動画配信とSEO(VSEO)に関するブログで「Google」と一致するもの

放棄ドメインの問題

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以前から映画の公式サイトのドメインについては気にはなっていたけれども、企業のキャンペーンサイトのドメインで同様のことを調べた方がいらっしゃるのでメモ。

インターネット広告のひみつ ~ 放棄ドメイン名によるブランド棄損問題
http://blog.netadreport.com/2010/09/blog-post_26.html



・短期間しか利用しないのに独自ドメインを取得して、すぐに放棄してしまう側
・品質スコアのリセットを確実に行えない検索エンジン側の技術
・上記のような隙をついて、中古ドメインを取得する側
・そういうドメインを買って利用する側

それぞれの問題が絡んで、こういった事象が発生していると言えそう。

と書いたけれども、「他人が放棄したドメインが、放棄後すぐに他者が取得できてしまう仕組み」のほうが問題の気もする。世界的に議論が熟さないと変わらない問題なので、すぐに変わるとはもちろん思わないけれど。

検索エンジン側の技術としては、世界的シェアはGoogle が圧倒的なので、このあたりのハンドリングも適切に行う仕組みのあるGoogleのシェアが高い地域では、あまり問題にならないのかもしれない。

日本もYahoo! Japan がGoogleを採用することになったので、放棄ドメインのSEO的価値はかなり下がるはずなので、こういう問題が取り上げられることも少なくなるのかな。

ちなみに、以前取り上げた旧映画の公式サイトは、引越し屋の一括サイトから「Afilink 川浦温泉」というアフィリエイトサイトに姿を変えている。

http://www.tatoe-sekaiga.jp/index.html

Yahoo! がGoogleの検索エンジンを採用することが決まり、その中には「動画検索」も含まれることが発表され、動画をどのように利用したら良いのかということをまた少し聞かれる機会が多くなったので、セミナーをやります。

ソーシャルビデオマーケティング・VSEOセミナー

日程: 2010年9月8日 (水曜日)

時間: 午後1時 ~ 午後4時ごろまで (開始時間厳守)

場所: 青山プレップスクール 東京都港区北青山2-10-20 3F) 

定員:  8名 (定員になり次第締め切り)

参加費用:1万5千円(総額表示)


詳しくはトップページをご参照ください。


Yahoo! JAPAN プレスリリース

昨日、公式に発表されて、SEOにも非常にお詳しい方々もいろいろとコメントを出されている。ちゃんとしたホームページ制作などを行っている方からすれば、今回の発表はほぼ手放しで歓迎されているよう。

今回の提携に関しは、動画の検索についても明記されている。

Q1: Googleとの提携範囲はどこなのか?
A1: 今回の契約の対象は、ウェブ、画像、動画、モバイルの4領域における、検索エンジンおよび検索連動型広告配信システムのサービス提供を受けることに限定されています。

「限定されています」といっても、重要な部分ほぼすべてのような気がするし「大丈夫か?」と思ったが

Q10: 公正取引委員会には本件について相談をしているのか?
A10: 事前に日本の公正取引委員会に相談をしており、問題なき旨を確認しております。

個人的にはこれが一番「ほんとかよ。」という感じで驚いた。公取がこんなに簡単に「問題ない」って言っちゃっていいのかな、という印象。案の定、今日になってマイクロソフト等からこの件に関しての懸念の声がいろいろと出ているよう。

ただ、企業間の提携の話を、一次情報を持ってもいない個人がいろいろと批評してもしょうがないので、もし発表通りに進むとして、動画検索が将来的にどうなるかということを簡単に考えてみた。

やっぱりどう考えても、Webサイトでの動画利用の重要性が増すことは間違いはないと思う。

Googleの動画検索についていえば、Youtubeなどの「投稿サイトに投稿する」、あるいは独自に動画を作成するにしても「サイトマップを送信する」などしておけば、かなり公平なアルゴリズムで「良い動画」が上位表示されるようになっている。動画検索だけでなく、ユニバーサル検索においても価値の高い動画はサムネイル付きで表示されるなどして、非常によくできている。

一方、Yahoo!の動画検索は、Woopie との提携で提供されていたりするが、これがお世辞にも「良い検索結果」とは言い難い代物だし、またそれがユニバーサル検索への組み込みもほぼろくでもない結果しか返していない。

これが日本国内では一気にGoogleに代わってくれるということは、より本質的で効果的な動画利用を進めることでSEO上も効果を増すことになるだろう。

移行時期は現在のところ未定とのことだし、独自の改良(?)がお好きなYahoo! JAPANのことなので、まだまだどうなるかはわからないが、その時が来るのを少しだけ期待しておくこととしよう。
以前、映画の公式サイトがらみの以下のようなエントリーを書いたことがある。

映画の公式PRサイトが、なぜか引っ越しの一括見積もりサイトに・・・

最近もあまり状況は変わっていないよう。

月9の主演女優北川景子と、朝ドラヒロインだった本仮屋ユイカ出演の映画
という映画の元公式サイトのドメインが、(2010年5月14日昼の時点では)「ディアフレンズ」という検索語の検索結果としては、Google、Yahoo!、Bingでタイトル名で検索すると最上位に掲載される。

ちょっと違う点は、今回は引越し屋のサイトとしてではなく、堂々と売りに出ていること(苦笑)。

その他、仲間由紀恵、阿部寛出演の「Trick 劇場版2」のもとの公式サイトは、今は「ファンサイト」となっている。

個人的にそれほど強い意志はないのだけど、やっぱり純粋に映画の情報を探すために検索エンジンを利用するユーザのことを考えれば、「こういうことはやめたほうがよくない?」位の事は言ったほうがよい気がするので、エントリーをあげておくことにしよう。

映画業界ももうちょっとこの辺のことに詳しくなるべきとも思う。
Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100416_361762.html

 マイクロソフトは16日、Webブラウザー用プラグイン「Sliverlight 4」の正式版を公開した。対応OSは、Windows 7/Vista/XP/2000およびWindows Server 2008 R2/2008、Mac OS X 10.4.11以上(Intelベース)。対応ブラウザーは、Internet Explorer 8/7/6、Firefox 3、Google Chrome 4、Safari 4/3。

メモ。
SEO の経験の多い方であれば、複数のドメインで重複・あるいは類似コンテンツを作成して、検索結果を自分のコンテンツで占有してしまおうとすることはスパム行為に該当することは、基本とさえいえる事柄である。もし、そういううことを行っていて、検索エンジン側に判明してしまった場合には、インデックスの削除など厳しい措置が取られてしまうことも覚悟しなければならない。

このことは、Overture や Google Adwords といった有料広告でも基本的には同じなようで、一応それらしいガイドラインも公開されている。
http://listing.yahoo.co.jp/support/editorial/ss/01/policy_duplication.html
https://adwords.google.com/support/aw/bin/answer.py?hl=jp&answer=146527

ただし、ここからちょっと進んで、実体は同じでも、会社の「法的な実体」を変えて、「同じキーワード」で「複数のホームページ」を「別アカウント」で広告を行っている場合、特に問題なく検索画面の上位に複数表示されることもあるようだ。

たとえば以下のサイト群。
http://www.tokyo-video-factory.com/
http://www.video-satuei.com/
http://www.video-seisaku.com/
http://xn--hoqv7bz90bt6c.com/

上記のそれぞれは、法的な実体は違うのだが、住所が同じで、一番下の電話番号やFAX番号も照合すると同じである。いくつかのキーワードで広告を出稿し、それらが上位表示される。

「あ、有料広告の場合、これはOKなのか」と思い、とはいえ実際に自分でやるとなるとアカウントの停止などが怖いので、半年ほど前に上記実例を挙げて、「うちもやりたいのだけど、法的実体が違えばOKですか?」とOverture と Google の両方に問い合わせみたことがある(もちろん、アカウントを持っている実名で)。

Overture からは、すぐに返事があり、「ガイドライン上、類似のコンテンツは掲載しないことになっている」といった趣旨の返事で、明確な表現は避けていたものの暗に違反行為に該当するような回答だった。一方、Google に関しては返答をいただけなかった。(ちゃんと届いたのかな、というくらい。)

それから半年以上たっているのだけれども、この広告群は Overture と Adwords に出稿され続けていて、上位表示もされ続けている。

有料広告の場合には、ちゃんとした契約関係が成立していれば、「大きな枠で出稿したい」「複数の枠に出したい」、などの希望はあってもよいのかな、という気もするので、上記のやり方が問題があるのかは個人的にはよくわからない。ただ、実際にやってみてもよいのか?と思ったときに、正式に問い合わせをしても「よくわからない」というのは困ったものである・・・
Youtube Biz Blog より
http://ytbizblog.blogspot.com/2010/01/video-page-gets-makeover.html

ワンクリックでオプトインするだけで、新しいビデオ閲覧用のページになるとのこと。

さらっと試してみたが、悪くはない印象。評価が「好き」「嫌い」だけになるのはちょっとどうかという感じはするが・・・

それにしても、Google の正式なブログにしては、購読者が今日時点で46というのは少ない。日本でFeedを取得している物好きは私くらいのものかも。
海外の記事で正しい Video SEO に関しての認識を持った人のまっとうな記事。

Video SEO vs. Traditional SEO, Misconceptions & Opinion

How is practicing video SEO different from regular SEO?

