動画配信・DRM・VSEO・動画マーケティングで「Flash」と一致するもの



ライフハッカー[日本版] の記事
http://www.lifehacker.jp/2010/08/100830_youtube_html5.html

YouTubeの動画プレーヤーには、FlashのものとHTML5の、2種類があります

以前までは、Flashプレーヤーだけでしたが、最近になり、HTML5プレーヤーが登場しました。iPhoneのSafariで、YouTube(PC版)を開くと、HTML5プレーヤーが起動しますね。HTML5プレーヤーなら、Flashが搭載していない機種でも、動画の再生が可能です(もちろんHTML 5に対応している必要アリ)。


ネットワーク対応機器からFlash に依存しないような形になっていくのは自然な流れ。地味だが重要な動き。
Japan Internet.com の記事
http://japan.internet.com/developer/20100817/26.html

Friedman 氏によると、Flash は「素晴らしい技術」だが、ウェブへの発信時にコンテンツを別のアプリケーションに入れる必要があるため、Scribd に問題を引き起こすという。Friedman 氏は、「これは、ブラウザのなかにブラウザがあって機能が重複しているような問題だ。(この余分なレイヤは)粗悪なユーザーエクスペリエンスへとほぼ必然 的につながる。われわれは、ウェブ上のドキュメントを表示するのになぜ専用の読み込みアプリケーションが必要なのかと自問した。New York Times はブラウザ内で読む。これは何かを読むためのものなのだ」と語っている。
このあたりは、重要な指摘のような気がする。米国では、Flash を使わない方向に進も所も多くなるのだろう。

日本では、大手のサイトでも動画サイトはWindowsMedia、リッチアプリケーションはFlashなどという状態がこれから先もかなり長くなりそうだが・・・

どちらが良いのかはよく分からない。
IT Media News
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1007/01/news024.html

 YouTubeのソフトウェアエンジニアであるジョン・ハーディング氏は公式ブログで、HTML5はYouTubeのすべての機能には対応していないと説明する。例えば、HTML5で多く利用されているビデオフォーマットのH.264はライセンスの関係から対応しないWebブラウザがある。これについてはGoogleがWebMプロジェクトで標準フォーマットの作成を目指しているが、現状ではH.264が主流だ。また、Flash Playerでは可能な全画面再生やライブストリーミング、画質の制御、コンテンツの保護などができない。
メモ。
Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100618_375365.html

 アドビシステムズ株式会社は、既存のWebサーバーでビデオのストリーミング配信を可能にする「HTTP Dynamic Streaming」の日本語版サイトを開設した。

 「HTTP Dynamic Streaming」は、米Adobe Systemsが5月11日に発表した、既存のWebサーバーに加えるだけでHTTPプロトコルを使用したMP4ビデオのストリーミング配信を可能にする技術。H.264やVP6など、Flashがサポートするメディアコーデックをすべてサポートし、オンデマンド配信のほか秋以降にはライブ配信にも対応する。

 再生環境としては、6月10日に公開されたFlash Player 10.1やAdobe AIR 2が利用可能。また、5月27日にはカスタムメディアプレーヤーを開発するためのオープンな枠組み「Open Source Media Framework(OSMF)」を発表しており、OSMFにより開発された環境でも再生に対応する。 

メモ
マイコミジャーナルの記事

Flashサポートについては、HTML5によるリッチでダイナミックなWebが形になりつつあるものの、Flashの機能に追いつくには「長くはかからないだろうが、1~2年は要する」という見通しをPichai氏は示した。現状ではFlashをサポートしなければ、ユーザーのWeb利用体験が損なわれるというのがGoogleの判断だ。また、「Flashは現在、(Webの)数多くの問題を解決しており、いくつかについては共存がソリューションになる。例えばセキュアなストリーミングやメディア広告などだ」と付け加えた。Googleは、Google I/Oで動画コーデックVP8のオープンソース化を発表し、YouTubeでWebM形式(VP8/Ogg Vobris/Matroska)を採用するとした。だがWebMとHTMLでYouTubeのフルサービスは提供できない。Flashが欠かせないのだ。「DRMと、オープンソースやオープン標準は根本的に矛盾する。機密を必要とするケースではFlashはすばらしいソリューションであり、videoタグは四苦八苦することになる」とUpson氏。

このあたりは今後大事な部分となりそう。
個人的にはAppleよりGoogleのほうが賢明な判断をしているように思える。
Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100401_358387.html

 日本放送協会(NHK)は1日、動画配信サービス「NHKオンデマンド」のPC版サイトをリニューアルした。

 PC版サイトは従来、Windows Media Video形式で動画を配信していたが、4月1日からはFlash Video形式へと変更。これによって、サービスを利用できるOSやWebブラウザーの種類が増えた。また、ビットレートは従来の1.5Mbps、768kbpsに加えて、新たに384kbpsを追加した。

以前NHKの担当者が言っていたように、これでそれほど収益が上がらないようであれば、「そもそも需要がない」のかもしれない。
マイコミジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/04/01/flash_html5/?rt=na

米ZDNetは、GoogleがChromeブラウザやOSプラットフォームにAdobe Flashをバンドル提供する計画があると関係者の話を報じている。「【レポート】新たな「シリコンバレーの戦い」に突入したAppleとGoogle」にもあるように、AppleとGoogleは強力なライバル関係にあることが示唆されているが、同じくAppleと対立が深まりつつあるAdobeがGoogleと手を組むことで、Apple包囲網を敷く形になる。敵の敵は味方ということだ。もし新たな追加情報がある場合は、追ってレポートしていく予定だ。
メモ。
最近の業界事情は目まぐるしいのでよくわからない。

Life Hacker 日本版の記事
http://www.lifehacker.jp/2010/03/100311flashvshtml5.html

ビデオのエキスパート、Jan Ozer氏は「FlashビデオはCPU大食漢だが、HTML5はスマートである」という一般的な主張が実際のところどうなのか、単純な方法論で試してみることにしました。


興味深いテスト。
IT Media News の記事。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/29/news037.html

 「消費者とコンテンツをつなぐAppleのアプローチには、重要なものが欠けている。同社は依然として、自社のデバイスでコンテンツ企業と消費者の両方に対する制限を課しているようだ」と、AdobeのFlash担当マーケティングマネジャー、エイドリアン・ラドウィグ氏はこの日、iPadについて自身のブログで述べている。

Adobeの立場からすれば当然の声明。
IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/21/news088.html

 YouTubeは1月20日、Flashがなくても動画を再生できるHTML5ベースの動画プレーヤーをテスト公開した。

 HTML5は動画と音声の再生をサポートしているため、HTML5互換ブラウザとコーデックがあれば、プラグインをインストールしなくても動画を視聴できる。


コーデック競争の中で営業をしてきた経験のあるものとすれば、こういう変化はものすごいショッキングなことではある。独自コーデックという言葉は死語になるのかも。

こうした動きの反面で、Google はOn2の買収を目指しているのは、不思議な印象もあるか。
PC Online の記事
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20100106/1021991/

 現行の推奨環境は、OSがWindows XP SP2、SP3/Vista(32ビット)でブラウザーがInternet Explorer 6.0以上。Windows Media対応の動画フォーマットで、再生にはWindows Media Player 10以上を使用する。動画フォーマットをFlash Videoに変更することで、今まで要望が多かったWindows搭載パソコン以外からも使用したいという声に応える。

不振が伝えられていたもののの、NHKなのでそれほど迅速には動けないだろうと予測していたが、案外早い対応で驚き。

Flashで利用できるプラットフォームが広がっても、収益化のめどが立たないようであれば、このビジネスモデル自体を考え直す必要が出てきそう。

注目。

Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091222_338836.html

米Adobe Systemsは、ストリーミングメディア配信用のサーバソフト「Adobe Flash Media Server」(FMS)に深刻な脆弱性が複数見つかったとして、12月18日付で問題解決のための更新版をリリースした。

 Adobeのアドバイザリーによると、脆弱性が存在するのはFMS 3.5.2までのバージョン。リソースを使い果たしてしまう脆弱性と、ディレクトリトラバーサルの脆弱性があり、悪用された場合、サービス妨害(DoS) を誘発されたり、任意のDLLをロードさせられる恐れがある。

 深刻度は4段階で最も高い「Critical」。Adobeはバージョン3.5.3でこの問題を解決し、ユーザーにアップデートを呼び掛けている。

メモ。
Nikkei PC Online の記事
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20091215/1021451/

ここまでやらないと、現状 Mac ユーザーは NHKオンラインは試聴できないのか、と改めて感じさせてくれる記事。

ネット上でのMacユーザーの影響力は無視できないので、開始後1年以上この状態を続けているというのは確かにネット上のサービスとしての動きが遅すぎる感じか。

 来年4月にはWindows Media DRMをやめ、全面的にFlash Videoに移行するという。これにより、ようやくMacユーザーにも正式に門戸が開かれることになる。しかし、画像品質の向上と番組の網羅性は今のところ改善の動きは見えていない。今後もぜひ、ユーザーの声を聞き、21世紀にふさわしい番組配信の姿を追求してもらいたいものだ。

全くその通り。
BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/docs/news/20091203_333120.html

 「NHKオンデマンド」のPC版では現在、Windows Media Video形式で動画を配信しており、動作環境はOSがWindows Vista/XP、WebブラウザはInternet Explorer 6.0以降に限定されている。NHKでは、2010年4月に配信形式をFlash Videoに変更することで、OSではMacintosh、WebブラウザではFirefoxなどからも「NHKオンデマンド」の利用が可能になるとしている。なお、Flash Video形式での具体的な動作環境は今後告知する。

あららしモノ好きのいわゆるアーリーアダプター層をつかむためには、IEではやはりだめでこの変更でネットメディアで影響力がある人たちがどう動くかが重要。

これであまり動かないのであれば、NHKの担当者がシンポジウムで発言していたように「市場がそもそもない」ということになるか。
IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091116/340577/

この10年ほど、この種の「実験」は何度となくされてきているが、Flashベースになっていることで、いよいよ本格化するのかもしれない。注目。
Enterprise Watch の記事
http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/news/20091006_319758.html

 HTTPストリーミングを利用した配信を活用する「Zeri」(開発コード名)も特徴で、自社コンテンツ保護技術「Flash Access 2.0」(旧Flash Media Rights Management Server)を統合。Flash Palyer 10.1と「Adobe AIR 2.0」を利用してHTTPインフラで高品質メディア配信するのに必要なツールを提供する。また、GPUへの対応も強化しており、動画品質を改善しながら電力消費を削減する。
このあたりの完成度がポイントか。
IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081216/321561/

 対話型の動画ストリーミング・サービスを提供する米Stickam.comは米国時間2008年12月15日,同社のアプリケーション・プログラミン グ・インタフェース「StickamAPI」のベータ版を公開した。ユーザーは,このAPIを使って自分のWebサイトまたはWebアプリケーションに同 社のライブ配信技術を組み込むことができる。

 StickamAPIを利用すれば,テレビ放送と同様のブロードキャスト配信や,グループまたは1対1のチャット・ルームといったライブ配信など の機能を迅速かつ容易にWebサイトに組み込むことができる。これにより訪問者の滞在時間が伸びるほか,ユーザー・インタラクションが向上し,売り上げの 向上が期待できるとしている。また,StickamAPIを活用すれば,帯域幅,サーバー・インフラ,Flash開発など,ライブ・ストリーミングに必要 とされる資源や知識,経費,時間を軽減できるとしている。

 StickamAPIは,パブリック・ベータ版として先着100人の登録開発者に無料で提供される。ベータ・テスト期間の終了後は,使った分だけ料金を支払う課金モデルで利用可能となる。

メモ。ライブは米国内では今年は相当に伸びたようだが、残念ながらStickam は少し取り残された印象か。

http://trends.google.com/websites?q=stickam.com%2Cjustin.tv%2Custream.tv&geo=all&date=all&sort=0

Justin.tv とUstream が少し抜けて出てきた印象。
BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/24228.html
リクルートは11日、海外旅行の体験記を作成できる「旅箱(たびばこ)」のベータ版サービスを開始した。利用は無料。

 「旅箱」は、海外旅行の体験記や写真を投稿して公開できるサービス。投稿した写真にコメントを付与するだけで、Flash Videoによる動画を作成できる機能を用意したほか、写真の撮影日順に並び替えて日程表の作成にも対応する。

 また、写真に撮影した都市名などを記入することで、地図上に移動経路を表示できる「移動ルート作成機能」も用意。このほか、フォトアルバム機能を備え、投稿した写真を友人などと共有できる。

 なお、本サービスの運営はリクルートの実証・研究機関「メディアテクノロジーラボ」が担当している。
メモ。
Tech Crunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20081125sling-opens-up-its-hulu-competitor-to-the-public/


人気のTVストリーミングハードウェア装置、Slingboxを提供するSling Mediaが、同社のビデオポータルであるSling.comを一般公開した。このサイトは、SlingがHuluJoostなどのライバルたちに直接戦いを挑むもので、ユーザーはさまざまなテレビ番組や映画を、簡単に使えるFlashプレーヤー経由で無料でストリーミングできる。

Slingのメディアの品揃えはかなり広範囲にわたり、Warner、Sony、MGMをはじめとする主要ネットワークおよびスタジオの殆どのコンテンツを提供する(奇妙なことにSlingは一部のコンテンツをHuluからライセンスしている)。さらに同サイトでは、College Humorの短編など、小さな提供元の映画も配給する。しかし、いくつか重大な抜けもある。Comedy Centralが見当たらない。ということは、The Daily ShowもColbert Reportも見られないことになる(Huluは6月から両番組とも提供を開始した)。

Sling.comがライバルを上回る最大の利点は、コンテンツのストリーミングをユーザーが所有するSlingboxから直接行えることで、テレ ビの生放送とビデオレコーダーに録画したプレミアムコンテンツの両方を見ることができる。サービスは実に具合よく働き、ユーザーアカウントと繋がっている どのSlingboxのコンテンツも自動的に検出するので、益々自分でもSlingboxが欲しくなってきた。とはいいながらも、Sling.comのラ イブストリーミングは、流れを変えるまでには行かないだろう。まだいくつも穴がある。

まず、スタート時点ではWindowsでしか使えない。許せる罪ではあるが、それでもしゃくのたねだ(Mac版も開発中)。しかし、ライブ再生を一 番妨げるのは、ブラウザーのプラグインが必要なことだ。理想的には、Slingは、ネイティブのSlingアプリケーションをダウンロードしてインストー ルするために必要な管理者権限を持たない人でも、Flashをサポートするコンピューターでならコンテンツを見られるようにすべきだ。残念ながらそうは なっていない。また、ブラウザーのプラグインのサイズは専用のアプリケーションの何分の1かではあるが、共有のパソコンでは制限を受ける可能性が高いた め、利用価値は小さい。幸い、プラグインが必要なのはライブ再生だけで、サイトの他の部分は通常のFlashプレーヤーを使っている。

Slingは幸先のいいスタートを切った。インターフェースはHuluやJoostに匹敵するものだし、コンテンツの品揃えも独自性はないものの魅 力的だ。ライブストリーミングが本物になれば(Macが全面サポートされ、プラグインが不要になってほしい)、私のお気に入りビデオ鑑賞サイトになるかも しれない。しかしそれまでは、殆どの人が今使っているものから離れることはないだろう。

個人的にPC用のアカウントのリクエストをしておいたら、招待状が届いたが、日本からのアクセスではほとんどの優良コンテンツがブロックされているののでそのあたりをどうにかしてもらえればと思うのだが。


IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081112/319104/

 インデックスは2008年11月12日,NHKと共同で開発した携帯電話機向け動画視聴ソフト「Mojie」(モジエ)のパソコン版の提供を同日に開始したと発表した(発表資料)。

 Mojieは,ナレーションデータや字幕放送に使われるテキストデータをメタデータとして活用することで,見たいシーンを検索したり,「よむモード」と 「みるモード」で動画を視聴したりすることができるソフトウエアである。動画配信サービスの提供会社は,動画と字幕テキストにより発信したい情報を効果的 に利用者に伝達することができるようになるという。

 まずは動画配信の専用インフラの提供会社であるJストリームのストリーミング配信サービス(動画フォーマットはFlash Video)のオプションとして,企業などに販売していく。インデックスは現在,Windows Media Video(WMV)向けのバージョンも開発を進めている。

メモ。

IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081110/318875/

 米Justin.tvのライブ・ビデオ配信サービス「Justin.tv」 で米国時間2008年11月6日,H.264形式ハイビジョン(HD)ビデオのストリーミング配信が行えるようになった。WindowsとMac OS Xの両環境で利用できる。まだH.264形式HDビデオの録画には対応していないが,近いうちに提供を開始する予定。

 Justin.tvサービスを利用すると,Webカメラなどで24時間365日撮影する映像を生放送のように無料でストリーミング配信できる。 Justin Kan氏が2006年10月にこのアイデアを考案し,2007年3月19日にサービス提供を開始した。現時点で登録ユーザー数は100万人を超えており, 月間ユニーク・ユーザー数は数百万人規模,月間ページ・ビュー(PV)数は数億PV規模という。

 同社はWebサイトにH.264形式HDビデオ・ストリーミング配信の操作ガイド(Windows用Mac OS X用)を掲載している。

米国内でのライブサービスについては justin.tv がかなり抜けて出てきている感じ。米国時間22日に Youtube でも何かしら発表があるとのうわさもあるので、これから数か月が Live の方向性を決めることになるのかもしれない。

Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/07/21445.html

 AHSは、Flash形式の動画をダウンロード・変換できるソフト「Web Video Downloader」を12月5日に発売する。価格はパッケージ版が4980円、ダウンロード版が3980円。Windows Vista/XPに対応する。

 「Web Video Downloader」では、閲覧中のWebページにダウンロード可能な動画が含まれていると、ポップアップで通知する。ダウンロードする場合は、ポップアップしたウィンドウをクリックし、名前と保存場所を決めて保存する。

 対応ファイル形式は、FLV/AVI/WMV/ASF/MP4/MOV/RM/MPEG。ストリーミング配信の動画はダウンロードできない。対応サイトは、YouTubeやニコニコ動画をはじめ、zoome、Ameba Vision、FlipClipなど。

 FLVファイルをダウンロードした場合は、ソフトに付属する「FLV Player」で再生できる。また、動画変換ソフト「FLV Converter」も同梱、FLVファイルをMPEG/AVI/3gpp/3gpp2形式に変換できる。
相変わらず、続々とこういったソフトが出てくる。
投稿サイトはDRMを義務付けたほうが良い気がするが。
Cnet Japan の記事
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20382424,00.htm

 コンテンツ配信網(Contents Delivery Network:CDN)最大手のアカマイは10月22日、同社のBtoCサイト向け高速配信サービス「Dynamic Site Delivery」などが動画ポータルサイト「第2日本テレビ」の配信インフラとして採用されたことを発表した。

 第2日本テレビの配信インフラとして採用されたのは、Dynamic Site Deliveryのほか、アカマイが運用する、アドビシステムズの動画ストリーミング配信サーバソフト「Adobe Flash Media Server 3」(FMS3)。これらの配信インフラを採用した第2日本テレビは10月20日にリニューアルしている。

 リニューアル後の第2日本テレビは、「Adobe Flash Player」をインストールしているPCであれば自由に見ることができる。Flash PlayerをベースにしていることからMacでも見られるようになっている。

 テレビ放送連動型のコンテンツやスピンアウトドラマなどは、同時アクセスが集中しやすいが、アカマイの分散型グローバルサーバ網である Dynamic Site Deliveryを活用することで、コンテンツはエンドユーザーは物理的に一番近いエッジサーバに配信される。エンドユーザーにとっては、居住地域や時間 帯に関係なく、コンテンツを快適に視聴することができるようになる。運営会社にとっては、センターサーバへの負荷を軽減することができるようになる。

 今回のリニューアルで第2日本テレビはFMS3を採用することで、ストリーミングを暗号化。コンテンツの著作権保護を強化している。従 来、日本国内のテレビ局などのコンテンツ提供社は、Windows Mediaをベースにデジタル著作権管理(DRM)の仕組みをかけることが一般的とされていた。それに対して第2日本テレビはFlashをベースにして著 作権保護を強化している。

 Flashをベースにした動画視聴サービスは、米国の動画ポータルサイト「Hulu」や米大手テレビ局のCBSで展開されている。第2日本テレビでの動きは、こうした米国の潮流に追随するものと見ることができる。

FlashベースのDRMで本格的に配信をしている例というのは実は世界的にもないのかもしれない。プラットフォームの汎用性が高いため、ここでブレイクする可能性はあるか。

アカマイも最近は国内で大きな発表がなかったようだし、また機運が盛り上がってくるのかも。
@IT の記事
http://www.atmarkit.co.jp/news/200810/15/flash.html

 米アドビシステムズは10月15日、マルチメデイア再生ソフトウェア「Adobe Flash Player」の最新バージョン10を正式リリースした。米マイクロソフトが「Microsoft Silverlight 2」を正式リリースした翌日のリリースとなる。SilverlightとFlashはWebブラウザのプラグインとして動作し、対抗技術に位置付けられて いる。

 米マイクロソフトは、10月10日の時点で「来週にはSilverlight 2を正式リリースする」と宣言しており(参考:Silverlight 2、来週ダウンロード提供開始へ)、その発表を受けて米アドビシステムズが対抗技術となるFlashの最新版を公開したという見方もある。

 Flash Player 10は、従来の描画APIやファイルアップロード/ダウンロードAPI、ハードウェアアクセラレーション、クリップボードへの読み書きアクセスなどの機能強化に加え、主に以下の新機能を搭載した。

 まずは、ネットワークの状況変化に自動的に対応し、通信品質(QoS)指標を利用したストリーミング機能。暗号化されたRTMFP(Real Time Media Flow Protocol)を利用して、メディア配信を保護することもできる。RTMFPは、TCP上でのRTMPと比べて安全性に優れたUDPベースのネット ワーク転送手段といわれている。RTMFPのサポートは次期リリースの「Adobe Flash Media Server」を介して提供される予定。これらのストリーミング機能の強化はおそらく、同社のAodbe Media Playerにおけるストリーミング動画配信に大きな影響を与えるものと考えられる。

 動的に音声を生成したり、ミキサーやシーケンサ、ゲーム用のリアルタイムオーディオ、オーディオビジュアライザなどのオーディオアプリケーション の制作も可能なサウンドAPIが追加。また、読み込んだMP3ファイルからオーディオデータを抽出し、サウンドバッファに供給するなどのローレベルの処理 操作も可能にした。さらに、従来のADPCMやHE-AAC、MP3、Nellymoserオーディオに加え、高品質音声のオープンソースボイスコーデッ ク「Speex」もサポートなど、音声面での機能追加も目立つ。

 もちろん、画像や描画処理でも機能強化は行われている。2Dでデザインしたアセットを手軽に3Dへと変換、または3Dアニメーション化することが 可能な3Dエフェクトもサポート。いままでActionScriptに詳しいユーザーや、サードパーティのライブラリを用いるユーザーにしか扱えなかった ようなアニメーションも、3DエフェクトのAPIと「Adobe Flash CS4 Professional」の3Dツールによって、すべてのユーザーが利用できるという。

 ActionScript 3.0テキストコンポーネントのライブラリや最新のテキストレイアウトエンジンを利用して“印刷品質”並みのテキストパブリッシングをWebでも実現でき るとのこと。具体的には、複数のコラムにまたがる合字やインライン画像周囲の処理、双方向の文字配置、テキストの連結のサポートに加え、“縦書き”などが 可能。また、デバイス内蔵フォントに、アンチエイリアスやスタイル、文字の回転を適用できる。加えて、オリジナルのテキストコンポーネントも開発可能。

 Flash Player 10では、米アドビシステムズが独自に開発したプログラミング言語「Adobe Pixel Bender」をサポートした。これは「Adobe After Effects」の数々のフィルタおよびエフェクトに用いられているテクノロジでカスタムエフェクトやフィルタを作ることができる。

 これらのエフェクトは、制作時にはAfter Effects CS4で、そしてライブ再生時にはFlash Player 10で使用できる。また、音声や数学関数などのデータを扱う際にも、これらを別途スレッドで非同期的に処理・フィルタ・ミックスできるという。Pixel BenderのツールキットはAdobe Labsより無償で利用可能だ。

UDPやDRMの機能が実際にアプリケーションとして、どこか大手で運用始めたというニュースがあればもっとインパクトがあるのだが、カタログ情報のみなので、少々攻めあぐねているのかもしれない。今後の発表に注目。
IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081016/316999/

 米Joostは米国時間2008年10月14日,同社のインターネット動画配信サービス「Joost」をFlashベースに刷新したことを明らかにした。Webブラウザから直接動画を無料視聴できるほか,各種コミュニティ・ツールも追加した。

 Joostは,専用アプリケーションを用いてピア・ツー・ピア(PtoP)形式で動画配信するサービスとして始まった。今年9月にWebブラウザ内での視聴に対応させたが,その時点ではプラグイン・ソフトが必要だった(関連記事:動画配信サービス「Joost」がリニューアル,Webブラウザーでの視聴に対応)。今回,全面的にFlashベースに移行した新版を公開した。

 ユーザーは,ビデオに対するコメントを音声で投稿することも可能。グループ登録した他のメンバーと,テレビ番組やアーティストなどについて意見交換したり,友達登録した別のユーザーが現在どんなビデオを見ているか知ることもできる。

 また新版Joostでは,Joost内のあらゆるイベント情報を収集して通知する「JoostFeed」も提供する。JoostFeedはJoost上で利用するだけでなく,他のWebサイトに組み込むことも可能。

 さらに今後は,SNSサイトを運営する米Facebookのデータ・ポータビリティ技術「Facebook Connect」を導入する予定。ユーザーは,Facebookでのプロフィール情報や友達関係を反映させたかたちでJoostを楽しめるようになるという。


独自プラグインソフトを要求せずに汎用性の高いアプリケーションを利用するというのは正しい選択。これからさらにフラッシュはリッチアプリケーションの中で重要な位置を占めていくことになりそう。
J cast の記事
http://www.j-cast.com/tv/2008/10/14028551.html


動画共有サイトのYouTube(ユーチューブ)をよく見る人なら、一度ぐらいはFred(フレッド)の姿を見かけたことがあるかもしれない。妙に早口の甲高い声で喋りまくる長髪の少年だ。

   約半年前、YouTubeに突如として現れたフレッドは、3分間程度のトーク動画を月に数本のペースで投稿し続けている。これらの動画は人気ミュージシャンや副大統領候補サラ・ペイリンの動画に混じって、必ず人気ランキングの上位に顔を出している。

   10月9日に公開されたばかりの最新作「Fred Runs for President!(フレッド、学級委員に立候補)」は200万回再生に迫り、過去のヒット作は1000万級。彼のチャンネルは58万人が登録しており、ユーチューブ全体で1位。まさにユーチューブ随一の人気者といっていい存在なのである。

   この少年の正体は、米国ネブラスカ州に住む15歳、ルーカス・クルークシャンク君。そして「フレッド」は彼が扮するキャラクターだ。6歳の幼 稚園児で、怒りを抑えられない性格。アル中の母親のビデオカメラを勝手に使って動画を撮影している。片思いの女の子やいじめっ子の友人なども、声で出演。 自転車に乗る練習をしたり、庭の子供用プールで泳いだり――そんな幼稚園児の日常生活を過ごすフレッドだが、何をやってもほとんど上手くいかず、キレて騒 ぐのがお決まりのパターンだ。

   しかし、なぜフレッドはこうも人気があるのか。言葉の壁もあり、日本人にはわかりづらい。LAタイムズのある記事(2008年6月)は「フレッド」シリーズの主な視聴者は子供で、「子供による子供のための(バカバカしい)動画」だという。だが、この記事には「大人だが、フレッドのファンだ」という反論のコメントが数多く寄せられている。

   人気の理由は謎のままだが、フレッドの快進撃はとまらない。9月は最新のファミリー向け映画のYouTubeCMに出演するなど、オファーが山積みだという。動画内のプロダクトプレースメント広告契約も結んでおり、すでにTVタレント並のマネーを荒稼ぎしたそうだ。

確かに何が面白いのかはさっぱりわからないが、日本の中川翔子などの若手タレントがブログでとんでもないアクセスを稼いでいるのと同様の現象と考えればよいのだろうか?

意図的に仕掛けてうまくいくとも思わないが、キャラクターとメディアの特性がはまれば爆発する可能性はあるということだろう。
Youtube ブログの記事
http://jp.youtube.com/blog?entry=rpkcXjWSv2c
これまで YouTube を活用した広告をいくつか紹介してきましたが、広報活動に YouTube を活用しているのは一般企業だけではありません。

和歌山県は今年の 7 月に YouTube 上にチャンネルを開設。
名産品、イベント、観光地の紹介や、県内出身者へのインタビュー等、200 を超える様々な動画を掲載中です。
同県関連の動画は、チャンネル開設後一ヶ月で以前の動画配信サイトでの視聴回数の26倍も視聴されるようになったそうです。

現時点で一番人気があるのが、同県出身の有名歌手、坂本冬美さんによるこちらのメッセージ動画。
ポップアウト
和歌山県のサイトでさらに注目したいのは、こちらの Google マップ。
マップ上のカメラマークをクリックしてみましょう。YouTube の動画が表示されてカメラマークが置かれた場所についての解説動画を見ることができます。



YouTube 上では他にも下記の地方自治体がチャンネルを開設して、様々な動画を公開中です。
(50音順)

会津若松市(福島県)
いなべ市(三重県)
大阪市
上ノ国町(北海道)
京都市
信濃町(長野県)
長岡市(新潟県)
福岡県

次に旅行に行かれる前に、目的地の自治体のチャンネルや動画を YouTube 上で探してみてはいかがでしょうか?
お得な情報や、地元の人のおすすめスポット等を見つけて、動画で事前にチェック、なんてこともできるかもしれませんよ。

YouTube チーム
自治体がメインの広報ツールのプラットフォームとして外国のものを安易に使うのはあまり好感は持っていないのだが、実際にトラフィックの引き込みが強力なのは事実なので、致し方ない所か。

税金を使って独自プラットフォームを構築するよりは圧倒的に効果があるという状況はこれから先、なかなか変わることはないのだろう。「すでにあるもの」を利用して最大の効果を出していくというのは、動画プラットフォームでも当たり前になりつつある。

Nikkei Tech On の記事
http://www.nikkeibp.co.jp/news/flash/586831.html

RealDVD の件について、訴訟の紹介だけにとどまっているものの、日本でも記事に。
コンテンツ企業ともめるとこれから先、もっとやりにくくなると思うのだが・・・


Nikkei Trendy Net の記事
http://blog.nikkeibp.co.jp/arena/ipod/archives/2008/10/youtube.html


