずれも、2009年12月4日現在)
Google は、「サイトの所有者が変わったら、サイトの品質スコアはリセットされる」とコメントしているようだが、実際にはそうはなっていない。Yahoo! や Bing においても、そういったことを自動判別するのは現状は難しいのだろう。
Whois データベースで現在のこのドメインの所有者を調べてみたが、やはりSEO関連の会社さんだった。SEO的に価値が高いのに放棄されるドメインを取得し、それらを中古ドメインとして販売しているらしい。
こういったことは、
・短期間しか利用しないのに独自ドメインを取得して、すぐに放棄してしまう側
・品質スコアのリセットを確実に行えない検索エンジン側の技術
・上記のような隙をついて、中古ドメインを取得する側
それぞれの問題が絡んで、こういった事象が発生していると言えそう。
ただ、「問題」といっても法的には誰にも全く違法性も発生しなさそうなので、あくまでモラルというか、考え方の問題で、「世の中にはいろんな商売のやり方があるものだ」と言う程度のもの。(ドメイン価値をリセットされたりするリスクが怖いので今後はやりにくいビジネスだろうけれども。)
それにしても、映画の「公式サイト」だったドメインが、ほかの人に取得されて「ファンサイト」と称してアフィリエイトサイトになるのであれば、その作品に対しての多少のリスペクトも感じられるので、まだありなのかな(それもやな感じだけど)とは思う。しかし、さすがに映画とは全く関連性のない、引越し屋の見積もりサイトになって無機質に売りに出されているのはなんだかなぁ。
http://ascii.jp/elem/000/000/478/478633/
企業側の担当者が質問するのはGoogleやYahoo!、Bingの動画検索サービスの検索対象は、主にYouTubeやニコニコ動画、Dailymotion、Ameba Visionなど、主に動画共有サイト上の動画コンテンツ(シェアード型)。企業の公式サイトで提供されている動画コンテンツ(ホスト型)を、動画検索サービスを通じて探し出すことは比較的困難な状況になっている。
今回のトライアルは、Jストリームが同社の顧客企業の映像コンテンツのインデックスをYahoo!JAPANに提供することで、キーワード検索を可能にした。パナソニックやシマノ、大和證券グループなど11社約3000タイトルが検索可能になるという。
「費用対効果はどれくらい見込めますか?」
ということに尽きるだろう。この記事に並んでいるような大手企業でも、テレビ局へのCM出稿はこれまでのようなどんぶり勘定では出せない経済状況の中で、
「公式サイトの動画をYahoo!で検索に引っ掛かりやすくする」
ということに対して、どれほどの価値が生まれるかは微妙なところ。
第二検索語に「動画」をいれて検索するのは、エンターテイメント系(暇つぶし)がメインで、企業目線で端的に言えば「ゴミ」のアクセスが多い。先日ある人気タレントの動画でネット上の祭りが始まった時は、そのタレントをCMに起用しているある企業は動画紹介のページを直ちに閉じてしまった。ゴミのアクセスを集めて、配信従量制で料金を取られたらたまったものではない。
Yahoo! がこの仕組みを始めることで、また検索結果の画面にあからさまな Yahoo! サービスへの誘導が増える(動画の場合には4つもサムネイルが最上位にでる)ようなことになるとすると、Yahoo! にとってもあまり良い結果はもたらさない気がするが。
業界動向としては、注目。
それほど絶大な効果は出ない、と予想。(この予想は外れてほしいけれども。)
それにしても動画配信業界では、相変わらず「実証実験」や「トライアル」段階でのリリースが多いな。結果が詳細に公表されたのをほとんど見たことがないけれど。
「ケータイ刑事 動画」
というキーワードで検索してみた。(ブラウザは IE)
結果、以下のYahoo!知恵袋の記事が堂々と最上位表示される。
至急!!宮崎あおいや堀北真希
元々、「○○ + 動画」というような検索をする人たちが求めているのは、有料コンテンツではなく無料の違法コンテンツがどこかに落ちてないかを期待していることのほうが圧倒的に多い。そのため、そのようなアクセスを膨大に集めたとしても大した商売にはなりにくい傾向がある。
上記の記事だが、Niftyやその他のYST提携サイトでは、4~5番目にしか来ないのだが、Yahoo! Japan のSERPでは、独自に何らかのパラメーターが効いているのか、最上位に来ている。
ちなみに2番目に来ているのは、以下のページ。これもYahoo!知恵袋の記事となっている。(YST 提携サイトではこちらが最上位。)
ケータイ刑事銭形命を
また、同じ検索語で Google 検索しても Yahoo!知恵袋の別の記事が今日時点では最上位に表示される。
Yahoo! の動画検索では「違法コンテンツは排除します。」と言いながら、違法なコンテンツの視聴方法を(微々たる金額相当とは言え)ポイントをやりとりしながら教える自社運営のサイトを検索結果の上位に持ってきて、その視聴を助長してしまうことになってしまっている。
違法なコンテンツを視聴できなくするためには、違法コンテンツそのものを削除するのではなく、違法なコンテンツに簡単にたどり着いてしまう手段を提供しないことのほうが重要とおもわれるが、日本一強力なドメインを持ったサイトがこのような状況ではなかなか状況は改善しにくいだろう。
Yahoo! Japan が Yahoo!知恵袋のページを恣意的にSERPで上位に表示することについては、「企業の誹謗中傷などでリスクを抱えるのではないか?」ということも書いたのだが、Q&A の内容確認などが杜撰なままでは、「誹謗中傷」、「違法コンテンツ視聴教示」程度ならまだしも、それ以外にも様々な問題が起こってきそう。いずれ重篤な犯罪行為の教示に利用される可能性すらあるかもしれないし。
知恵袋を上位に表示するのが悪いことだとは思わないが、そうしたいのであれば内容の吟味をもう少しちゃんとやる体制が必要なのではないだろうか。