This is a great question.  In my opinion, being that I am a SEO professional with a background that pre-dates video SEO, I see very little difference in terms of best practices for video SEO.  In the end, video SEO is purely an extension of SEO and it is primarily about:

  1. Creating quality, engaging, and unique content.
  2. Publishing that content in a way that it can be easily indexed by search engines,
  3. And describing that content in a relevant manner that follows best practices for SEO.

The only differences at this point in time are that;

  • #2 is a bit more tricky with regard to video indexing as guidelines often change and search engines are still working to better understand Flash
  • #3 is primarily about on-page text and metadata

In the future, I see both of these differences becoming less and less relevant as search engines becoming more attuned to crawling and classifying multimedia content.  In the end, video SEO, much like traditional SEO, will be about creating great content, and publishing that content according to publishing best practices.

訳はご自分で。

Google については、上記の記述は全て正しいといえるだろう。

ただ、 Woopie を使っていて、しかも恣意的に自社のGYAOのコンテンツやパートナー企業の動画を上位表示させる Yahoo! Japan では(特に後半の記述は)全くそうはならない可能性は高いことは心に留めておく必要はあり。
先週、「映画の公式PRサイトが、なぜか引っ越しの一括見積もりサイトに・・・」という記事を書いたのだが、今日(2009年12月11日)改めて映画のタイトルで検索してみたところ、Googleの検索結果からきれいに消えている。

Google様がこんな泡沫ブログを読んで人的に手動で対応するとも考えにくいので、今週のパーソナライズド検索の導入のようなタイミングで何らかのものを発動した、と考えるのが妥当か。

Yahoo! と Bing はどうか、というと、これは以前のまま引越し屋の比較サイトがトップに表示される。

アメリカなど英語圏ではこういったことがあると、Googleのシェアが圧倒的なので、見せしめの意味もあったりもしてコミュニティなどで大騒ぎになるのかもしれないが、日本ではシェアの関係もありあまり誰も関心を持たないか。(そもそも、中古ドメインを高値で買って始める人も多くはないのだろうけど)

いずれにしても、こういった小手先のテクニックはこれからますます通用しなくなるということだろう。

地道に良いサイトを作りましょう。
以前、「映画のPR用の独自ドメインサイトが、2年以内で半数以上がなくなっている。」 という記事を書いたのだが、これに関連したトピック。

一昨年公開された「たとえ世界が終っても」という映画があり、そのPR用の公式ホームページが以前は独自ドメインで運用されていた。出演されている 俳優さんたちは、演技派として評価の高い方が多く、Amazon などでのユーザー評価も比較的高い映画である。

たとえ世界が終わっても CYCLE SOUL APARTMENT スペシャル・エディション [DVD]

その映画の公式ホームページとして利用されていたドメインが、今ではなぜか引っ越し業者への一括見積もりのサイトになっている。

そして、映画のタイトル「たとえ世界が終っても」で検索すると、国内の主要な検索エンジンである Yahoo! Japan、Google、Bing ともにこの引越し見積もりのサイトが最上位といえる場所に表示される。(いずれも、2009年12月4日現在)

Google は、「サイトの所有者が変わったら、サイトの品質スコアはリセットされる」とコメントしているようだが、実際にはそうはなっていない。Yahoo! や Bing においても、そういったことを自動判別するのは現状は難しいのだろう。

Whois データベースで現在のこのドメインの所有者を調べてみたが、やはりSEO関連の会社さんだった。SEO的に価値が高いのに放棄されるドメインを取得し、それらを中古ドメインとして販売しているらしい。

こういったことは、

・短期間しか利用しないのに独自ドメインを取得して、すぐに放棄してしまう側
・品質スコアのリセットを確実に行えない検索エンジン側の技術
・上記のような隙をついて、中古ドメインを取得する側
・そういうドメインを買って利用する側

それぞれの問題が絡んで、こういった事象が発生していると言えそう。

ただ、「問題」といっても法的には誰にも全く違法性も発生しなさそうなので、あくまでモラルというか、考え方の問題で、「世の中にはいろんな商売のやり方があるものだ」と言う程度のもの。(ドメイン価値をリセットされたりするリスクが怖いので今後はやりにくいビジネスだろうけれども。)

それにしても、映画の「公式サイト」だったドメインが、ほかの人に取得されて「ファンサイト」と称してアフィリエイトサイトになるのであれば、その作品に対しての多少のリスペクトも感じられるので、まだありなのかな(それもやな感じだけど)とは思う。しかし、さすがに映画とは全く関連性のない、引越し屋の見積もりサイトになって無機質に売りに出されているのはなんだかなぁ。
ASCII.jp の記事
http://ascii.jp/elem/000/000/478/478633/

GoogleやYahoo!、Bingの動画検索サービスの検索対象は、主にYouTubeやニコニコ動画、Dailymotion、Ameba Visionなど、主に動画共有サイト上の動画コンテンツ(シェアード型)。企業の公式サイトで提供されている動画コンテンツ(ホスト型)を、動画検索サービスを通じて探し出すことは比較的困難な状況になっている。

今回のトライアルは、Jストリームが同社の顧客企業の映像コンテンツのインデックスをYahoo!JAPANに提供することで、キーワード検索を可能にした。パナソニックやシマノ、大和證券グループなど11社約3000タイトルが検索可能になるという。

企業側の担当者が質問するのは

「費用対効果はどれくらい見込めますか?」

ということに尽きるだろう。この記事に並んでいるような大手企業でも、テレビ局へのCM出稿はこれまでのようなどんぶり勘定では出せない経済状況の中で、

「公式サイトの動画をYahoo!で検索に引っ掛かりやすくする」

ということに対して、どれほどの価値が生まれるかは微妙なところ。

第二検索語に「動画」をいれて検索するのは、エンターテイメント系(暇つぶし)がメインで、企業目線で端的に言えば「ゴミ」のアクセスが多い。先日ある人気タレントの動画でネット上の祭りが始まった時は、そのタレントをCMに起用しているある企業は動画紹介のページを直ちに閉じてしまった。ゴミのアクセスを集めて、配信従量制で料金を取られたらたまったものではない。

Yahoo! がこの仕組みを始めることで、また検索結果の画面にあからさまな Yahoo! サービスへの誘導が増える(動画の場合には4つもサムネイルが最上位にでる)ようなことになるとすると、Yahoo! にとってもあまり良い結果はもたらさない気がするが。

業界動向としては、注目。
それほど絶大な効果は出ない、と予想。(この予想は外れてほしいけれども。)

それにしても動画配信業界では、相変わらず「実証実験」や「トライアル」段階でのリリースが多いな。結果が詳細に公表されたのをほとんど見たことがないけれど。
ある人に指摘されたことがきっかけで、Yahoo! で

「ケータイ刑事 動画」

というキーワードで検索してみた。(ブラウザは IE)

結果、以下のYahoo!知恵袋の記事が堂々と最上位表示される。

至急!!宮崎あおいや堀北真希や黒川芽以や夏帆や小出早織や大政絢、主演のケータ

元々、「○○ + 動画」というような検索をする人たちが求めているのは、有料コンテンツではなく無料の違法コンテンツがどこかに落ちてないかを期待していることのほうが圧倒的に多い。そのため、そのようなアクセスを膨大に集めたとしても大した商売にはなりにくい傾向がある。