 「Macお宝鑑定団」によると、アップルがYouTubeに公式チャンネルをオープンした。さっそく覗いてみると、iPodのシルエットCMやiPhoneのテレビCM、さらにチュートリアルビデオなどが並んでいる。

 米アップルのチャンネルなので、チュートリアルなどはすべて英語。だが日本では見られない映像なども掲載されている。チャンネル登録して最新映像をいちはやくチェックしてみてはいかがだろうか。

 なお、アップルのページでは、最新CMをより高品質な映像で見られるので、こちらも合わせてどうぞ。


Youtube に企業が公式チャンネルを持つことはそれほど大したことではないのだが、Apple がやるとなると少し期待感もある。
注目。

ケータイWatch の記事
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/42029.html
NTT番号情報は、店舗や会社情報を検索できるiモードサイト「iタウンページ」で、携帯向けの新サービス「ハイパーサーチモバイル(β版)」の提供を開始した。

 「ハイパーサーチモバイル」は、GPSによる位置情報を利用して、現在地周辺の店舗情報をFlashで描いた地図上で示すサービス。Flash の特性を活かし、携帯電話のブラウザでアクセスするサービスながら、地図をスクロールできるようになっている。検索時には「グルメ」「宿泊」「病院」と、 利用頻度の高いジャンルへのリンクが設けられ、スピーディに検索できるようになっている。地図の拡大・縮小も可能で、その場所に何らかの関わりがある動画 が存在する場合、YouTubeへのリンクも表示される。このほか、エリアに対応した広告も配信される。

 対応機種はFOMA 905iシリーズ以降の端末。GPS非搭載の場合は一部の検索機能が利用できない。同社では今後、サービスの利用状況とユーザーからの評価を得て、本格提供を検討していく。
携帯のものすごい進化には、正直ついていけてない感を深めているのだが、タウンページにGPS情報に加えてyoutube の情報まで付いてくるとなると、かなり利便性も増しそう。使いこなせれば、の話だが。
BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23307.html
 Yahoo! JAPANを運営するヤフーは、「オフィシャルチャンネル Powered by Yahoo!動画」で「首相官邸オフィシャルチャンネル」が開設されたと発表した。

 首相官邸オフィシャルチャンネルは、内閣官房内閣広報室・内閣府大臣官房政府広報室による映像コンテンツ。9月24日に発足した麻生新内閣の閣僚記者会見をはじめ、9月29日実施の所信表明演説の映像を配信。また、今後は政策ごとの最新情報なども順次配信していく。

 配信形式はストリーミングで、ファイル形式はFlash Video。なお、政治関連では自由民主党、民主党、公明党、日本共産党、社会民主党、国民新党、新党日本の各党がオフィシャルチャンネルを開設している。
Flash で配信するのであれば、汎用性も高くメッセージも届けやすくなる。プラットフォームもYoutube ではなく Yahoo! なので、インフラ的にも国内で完結している。小泉政権時代のものよりかはシンプルで見やすくなった印象。

IT Meda News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/29/news063.html

 インターネット経由で映画やテレビ番組を配信するのに使われている米Adobe Systemsのソフトにセキュリティホールがあり、ユーザーが米Amazon.comのビデオストリーミングサービスからビデオを自由に録画、複製できるようになっている。

 この問題は、オンラインビデオコンテンツを、Napster時代に音楽業界を苦しめていた違法コピーの横行にさらすものだ。また膨大な数の視聴者から利益を得ようとする小売業者、映画会社、テレビネットワークの取り組みを台無しにしている。

 「Adobeの設計の根本的な欠陥だ。間抜けな設計になっている」とセキュリティ研究者で英British Telecom(BT)のCTO(最高技術責任者)でもあるブルース・シュナイアー氏は語る。

 このセキュリティホールは、Webに接続したコンピュータのほとんどにインストールされているAdobe製プレーヤーに接続するFlashビデオサーバに存在する。

 このソフトはオンラインコンテンツを暗号化せず、再生開始や停止などのビデオプレーヤーへの命令のみを暗号化する。Adobeはダウンロード速度を上げるために、サーバソフトとプレーヤー間の接続を保護する厳しいセキュリティ対策を外した。

 「Adobeはプレーヤーからサーバソフトに至るまで、すべての製品のセキュリティに力を入れている。ユーザーを潜在的な脆弱性から守るためにかなりの取り組みを行っている」と同社は声明文で述べている。

 Adobeは今月、オンラインコンテンツを守る最善の方法を記したセキュリティ情報を公開し、同社のソフトのセキュリティ機能と、ビデオプレーヤーの有効性を確認する機能を併用するよう顧客に呼び掛けた。

 Amazonの広報担当者は、4万作の映画とテレビ番組を提供する同社のVideo On Demandサービスのコンテンツは、ビデオストリームキャプチャソフトで無断複製することはできないと語った。

 しかしReutersのテストでは、少なくとも1種のオンラインビデオ録画ソフト(Applian TechnologiesのReplay Media Catcher)で、Amazonや、Adobeの暗号化技術とビデオプレーヤー認証を使っているほかのサイトの映画を録画できた。

 「Adobe(のストリーム)は実際は暗号化されていない」とApplianのビル・デタリングCEOは指摘する。「同社のソフト設計の失敗の1つは、ストリームをキャプチャできる点だ。同社は近いうちにもっと強固な対策を施すだろう」

タダで視聴できる仕組み

 Replay Media Catcherの無料デモ版を使えば、録画されているあらゆるビデオの75%、YouTubeビデオの100%を誰でも視聴できる。39ドルの製品版を使えば、すべてのビデオを視聴可能だ。

 あるWebサイト(www.tvadfree.com)では、このソフトを使う手順を1つ1つ説明している。

 Adobeソフトを使ったAmazonのVideo On Demandでは、映画とテレビ番組の最初の2分間を無料で視聴できる。映画を24時間レンタルするには3.99ドル、ダウンロード購入するには最高で14.99ドル掛かる。

 Amazonはこの無料プレビューの間に、映画全体のストリーミングを始める――たとえ最初の2分が経過した時点で、Webブラウザ上でビデオが停止されても。ユーザーが料金を払った後でビデオの残りの部分を見られるようにするためだ。

 「以前からあるトレードオフだ。一方は利便性、もう一方はセキュリティ」と米Gartnerのアナリスト、レイ・バルデス氏は言う。

 だが、ユーザーがお金を払っていなくても、映画のストリーミングはブラウザではなくストリームキャプチャソフトに送信される。

 Video On Demandは、映画やテレビ番組のパッケージ販売の減少と、ネット上で視聴、保存できるデジタルコンテンツへの需要増に対するAmazonの解だ。

 Amazonとは異なり、Hulu.com、NBC.com、CBS.comはビデオを無料で提供しているが、番組の合間にCMが入る。だがストリームキャプチャソフトはCMと番組を2つのフォルダに分けるため、広告抜きの番組を保存できる。

 米News Corp.傘下のFox Networkと米General Electric傘下のNBC Universalの合弁であるHulu.comは、動画共有サイトYouTubeへの大手テレビネットワークの対抗策だ。YouTubeには多くのユーザーが、テレビ番組などメディア企業のコンテンツをアップロードするようになっている。

 テレビ局は、拡大するネット視聴者から新たな広告収入を得ようと、先を争って自社サイトにビデオを掲載したが、Webで番組を流すときの最適なCMの見せ方に苦労している。

 オンラインビデオブームを巻き起こし、2006年11月に米Googleに16億5000万ドルで買収されたYouTubeも、ユーザーが急速に増え続けているにもかかわらず、その人気を収益に変えるのに苦戦している。

ビジネスモデルを破壊するか

 このセキュリティホールの解決策の1つとして、デジタル権利管理(DRM)システムを使うことが考えられる。Widevine Technologiesというシアトルの企業には、Flashを使ったオンラインビデオを暗号化するDRMシステムがある。

 「ここで根本的な問題は、Adobe側に技術がなく、このビジネスモデルを維持できないということだ」とWidevineのブライアン・ベイカーCEOは指摘する。

 同氏は、コンテンツ保護の欠如は、Webビデオに今日用いられているすべてのビジネスモデルを脅かすと主張する。

 iTunes Storeで映画とテレビ番組を販売する米Appleは、独自のDRM技術「FairPlay」を使っているが、これはiTunes Storeで購入したビデオにのみ有効だ。

 米Forrester Researchのアナリスト、ジェームズ・マクベイ氏は、ビデオストリーミングキャプチャ技術が、テレビ局がオンラインビデオに利用している広告収入ビジネスモデルを完全に頓挫させることはないだろうと語る。

 「ほとんどのユーザーには複雑すぎる」とマクベイ氏は語り、BitTorrentのようなファイル交換サービスは以前からあるが、少数の人しか使っていないと指摘した。

 「人々は見つけやすく、使いやすいものを求めている」


日本のコンテンツでこんな状況だと、いまだにWinnyを使っていて情報が漏洩する事件が発生しているくらいなのでがんがんコピーされてアップロードされそうだが、英語が出来ないことが幸いしているのかもしれない。

いずれにしてもDRMの技術の未熟さのために、動画のデジタルコンテンツの流通が進まない状況。Windows Media は割りといい線いっているのだろうが、プラットフォーム依存なのが問題か。日本ではYahoo! やGyao、Biglobe などで広く使われているのだが。

もうしばらくは混沌とした状況が続くか。
BB Watch
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23288.html
 ニワンゴが運営する動画共有サービス「ニコニコ動画(夏)」は、公式動画コーナーに「小沢一郎チャンネル」を26日に開設した。

 小沢一郎チャンネルは、民主党の小沢一郎代表が出演する動画コンテンツ。開設記念として、小沢代表への独占インタビュー映像が公開され、2007年7月にニコニコ動画へ出演した際のコメントなどが収録されている。

 加えて、菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長など、民主党所属議員のコメント映像も視聴が可能。いずれもストリーミング形式で配信され、ファイル形式はFlash Video。また、動画へのコメント投稿にも対応する。

 合わせてドワンゴでは、携帯電話サイト「dowango.jp」各サイトにおいて、小沢一郎代表の着ボイスや待受画像、きせかえコンテンツの配信を開始。いずれも無料でダウンロードが行える。
Youtube でなく国内のプラットフォームを利用したことには、好感。
現状のネット上での麻生人気が圧倒的なだけに、この動きでネット内でのムードがどれだけ変えられるかには注目。

Yomiuri Online の記事
http://www.yomiuri.co.jp/net/cnet/20080919nt18.htm

 アイドックは9月18日、デジタル著作権管理(DRM)ソリューション「KeyringFLASH」をバージョンアップし、KeyringFLASH Ver.2.0として提供開始した。

 KeyringFLASHは、コンテンツプロバイダの意図しないFlashコンテンツの2次利用や再配布を防止するSaaS型DRMソリューショ ン。対応OSはWindows 2000、XP、VistaおよびMac OS X 10.4以降。対応ブラウザはWindowsがInternet Explorer 6以降、MacintoshがSafari 3以降となっている。

 今回のバージョンアップでは、クロスプラットフォーム対応を強化し、対応ブラウザにWindows版Firefox 3以降を追加したほか、サーバの増強により、1分間に36万回のライセンス要求に対応でき、大規模広告配信にも耐えうる処理能力と信頼性向上を実現したと いう。

 また、キャプチャブロック機能や、電子ブックの印刷禁止機能を強化。キャプチャブロック機能は、市場に流通しているほとんどのキャプチャソフトに対応し、今後登場するキャプチャソフトにも対応可能となっている。

 このほか、FlashコンテンツとPDFコンテンツをまとめて暗号化できる「一括暗号化オプション」を新たに開発し、e-ラーニングに多い FlashとPDFの混合コンテンツをサポート。ペイパービュー方式や、P2Pネットワークで配信されるFlashコンテンツにも対応した。(CNET Japan)

動画配信とは直接は関係のない記事だが、動画DRMではWindows Media などでも基本的にはブラウザが違うと利用できないなどという問題が発生してしまっているため、こういったソルーションがMicrosoft を追い上げる可能性があるかには注目。

Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/09/19/20903.html
KaZaAやSkypeの創業者が創業したことで知られる動画サービス「Joost」は18日、専用ソフトを使った動画サービスという同社のビジネスモデルを根底から変更し、ブラウザから動画を見られるようにしたと発表した。

 Joostの公式ブログでは「今日こそが、新しい戦略、製品、設計をテストし始めるその日だ」とコメントしている。

 ビジネスモデルを変えたJoostが強みの1つとして挙げているのは、インターネット上で最大の合法的動画ライブラリを保有することだとしてい る。現時点で3万5000以上の合法的な動画を見られるという。同社ではこれを「Show」「Music」「Film」の3種類に分類し、ナビゲートしや すいように改良した。

 さらに、テレビ番組や映画を見る時には友人や同僚のおすすめが重要視されることから、Joostもソーシャル機能を追加した。これは 「JoostFeed」と呼ばれる機能だ。これにより、自分が見た動画にコメントを付け、フィードとして配信できる。友人のフィードを購読しておけば、面 白かった動画を見ることができ、話題を共有できるだろう。

 Joostでは、10月には「Premium」バージョンと「Standard」バージョンのサービスを立ち上げるとした。Premiumで は、「Joostプラグイン」という拡張ソフトをインストールすることによって、ハイビジョン画質放送と生放送を楽しめるようになる。一方、 Standardでは、通常通りFlash Playerによる動画サービスが提供されるが、10月にはさらに多くのソーシャル機能も追加されるとしている。
これまでは米国のメディアでもそれほど大きく取り上げられていない感じだが、可能性はあるのでメモ。
@IT の記事
http://www.atmarkit.co.jp/news/200809/09/shiretoko.html

 Mozillaファウンデーションは9月6日、Webブラウザの次期バージョン「Firefox 3.1」のアルファ版リリース第2弾となる「Firefox 3.1 Alpha2」を公開した。プロジェクト名「Shiretoko(知床)」で知られてきた、このバージョンには多くの新機能が盛り込まれる予定だ。

shiretoko01.png

Firefox 3.1 Alpha2 新機能の例

  • HTML 5のvideoタグのサポート
  • 重い処理をするときにJavaScriptのバックグランド処理を可能にする「Web Worker」スレッドのサポート
  • ウィンドウ間でのタブのドラッグ&ドロップによる移動
  • 「Ctrl+Tab」によるタブの切り替え時に各タブをサムネイル表示して選択する機能
  • CSS 2.1やCSS 3で、いくつかのプロパティを新たにサポート

 Alpha2ではクリティカルなバグがあるために無効になっているが、Firefox 3.1の大きな変更点として、JavaScriptエンジンが刷新され、大幅に高速化される見込みだ。

 HTML 5での採用が決まっているvideoタグやaudioタグのネイティブサポートも目玉機能の1つだ。

 これまで動画やオーディオの再生にはFlashやQuickTimeなどのプラグイン、もしくはJavaアプレットなどが必須だったが、HTML 5に対応したWebブラウザであれば、ブラウザ単体で動画再生が可能になる。