上記の記事だが、Niftyやその他のYST提携サイトでは、4~5番目にしか来ないのだが、Yahoo! Japan のSERPでは、独自に何らかのパラメーターが効いているのか、最上位に来ている。

ちなみに2番目に来ているのは、以下のページ。これもYahoo!知恵袋の記事となっている。(YST 提携サイトではこちらが最上位。)

ケータイ刑事銭形命をパソコンで見ることができるサイトを教えてください。

また、同じ検索語で Google 検索しても Yahoo!知恵袋の別の記事が今日時点では最上位に表示される。

Yahoo! の動画検索では「違法コンテンツは排除します。」と言いながら、違法なコンテンツの視聴方法を(微々たる金額相当とは言え)ポイントをやりとりしながら教える自社運営のサイトを検索結果の上位に持ってきて、その視聴を助長してしまうことになってしまっている。

違法なコンテンツを視聴できなくするためには、違法コンテンツそのものを削除するのではなく、違法なコンテンツに簡単にたどり着いてしまう手段を提供しないことのほうが重要とおもわれるが、日本一強力なドメインを持ったサイトがこのような状況ではなかなか状況は改善しにくいだろう。

Yahoo! Japan が Yahoo!知恵袋のページを恣意的にSERPで上位に表示することについては、「企業の誹謗中傷などでリスクを抱えるのではないか?」ということも書いたのだが、Q&A の内容確認などが杜撰なままでは、「誹謗中傷」、「違法コンテンツ視聴教示」程度ならまだしも、それ以外にも様々な問題が起こってきそう。いずれ重篤な犯罪行為の教示に利用される可能性すらあるかもしれないし。

知恵袋を上位に表示するのが悪いことだとは思わないが、そうしたいのであれば内容の吟味をもう少しちゃんとやる体制が必要なのではないだろうか。
先月に Yahoo! で順位変動してから、しばらくそのままの状態が続いているのだけれども、その中で一つ顕著な現象として、Yahoo! Japan 自身のサービスである、Yahoo!知恵袋を上位表示させていることがある。

意図的に知恵袋のパラメーターを良くしているのかはわからないが、YSTを利用した他のパートナーサイト(@Niftyなど)のSERPと比べると、明らかにYahoo! Japan で出てくる結果は知恵袋のサービスが上に来ている。

民間企業が自社のサービスの向上や収益の改善に努力することは当然なので、これが悪いとも思わない。それでも、やはり、こういう操作をあからさまにわかる形ですることは Yahoo! Japan 的にも大き目のリスクを抱えるのではないか、と思う。

それは、ひとつ前の記事にいた評判管理の問題。

Googleについては、自分自身がサービスをほとんど抱えていない(Youtubeは別として)こともあって、公式見解として
「Googleに文句を言う前に、まずはサイトオーナーに文句言ってね」
ということをさらりといえるのだが、Yahoo! Japan サービスの場合はそれが言えない、ということだ。

OK Wave やYahoo! 知恵袋のようなサービスは、見も知らずの人が善意で質問に答えてくれるという大変なメリットがある半面、劣悪な感情を共有する場所としても利用されていたりする。

たとえば、TVCMを大量に流していたり、ネットで求人を出している企業のイメージに対して、Yahoo!知恵袋で、
「どこどこ(会社名)なんですが、あれってなんだかむかつきません?」
というどうでもよい質問に対して、共感意見が次々と付いていくという形で、返信が伸び、SEO的にも上位に来やすいページになるということである。

その意味では、最近プレゼンスが上がっているこういった質問サービスも、良い面、悪い面どちらの面からみても 2ch と大差はない(ログインしている分、少しマイルドなだけ)と個人的には思う。

実際に、テレビに積極的にCMを出稿していたり、ネットその他で求人を多く出しているいくつかの企業の「企業名」そのもので Yahoo! Japanで検索してみると、その結果として Yahoo!知恵袋での「なんだかむかつく」、「あそこは評判悪い」という全く根拠のない意見の書かれたページがドーンと上位に来ていたりしている。

これは、Yahoo! Japan としては、全く言い訳ができない。

他者に卸しているSERPでは上位には来ないのに、自社の検索結果で、自社のサービスでその会社の評判を下げることが書いてある(しかも、根拠がない)ページをわざわざ上にあげてしまっているのだから。致命的な訴訟リスクを抱える可能性もあると思う。

ネットの普及率も、ネットへの総消費時間も頭打ち(あるいは減少)が伝えられる中、Yahoo! さんとしても、自社サービスへのユーザーのつなぎとめのために様々な方法を考え実行してかなければならないのだろうけれども、それにしてもこのやり方は良い方法ではない気がするのだが・・・


Google Webmaster Central の記事
http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2009/10/managing-your-reputation-through-search.html

個人的には、自分のサイトを上げる方法ではなく、他人のサイトが上にきてしまう「評判管理」についての問題に関心があったが、この記事はそれに対処する場合の Google の公式見解と考えてよさそう。

Google に文句を言う前に、サイト管理者に相談しろということ。
当然と言えば当然の対処方法。
2年ほど前に、映画がどのようにネット上でPRとして動画を利用しているかを調べたことがあったのだが、ふっと思い出してそれらのサイトを久しぶりに踏んでみた。

独自ドメインを取得してPRしていたもののうち、半分以上は何らかのエラーを返すか、ドメイン広告が画面一面に表示されたりして消滅している。

メジャーなところでは、仮面ライダー電王みたいなものがこの状態。

ひどい場合には、元々公式サイトであったはずなのに、「ファンサイト」に乗っ取られれて、アフィリエイトに利用されていたりする。

SEO的には、 Googleはドメイン所有者が変わった場合には、品質スコアはリセットされるとコメントしているよう。

だから何だ、ということはないのだけれども。
プロジェクト型で永続性を前提としない事業を行う場合に、プロジェクトのために独自ドメインをわざわざ取得し、プロジェクト終了後そのドメインを放棄した際に問題が起こったとき、放棄した側の道義的な責任のようなものが気になったので、一応メモ。

@Nifty が YST の検索結果を返すようになっている。
多方面のブログをみると、8月初旬からのよう。なぜ、今更?

よく見たら、ほかのところも切り替わっているものがある。@Nifty単独の動きではないとすれば、

「Googleの態度が気に入らない(ライセンス料を下げない)」

とかそういった理由だろうか?

日本国内のビジネスにおいては、Googleも重要な局面に入りつつあるのかもしれない。
先日来話題になっている、社員に反省文を読ませる動画をアップロードした社長の会社が業務に支障が出るようになり、動画を削除したとのこと。

ソース:
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/27/news099.html

しかし、本日時点ではニコニコ動画の動画は削除されておらず、会社名で Google 検索した場合に上位表示されたままである。そのほか今回の件を取り上げたブログなどが上位表示されている。

また、Youtube 内でも勝手にコピーをして、再アップロードしているのもいるようなので、いずれまたじりじりと順位を上げてくるかもしれない。

こういったことが、異様な盛り上がり方を見せるのがなんとも不思議だが、「実際に起こってしまう」ということは事実なのでそういったことに対する対処法は必要である。
先日のYahoo! のランキングに続いて、Goo の年間検索ランキングも発表されたが、Youtube、ニコニコ動画、GYAO の動画サイトが相対的な順位を上げている。

エンターテイメント目的の動画検索はこれから先もさらに重要度を上げていくということは間違いはなさそう。

ソース:IT media News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/25/news100.html

Yahoo!JAPANとしては、Google の持ち物のYoutube が検索数の最上位に来ていることは多少なりとも脅威だろう。

ニコニコ動画も順位を上げている(意外にもGYAO の順位も落ちていない)ので、全体的にmixi のようなコミュニティ的なものから、動画の視聴へと関心は移りつつあると考えてもよいのかも。

ソース
http://www.j-cast.com/2008/11/25030869.html

株式会社〇ァースト〇テップという会社の社長が、遅刻社員に駅で反省文読ませる様子をYouTube公開したことが、ネット上で騒ぎになっているらしい。具体的な内容については、上記記事を参照として、その会社名で Google 検索すると、Youtube のページとニコニコ動画のページが上位表示されている。