 Firefox 3.1 Alpha2を使えば、videoタグが実際に機能していることを簡単に確認できる。例えばWikipediaの動画コンテンツを再生するプレーヤーとし てJavaアプレットの「Cortado」、QuickTime、Webブラウザネイティブの3種類から選択できる。デフォルトでCortadoになって いる動画プレーヤーを「Native Browser support」に設定すると、videoタグを使ったコンテンツの再生が確認できる。

shiretoko02.png Wikipediaの動画コンテンツを、Windows XP SP2上にインストールしたFirefox 3.1 Alpha2の動画再生機能を使ってWebブラウザ単体で再生した例。動画も音声も滑らかに再生できている
shiretoko03.png 上の動画コンテンツに該当する部分のHTMLのコード。フリーのマルチメディアフォーマット“Ogg”が使われている。HTML 5の仕様書草案ではvideoタグで使えるコーデックについては、今のところ何も規定していない

 Wikipediaではライセンス料が不要で仕様やコーデックがオープンに開発されているOggを使っている。Oggは動画やオーディオなどの データを収めるコンテナフォーマットで、代表的な動画コーデックとしてTheora、オーディオコーデックとしてVorbisなどが利用できる。

 MozillaファウンデーションをはじめとするWebブラウザベンダの多くは“オープンWeb”を標榜して、特定のOSやWebブラウザ、ある いは特定企業のソフトウェア製品に依存しないインターネットの世界の実現を目指している。動画再生はサーバ、編集環境、プレーヤーなどで私企業のソフト ウェアに頼らざるを得なかったほとんど最後の領域だったが、ついにオープンな環境が登場したといえそうだ。

仕様がそうなったからと言って、すぐにすべてがそうなっていくわけではないと思うが、将来的にはこういう流れになるであろうということでメモ。


Business Of Online Video の記事
http://blog.streamingmedia.com/the_business_of_online_vi/2008/09/nbc-did-not-dro.html

NBCがスポーツサイトにてAdobeのプラットフォームを利用するという発表があったのに対して、アメリカ国内の一部ブロガーが

「NBCがMicrosoft のSilverlight を捨てて、Adobeを選択した。」

と報道していることに対し、記事の筆者が「ちゃゃんとした記事をかけ」と言っている記事。

この筆者の言うとおり、NBCがMicrosoftとの関係を解消するということはないとしても、アメリカ国内でのSilverlight でおこなったオリンピック中継が、あまりに期待はずれだったというイメージがかなり広がっているということの証左でもあろう。

いずれにしても、着々とAdobeが米国内での動画配信のシェアを拡大しつつあるのは間違いない。


Cnet Japan の記事
http://japan.cnet.com/blog/kirifue/2008/09/04/entry_27013482/

私自身も独自に調べていたが、基本的には上記記事と同じ結果で、上記記事のほうがより網羅的なので、こちらのほうを参照。

投稿サイトのように、サイト全体を汎用的なFlashの機能で作ってあるものであれば特に問題はないが、独自プラグインが必要なものは、ほぼ全滅といってよい状況のよう。これはGoogle Chrome に限らず Firefox にもいえることなのだが。

世界的にはそうでもないが、日本では WindowsMedia を利用した動画サイトというのが非常に多いため、その部分ではかなり普及についての障害にはなりうる。動画サイトがこれからAdobe のサーバーのDRMを利用したサイトに切り替えるとなると相当にコストもかかるので、しばらくはこの状態は続くだろう。

TechCrunch Japanese
http://jp.techcrunch.com/archives/20080828what-the-veoh-decision-means-for-youtube-and-others/

今日(米国時間8/28)、Veoh訴訟で出された略式判決を見て、アメリカ中でオンライン・ビデオサイトの弁護を引き受けている弁護士たちは大喜びした。(そのうちの何人かと直接話したから間違いない)。一言で要約すると、こういうことになる。著作権侵害コンテンツがサイトに投稿されることに対して合理的な程度に対策を採っていればオーケーだ。ただし、訴訟を起こされるなら北カリフォルニアの連邦裁判所で審理されるように努力することだ。ここでは他の地区の連邦裁判所に比べて判事がずっとインターネットに理解がある。

特に、オンライン・ビデオサイトが次のような措置を取っているかぎり、DMCA〔デジタルミレニアム著作権法〕の定める免責を受けることができると判決は述べている(私自身の解釈)。

  • 著作権を侵害するコンテンツのアップロードは禁止されている旨の適切な表示。
  • DMCAに基づく削除要求を受けた場合、通告を受け取ったその日の内に(あるいは数日のうちに)、速やかに削除する
  • フィンガープリントその他の著作権のあるコンテンツを識別するテクノロジーを利用していること。ただし、そのテクノロジーに欠陥が発見されても被告の責任ではない。
  • 著作権侵害を行ったユーザーに適切に対処していること。特に、著作権を侵害したアカウントおよび関連するメール・アドレスは将来にわたって無効とされ、新しいアカウントを作ることが禁止されていなければならない。今回の判決ではIPアドレスをベースにした禁止は必要ないとされた。 違反したユーザーの身元を調査し(確認し)、あるいはIPアドレスそのものをブロックすることがより効果的かつ合理的な対策であるという証拠は何ら提出されなかった。
  • ビデオサイトがアップロードされたファイルのフォーマットをFlashに変換しても、依然DMCAによる免責が適用される(われわれの前の記事参照)。
  • ビデオサイトはコンテンツをランダムに抜き取り調査することが望ましい。著作権を侵害しているおそれの高いコンテンツを発見した場合は削除すること。
  • ビデオサイトはすべてのビデオを直接チェックする必要はない。判決は、「本法廷はいかなる陪審員も、投稿されたすべてのファイルに対する包括的なチェックが可能であると合理的に結論することはありえないと認める。仮にそのようなチェックを行うことが可能だったとしても、Veohは本件で問題とされているような著作権を侵害しているコンテンツを正確に発見することが可能であった証拠はない」。
  • ビデオサイトに著作権を侵害するコンテンツ以外のコンテンツが大量に存在することが重要である。判決では、 VeohがDMCA通告を受けたファイルの割合は全コンテンツの7%に過ぎなかったことが留意されている。この事実が、VeohがNapsterのようなサービスとは異なるという主張の裏付けとなった。Napsterは“著作権侵害を容易にするサイトを提供することが唯一の存在理由だった。Napsterは著作権侵害を助けるためのフォーラムを提供することを唯一の目的としていた。

YouTubeはもちろんこの判決に大いに感激して、主席法律顧問のZahavah Levine名のメールを送ってきた。

YouTube のように法を守り著作権を尊重するサービスがDMCAによって保護されることが裁判所によって確認されたことはすばらしい。 YouTubeは人々がオンラインでコミュニケーションし体験を共有することを助けながら、同時に、コンテンツの所有者を守るために法が定めるところを超えて対策を取ってきた。われわれは常にコンテンツ所有者に対して、削除させる、放置する、あるいはさらにそのビデオの公開から収入を得るという選択肢を提供している。われわれはコンテンツ所有者が著作権をより有効にコントロールできるようにするツールを最新テクノロジーによって開発している。

今回の判決で、著作権侵害ビデオを発見するためにすべてのビデオをチェックすることは非現実的だと認められたことはGoogle/YouTubeの訴訟にとって重要だ。YouTubeには毎分13時間分のビデオが投稿されているという。もしVeohにとってすべてのビデオをチェックすることが困難なら、 YouTubeの困難さの度合いは文字通り桁違いに大きい。

ただし、これは連邦地方裁判所の判決であり、おそらく控訴されるはずだという点に留意する必要があろう。YouTubeは弁護士の1人でも10人でも、Veohの控訴審を助けるために貸し出すとよいのではないか。

そうではあっても、この判決はきわめて重要なものであり、おそらく現在係争中のYouTube対Viacomの$1B(10億ドル)の訴訟や同様の訴訟に大きな影響を与えるものと思われる。

中盤の箇条書きはこの記事の筆者の個人的な見解なので、多少は割り引いて考える必要はあるか。

日本では、デジタルミレニアム著作権法に相当するようなネットに対応した法律の制定が遅れていることや、すでに投稿サイトの運営者側でアップロード前に確認するサービスがあったりするので、国内法の基準でいくとサイト側に不利に働く可能性が高い。

今回のVeohに続き、仮にYoutubeとViacomの裁判でYoutubeに有利な判決が米国では出るとなると、日本国内でのこういったサイトの運営は非常に大きなジレンマを抱えることになる。下手をすれば、日本の大手出資で米国会社で米国インフラを利用して、日本向けのサービスをしたほうがまし、などということになりかねない。

ビジネス面では法務上の運用も無視できないだけに、先日のJASRACの小規模投稿サイトの提訴の国内でのおとしどころがどのようになされるかに非常に大きな注目が集まることになる。

Tech Crunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20080827transcoding-is-not-a-crime-says-court-in-veoh-porn-case/

実際に一二度インターネットを訪れてみてから判決前の審理をしてくれる裁判官がやっと現れた。カリフォルニア州北部地区地裁のHoward Lloydは、アダルトエンタテイメント企業IO GroupがVeohに対して2006年に起こした著作権侵犯の訴訟を今日(米国時間8月27日)却下した。当時Veohは、ユーザがアップロードしたポルノを掲載していたが、それらが実はIO Groupのものだった。DMCA(デジタル・ミレニアム著作権法)通告による素早い取り下げにもかかわらず、IO Groupは訴訟に踏み切った。

訴件の核は結局、VeohがユーザがアップロードしたビデオをFlash形式に変換したことで、同サイトがDMCAのセーフハーバー保護を失うのか失わないのかだ、ということになった。このフォーマット変換は、オンラインのFlashビデオサイトが毎日のようにやっている。

IO Groupは、フォーマット変換によってVeohは直接の権利侵犯者になる、素材は同社の管理下にあった、と主張した。これに同意しなかったLloydはこう言った、「Veohはユーザが投稿したコンテンツを自動的に処理してユーザが視聴可能なフォーマットに変えるソフトウェアシステムを設営しただけである。そのソフトウェアはサードパーティー製品であるが、Veohは使用に際して各種のパラメータを事前に設定できる。ただしVeoh自身は、ファイルのアップロードに関して積極的な関与や監督を行っていない。またVeohは、アップロードが完了する前にファイルのプレビューや取捨選択を行っていない。ビデオファイルは自動的な処理によってアップロードされるのであり、その処理を発動するのは完全にVeohのユーザの自由意志である」。

要するに、IO Groupの訴訟は見当違いということ。

Viacom-YouTubeをはじめ、インターネット上のビデオ関連の訴訟が“大流行”しているが、今回は善玉が勝利した。ただし、勝訴した Veohのサイトでは今後アダルトコンテンツを見れる、と期待しても無駄だ。Veohは2006年にすでに永久にそれを禁止した。この訴訟は純粋にお金目当てだ。

少々争点のポイントが分かりにくいのだが、趣旨としてはファイル変換のプラットフォームを用意すること自体は業者側には全く責任は問われない、という判断がなされたということのよう。

ViacomとYoutubeの場合には、ユーザーの著作権侵害に対しての対処が十分でないことが争点であったはずなので、上記事案についてはVeohは対処をしているから、全く問題がないという解釈だろう。それであれば妥当な判断と思える。

ただし、この判断がViacom-Youtube の判断に影響があるとは考えにくいか。

Nikkei IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080825/313298/?ST=ittrend

 米eMarketerが米NBCのデータを基に北京オリンピック開催期間中のオンライン・ビデオ広告を調査分析したところ,大会開始以来約2週間のオリンピック情報サイト「NBCOlympics.com」における動画広告支出は推計575万ドル。2008年通期の米国オンライン・ビデオ広告全体の支出見通しである5億500万ドルに対してわずか1.1%にとどまった。

 NBCOlympics.comは記録的なトラフィックを集めたが,その多くはビデオを視聴しなかった。同サイトでビデオを視聴するには米 Microsoftの「Silverlight」などをダウンロードしなければならず,これがユーザー数を限定することになってしまったと eMarketerは分析する。

 また米メディアの報道(CNET News.com)によると,NBCはテレビ放送を優先し,NBCOlympics.comでは開会式の生中継を行わず,一部の人気の高い試合をストリーミング配信しなかった。

オリンピックというビックイベントですら動画配信の起爆剤とはならなかった模様。これだけのイベントでも、
「Silverlight をインストールしなければ見ることができない」
というのが、視聴者獲得につながらないとなると、やはりFlashでの動画配信がかなり有利に働いていく可能性が高くなる。

BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/22833.html

 ニワンゴは、8月31日に開催されるアニメソングのライブイベント「Animelo Summer Live(アニメロサマーライブ) 2008 -Challenge-」について、動画共有サービス「ニコニコ動画(夏)」で同日16時よりイベントの一部をライブ配信する。視聴は無料で、先着1万名が参加できる。

 「Animelo Summer Live 2008 -Challenge-」は、8月30日と31日の2日間にわたって「さいたまスーパーアリーナ」で行われるアニメソングのライブイベント。ドワンゴと文化放送が共同主催するもので、追加発売分を含めて前売券は完売しているという。

 ニコニコ動画では今回、1万人の同時視聴が可能な「ニコ道館」において、31日開催分の模様をライブ配信。なお、イベントの一部を配信する形となり、参加アーティストすべての映像は配信されないという。また、ライブ配信中は、他の動画と同様にコメント書き込みも行える。

 なお、31日に出演予定のアーティストは、ave;new feat.佐倉紗織、石川智晶、ELISA、黒薔薇保存会、サイキックラバー、Sound Horizon、JAM Project、ドメスティック・ラヴバンド、中村繪里子・今井麻美・たかはし智秋・下田麻美 from THEIDOLM@STER、平野綾、福山芳樹、miko、美郷あき、May'n、桃井はるこ、MOSAIC.WAV、米倉千尋、Lia(50音順)。

ニコニコ動画は実は、ライブ配信プラットフォームベンダーとして化ける可能性があるのかも。

Flashベースで1万人規模のライブが何度も成功すれば、株主総会などものを言いたい視聴者がいる場合など、「お金をだしても配信したい大手」からの収益が見込める。技術的な部分がアニメファンなどの要求を満たすものであれば、一般に展開するのは比較的楽だろう。

Nikkei BP net の記事
http://www.nikkeibp.co.jp/news/it08q3/581678/

開発者の情熱が伝わる良記事。

単純に動画ライブを1万人規模で行う仕組みであれば、だいぶ前から RealServer 等でも実装されていたが、コメントを同期してライブ感を盛り上げる機能を実装し、実際にイベントが無事終了した、というのはFlashに限らずおそらく世界的にもほとんど例がないケース。

もっとも、1万人が集まってコメントで盛り上がるという事象が東アジア以外の地域で発生しにくい現象だが。

 

BBWatch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/22741.html

英Last.fmは日本向けサービスをリニューアルし、無料の楽曲ストリーミングサービスやラジオサービスを開始したと発表した。

 Last.fm日本語版は、2006年7月にサービスを開始。楽曲ストリーミングサービスは2006年秋頃の提供を当初予定していたが、 2008年7月14日のサイトリニューアルに合わせて実装した形になる。なお、親会社のCBSは今回のリニューアルを、Last.fm日本語版の再立ち上げと位置付けている。

 楽曲ストリーミングサービスおよびストリーミングラジオサービスでは、ユニバーサル ミュージックとパートナーシップを締結。Amy WinehouseやNe-Yoなどの楽曲を無料で聴取できる。また、独立系レーベルのIODAなどとも提携し、合計で350万楽曲超の音源を揃えたという。なお、国内レーベルの邦楽コンテンツも近い将来に追加する予定としている。

 両サービスの再生にはFlash Playerを利用。ビットレートは128kbpsで、楽曲間に音声広告などは挿入されないとしている。加えて、ユニバーサル楽曲を含めた45万曲超を無料ダウンロードできるサービスも開始した。

 なお、HMV JAPANとアフィリエイトパートナーシップを結び、Last.fmからHMV JAPANへとアクセスし、好きな楽曲の購入が可能になった。

メモ。

毎日.jp の記事
http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2008/08/06/20378411.html

 GoogleがDoubleClickの買収によって手に入れた技術が、Microsoftの「Silverlight」技術で表示されたビデオ広告の配信に利用できるようになる。NBC Universalは「Silverlight 2」をベースにしたプレーヤーを使い、北京オリンピックの動画をオンライン配信する計画だが、この動画にDoubleClickの技術が採用される見込みだ。

 Googleは米国時間8月5日、広告配信技術「DoubleClick In-Stream」の新機能として、Silverlight 2に対応させたことを発表した。DoubleClick In-Streamはすでに、「Flash」「Real Media」「Windows Media」に対応しており、これらの技術を使った動画広告の配信が可能になっている。DoubleClick In-Streamはまた、動画内に静的な広告を表示することもでき、MicrosoftとNBCは、同技術がライブ動画に最適のアプローチだと判断した。

 すでにDoubleClickの顧客だったNBC Universalは、In-StreamのSliverlight対応を強く望んでいた。NBC Universal Digital Mediaの販売企画および業務担当バイスプレジデントを務めるSteven Gold氏は、声明の中で次のように述べている。「DoubleClick In-StreamがSilverlight 2を新たにサポートするおかげで、ディスプレイ広告やモバイル広告にすでに採用しているのと同じプラットフォームで、オンラインビデオによる画期的な報道から利益を上げることができる。これで、販売チームと業務チームが本当に効率的に協力することが可能になる」

 Silverlightは、マルチメディアやアニメーションなどのリッチコンテンツをウェブ配信するためのブラウザプラグインで、Adobe SystemsのFlashに対抗する技術だ。Microsoftは、北京オリンピックがSilverlightの採用促進につながれば、と期待をかけている。視聴者の間でのオリンピック人気を考えると、あらかじめパッケージ化された動画とライブ動画の両方でオリンピック報道をウェブ配信することは、技術的に複雑なタスクとなる。

 DoubleClick In-Streamは、Googleの広告管理技術「DART」と統合されており、パブリッシャーはインターネット上で広告を提供したり、特定のユーザー層に向けて広告をターゲティングしたり、広告キャンペーンの効果を追跡したり、広告効果を予測したりできる。

Google が Microsoft の Silverlight を採用したのは、少し驚き。メモ。

IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080804/312102/

 デジタライズは、同社が運営する広告マーケットプレイス「Pitta!」で使うリッチメディア/動画広告向け配信/計測技術として、ダブルクリックのリッチメディア広告配信/管理サービス「DART Motif」を導入する。

 Pitta!上の動画広告をDART Motifで管理し、動画再生数や再生完了数、ミュート、停止数などの情報を広告効果指標として広告主に提供する。広告主は動画広告を一括配信できるようになる。こうした情報を確認することで広告効果を把握し、出稿先の最適化につなげられるという。

 デジタライズは、DART Motifを用いる動画広告商品の開発にも取り組んでいる。8月中旬よりPitta!上で映画「ドラゴン・キングダム」などの映画関連広告の公開テスト配信を開始する予定。

 DART Motifは、Flashベースのリッチメディア広告にかかわる制作/入稿/効果測定/レポート機能を備えるサービス。米DoubleClickと米 Adobe Systemsが共同開発した。ダブルクリックの用意したサーバーに動画コンテンツをアップロードすると、広告掲載メディアとなるWebサイトを通じて配信できる。配信した広告の視聴状況も計測可能(関連記事)。

Adobe とダブルクリックがこういった開発を行っていたこと自体を知らなかったので、メモ。

マイコミジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/08/01/028/

今夏以降にリリースされる新Webブラウザでは、HTML5で規程される機能をどこまでサポートするのかが注目される。HTML5自身はまだ策定段階にあるが、すでにデファクトスタンダードとして採用される機能が見えはじめている。大きなところではcanvas要素、video要素、audio要素だ。

現在のところWebブラウザにおける動画やオーディオの再生はプラグインを使って実現されている。動画であればFlashプラグインやOSで提供されているマルチメディアフレームワークを使った再生がおこなわれる。HTML5でvideo要素やaudio要素などが明示的に盛り込まれた場合、従来通りプラグインで対応するのかWebブラウザでネイティブに対応するのか、それともOSが提供しているマルチメディアフレームワークを活用するのかが注目されるポイントとなる。

実装の手間からいえばOSが提供しているフレームワークを活用する方法が現実的だ。どういった実装にするかMozilla CEO, John Lilly氏はまだ未定と説明しながらも、開発者であるChris Double氏はLinux版ではGStreamer、Windows版ではDirectShow、Mac OS X版ではQuickTimeを使うといったようにOSが提供しているフレームワークを活用する方法で実装が進められていることを紹介している。

この状況に新しい動きがあった。Chris Double氏がTheora Video Backend for Firefox LandedにおいてFirefoxそのものにTheoraおよびVorbisのサポートが追加されたことを伝えている。これはつまりvideo要素ではTheora+ Vorbisが、audio要素ではVorbisがFirefoxによってネイティブに演奏できるようになることを意味している。

まだ有効にされたばかりでこれから開発を進める必要があるとしているが、大きな変更が発生しないかぎり2008年末か2009年頭にリリースが予定されているFirefox 3.1では同実装がデフォルトで有効になるとみられる。プラグインをインストールすることなく使えるようになれば、これらフォーマット(Theora、 Vorbis)が動画やオーディオのデフォルトフォーマットとして広まる可能性も高まる。同じ目的でさらにほかのコーデックが追加される可能性もあり、今後の動きに注目しておきたい。

標準を策定しても、そのとおりに進むわけではないので、それほど影響はないか。

TechCruch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20080727new-widgets-at-hulu-we-talk-to-cto-erick-feng/

NBCとNews Corpのジョイントベンチャーとして作られたオンラインビデオサイトHuluは、昨年10月にスタートした。今ではこのサイトに、合衆国住民なら誰でも無料で利用できるオンデマンドのムービー140本を含めて、計700タイトルがある(テレビ番組を含む)。2008年の3月現在では、1か月に8300万のビデオストリームをサービスしている。

本日このサイトが、サードパーティーのサイトがHuluのコンテンツを自ページ上に埋め込めるためのウィジェット集の提供を開始する。下は、そんな埋め込みウィジェットの一つだ。これは、特定のテレビ番組の過去の録画をセレクトして見ることができる(私はもちろん、大ファンなので、コルベアのデイリー・ショーを選んだ)。

今回の発表を口実にして、HuluのCTO、Eric Fengにインタビューした。彼のスタートアップMojitiを2007年にHuluが買収したので、彼もHuluに移った。Fengのチームが今ではHuluのバックボーンになっている。コーディングは、2007年の夏の終わりに開始した(Fengによるとコードの最初の1行を書いたのが8月6日だそうだ)。そしてHuluの製品が世に出たのが10月だ。

では、インタビューを見ていただこう。彼はインタビューの終わりのほうで、ウィジェットのデモを見せてくれる。

hulu image
Website: hulu.com
Location: Los Angeles, California, United States
Founded: March 1, 2007
Funding: $100M

Hulu is NBC Universal and News Corporation’s online video joint venture. The site focuses exclusively on professional content and does not take on YouTube directly as a viral video destination. The site… Learn More

 
Companies: hulu, Mojiti, Microsoft

Eric Feng serves as the Chief Technical Officer of Hulu and Senior Vice President of the Audience Business where he is responsible for the design and implementation of the Hulu user experience. Prior to joining Hulu, Eric was the Founder and CEO of… Learn More

[原文へ]

ためしにクリックしてみたが、日本では閲覧できず。ウィジェットというのは、これから先、重要なテクノロジーといえるか。インタビューはちょっと長いため、後日閲覧。

@IT の記事
http://www.atmarkit.co.jp/news/200807/18/flash.html

 ミクシィは7月9日に始めたSNS「mixi」の音楽配信サービス「mixi Radio」で、アドビシステムズのストリーミングサーバ「Adobe Flash Media Interactive Server 3.0」(Adobe Media Serverファミリの1製品)を採用した。ミクシィは何を評価して、同製品を選んだのか。アドビ側の担当者に聞いた。

 アドビのマーケティング本部 クリエイティブソリューション部ビデオグループシニアグループリーダーの古村秀幸氏は「数カ月前にミクシィから話があった」と明らかにした上で、「彼らは音楽配信の新しいサービスについて、『ソフトウェアをユーザーにダウンロードさせたくない』『ユーザー・インターフェイスをリッチにしたい』、そして一番大きなポイントとして『Mac、 Windowsの両方のユーザーに使ってもらいたい』と考えていた」と話した。

 「このような条件に合う技術は、Flashしかない」と古村氏は語る。Flash Playerはアドビの資料によると98%以上のPCにインストールされている。また、ActionScriptを使ったインタラクティブなUIも可能だ。さらにWindows、Macを問わず動く。

 しかし、Flashを使った音楽配信についてミクシィが考える「最大の問題点はセキュリティだった」(古村氏)。Flashを使った配信では YouTubeが有名。しかし、YouTubeはツールを使えば映像コンテンツをローカルにダウンロードできるなど、コンテンツオーナーにとっては評判がいいとはいえない。ミクシィもFlashを採用するに当たって、コンテンツオーナーの反応を意識したようだ。

 「配信サービスを展開する上で難しいのは、コンテンツオーナーと配信者が違うこと」。米アドビのAdobe Flash Media Server Services担当シニアプロダクトマネージャー ローレル・ライトマン(Laurel Reitman)氏はこう語る。コンテンツの流出を防ぎたいというコンテンツオーナーの要望を実現しながら、ユーザーが利用しやすい環境を整える必要があるためだ。

 古村氏らアドビ側はミクシィに対して、アドビが昨年12月に発表したAdobe Flash Media Interactive Server 3.0を提案した。アピールしたのはコンテンツを保護するセキュリティ技術と、海外での実績だ。

  Flash Media Interactive Server 3.0は、独自ストリーミングプロトコルの「RTMP」(Real Time Messaging Protocol)を128bitで暗号化した「RTMPE」を新たに実装し、ストリーミングデータの安全性を高めた。また、ハッシュ値をチェックしてオリジナルから改ざんされたり、別のホストに配置されたSWFファイルからはコンテンツを再生できないようにするSWF検証機能を搭載した。これによって偽のクライアントやリッピングツールから音楽が再生されることを防ぐ。

 米アドビのAdobe Flash Media Server担当プロダクト マネージャーのケビン・トゥス(Kevin Towes)氏によると、欧米ではFlashを使った映像/音楽配信サービスが拡大している。トゥス氏は例としてクウェートの米軍兵士のために行ったコンサート「Operation MySpace」を、Flash Media Serverを使って米国本土にライブ・ストリーミング配信したことを紹介した。衛星を使ってクウェートから米国本土に配信し、1億1000万人が閲覧した。

  HuluDisney.comもFlash Media Serverを使って映像のストリーミング配信を行っている。いずれもRTMPEやSWF検証などのコンテンツ保護技術を評価し、Flash Media Serverに決めたという。特にHuluは映像をブログに貼り付けられるなどソーシャルな取り組みを行っている。このようなコンテンツの柔軟な利用ができるのも「Flash Media Serverがコンテンツ保護を実現しているからだ」とトゥス氏は語った。YouTubeはインスタントアップロード、クイックキャプチャではFlash Media Serverを使っているが、映像配信はHTTPで行っている。

 古村氏らはこのような海外でのFlash Media Serverの実績をアピールし、ミクシィやmixi Radioにコンテンツを提供したレコード会社を納得させた。結果的にmixi Radioは30以上のレコード会社、コンテンツプロバイダーが協力することになった。

 国内最大のSNSであるmixiがFlash Media Serverを採用したことはアドビにとって追い風だ。同社は11月に同様にFlash技術をベースにした映像プレーヤー「Adobe Media Player」を国内でリリースする予定で、「現在、コンテンツプロバイダーと話をしている」(同社の代表取締役社長 ギャレット・イルグ氏)。mixiへの導入事例はコンテンツプロバイダーに対する大きなアピールになるだろう。

現状、Yahoo,GYAO,biglobe がMicrosoftの製品を使って動画の配信サービスを行っているが、これがAdobeに置き換わっていくかどうかというところに注目。Flashでは、Microsoft以外の製品ともかなり相性もよいと思われるので、どこかが乗り換えるとなった瞬間に、業界の地図が一気に入れ替わる可能性すらある。

その点でmixi が採用を発表したことは大きい。

注目。

Tech Crunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20080714veoh-targets-video-ads-based-on-past-viewing-patterns/

veoh-logo.pngディスプレイ広告の世界で、行動ターゲティングに大いなる可能性があると言われるが、動画でも同じことだろうか。ウェブ動画関連のスタートアップであるVeohはその通りだと考え、行動ターゲティング広告プログラムを本日(米国時間7/14)ベータから格上げした。広告はアクション、車、ポップカルチャー、SF、アニメ、ファミリー番組などの9グループにターゲティングしている。

Veohはサイト内での過去の閲覧履歴、ブラウズ、タグやコメント付けなどの行動に基づいてグループ分けを行っている。ターゲティング広告は、レコメンド機能の背景で使われる技術を一部利用している。これらの技術は双方とも主席科学者のTed Dunningによって開発された。彼はMusicMatch(後にYahooによって買収)にてレコメンドエンジンを開発し、ID Analyticsにてクレジットカードの不正使用を発見するアルゴリズムの開発を行った。Veohによれば、行動ターゲティングを行った広告はそうでない広告に比べて、ベータ期間中に2倍の効果を示したとのこと。

YouTubeからVideoEggまで、ウェブ動画関係各社が広告手法について頭を悩ませている。最大の関心事は動画資産の品質に関するもの。多くの広告主が、利用者によって作成された動画に広告を掲載することでブランドや製品をリスクに晒すようなことはしたくないと考えている。Veohで月間1億件閲覧されるという動画も、多くは素人の作成したものだ。

また、行動ターゲティングを本格的に機能させるには、インターネット全体の規模で行わねばならない。Veohは動画広告についてより良いレスポンス率があることを示すだけでなく、広告主に迷惑をかけたりしない資産を十分に保有していることを示す必要もある。このことを証明するため、Veohは自社サイトに限定せずに、全体的な動画ネットワークに於ける動画閲覧行動をモニタするといったようなことが必要だ(パートナー契約を結んで行うことになるだろう)。さらにディスプレイ広告のための行動ターゲティングがプライバシー問題に絡まないことも示す必要がある。

Veohは6月に$30M(3千万ドル)を追加調達している(これで調達総額は7千万ドルとなった)。

Update: BeetTVで行われたVeoh設立者のDmitry Shapiroのインタビュー動画を貼っておく。これはVeohが最後の資金調達ラウンドをアナウンスした先月に行われたものだが、1:45あたりから広告についての話が始まり、ターゲットの話に及んでいる。Veohは同業他社同様にバナー、プレロール、ポストロール、オーバーレイ、スポンサーシップ等、さまざまな広告ユニットを試してきている。しかし結論として曰く「誰に何を見せるのかを明確にすることが大事なんだ。広告におけるキーポイントだね」。

 

動画配信の広告については、Youtubeがトップページに大手企業の広告を配信することを発表したりしたが、2週間ほどでなくなったりしており、ターゲットを絞らずに広告を出すと効果が少ない模様。