ここに至るプロセスにおいて、以前レピュテーションマネージメントの記事で書いたとおりの展開となっている。

http://www.privatestreaming.com/seo/2008/10/seotips.html

つまり、企業名で検索して動画が上位表示されるというのは、

「順序としては主要なフォーラムな どで散々見られた後で、Googleには上位表示されている可能性がたかく、むしろ、Google の結果に出てきている頃には手遅れ」

ということになるのだろう。

上位表示されているもののうち、youtube に上がっているものについては自分でアップロードしたもののようなので、それは削除すれば検索結果からは消えるかもしれないが、ニコニコ動画のものについてはおそらく他人が勝手に上げたものなのですぐにはコントロールできない状況になっている。これからまとめサイトのようなものも出てくるかもしれない。

動画を公開するということはかなりインパクトも強いが、ネガティブに働く場合のダメージも大きいので特に社長ブログなどにおいては、慎重に行うべきであろう。


今週私自身は気がついたが、ニコニコ動画もサムネイルつきで表示されるようになっている。

10月には自分のチェックしているキーワードでは確認できていなかったので、比較的最近インデックスされるようになったのではないだろうか。

Google Video で引っかかってくるということは、ユニバーサル検索の動画検索結果にも表示されるということなので、これからさらに国内ではニコニコ動画のプレゼンスが上がってくることになるのかもしれない。(今後はYahoo! でもさらに有利に働いてくることは間違いがなさそうだし。)

ここは注意深く観察が必要である。
先日、嘉悦大学がニコニコ動画に教育機関としては初めてニコニコ動画に公式チャンネルを設置することを発表した。

ソース
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/06/21435.html

それから数日のうちに「嘉悦大学」で検索すると、該当のニコニコ動画の公式チャンネルが1ページ目に表示されるようになり、そのまま今日時点では上位に表示されている。Google の場合は、いわゆる Google ハネムーンのような現象もあるので、これから落ちることも考えられるが、おそらくは何も対策をしなければこのまま上位表示され続けることになるだろう。

ここで問題なのが、ニコニコ動画にアップロードした学長のメッセージ動画についたコメント(しかも画面上でスクロールされる)が、見るに堪えない下劣なものばかりであるということである。他の教育機関はこういったことの懸念があるために、ニコニコ動画への公式チャンネルの設置に二の足を踏んでいたため、嘉悦大学が教育機関としては初の公式チャンネルを持つという形になったのだろう。

初めてこういった試みを行った大学の学長の動画へのコメントを、このままの状態でさらし続けるようでは、ニコニコ動画は「まっとうなサイト」としての評価をますます得にくくなるのではないかと思うが。

動画を使った活動というのは、インパクトがあり、しかもものすごいスピードで伝播していくだけに、かなり注意深く行っていく必要がある。
未確認情報のようだが、英語のサイトでは Youtube がライブストリーミングサービスを2008年11月22日に開始するという噂が流れている。

ソース:
http://www.alleyinsider.com/2008/11/youtube-plans-to-launch-live-streaming-november-22


Youtube でライブサービスが開始されるということは、当然Google のユニバーサル検索、動画検索ともに上位に表示されやすくなるということであり、動画SEO 対策上も重要なニュースとなる。

安定的なインフラが提供できるのであれば、米国内ですでに開始している、Justin.tv , Ustream , Stickam といったサービスをあっという間に抜き去って覇権を握る可能性はある。ただし、今年の前半に米国の Yahoo! で始まったライブサービスはコケにこけまくり、サービスの終了がアナウンスされている。

Youtube、つまりはGoogle が新しくライブ配信サービスという極めて注目度の高いサービスを開始して、それが順調にラウンチするかということはGoogle の成長神話がさらに継続するのか、という企業イメージにも大きく影響すると思われる。Yahoo! のようなこけ方をすれば、「Google の成長神話に陰り」というような論調に一斉に傾く可能性すらある。

個人的には、Youtube の規模でのライブサービスは、現状では技術的な困難が大きすぎるという気がしていたので、独自に開始するのではなく、どこかを買収を狙うのではないかと思っていたが、具体的な日付までついてGoogle が独自にライブサービスに踏み込むという報道には正直びっくりした。

でも、そういえば Youtube で日本でも23日(米国時間22日)にイベントがあるんだったな。何かの発表があるのは間違いはないのだろう。

ソースの最後にこんな一文も付いているので、どうなるのかは全く予測はつかないが。

One possibility that we feel Google shareholders should root for: YouTube will launch live streaming as a service for paying customers only.

いずれにしても、この報道自体が本当かどうかはもうしばらくすれば判明する。要注目。
(ライブの意味の取り違えだったりして。)


どれくらい利用されているかもわからないし、結果も全く安定していないYahoo! の動画検索についてのメモ。

今日時点で、Yahoo! Japan で動画検索すると、Youtube の動画が比較的上位に表示される。その次にはニコニコ動画が来る感じ。Youtube の動画の中でも、7日から20日ほど前に投稿された動画が上位になっているケースが多いように見える。現在は鮮度の高い動画をできるだけ上位にするアルゴリズムか。

しかし、リアルタイムでない上に、結局Youtube の動画が出てきてしまうのであれば、Yahoo! の動画検索をわざわざ使うより、Youtube の動画検索を利用するか。

Youtube 内の検索数も無視できないほどに大きくありつつあるらしいので、動画検索自体の需要は間違いなくあると思うが、Yahoo! の動画検索はまだまだ精度が低いので覇権をにぎるのはまだまだ難しい情勢。

Google Video がローカライズされて video.google.co.jp などのローカルドメインで運用されるようになれば、やはりそちらが覇権をとることになるのだろうか。

週末(日本時間の金曜の夜から、土曜の早朝にかけて)に何の気なしにGoogle の順位チェックをしてみたところ、自分がチェックしているいくつかのキーワードでもかなり大きな変動が見られた。

とはいっても、これまでの自分の経験値的にも明らかに不自然な検索結果で、これまでもアメリカのカレンダーで週末や三連休になるときなどに一瞬だけ見られてすぐに元に戻る結果と似ていて

「あれ、今日ってアメリカ休日だっけ?」

くらいな感覚で、案の定すぐに戻ってしまった。なので、取り立てて気にはしていなかったのだが、週明けにSEO関連のブログを巡回してみたところ、比較的大騒ぎになっていた模様。

自分が調べているキーワードについては、「一瞬だけ週末などに見かけるSERP」や「今回一時的に(しかし比較的長時間)あらわれたSERP」は、感覚としては、より「ちゃんとしたサイト」のほうがぶっ飛んでしまう結果になる。そのため、何かしら重要な品質要素が加味されないことが原因かなぁ、くらいの感触でいた。(論理的な根拠は全くない。)

「海外SEO情報ブログ」のこちらの記事によると、Google の Matt Cutts氏のコメントとして、

I don't consider those rankings indicative of anything coming in the future. Some data went into the index without all of our quality signals incorporated, and it should be mostly back to normal and continuing to get back to normal over the course of the day.

とのことなので、それほど当たりの付け方が悪いわけでもなさそうか。

ただ、個人的に問題なのは、「よりちゃんとした(品質スコアが高そうな)サイト」がぶっ飛んでしまう検索結果なのに、その時、自分のサイトはむしろ順位が上がることである。

SEOにもお詳しく、内容的にも支持されているウェブサイトのオーナーの方々が、今回の変動で大慌てをされている一方で、
「よしっ、このまま」
などと思ってしまう、自分は大いに反省すべきかな・・・

Google が公式に「不具合でした」と言っているくらいだから、それほど気にする必要もないのだろうけど。
ここしばらくレピュテーションマネージメントの記事ばかりになっているが、動画SEOを考える際には、やはり重要な位置を占めることになりそうな気がするし、対応方法にある種の方法論を持ち合わせていないとまずい気がするので、もうしばらく個人的に煮詰まるまでは考えることとしたい。

ソース:
http://www.reelseo.com/video-seo-reputation-management-tips-2/

「エレベータピッチ」ならぬ、「エスカレーターピッチ」には少し笑ったが、前回の記事の人より、より広範な意味でレピュテーションマネージメントをとらえているかんじ。

Grant/ReelSEO: What would you consider to be of chief concern with your clients when it comes to online reputation management with SEO and video?