多くのユーザーの行動のターゲティングができる企業が最後には勝ち残っていくことになるということか。

Security Next の記事
http://www.security-next.com/008569.html

GMOデジタルコンテンツ流通は、企業内や企業間で共有するファイルを保護して外部への流出を防ぐソリューション「DDSecure」を提供開始した。

同ソリューションは、企業内や企業間でインターネットを介して共有される動画や音声、PDFやHTMLなどのファイルを保護し、不正コピーや外部流出などを防ぐSaaS型サービス。暗号化によるファイルの保護や、暗号解除に必要なライセンスキーの発行に認証設定を施して制御するDRM機能を提供する。

視聴を許可したファイルに対し視聴期間を設定したり、開く回数に制限を設けることが可能。共有するファイルの種類によって、音声や動画ファイルを保護する「Windows Mediaファイル保護プラン」、PDFファイルを保護する「PDFファイル保護プラン」、画像やFlashコンテンツを含むHTMLファイルを保護する「HTMLファイル保護プラン」の3種が用意されている。

GMOデジタルコンテンツ流通
http://www.gmo-dd.com/

今後、セキュリティ関連の事業は非常に大きな可能性を持っているので、プラットフォームの簡易利用ができる状況を期待。

Internet Watch の記事
http://streamservice.xsrv.jp/mthome/mt.cgi?__mode=view&_type=entry&blog_id=5

  米Ustream.TVは1日、大幅なサイトリニューアルを発表した。視聴者向けのユーザーインターフェイスの大幅な改良、放送者向けの多くの新機能導入が含まれている。

 最も大きなユーザーインターフェイスの変更は、「Upcoming」ページが追加されたことだ。Ustream.TVは生中継の放送が大きな魅力だが、生中継であるがゆえに見逃してしまうことも多い。そこでUpcomingページを見ると、最も人気を集めそうなイベントをリストアップして表示してくれる。日付と時間を見ることで、生中継を見逃さずに済むようになるだろう。放送を中継したい人は、自分の「My Shows」メニューからイベントをスケジュール予約し、このUpcomingページに表示させることもできる。

 さらに「Announcement」ページが設けられ、Ustream.TVで開かれる大きなイベントや新機能など、Ustream.TVを利用する際に必要となる発表が表示されるようになった。この情報はRSSフィードで購読することもできる。

 また、ログイン画面から「My Feeds」を登録しておくことによって、自分が好きな放送者をフォローし、新しい中継が行われるたびに通知してもらうこともできる。

 放送者にとって大きな新機能として、テキストオーバーレイ機能が用意された。中継のFlash動画の上に、スクロールするテキストやハイパーリンクなどをかぶせて表示できる。また、中継の中にYouTube動画を挿入し、それにテキストをかぶせて表示することもできる。

 数週間後には、オーバーレイできるコンテンツとして、テキストだけではなく、画像、RSS、チャットにも対応すると発表している。

 このほか、「My Shows」ページの中の「Metrics」を見ることによって、放送したコンテンツのユニーク視聴者数、トータル視聴者数、平均視聴者数を表示できるようになった。これらの数値はメールしたり、エクスポートすることもできる。

 Ustream.TVでは、数週間後にさらに多くの新機能を発表するとしている。

ライブサービスにおいては Justin.tv がユーザー数で突き抜けたという報道があったが、今後しばらくは機能強化などでのリリースが続くと思われる。注目。

AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080626/usen.htm

 株式会社USENは、7月1日正午に無料動画配信サービス「GyaO」をリニューアルオープンする。動画の配信用にMicrosoftのWebブラウザプラグイン技術「Silverlight」を導入するほか、チャンネル構成の刷新も行なう。これに伴い、1日の午前11時~正午まではサービスが一時停止される。

 従来はFlashを使用しており、リニューアル後もFlashは使用するが、MicrosoftのSilverlightも一部のコンテンツで導入予定。今後はSilverlightを推奨環境とする予定で、利用者にインストールを呼びかけている。コンテンツの表示サイズは大/中/小の3サイズから選択可能。

 チャンネル構成のリニューアルでは、コンテンツを13個のステーションに分類。最新ニュースを扱う「News」、ネットの流行を紹介する「知ってる? トレンド」、映画や海外/国内ドラマの配信を行なう「シネマ&ドラマ」、アニメの配信やゲームのPV配信を行なう「アニゲー」、地球環境やエコに関する動画を扱う「ちきゅうGyaO」などが作られる。各ステーションのページは異なるデザインとなり、独自のサービスも提供予定。

動画の視聴環境が、ブラウザに依存しない、ということはサービスの業者からすると非常に重要な事柄。ちゃんと動くかは要確認。

Tech Crunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20080622video-comments-the-japanese-way-nico-nico-douga/

日本ではギークが作ったギークのためのビデオポータルがYouTubeを急追している。

日本のビデオ共有プラットフォームNico Nico Douga〔ニコニコ動画〕はアジア市場におけるウェブサイトとしては記録的な成功を収めつつある。これはトラフィックでは日本で有数のサイトだが、まだYouTube日本版には及ばない。 しかし「ニコ動」はYouTubeを急速に追い上げている。

このサイトは日本語のみで提供され、ビデオを見るには登録が必要だが、2007年7月にローンチして以来、600万に近い登録ユーザーを集めている。携帯サイトの登録ユーザーは今年3月に120万を超えた。ニコ動には月間20億ページビューがあり、日本におけるインターネットトラフィックの約12分の1を占めると推定されている。GoogleTrendsのウェブサイト統計ではYouTubeの国別の数字が分らないが 、ニコ動は全世界ベースで Veohとほぼ同じトラフィックを集めている。(毎日約140万。下のグラフ参照)。

ユニークな機能

ニコ動のもっとも目立つ特徴は、ユーザーが配信されるビデオ動画の上に直接短いテキスト・コメントを書き込んでコミュニケーションができることだ。コメントはビデオに同期してリアルタイムで右から左へスクロール表示される。別のユーザーは別の色を使ってさらにコメントを書き加えることができる。一部のビデオは、その結果、ほとんど全面がコメントで覆い尽くされてしまうことがある。その場合には一部をフィルターしたりコメントをオフにしたりすることができる。

と、聞いただけではなにやら馬鹿げた機能のように思えるかもしれない。しかしこれこそまさに、ユーザーがニコ動でYouTubeの約2倍の時間を使う理由なのだ。2007年11月に6億だったコメントだが、今日(米国時間6/22)までに、110万のビデオに対して、12億以上が投稿されている。動画コンテンツは主にニコ動が配信の権利を得たビデオゲームの画面録画、過激なコメディーのシーン、アニメ、ユーザー制作ビデオなどだ。

ニコ動のコンテンツのエンベッドには制限があるので、ニコ動のコンテンツの典型的なサンプルとして、Youtubeに投稿されたビデオを掲載しておく。

ニコ動はYouTubeに対して日本生まれであるためのいくつかの優位性をもっている。このサイトは、マンガ風のデザインやレイアウトをはじめ日本のギーク文化に深く根ざしている。

さらにYouTubeと違っている点は、ニコ動には投稿するビデオのサイズに制限がない。このため全般的に見て画質はYouTubeより良い。またニコ動では、エロティックなコンテンツも「R-18」セクションに投稿することができる。

ビジネスモデルの3本柱

ニコニコ動画を運営しているNiwangoは東京証券取引所に上場しているメディア企業、Dwangoの15の子会社の1つだ。

ニコ動は3つの方面から収入を上げている。まず現在20万人(2007年11月の9万から増加)の有料メンバーがいる。有料メンバーは月に約$5を支払い、より高速なアクセス速度その他の機能の見返りを得ている。Niwangoはまた広告スペースを販売しており、売り上げは月に約$300,000(30万ドル)になっている。2008年2月分についての公式発表によると、アフィリエイト・リンクからの収入が月間約$820,000(82万ドル)で、これらを合計すると月間$2.1M(210万ドル)、あるいは年間売り上げに換算すると$25M(2500万ドル)ということになる。

しかし一方、企業として成長するために、Niwangoは将来にいくつか大きなハードルを抱えている。たとえばニコ動は巨大なトラフィックを維持するためにサーバーのコストがかさんでおり、これが月間$1M(100万ドル)近くにもなっている。全体として収入の伸びより経費の伸びの方が大きい。

ニコ動は黒字化のための努力を続けている。5月にはYahoo! Shoppingと提携してアフィリエイト事業へのテコ入れを図った。またニコ動のビデオはYahoo! Japanの検索ページにも大きく目立つように表示されるようになった。Yahoo! Japanは日本最大のウェブ企業であるだけに、こうした動きは明るい展望を開くものだ。

しかし、携帯版のニコ動にはまだ一切広告が入っていない。またNiwangoは、ご多分に漏れず、著作権侵害問題をいくつか抱えている。

ビジネス拡大にあたっての最大の課題は、どうやってメインストリームのユーザーにニコ動を普及していくかだ。現在のユーザーのほとんどは「オタク」―テクノロジーに関して知識豊富なアニメやビデオゲーム・マニアの男性だ。

国際化も成長を加速させる可能性がある。中国ではコピー・サイトが大人気だ。台湾ユーザー向けの公式サイトも2007年10月にローンチしている。

ニコ動のコンセプトをそのままアメリカに移植することは難しいかもしれないが、ビデオの上に直接テキスト・メッセージでコメントするという手法は日本以外でも人気を得る可能性があるだろう。

「Geek文化」というのはよい表現。ニコニコ動画のヘビーユーザーは、実際にはアニメファンやゲームファンが多いものの、「オタク」と呼ばれるのには抵抗がある層が少なくないので、こういった表現のほうが定着しやすいかも。

海外のリソースなので、ニコニコ動画に対しての観察、評価も公正。

マイコムジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/06/06/047/

RealNetworksは5日 (米国時間)、マルチメディアプレイヤー「RealPlayer 11 for Mac」をリリースした。動作環境はMac OS X 10.4以降、同社Webサイトから無償ダウンロードできる。

今回のリリースは、2007年11月に公開されたWindows版RealPlayer 11のMac OS X移植版。新たにFlashやWindows Media、QuickTimeなどの動画形式に対応するなど、再生可能なフォーマットが増加した。

Safariなどの外部Webブラウザとの連携も強化、ダウンロード可能な動画を含むWebサイトにアクセスすると、自動的に「RealPlayer Downloader」が起動し、所定のフォルダへダウンロードするよう機能する。Flash動画がサポートされるため、YouTube用ダウンローダとしても使用できる。

ほかにも、フルスクリーン再生のサポートやグラフィックイコライザーの装備など、再生支援機能が強化。ユーザインターフェイスも、iTunesや SafariなどApple製アプリケーションと共通のメタリックなデザインに変更されるなど、Mac OS Xとの親和性が向上している。

Youtube ダウンローダーとして使える、と言ってしまってよいのだろうか?これはメーカーからの公式なアナウンスか?

ケータイWatch の記事
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/40076.html

  NTTドコモは、906iシリーズの発売にあわせ、動画の無料配信キャンペーンを実施する。期間は6月1日~8月17日で、約300種類のコンテンツがコンテンツプロバイダより無料で配信される。

 ドコモでは、27日に発表した906iシリーズを「オールラウンド動画ケータイ」と位置付けている。発表会の席上で、説明を行なった執行役員プロダクト&サービス本部プロダクト部長の永田清人氏が、iモーションやMusic&Videoチャネルのほか、iアプリを使った動画サービス、WMV再生など複数の動画関連機能をまとめて指し示す言葉「ドコモ動画」を紹介したほか、「調査によれば、ケータイでの動画に対して56%のユーザーが利用したいと考えている」と述べ、潜在的なニーズがあると指摘した。さらに同社代表取締役社長の中村維夫氏が「本格的なケータイ動画の時代」と発言するなど、ドコモでは2008年夏モデルで動画コンテンツに注力する姿勢をアピールしていた。

 これにあわせ、906iシリーズや706iシリーズの一部機種では最大2MBの動画・静止画をWebサイトにアップロードできる機能が搭載されることになった。また、ほとんどの906i/706iシリーズではFlash Lite 3.0に対応しており、F906iやN906i、N906iμ、N906iL、F706iのフルブラウザ(ピクセル製ブラウザ除く)ではFlash Video(Flash 8相当)をサポートし、Flashでの動画再生が楽しめるようになっている。

 27日の発表会では、ソニー製のBlu-rayディスクレコーダー「BDZ-A70」から携帯電話に動画を転送できる機能も紹介されていた。携帯電話をケーブルで接続しておけば、アナログ放送の映像やプライベートで撮影した映像などを904iシリーズ以降のFOMA端末に転送できるというもの。 QVGAサイズの3GPファイルがmicroSDカードに書き込まれ、外出先でも映像を楽しめる。転送できるのは著作権管理されていない動画ファイルとなり、QVGAサイズで30fpsの動画を携帯電話に転送する。デモに用いられていたSO906iであれば、1時間の動画を2~3分で転送できるという。

 またiメニュー(iモード公式メニューのトップページ)では、新たに設けられる動画ポータルコーナーにリンクする。動画ポータルでは、6月1日~8月17日までの期間限定で、約300種類の動画コンテンツを無料で提供する。27日の発表会会場では、担当者が「動画のドコモと呼ばれるようアピールしていきたい」と説明していた。

 携帯の動画については、携帯の機種やキャリアに依存するするので、当面は試行錯誤が続くか。

投稿サイト比較

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Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/04/09/19152.html


 米Yahoo!傘下の写真共有サイト「Flickr」は9日、動画共有機能の提供を開始した。動画をアップロードするには、1年間24.95ドルの有料会員に登録する必要がある。

 有料会員は、1ファイルにつき90秒および150MB以下の動画をアップロードできる。アップロード可能な動画フォーマットは AVI/WMV/MOV/MPEG/3GPで、公開時にはFLV形式に変換される。そのため、動画を視聴するにはFlash Playerが必要となる。

 動画ファイルは検索結果画面に画像ファイルと一緒に表示されるほか、詳細設定から動画ファイルだけを検索結果に表示させることも可能となっている。
これは動画関連ではない技術系の方々のブログでかなり評判がよい模様。テストの必要はありか。

AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080409/adobe.htm

 米Adobe Systems(Adobe)は9日、動画配信に対応するFlashプレーヤーソフト「Adobe Media Player 1.0」の無償ダウンロードを開始した。対応OSはWindows XP/VistaとMac OS X 10.4.9~4.11、10.5.1~5.2。

 Flash形式の動画ファイルをストリーミング/ダウンロード再生が可能なプレーヤーソフトで、発表当初は2008年初頭に無償配布を行なうとアナウンスされていた。

 同社が開発したパソコン向けアプリケーション実行環境「AIR」(Adobe Integrated Runtime)を採用し、AIRを利用した他のアプリケーションとの連携などが可能。1080p/720p/480iの映像表示に対応する。

 Adobe Media Playerの画面内に、提供されている動画が一覧で表示されており、ソフト上でストリーミング/ダウンロード再生とコンテンツの管理が行なえる。現在は CBSやMTV Networks、Universal Music Group、PBSなどがテレビ番組などのコンテンツを提供しており、無料で視聴できる。


一覧からサムネイルを選ぶと、画面がスライドして再生が始まる。全画面再生も可能 動画のカタログページ

 コンテンツ提供者にとってのメリットとして、サーバー上から視聴者数や視聴回数のチェックなどが可能。ストリーミング再生時だけでなく、 ダウンロードしたファイルのオフライン時の再生回数などもチェックできるため、視聴者のニーズに合ったコンテンツが判断しやすいという。コンテンツ提供者 の要望に応じて、動画にDRMを付加することもできる。