Simon: The chief concern for most clients is what’s showing up on Google for their brand; if there’s a video that is showing up in the search results that is, in and of itself, negative, or has a negative description displayed for it. (On occasion I’ve seen videos in the search results that use the latest comment as the description, which can be something that’s totally unrelated to the video itself). Ever since video results were integrated into the regular search listings through Universal / Blended search, this has become more of an issue that companies have had to pay attention to.

顧客が気にするのは、やはり 「SERP そのものにネガティブなビデオ(コメント)」がつくこと、であることには変わりはないのだろう。

What are some of the mistakes you have seen clients, or businesses in general, make when it comes to their online reputation with video?

There are a couple of big mistakes that companies tend to make:

First, there are those that ignore the potential for reputation issues. They don’t monitor their brand; and they just simply believe that if they don’t see it, then it’s not there, which is of course not the case.  If a video isn’t showing up at the top of Google Search, it doesn’t mean that their clients aren’t seeing it.  What if it’s being discussed in a major forum frequented by their clients?

Secondly, some companies just jump in, assuming that all they have to do is throw a PR video or an ill-conceived video contest together and the customers will come running.  Again, that’s not the case.  If they don’t know what their audience is interested in, and where they congregate, then they may be wasting their time, or creating their own reputation management issue as customers complain about unrelated topics, or about the lack of relevance of the video to whatever issues the company may currently have.

「Google の検索結果にビデオ出てきていないからといって、顧客がそれを見ていないというわけではない」というのはもっともな指摘。順序としては主要なフォーラムなどで散々見られた後で、Googleには上位表示されている可能性がたかく、むしろ、Google の結果に出てきている頃には手遅れということも言えるのかもしれない。

2番目については、ビデオ屋としてこういうことも短絡的に提案しようかと思っていただけに、苦笑いと大反省。

What do you consider to be the important areas for monitoring and managing your online reputation involving video?

We have an in-house tool for reputation monitoring, so we use that to find out where our clients are being talked about, but for a company that doesn’t have that facility, or isn’t working with an agency that does, the simplest thing for them to do is to set up RSS feeds from the major video sites in order to find out when something involving their brand shows up.  Then it’s a matter of looking at the content, reviewing comments, and seeing what kind of play it gets.  A company should always have a response plan in place for when something critical is released, and implement it based on the level of uptake on the video.

主要な動画投稿サイトなどは、RSS機能は付いているので、それを監視しておくというのが確かにシンプルな最初のステップということになるか。日本でも、コメントに「中の人」が出てくると、良くも悪くも流れが大きく変わることはあるので、ぶれない対応指針は必要。

How does social media sharing and networking come into play with search engine reputation management and video?

From a linking perspective, getting a positive video to rank well for your brand, either proactively or to push down a negative result, social networking sites can work out well for you, as you’re potentially allowing more eyeballs to get to your video.  Now, this doesn’t mean that you just go out to social networks and hawk your products until you’re blue in the face, you have to be a member of those communities that gives as well as takes, that provides a benefit to the community as a whole, otherwise you’re going to either be ignored, or cause another reputation management issue.

Also, a company should make sure to secure their brands on social networks to prevent others with more nefarious purposes from obtaining them and potentially causing a reputation management issue later on.

アメリカでは Facebook や Myspace のようなソーシャルメディアでのビデオ共有も積極的と聞くが、日本ではどうなのだろう。レピュテーションマネジメント的に問題になるものの兆しを判断するには、mixiではなく、やはり2chやニコニコ動画のモニタリングということになるのだろうか?どれも必要なのだろうけど。

どうもこのあたりの文化というかバックグラウンドの違いは、方針の示唆としても日米で共通というわけにはいかない気がする。

If you haven’t already mentioned them, are there any particular issues with local search and video that pertain to reputation management, compared to the general web?

When you’re looking at local search, there are different opportunities to displace a negative video, by getting your business listed in local sites, such as IYP sites, which tend to rank fairly well for companies in specific locations. Provided your company has a generally good reputation, there are also plenty of review sites that you can ask your evangelists to use, that will again rank well for you.

この辺はよくわからない。IYPってなんだ?Interactive Yellow Pages の略?


全体的に読みながらちょっと「はっ」としたのだが、動画SEO とレピュテーションマネージメントを考える際に、「ネガティブな動画の検索順位を下げる」という発想から入るべきではないのだろう。

まっとうな活動を行っているのであれば、広報活動の一環としてCSR等のポジティブな評価を得やすいものと絡めてビデオ等を公開していけばよいのだし、それをコンスタントにやっていれば突発的なネガティブなものが検索上位に来る可能性はアルゴリズム的にも低くなる。よほどひどいものが急に上がってくるようであれば、法的に削除を求めるなどの対応をすればよいだけのことで、SEO技術云々の問題ではない。

ネガティブなビデオが検索結果上位に来るようになってからあわてて対応を求めるようなところには、
「しらねーよ、すぐにはできねーよ」
と言って顧客としてはとらないほうが吉か。
(現実的にはそちらのほうがお金になるのかもしれないが。)
ソース:
http://www.reelseo.com/video-seo-defensive-reputation-management/

かなり良い記事だと思うが、最近は英文を全訳するモチベーションがわかないので、ところどころ英語で引用。

we could summarize defensive reputation management with video using two key strategies. 1) Bumping down the negative video with your own positive video (through SEO and buzz), and 2) taking any appropriate legal action to have the negative video removed.
現実的には確かにこの2つくらいしかやりようがない。日本ではアメリカよりコンテンツの著作権違反や人権侵害みたいなことへの判断が厳しめに出そうな雰囲気があるので、実際には2)の対応だけでかなり対応できるかも。

“Our clients are mostly concerned with the Google search results pages (SERPs).  If a video link is on the first page they that’s where it’s really of concern to them.” Says Jordan. “Buzz monitoring, or proactive tracking, is another matter. But it really seems to come back to the Google SERPs.”
確かに、自分に関わる固有名詞等でサムネイル付きでGoogle に上位表示されるのは気になるだろう。これに加えて、日本ではニコニコ動画のコンテンツが上位表示されて、その動画が盛り上がっているのを見るのは心理的に相当なダメージになりうる。

“If you see a negative video and decide to get it removed a good intermediate step is to post your own positive video,” says Jordan. “Its helpful to have a whole slew of [your] videos out there,” focusing on shorter format which will allow for more quantity. That way you will have more videos co cross-link them to each other, both on your site and in the video sharing sites such as YouTube.”
上記の手法については、ちょっと個人的な見解とは違うものの、一応米国の専門家のコメントとしてメモ。

When does the time come that just a positive Video SEO strategy isn’t enough, and legal action may need to be taken? “Sometimes you really have no choice.

とか、
Jordan says to resist the temptation to post public comments in response to a negative video about your company, brand, or person, even in the case of making a correction.  “It’s like a retraction a newspaper makes days after the original article is published, who reads it, and the damage is done.” Hey says. ”And once you do it, its may be out there forever” and you can’t take it back.
は鋭い指摘。ネガティブなものに対してネガティブに行動を起こすのは、むしろ傷口を広げてしかも未来永劫残る可能性はあり。むしろ放っておくほうが最善ということもありうるだろう。


Tech Crunch Japanse より
http://jp.techcrunch.com/archives/20081025youtube-enables-deep-linking-within-videos/

驚くような新機能というわけではないが、たいへん便利になることは確かだ。YouTubeでは、ユーザーがビデオのURLの最後に短いタグを付加することで、時間を指定した再生ができるリンクを送ることができるようになった。Google Videoが同様の機能を2年以上前に導入していることを考えれば、これが今まで実装されていなかったのが不思議だとも言える。 YouTubeで時間を指定してリンクを張るために今までSplicdのようなサードパーティーのサービスを利用するしかなかった。

タイミングを指定するには、ビデオへのリンクのURLに以下の構文で指定を行う:“#t=1m45s” (mとsはそれぞれ分、秒を表すので、その数字を変えればよい)。

サンプル:
http://www.youtube.com/watch?v=1bibCui3lFM#t=1m45s

もうひとつ便利な機能が追加されている。YouTubeのビデオに対するコメントに時間を書き込むと、システムがビデオのその時点へのリンクを自動的に生成してくれる。

これらの機能はライブになったばかりで、YouTubeのユーザーインタフェースから対話的に利用する方法はまだない。ユーザーはリンクに手打ちで上記タグを追加すること。(YouTubeはまだ公式ブログでもこれについて発表していない)。