■ 「BIGLOBEストリーム for Adobe AIR」も公開

 同じくAdobeのAIRを用いたソフトとして、動画配信サービス「BIGLOBEストリーム」の映像を、サムネイルから選択して再生で きるプレーヤー「BIGLOBEストリーム for Adobe AIR」のテスト版がBIGLOBEストリームラボにおいて9日より公開されている。

 現在は2種類のプレーヤーが公開。いずれもサムネイルをクリックすることで再生できる。なお、コンテンツはテスト用のものが公開されて いる。プレーヤー1では、フォルダをドラッグ&ドロップすることで、フォルダ内の動画/静止画ファイルを連続再生することも可能。

 パソコンにAIRがインストールされていない場合でも、ランタイムとアプリケーションを一括してインストール可能となっており、OSを問わず利用できる。
いよいよプレイヤー分野の本命が具体的なリリースを行い、さらにそれを使った本格的なサイトが出てきている。ここ数年で今後10数年の流れが決まる重要な時期になるだろう。



BB Watech の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/21486.html

 アドビシステムズは2日、Flashコンテンツを配信する際の著作権保護管理できるサーバーソフト「Flash Media Rights Management Server」について、4月中旬をめどに国内受注を開始すると発表した。Adobeマスターソリューションリセラーを通じて提供され、参考価格は546 万円。

 「Flash Media Rights Management Server(FMRMS)」は、コンテンツを配信する際の視聴制限やコンテンツ保護などが行なえるサーバーソフト。WindowsやMac OSなどプラットフォームを問わずにコンテンツ配信が可能で、視聴時におけるパラメータ設定はユーザーがダウンロードしたファイルに対しても適用できる。

 また、配信事業者が持つ既存のインフラとの連携にも対応。各事業者のニーズに応じて、ログイン認証や課金認証システムとの組み合せが可能だとしている。ユーザー側のコンテンツ再生にあたっては、「Adobe AIR」または「Adobe AIR」ベースのメディアプレーヤー「Adobe Media Player」を利用する。

 アドビシステムズの古村秀幸氏は、「これまでFlash Videoは著作権保護面で弱点があると言われていたが、FMRMSによって一気に問題が解決できる」とコメント。また、「Flash VideoはCGMコンテンツで多数使用されているが、今後は商用ベースでの広がりにも期待している」と述べた。


FMRMSの動作環境と視聴者側環境 利用シーンイメージ FMRMSの活用を含めたコンテンツ配信のケース比較

米Adobeのジェニファー テイラー氏
 FMRMSの日本発表に合わせて、米Adobe SystemsからAdobe Flash ビジネス担当グループプロダクトマネージャーのジェニファーテイラー氏が来日。FMRMSの特徴を説明した同氏は、「FMRMSは1.0になるが、文書保護における15年の実績を踏まえて開発されたものだ」と製品に対する自信を示した。

 テイラー氏からはまた、パブリックベータ版が公開されているメディアプレーヤー「Adobe Media Player」も紹介された。テイラー氏は「当社の他のクライアントソフトと同様に幅広いユーザーに使用してもらうのが目標である」と述べ、英語版の正式リリースを今四半期末までに実施することが明かされた。

 なお、Adobe Media Playerの配布に当たっては、パートナー企業と協業施策も実施。ユーザーがコンテンツをダウンロードする際に、Adobe Media Playerをダウンロードするためのファイルなどを同梱していく考えという。


正式版リリースを予定する「Adobe Media Player」 Flash Video利用例としてBBCの事例も紹介された

ようやく本命が、ちゃんとしたリリースをして、日本国内で発表したな、という感じ。やっぱり、本命はAdobeということになるか。品質は今の段階では期待しにくいとは思うが、とにかく前に進んでいることを歓迎。

Cnet Japan の記事
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20369866,00.htm

 Adobe Systemsは米国時間3月19日、「Adobe Flash Media Server」が配信するコンテンツの利用を制限するための新サーバ「Adobe Flash Media Rights Management Server」をリリースした。

 Adobe Flash Media Rights Management Serverというこのソフトウェアは、動画の閲覧を細かく制御したいテレビ番組や映画の制作者を対象としている。

 例えば、コンテンツ制作者は、広告を見ないとユーザーが動画を閲覧できないようにしたり、閲覧を一定時間内に制限したりすることができる。

 同社のFlashメディアサービス担当シニアプロダクトマネージャーであるLaurel Reitman氏によると、同社はまた同サーバ向けのAPIもリリースしており、これを利用すると、開発者はデジタル著作権管理(DRM)機能を搭載した AIR(Adobe Integrated Runtime)メディアアプリケーションを書くことができるという。

 AIRは同社が開発したウェブアプリケーションをオフラインで実行するためのプラットフォーム。

 Reitman氏によると、2008年春にリリースを予定している「Adobe Media Player」にも、このコンテンツ著作権管理ソフトウェアが組み込まれる予定だという。

Flashにこの機能が付くことの業界へのインパクトは非常に大きいはず。これまでのDRMフリーの流れも、一気に変わってくる可能性もある。

TechCrunch Japanse の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/microsoft-adopts-flash-lite-for-windows-mobile-as-a-stopgap-measure-2/

モバイル対応のFlash Liteはスティーブ・ジョブズには落第でも、マイクロソフトはそこまで選り好みしないようで、Windows Mobileでも使えるようFlash Liteのライセンスを取得した。これで明らかになった点は2つある。:Flashで仕事している開発者や既存サイトが山とあること、そしてFlashに対抗して打ち出したマイクロソフト独自のソフトSilverlightのモバイル版は導入に程遠い状況にあることだ。

マイクロソフトは実践重視で動いてるだけかもしれない。Adobe Flashはウェブ、特に動画では今やユビキタスな存在。Flash Liteは妥協かもしれないが(例えばAdobe Flexツール群で開発したWebページやアプリは動かせない)、それでも携帯電話5億台が既に対応しているわけで、マイクロソフトとしてもFlash Lite用に開発されたアプリを全部無視するわけにもいかない(ジョブズは無視できる。何故ならiPhoneを厳しく統制することでiPhoneエクスペリエンスの全一性を守る方が氏にとっては重要だから)。

ただマイクロソフトにとってこれはFlashのライバル「Silverlight」のシェア確保までの単なる埋め合わせと見ることも可能だ。Sliverlight 2.0のモバイル対応版は第2四半期まで出荷されない。WinMoの機能を上げても、それでSilverlightの魅力が損なわれることはないだろう。

市場には「モバイル端末でもFlashライクなエクスペリエンスを実現して欲しい」という切実なニーズがあるわけで、Flashもモバイル端末上では遅いという意見もある。つまりマイクロソフトには動画、アニメーション、その他のリッチメディアのエクスペリエンスをモバイル化することで Silverlightへの乗り換えを勝ち取る余地もあるということになる(Nokiaは既にSilverlight対応化を発表した)。

アップルやグーグルもモバイル端末上でFlashで対応し切れないギャップを埋める努力をしている頃かもしれない。アドビだって今から全社一丸となって、モバイル端末でFlashの機能をフルに使えるバージョンを出す可能性も。あと考えられる唯一のオプションは、数年待って今のノート並みに携帯端末がパワフルになったら標準のFlashのサイトも表示できるようになる、ということだ。

結局日本企業が覇権を握ることができないことは、間違いない・・・

TechCurnch Japanse の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/the-censors-take-down-youtube-and-google-news-in-china-how-will-google-respond/

チベットで抗議活動と武力弾圧が混迷を続ける中、中国政府がチベットへの報道機関の立ち入りを遮断し、国内のチベット報道に検閲を敷いている。

検閲の対象はCNNだけでなく、YouTubeとGoogle Newsも。グーグルの両サイトは中国国内ではネットから接続不能になっている。チベット域内から流出したと見られるデモ関連のニュース・画像はYouTubeに出ている(以下スライドショー[警告: 路上の死体の画像も出てきます] とCNNニュースを貼っておこう)。 中国国民がこうした動画・報道に触れないよう、中国政府は国内でYouTubeおよびGoogle Newsを全遮断にした模様。

YouTubeの検閲は今回が初めてではない。先月もパキスタンが“冒涜的”なYouTube動画を削除しようとしたところ、おそらくこれが遠因となって世界一円でYouTubeが数時間ダウンする事態が発生した。9月にはミャンマーが政情不安定な間ずっと全てのインターネット接続を遮断している。

問題は、YouTube、Google Newsのアクセスを中国国内で回復するためにグーグルは何をすべきか? 中国は巨大市場なので、グーグルもその一員としてプレイに加わる必要がある。となれば自ら進んでチベット関連の動画・ニュースを全削除するんだろうか? それとも中国政府が自分たちで削除法を探して済ませるまでか?  ここで前例として思い出されるのが1989年の天安門事件だ。天安門関連の情報はネットで探しても極端に少ない。人民解放軍の戦車の列に一人立ち向かう男性の、あの有名な画像も見つかりにくい。中国のほとんどの若者は、あの画像を一度も見たことがない。

これは僕の憶測に過ぎないが、—チベット関連の情報を削除するようグーグルが勧告を受けた形跡はないし、削除の意思を示した形跡もないわけで、それでも削除するならグーグルは中国の検閲の共謀者ということになるのではないか。中国の人たちにYouTubeとGoogle Newsに出る他の情報を通常通り配信するのと引き換えに、チベットの件で検閲に応じることが代償だったのかもしれない。それを拒めば、残る選択肢は永久追放だったとか。

悪は働かないと誓った会社が、悪を小さく止めておける選択肢はなんだろう? 

[原文へ]

 

相変わらずひどい国。

Tech Crunch Japanse の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/video-coming-to-flickr-soon-really/

2005年の半ば頃、私はYouTubeを初めて紹介した。当時YouTubeを説明するには、Steve Rubelも書いているが、「Flickrのビデオ版みたいなもの」というのがいちばん分かりやすかった。その時点では誰もYouTubeがあれほど巨大な存在に成長するとは予想していなかった。なにしろYouTubeはテクノロジー的にはAdobeのFlashに全面的に依存しており、Flickrの方が興味深いサービスに思えた。

Flickrはその数ヶ月前にYahooに買収されたところだった。2005年にはまだものごとの動きがえらくゆっくりしていたこともあり、YouTubeが当時Flickrが謳歌していたような成功を収めるとはほとんど誰も考えていなかった。ところがそれからわずか1年でYouTubeはいきなり$1.65B(16億5千万ドル)に大化けした。以来ずっと、 Flickrのユーザーは休暇の写真をアップロードするたびに「なぜビデオもアップできないんだ」と不満を募らせることになった。

YahooはFlickrにビデオ機能を追加するとずっと以前から約束している。2007年5月にFlickrの共同ファウンダーのStewart Butterfieldはわれわれに「近くビデオがアップロードできるようなる」と言明した。この約束は2007年8月にも再確認されている。しかしYahooがFlickrを買ってからほぼ3年経つというのに、4周年記念パーティーが開かれた今夜になっても、未だにFlickrのユーザーはビデオのアップロードができない。

しかしYahooが近々Flickrにビデオ機能を追加することにしたという噂が飛び交い始めている。近々、というのはこの3週間以内にも、ということだ。ビデオ機能のリリースの遅れは、Flickrビデオの機能を現行のYouTubeの機能とどう差別化、独自化していくかという点について Yahoo部内で意見が分かれていたためらしい。どうやら、その議論にも決着がついたようで、公式発表があるのも間近と思われる。

Yahooの広報もその他の社員もこの件に関しては非常にガードが固い。(私はパーティーで会ったYahoo社員の全員に尋ねてみた)。しかしリークは止めようがなく、噂は過熱し始めている。Flickr Videoがいよいよやってくる。間違いない。

いまさら、という気がするが・・・

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/17/news023.html

 Microsoftは3月5日、リッチWebアプリケーション「Silverlight 2」のβ版をリリースした。ハイテクメディアやアナリストは、世界のブラウザの98%で使われているAdobeのFlashの代替になるものとして、Silverlightを位置付けたがっている。

 AjaxとリッチWebアプリのこの時代に、もしMicrosoftがFlashの市場の一画にでも食い込むことができたら、Googleが支配を目指すインターネット経済において、Microsoftはかなりの収益を上げられる地位に立つ。

 Googleは途方に暮れているのだろうか。コードネームGashとかGooglelightとでも呼ぶリッチWebアプリケーションを開発しているのか。それとも市場を一網打尽にするためAdobe買収を仕掛けるか。

 今後の計画に関するeWEEKの質問についてGoogle広報からは、同社の使命は世界中の情報にどこからでもアクセスできるようにすることにあるという、型通りの返事しか戻ってこなかった。「わが社はこの使命を形にし続けるために継続的なイノベーションを行っているが、現時点で特に発表することはない」

 しかし真っ向から否定されなかったのは怪しい。検索・アプリケーションメーカーの同社が何か隠していることをうかがわせる。そこでリッチWebアプリの分野に詳しい専門家数人に意見を聴いてみた。

 Gartnerのアナリスト、レイ・バルデス氏はeWEEKの取材に対し、Googleは画像処理とグラフィックスを手掛ける企業を買収しており、それを通じてリッチWebアプリ機能を提供できる可能性があると語った。

 例えばGoogleは、Google Earthの基盤となるKeyholeを買収し、後にSketchUpの買収で3Dモデリングを追加した。さらに、写真マッピングを手掛けるPanoramioと、グラフィックス仮想化ツールのGapminderも手中に収めた。

 こうした技術とそのエンジニアがいて、Firefoxブラウザコミュニティーとの親密な関係があることを考えれば、GoogleにはSilverlightキラーを開発する手段がある。

 バルデス氏によると、Microsoftは企業受けがあまり良くなかった自社のWindows Presentation Foundationの軽量版代替製品としてSilverlightを開発した。MicrosoftがSilverlightの市場投入を急いでいる今のうちに、Googleは手を打つべきだというのがバルデス氏の見方だ。

 「事情が分かっているなら競争相手が不必要に優位に立つのを黙って見過ごしはしないだろう。対処しなければ後で厳しくなるとさえ言えるかもしれない」

 Forrester Researchのアナリスト、ジェフリー・ハモンド氏は、GoogleがSilverlightに対する答えを用意しているという証拠はないが、何もないとは言い切れないと話した。

 ハモンド氏によると、別の面から見た場合、GoogleはGoogle Web ToolkitGoogle Gearsで既にAjaxに相当の投資を行っている。Androidでは、既存のAjax資産を利用できる可能性もあるモバイルプラットフォームも立ち上げた。

 Googleは、Flash対抗プレーヤーを幅広く普及させるにはどうすればいいかという課題にも直面することになるとハモンド氏。これは現在Microsoftが取り組んでいる問題でもある。

 「YouTubeを利用するのは目に見えている。わたしはそこを注視していくつもりだ。同社はメディアをH.264にエンコーディングし直して iPhoneに対応させるプロセスを経てきており、理論的にはその取引を損なうことなくH.264対応プレーヤーを開発できる可能性がある」

 一方、IDCのメリッサ・ウェブスター氏はこの理屈に反論している。Googleが再生とユーザーの利便性向上のために利用するのは自社の技術である必要はないとして、「Adobeのもの(いずれかの時点で必要になればプレーヤー、真のストリーミングをやるならストリーミングサーバ、オンライン編集ツールなど)を使えばいい」と語った。