YouTubeといえば、ユーモアのセンスは大したものだ。今月に入って、ここで紹介されているが、YouTubeにコメントしようとすると、投稿しようとしている文章を音声で読み上げるサービスを提供するボタンが現れる。これによって、その場の勢いでバカなことを書いて投稿するのを防止する効果を狙っている。(この機能は今や有名になったこのマンガのアイディアを現実化したもの)。

&autoplay=1 のパラメータのように、Youtube 内の実質の再生回数には影響しないとは思われるが、これはこれで便利な機能。長尺のコンテンツがある場合には、特に埋め込みプレイヤーなどの場合に有用な使い方があるかもしれない。Tips としてメモ。
ソース:
Google's New Trick For Getting People To Sit Through Its Video Ads? Biometrics
http://biz.yahoo.com/paidcontent/081023/1_328951_id.html?.v=1

バイオメトリックスを利用とのこと。
マジで?という感じ。

それほど精度の高い成果が現状すぐに得られるとも考えにくいが、こういうデータがGoogleに蓄積されていくことはなんとも恐ろしい。

いずれにしてもビデオ制作業者は、見てうざったくない、よいビデオ広告を作る努力を地道にすべきということか。





昨日、動画SEOとレピュテーションマネージメント(評判管理)ついての記事を書いたのだが、そういえば連立与党の片方とその支持母体の固有名詞でgoogle で検索するとどうなるのだろうと思い検索してみた。

さすがに1ページめの上位ではないものの、1ページめの下または2ページ目にはYoutube の動画がサムネイル付きで表示されている。ユニバーサル検索結果で上位に来る動画は「検索された固有名詞の団体」が意図的にアップロードしたものではなく、部外者がアップロードした動画でむしろ批判的な内容を含んでいるものである。

なぜこういう動画がGoogle で上位に来るかは、セミナー・DVD等で検証しているとおりなのだが、こういった「自分の意図しない動画」を「自分の固有名詞を含む形」で他人にあげられた場合の対応というのは非常に難しい。

テレビの映像をそのままアップロードしているようであれば、明らかな著作権違反行為なので、それを運用者側に通報すれば削除してもらう対処も可能だが、自作で批判動画を作った場合、著作権はアップロードした側にあるのだし、批判の内容も社会的名誉を著しく低下させるほど法的な一線を越えたとは言い難いケースのほうが多いように見える。

アメリカ国内では、Youtube に対しての訴訟が多く発生していると聞くが、
「テレビ局など著作権者からの申し立てに対して、不正アップロード動画を削除しないことによる問題」
「著作権者がオリジナルコンテンツを掲載しているのに、大きな勢力の要請により著作権者に無断で削除をしてしまうことによる問題」
など問題が複雑化していてさらに分かりにくい状況になりつつあるらしい。

アメリカ大統領選などにおいては、「肖像権を持った大統領候補」が「その肖像を撮影し著作権を持っているメディア企業」の申し出で動画が削除されたことについて、Youtubeに対して削除しないでほしいとの申し入れを行ったりもしている。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20382090,00.htm

自分のレピュテーションマネージメントに、有利なこと、不利なこといずれにしても動画サイトの重要性は増している。
Google の検索結果での Youtube などのサイトが上位表示をされることによる、「動画SEO」と「レピュテーションマネージメント」の問題が発生する兆しが見えている。

どういうことかというと、ある大企業や個人の固有名詞で検索された場合に出てくる検索結果に、非常に悪意のある結果が仕組まれていたりするような場合には、いつの間にかその会社や個人の評判を落としてしまうことになってしまう。

アメリカの例でいえば、動物愛護の関連の思想をもったグループが、ケンタッキーフライドチキンを非難するための非常にショッキングな動画をYoutube にアップするなどして抗議しているらしく、その動画のアクセスが相当な数に上り、ユニバーサル検索でもかなり引っ掛かりやすい位置を維持しているとのこと。(その動画をここに貼れなくもないのだが、個人的にそういった極端な活動に共感もしないしリンクすることでその動画へのSEO効果をつけるのもなんなので止めておく。むしろKFCのファンなので。)

日本でKFCなどでgoogle検索しても、1ページめの下位のほうや2ページめに一時期騒動になった「ゴキブリ揚げ」に関するページや、ニコニコ動画のページが表示されるようになっている。

動画を利用したSEOというのは、それを実際に映像を見た人に与えるインパクトが非常に大きいので、効果的なアクセスアップの方法として動画SEOを提案する場合には、諸刃の剣になりうることも心してかからなければならないと実感。
comScore の調査より
http://www.comscore.com/press/release.asp?press=2476

アメリカ国内では、Yahoo! で検索される回数より、Youtube で検索される回数が多くなっているらしい。アメリカ国内でのYahoo! の凋落ぶりはかねてから報道されるところではあるものの、それでもこのデータはショッキングなデータ。

当然ながら、Yahoo! で検索する目的と Youtbe で検索する目的はかなり違うだろう。Yahoo! や Google での検索に比べて、Youtube での検索はよりエンターテイメントコンテンツを求めている人たちの検索になる。

しかし、これまで「動画サイト内で検索されること」がエンターテイメント的すぎ、数も少なかったために軽視されてきた、という状況も少しずつ変わってくるのではないかと思う。何といっても検索される回数が無視できない量になりつつあるのだから。

Youtube の様々なページにコンテンツマッチ広告を掲載することについては(違法コンテンツや不適切なコンテンツを助長することにもつながるため)特に大企業などでは非常に消極的と言われているが、検索との一致であれば広告も出しやすくなる。

海外ではAOL やMicrosoft なども巻き返しを狙っているので、Youtube(Google) 自体が動画検索(エンターテイメント検索)で覇権をとれるかはわからないが、明らかに需要は上がりつつある。

VSEO のようなことをやっていると、案外日の目を見る日も近いのかもと淡く期待。
アメリカ国内では、オンラインビデオ視聴の44%がGoogle (Youtube)という comScore の調査結果もあり、オンラインビデオ対策としては、Youtube 対策という雰囲気が漂っている。

日本ではかなり様相が違うのだが、海外の状況と適切に比較して説明できないと信頼してもらえない日本人的な海外信奉(特にアメリカ信奉)みたいなものがあるので、そのあたりは苦労するところ。そもそもインフラが普及していない海外でオンラインビデオとアクセスアップ(SEO)についての情報サイトというのを探しても、あまり優良な情報サイトというのは見つけにくい印象ではある。

この数週間でいくつか探してみて、それなりの情報を提供していると思われるのが以下。先週も"Click to buy link" の記事で引用をしたのだが、今のところまともな情報を提供していそうなのは、これくらいしかなさそう。(といっても、これも業界動向などの記載が多いのだが)

Reelseo
http://www.reelseo.com/

更新頻度も多そうなので、役に立ちそうなことがあれば、適宜このブログのネタ元として利用していこうと思う。



10月1日から Live Search に動画検索が追加されたとのこと。
http://www.privatestreaming.com/2008/10/03/live-search.html

この記事を見て、MSNのトップページを見に行ったが、今のところ「動画」のタブでの検索はできない模様。

http://www.live.com のページでは「動画」タブが確認可能。

ただ、これではそれほど検索数も多くないだろう。

いくつかのキーワードで検索してみたところ、Google Video や Yahoo! Japan の動画検索のように、投稿サイトから動画を引っ張ってくるのをメインにしているわけではなく、一般サイトからもいろいろとFlashQuicktime の動画などを引っ張ってきている。

さすがにMicrosoft のサービスだけに、Soapbox 、MSN Video の動画なども比較的検索されやすくなっている感じである。Windows Media で配信されている動画も上位にしたいという思惑も働くだろう。今後に注目。

LiveSeachVideo.JPG



Youtube のSEO

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Web 担当者フォーラムより
「SEOの意外な裏技」その6:必ずアトリビューション・リンクを張ってもらおう
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/10/01/4073
SEOの世界において、リンクはすべて重要だし、獲得可能なリンクはすべて獲得すべきだ。それが「最適化」の原則だ。しかし、今日に至るまで、検索トラフィックの拡大に力を入れている多くの企業やサイトでさえ、獲得したリンクの最適化を考慮していない。

(中略)


意外なところから、もう1つの例を示そう。YouTubeからの例だ。YouTubeの標準的な埋め込みコードを見てみよう。

<object width="425" height="344">
<param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/anxkrm9uEJk&hl=en&fs=1"></param>
<param name="allowFullScreen" value="true"></param>
<embed src="http://www.youtube.com/v/anxkrm9uEJk&hl=en&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowfullscreen="true" width="425" height="344"></embed>
</object>
リンクがない! 信じられないが、これは事実だ。

言ってることもわからなくはないのだが、Youtube の場合、インフラコストがかさんで事業自体は赤字垂れ流しの状態であることや、違法コンテンツを掲載したまま、そのコンテンツにGoogle からユーザを誘導してしまうことによる訴訟リスクなどもあるので、過剰なSEOをする必要がないのではないかと思う。(FLVを再生する際に飛ぶ http で、張り付けてくれているURLをGoogle は把握できるわけだし。)

SEOなど全く考えなくてもユーザーが集まってくれて収益を上げてくれるサイトを作りたいものである・・・
SEO関連のブログ界隈で話題になっていたので自分も確認してみたところ、このサイトも含めて、管理サイトのいくつかが 

Rank 4 => Rank 3

にダウン。アップしたものはほとんどなし。
(このブログについては、今月始めたばかりなので Rank はまだつかないと思っていたら、Rank2 が早くもついている。)

あまり重要な指標とも思えないが、やっぱり下がると心理的にテンションも若干下がる。

日々変わる状況に一喜一憂しないのが肝要。
何の気なしにこのドメインのログ解析を見ていたら、Real.com の不思議なURL から参照されているのに気がついた。

http://japan.realsearch.real.com

「へぇ、こんなのあったんだ」と思って検索語を入れてみたのだが、エンジン自体はYahoo! Japan のものを使っているらしく、キーワード広告もOverture のものになっている。

現在のところは、Web 検索のタブしかないのだが、これから先、Real Player のコンテンツの動画検索でも始めるつもりなのだろうか?

Flash のコンテンツはGoogle やYahoo! の動画検索では引っ掛かりやすくなっているが、Real のファイルは一応インデックスはされてはいるようだが、あまり検索エンジンと親和性が高いとも思えないので、そのあたりを会社としてこれからどうにかしていくつもりなのかもしれない。

ほとんど大勢に影響はないと思うが、一応メモ。
Real Search.JPGのサムネール画像

検索エンジン関連の情報の中で、
「ホームページのタイトルタグの中身を変えるとgoogleで急激に順位が下落する」
という噂を何度か見かけたことがある。

そんなことが重大な順位下落要素になるの?

と個人的には懐疑的に思う。

なので昨日、一年以上は変えてなかったはずのこのドメインのトップページのタイトルを一つ単語を追加して変えてみる。サブページもそれに合わせて、ほぼ全ページでタイトルを変更する再構築を実施。これで、いろんなキーワードで順位が軒並み落ちれば面白いな、と思うものの、たぶんそうはならないと予想。

結果の報告は気が向いたら。
日本国内での動画投稿サイトとして無視ができないニコニコ動画だが、主要検索エンジン2社、Yahoo! とGoogle インデックスの方法はおそらく違う。

Google の場合は、ログインしていない状態表示されているページだけをクロールしているようである。Google のキャッシュを見ても、サインインしていない状態でそのページにアクセスした際のログイン画面を取得している。

ニコニコ動画がYoutube と比べてGogle であまり上位に表示されない理由は、ログイン画面をクロールしているので、内部リンクがあまり有利に働かないという部分も大きいのだろう。

一方、Yahoo! の日本語版に関しては、インデックスのされ方として、
「ニコニコ動画から提供されたインデックス」
「クローラーで取得してインデックス」
があると思われる。

このあたりがどのように使われているのかは、正直判然としない。前者はもしかしたら、まだ動画検索にしか利用されていないのかもしれない。Yahoo!の動画検索でニコニコ動画がサムネイル付きで表示されるのは、ニコニコ動画から提供されたインデックスを利用していると考えるのが自然だろう。

一方、Yahoo! のサイト内検索でニコニコ動画のキャッシュを調べてみると、Google と同様に、サインアウトした状態での、ログインを要求する画面がキャッシュされていることがほとんどである。たまにそうでないものもあるので混乱するのだが。

個人的な観察では、前回・前々回のYSTアップデートがニコニコ動画に若干有利に働いているように見えたが、それは実際には提携関係があるニコニコ動画に(「信頼サイト」のような)特別なパラメータがあるわけでもなく、外部リンク要素など汎用的なSEO要素が、観察したページやキーワードで、たまたま有利に働いている、と考えたほうがよいのかもしれない。

このあたりは、アップデートの度ごとに大きく傾向も変わると思われるので、その都度確認していくしかないか。
Google のユニバーサル検索に「動画検索」という機能が時々現れることに関連して、
「Yahoo! ではユニバーサル検索ではまだだよね?」
ということをを聞かれたので、一応メモ。

検索窓の上に「動画」と書いてあるので、それをクリックしてからしかできないと思っていらっしゃる方も多いようだが、

「〇〇 動画」

と入力すれば、ユニバーサル検索にもしっかりと動画がサムネイル付きで表示されるようになっている。

これは、動画検索の結果のうち、「Yahoo! サービスとの一致」に該当するものがあればそれを表示して、それがなければ「ウェブ全体との一致」の項目を表示している。

特に「ウェブ全体との一致」の結果は日々揺れているので、良くわからないのが正直なところだが、いろいろと調べて傾向のようなものがあればまた書きたいと思う。
yahoo_dougasearach.JPG

先の記事で、Google に「動画検索結果」が表示されるようになっていると書いたが、基本的には、これは Google Video (http://video.google.com) で上位に表示される2つ分くらいをサムネイル付きで表示して、「○○ の動画検索結果」のアンカーテキストは、Google Video の検索結果の該当ページに貼られている。

そして、動画検索結果内でどのようなものが上位に来ているかは、おおむね、先日のセミナー前に調べたようなロジックになっている。Google.co.jp の一般のユニバーサル検索より、ややYoutube に有利に働いているように見えるが、これも大体の理由は推測可能。

サンプルを増やして今後確認。
最近、google の順位チェックをしていると、「動画検索結果」というのが時々あられるようになっている。

時々現れては消えるので、まだテスト段階なのかもしれないが、これからこういう形でユニバーサル検索でも「ニュース」や「画像」などのように、「動画」の検索結果もまとめて表示されるようになるのだろう。個人的には「うざい」と思うが・・・。

moviesearch.JPG

Yahoo! 検索スタッフブログより
http://searchblog.yahoo.co.jp/2008/09/yahoo_index_update_3.html


これまでわかりにくかったウェブマスター向けの情報をまとめたサイトを開設。

Yahoo! 検索インフォメーションセンター
http://info.search.yahoo.co.jp/

そういえば、これまであまり Yahoo! に関しては、ウェブマスター向けにまとまった情報を提供しているイメージがなかったが、これで少し改善されるようでありがたい。

そういえば Google では動画を作ったらサイトマップで知らせるようにというアナウンスが出ているが、このページをみる分にはYahoo! では、動画に関してのサイトマップの書式は特にない模様。これから新たにアナウンスがあったら対応すべきか。
前回の Singingfish.com の記事に続き、AOL関連のビデオ検索サイトについてのメモ。

案外 Wikipedia にも今日時点では日本語での記述がないので、それほど日本では知られていないのであろう。

2005年に設立された会社であったが、設立間もない2006年にAOLに買収され、AOLのドメインとは別ドメインで現在も提供されれている。主要なニュースサイトの動画や、投稿サイトから取得したデータを再インデックス化して並び変えてサイトを提供している。機械的に他のサイトのデータを取得して再インデックスしているだけなので、インターフェイス的にもイマイチ。このままでは、これが何かしらのブレイクをすることは日本国内ではないと思う。

SEO的な結論からいってしまうと、このサイトも直接的なアクセスアップ効果や外部リンク効果はないサイトなので、検索エンジン対策としてはほとんど重要な役割は果たさない。ただ、時々 (特に、投稿サイトに投稿した直後など)思わぬ形でGoogleなどで上位表示されて、そのまま張り付いていることもあるサイトなので、これもSingingfish 同様一応知っておくべきとは思う。

昨日の記事中、日本のYahoo! ではYoutube のページがそれほど有利には働いていなさそうだ、と書いたことの補足。

頻繁に閲覧される動画コンテンツとして、昔から人気が高いジャンルに、ゲーム、グラビア、アニメ、アダルトなどの分野があるのだが、Youtubeなどの投稿サイトについて言えば露骨なアダルト動画はは人的に排除されるので、ゲーム、アニメ、グラビアといった分野で調査するとかなり傾向がわかる。その中では、グラビア系の「タレント名」そのもので調べるほうが、動画だけでなく写真投稿サイトなどとの比較ができるので、調査用途には使いやすいかと思う。

米国Yahoo!で、テレビなどメジャーなところで活躍しているグラビアアイドルの名前などを入れると、だいたいは Youtube のページが上位10位中に2つは来て、ひとつはFricker、Wikipedia、Yahoo! Video(英語版)のページという具合の偏った結果になる。

このように 米Yahoo! 程の上位にではないという意味で、
「Yahoo!Japan ではYoutubeはそれほど上位には表示されない」
ということである。

Google とYahoo! の結果が似てきている(Yahoo! のGoogle化?)という記事が英語圏では散見されるようになっているが、

「真の意味で良いウェブサイト」

を判定する上で、小手先のSEOテクニックでは対応が難しいパラメータを重く加点すると、どうしても結果が似てくることになるのだろう。米Yahoo! はその導入を行っているのに対し、Yahoo! Japan は別の方法を模索しているように見える。もしかしたら、そういったパラメータを重く加点するのを Yahoo!Japan 内でテストしたら、あまりにGoogle と似たような結果になってしまって導入できなかったりするのかも、などと想像してしまう。

Yahoo!Japanの変動によって、自分のサイトが強烈に被害を浴びない分には、このあたりのを観察するのは非常に面白い。その意味で動画サイトがどのような順位になっているかはかなり参考になる。

意味がわかりにくかったらごめんなさい。
日米のYahoo! の検索スタッフからアップデート情報が提供されていて、SEO関連のブログでは当然ながらさっそく話題に。

Yahoo! Search Blog ~ Weather Report: Yahoo! Search Index Update
http://www.ysearchblog.com/archives/000625.html

Yahoo! 検索スタッフブログ ~ Yahoo!検索 Index Update
http://searchblog.yahoo.co.jp/2008/09/yahoo_index_update_3.html

ブログ各所でレポートされているとおり、今のところ一般サイトでの動きはそれほど大きくないように思う。(前回のアップデート時にほんの短い期間にだけ現れた1ドメインのSERP独占現象は現れていないが、あれはおそらく単なるフィルタのかけ忘れのようなものだったのではないかと推測。)

動画サイト関連の動きで行くと、やはりニコニコ動画が全般的に少し有利に働いていそうな感じで、以下のような全くコンテンツのないページなどが比較的ビックなキーワードでさらに上位に表示されていたりする。
http://www.nicovideo.jp/watch?v=utNQjj2HZH8-s

リンク元をたどってみると、やはりゲーマー関係のブログからリンクが張られている。以前はこのページにゲーマーが喜ぶ動画があった模様。

ニコニコ動画とYahoo!との提携の強化によって、GoogleでのYoutube のように、これからニコニコ動画がYahoo! で上位表示されやすくなるのだろうとは推測されるが、ニコニコ動画内の質の悪いページやその残骸がSERPに上位に頻出するようになると、Yahoo! にとってもあまりよくないこのことのように思うのだが・・・。しばらくは試行錯誤が続くのだろう。

そのほかの投稿サイトなどもユニバーサル検索でも、少し有利に働いている感じはあるが、相変わらず Youtube はサイトの規模や人気の割にそれほど上位には来ていないか。

ここ数日で少しずつ動くと思われるので、このあたりの傾向についてはこのまま推移するか要観察。


以前から多少気にはなっていたのだが、
「google.co.jp の検索結果」
「google の検索結果を返している、@Nifty、So-net やビッグローブの検索結果」
が微妙に違う。

先日、Google ウェブマスターツールの「統計情報」 -> 「上位の検索クエリ」 のリンクを何気なくクリックしたところ、いつも見ている Google の検索結果ではなく、@Nifty やビッグローブと同じ検索結果を返している。あれっと思って、google ツールバーに同じ検索語を入れると、いつも見ている検索結果となる。

不思議におもい、URLを比較してみると、ドメインに「co.jp」と「.com」の違いがある。そのことに気がついて、いくつかのキーワードで検索してみたところ、「google.com の検索結果」と「パートナーサイトの検索結果」はやはり同じ。

以前ある方に「Googleの検索結果」と「パートナーサイト」の結果の違いはなぜ出るのかと伺ったのだが、その際には

 「パートナーサイトのほうのデータベースの更新が遅いからだろう」

という返答を得ていたのだが、Google.com とパートナーサイトの検索結果が同じであれば、.com のほうが.co.jp より更新が遅いということは考えにくいので、おそらくそうではないのだろう。それよりも Google.com のデータが先にあり、地域パラメータを組み込んだ上で Google.co.jp の独自の検索結果が出ている、というほうが考えやすいか。

問題は、私自身のサイトでは、おおむね .co.jp の検索結果のほうがおもわしくないということである・・・ 

どういうパラメータが効きそうかも少し調べて、なんとなくわかった。しかし、小手先の対策では解決しにくいパラメータを重く見ていそうである。

やはり、本質的に良いサイトを地道に作って行くしかなさそうだ。

Pisca と Flicker

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動画配信とSEOというテーマからすると若干ずれてしまうが、TechCrunch Japanese に以下のような記事があったので、思いつくことつらつらと。

米国の http://www.yahoo.com/ で、たとえば日本人のタレント(特にグラビア系)の名前などを入れると、Wikipedia や Youtube などより上に Flicker のサイトが現れることも多い。(たとえば今日時点の「ほしのあき」の検索結果)

Flicker はYahoo! に買収されたサイトなので、こういった恣意的とも思えるSERPでユーザーを引き込む努力をしているのだろう。さすがにYahoo! Japan のSERPでは、日本独自仕様があるようなので、「Flicker に関しては」こういった傾向はないのだが、Yahoo!全体で「何かしら関係の近いサイトのポイントをあげる」ことも操作しやすいつくりになっている、とは考えられそう。

そういうYahoo!からのユーザーの引き込みもあってか、まだ Flicker のほうが Pisca よりもアクセス数においては優位を保ったままという状況のようだが、Google がその分野においても機能面などを充実させて攻勢をかけてきているというのが、上記の記事。

動画投稿サイトに関してはすでに Youtube を買収して1番の地位を得ているだけに、この写真投稿の分野でもトップをとりにいこうとするGoogle の凄みを感じざるを得ない。

SEO関連のブログを巡回していると、先日リリースされたばかりのGoogle Chromeの話題が多く、注目度が高いことが分かる。

Google Chrome の現時点の売りは「軽い、速い」ということで、一般的な用途で利用する分には Internet Explorer や Firefox などより圧倒的に快適に使えるということで好評のようだ。個人的にもインストールして使ってみたが、基本的には好印象だった。

ただ、このGoogle Chrome だが、日常的に動画サイトをチェックしている人だと、少々問題が発生する。Youtubeをはじめとする投稿サイトように Adobe のフラッシュプレイヤーベースのサイトであればほぼ問題ないのだが、それ以外のプラグイン、特にWindowsMedia 関連のサイトになると、とたんに使い勝手が悪くなってしまう。

主要な動画サイトで言うと、Yahoo!動画、GYAO、Biglobe ストリームなどWindowsMedia で作りこんだサイトは閲覧できない。(これはFireFoxでもそうなのだが) 

また、普通にメタファイルをクリックしてWindows Media Player を呼び出すタイプの動画では、タブ内にWindows Media Player が全画面に現れて再生を開始してしまう。 InternetExplorer で QuickTime のファイルを呼び出したときのような動作である。(例: ツタヤオンライン の動画を閲覧する場合など )

このあたりはGoogle が意図的にやっているわけではないのだろうが、もしかしたらメディア企業としてブラウザの主導権をとりに行くことで、その先に WindowsMedia フォーマットの駆逐を狙っていると考えられなくもない。

今後のバージョンアップでどのようになるかにも注目である。

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