 WebプレゼンテーションソフトメーカーSpresentの創業者で社長のサーシャ・クズネツォフ氏も、Googleのこの市場への参入には懐疑的な見方を示し、GoogleがオープンソースのWebグラフィックス言語SVG(Scalable Vector Graphics)に肩入れする公算の方が大きいと見る。

 Forrester Researchのハモンド氏は、GoogleがAdobeを買収する公算も同じくらい大きいと言う。「既に市場に行き渡っているものを買収できるのに、なぜ自社で開発する必要があるのか」

 Gartnerのバルデス氏もその可能性についてはしばらく前から考えていたといい、Adobeは中堅企業でありながら超巨大企業と競合しており、Microsoftもずっと前にFlashを所有する同社を視野に入れていたと指摘する。GoogleとAdobeが組めば、Googleはリッチ Webアプリ市場でシェアを獲得でき、Adobeは事業拡大が可能になる。

 しかしウェブスター氏はこれ対して否定的な見方を示し、GoogleはAdobeを買収しなくても、リッチインタラクションでやりたいことは達成できると話す。Adobeの主力事業はデスクトップPC向けのパッケージソフトであって、Googleが信奉しているクラウドコンピューティングモデルではないとも指摘、「それでは方向がそれることになる」と言い添えた。

 GoogleがAdobeに照準を定めるかどうかは想像の域を出ないが、そうなった場合、MicrosoftのYahoo!買収に対する対抗策としては興味深いとハモンド氏は言う。

 それだけは確かだ。

そんな話があったのかという感じ。スケールがでかすぎて分からないが。

TechCrunch Japanse の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/global-or-die-is-there-a-future-for-local-startups/

私の友人のLoic Le Meurは「現在のスタートアップはローカル市場を狙って小さく固まろうとしてはダメだ」と主張している。彼はこの点について論ずる記事を寄稿したいと言ってきた。私は価値のある試みだと思ったので受けることにした。

Loicは最近家族ぐるみでサンフランシスコに引っ越してきて、新しいスタートアップ、Seesmic (同社には私もごく一部だが出資している )を立ち上げた。Loicの他の寄稿には「スタートアップが成功するための10の法則」がある。これは昨年12月にちょっとした議論を巻き起こした。

この後に彼の寄稿とビデオを掲載した。


90年代の初期にインターネットの商用利用が始まった頃の最初のスタートアップは皆ローカル市場に特化したローカル企業だった。たとえば検索エンジンだが、その当時、ヨーロッパ中にありとあらゆる異なったテクノロジーを利用する検索エンジンが溢れていた。名前が違うだけでなく、内容も違っていた。それぞれ地元の言葉による地元産のコンテンツに索引ををつけていた。

そういった検索エンジンのうち、現在まで生き残ったものは誰もいない。みんな最初はYahooその他に、その後はGoogleに買収されるか、潰されるかして消えてしまった。そのYahooにしても、いかにこの業界のリーダーシップが移ろいやすいものか思い知らされるこのごろだ。フランス人、ドイツ人はそれぞれフランス語とドイツ語のサイトしか見ず、外界にはほとんど目を向けなかった。当時独仏には何百というeBayのようなオークションサイトが存在した。そのうちどれだけが残っているだろう!

自分を安売りしたくないのであれば、スタートアップはグローバルな視点を持つ以外ない。ヨーロッパのインターネット業界を見てみよう。世界的なリーダー企業がいくつ存在する? 昔はSkypeがあったが、今はeBayに買収済みだ。昔ヨーロッパの旅行サイトのナンバーワンはヨーロッパ企業の LastMinute.comだったが今はSabreの傘下だ。こんな例はいくらでも続けられる。世界的企業に成長できる可能性のあったヨーロッパのサイトはたくさんあった。しかし今はみなアメリカに買収されてしまった。悲しいことだが、事実は事実だ。もちろん例外は存在する。出会い系サイトの Meeticは自主独立の欧州企業というスタンスを貫こうとしている。しかしこういう例は多くない。

サービスの内容とターゲットとするマーケットについて真剣に考え始めたスタートアップに対する私のアドバイスは以下のとおり。

1. ビジネスの枠組みを作るときからすでに世界的に考えろ。

これがまず難しい。自分の近場のことしか考えないのは人間の特性である。ランチも夕食も近所の仲間と食べて自分の母国語で考えたいのは人情。私は人生の大部分をパリに住んでいたから当然ながらまずフランス市場を考えた。家族といっしょにもっと国際的な都市、たとえばロンドンとかニューヨークとかサンフランシスコに引っ越すことを考えてもよい。

2. シリコンバレーに引っ越せ

引越しというのなら、シリコンバレーがスタートアップにとって世界でもっとも適した場所であるのは明らかだ。ここでならベストのチーム、ベストのパートナーを得られる。急速に事業を拡大できるチャンスも最大だ。ヨーロッパのビデオサイト、DailymotionはYouTubeより前にローンチしていたし、コピーキャットでもなかった。しかしYouTubeのほうがもっと速く成長し、結局10億ドル以上でGoogleに買収された。 Dailymotionは今も資金調達に苦労している。

3. サービスにはオリジナリティーを出せ―目新しく、毛色の変わったものを狙え

DiggやTwitterは新しいソーシャルな関係を作りだした。何百というコピーキャットが生まれたが、本家は依然としてオリジナルだという強みを生かしている。成功への最良の道はもちろんオリジナルな素晴らしいサービスを考え出すことだ。

4. 人真似をするな―買収されたいだけなら別

コピーキャットをするな。たとえ本家と地理的に離れた市場にいても、誘惑されるな。ただし、コピーキャットをすばやく作って本家その他マーケットの大手に売却してしまうのが狙いなら別。そういうことをことを専門にして成功している起業家もいることはいる。しかしどうせなら本家と提携してローカル版をローンチするほうがよい。人生はコピーのようなくだらないことに費やすには短すぎる。

5. 資金調達は世界で一流のベンチャーキャピタルを狙え

世界的なVCならあなたの会社を世界的にするべく手助けをしてくれる。しかしシリコンバレーに本拠を置いていなければ世界的VCから投資を受けるチャンスは少ないだろう。地元のVCに行くなら、いちばん国際的なところを選べ。

6. できるかぎり国際的に人材を雇え

アメリカ人はアメリカ人を雇う。フランス人はフランス人、スペイン人はスペイン人を雇う傾向がある。その方が簡単だが、本当はできる限り違う文化、言語の人間を雇うべきだ。異文化交流による受粉はすばらしい創造性を生み出す。

7. ドメイン名をターゲットにしている国で登録せよ(たとえ興味がなくても大国では登録しておく)

この点はスタートアップがいちばんよくやる手ぬかりだ。良いドメイン名を取得できるチャンスはきわめて限られている。しかしできるだけ努力すべきだ。

8. ブランド名を世界的に保護せよ

主要国で商標を登録するのに手間取るな

9. 開発の当初から多言語対応にしておけ。(たとえ英語をベースにしたプロジェクトでも)

毎日ウェブにアップロードされるコンテンツは英語より非英語のほうが多い。多言語にローカライズするのはサービスがローンチしてから順次実施してもよい。しかし少なくとも言語ファイルを分離して独立させておくべきだ。わかってるって? ただ、多くの言語では英語より単語がずっと長くなるのを忘れないように。このせいでユーザー・インタフェースのレイアウトが崩れることがある。フィンランド語、ドイツ語の例を見るとよくわかるはずだ。

10. プロジェクトの1日目から国際化を心がけよ

国際化は会社を始めたその日から始めなければいけない。開発メンバーを世界のいろいろな国から集めれば異なった文化のユーザーの視点を最初からサービスに取り入れることができる。われわれはまだSeesmicをローンチしていないが、すでに20カ国のユーザーにテストしてもらっている。そのつどわれわれは多くのことを学んできた。

11. それぞれの地域のユーザー・コミュニティーでいちばん積極的に活動しているメンバーと話して地域の特性を理解せよ。そしてそのメンバーに製品のエバンジェリストになってもらうように。

そういう積極的なメンバーは非常に強力なエバンジェリストになってくれる。また現地のパートナーを紹介してもらえる可能性もある。

12. ユーザー・コミュニティーが自分たちでローカライズできるような構造のアプリケーションを作ること

Facebookはさまざまな言語にローカライズされているが、サイト内で言語ファイルを翻訳するためのアプリケーションが用意され、利用されている。メンバーは訳語の選定にあたって討議し、どれがベストが投票することができる。これは品質の高い翻訳を短時間で手に入れる素晴らしいアイディアだ。この方法だと、当初ローカライズの対象として想像もしていなかったような言語への翻訳も可能になる。ただし、その後のメンテナンスをどうするか考えておかねばならない。

13. 単一の言語でも地域ごとに特色がある

フランスで話されるフランス語とケベックのフランス語は違う。マドリッドのスペイン語とメキシコのスペイン語も異なっている。単語の意味も同じではないことがある。eメールは、フランスでは(英語と同じ)「email」だ。ところがカナダのフランス語圏では「courriel」という。しかしフランスで「courriel」とか「pourriel」(スパム)とかいえば笑われるかもしれない。チャットにしてもそうだ。ケベックでは「clavardage」だが、フランスでは単に「chat」である。

14. イギリスは「ヨーロッパ」ではない

アメリカの会社イギリスでローンチすると「ヨーロッパ」に進出したつもりなる。しかしヨーロッパには20以上の言語があり、文化にしてもデンマーク、イタリア、ポルトガルではそれぞれ大きく異なっている。イギリスでうまくいったからといってオランダでうまくいくとは限らない。

15. 経費を適切に管理せよ

国際的といっても現地に自社のオフィスを開設したり、現地にパートナーを置いて提携したりするのはコストがかかる。事情を知らない国で現地の労働法、会計、その他慣行を遵守してしビジネスを展開する苦労を考えてみよ。一部の国では雇用にはきわめて強い規制が存在する。たとえばオフィスを閉鎖してチームを解雇する際には一年分の賃金を支払わなければならない国もある。

16. 絶対に五分五分の提携をしてはいけない

提携する際にはその比率が重要だ。もし50/50の提携をすると誰も決定権を持つものがなくなり、結局大混乱に終わる例が多い。いちばんいいのはもちろん自分の事業は自分で100%コントロールすることだ。

17. 提携するなら現地の大手とせよ

LinkedInは先ごろFranceに進出するにあたってフランス最大の人材供給組織APECと提携するという賢明な手法をとった。フランス市場におけるAPECの大きな存在はLinkedInがこの市場に進出する際のブランドイメージの確立と初期のユーザーを獲得するうえで大きな役割を果たすだろう。

18. 大手と組んだからといって、サービスが成功するとは限らない

その国の最大のISPなりポータルなりと提携したからといって、その相手が真剣にあなたの会社をプロモートしてくれるとは限らない。もしかすると優先順位867位のプロジェクトになっていて、誰も見やしないようなページに押し込められているかもしれない。まさかそんなことはしないだろう? とんでもない。私は何度もそういう経験をしている。大手と提携してクリスマスツリーの飾りの一つみたいな扱いしか受けられないくらいなら、小さいが真剣にプロモートしてくれるサイトと組んだほうがずっとよい。

19. 国際的な再販売組織をつくれ

収益を気前よくシェアするプログラムは提携先のやる気をかきたてる上で絶好の手段だ。ウェブ・ホスティング企業は再販売、特約、共同マーケティングなどのプログラムを提供して国際的な存在となることに成功してきた。

20. 地元のコピーキャットを潰せ

どんなに防止のために努力しても、成功すれば周囲にコピーキャットが生まれるのは避けられない。まずはやっつけることを考えよ。自分がリーダーならより多くのユーザーベースや資源が利用できるはずだ。

21. 潰せないなら買収してしまえ

コピーキャットを潰せないなら、その中でいちばん成長著しいものを買収してしまうのがよい。コピーキャットにとって最終的な収益化の道は多くない。ほとんどの場合本家に買収してもらうのを待っている。ただし、買収にあたっては相手のファウンダーだけでなくチームも会社に残るよう契約しておく必要がある。

22. 発想は柔軟に

ある種の市場ではジョイント・ベンチャーがよいし、別のところでは大手と提携がよくて、また別の地域では独自のチームを作るほうがよい。

23. 以上のことはアジアには当てはまらないかも

私はアジア市場についてどういうことが起きているのか判断を下せるほど詳しくない。しかし中国に進出したアメリカ大手企業の例を見ると、たいていは撤退しているか、苦闘中のようだ。日本市場にはそれぞれ独自の大手が存在するようだが、自分でもあまりよく知らない市場について独断的に語るのは控えたい。ただ私としてはアジア市場ではきわめて細心に注意を払ったほうがいいと思う。

24. 以上のすべてはロシアにも当てはまらない

皆ロシアのインターネット市場のことを忘れがちになるが、これは巨大でしかも急速に発達中だ。市場のリーダーはロシア人が経営する地元企業だ。彼らはアメリカのスタートアップさえ買収している。SupはSixApartからLiveJournalを買収したぐらいだ。

25. Tこれらの諸注意はインターネットのスタートアップだけに当てはまる。

私の経験はインターネットのスタートアップに限られている。他の若い会社には上記の諸点の多くは当てはまらないかもしれない。

[原文へ]

これは、良記事の多い TechCrunch Japanese の中でもかなりの良記事。 23の指摘も鋭い。日本で大企業とくんでも成功した例は少ない。

TechCrunch Japanse の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/wegames-19-year-old-founder-raises-3-million-financing/

サンフランシスコを本拠地とするWeGameは「ゲーマーのためのYouTube」だ(実際はそれ以上のものだけれど)。そのWeGameが手堅いスタートに向かっていくようだ。先月のローンチ以来7,000本のビデオがサイトにアップロードされ、またユーザーの13%がビデオをアップロードした、と創設者のJared Kimは話す。残りの87%は、下にあるGuitar Heroのようなゲームのビデオを見ている。

WeGameは、以前に調達した$500,000に加えて$3M(300万ドル)の資金調達の第2ラウンドが完了したことを発表する予定だ。True Venturesが指揮したこのラウンドには、HitForgeやSoftTechVC、そして多くの個人が参加した。

19歳のKimはWeGameをローンチさせるため去年バークリーを退学した。WeGameは彼の3つ目のスタートアップだ。

個人的には全く分からない分野なのだが、動画配信ビジネスにおいては、ゲームの動画をみんなに見せたいという需要は昔から非常に大きい分野。ニコニコ動画なども、そういう需要が多いとも聞く。ゲーマー市場というのは案外バカにできない。

 

Tech Crunch Japanse の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/velocity-finances-generate-a-professional-studio-for-online-video-content/

Velocity Investmentsは、デジタルメディアに引き続き積極的な投資を続けており、今回Generateに$6M(600万ドル)を出資、シリーズAラウンドのリーダーとなった。

Generateは、プロのビデオコンテンツをウェブ向けに開発するプロダクションだ。ウェブ上でヒットしたら、TVのような伝統的メディアを通じ た放送へと広げていくというもの。いわゆるMillenials〔21世紀に入って成人した世代〕や、Generation Y〔おおむね80年代半ば以降に生まれた世代〕をターゲットとしている。

このプロダクションは「Pink - The Series」というウェブベースのシリーズ番組の2回目をプロデュースする(下にクリップをエンベッドしておいた)。このシリーズは、9月のデビュー以 来すでに400万のビューを記録しているもので、Generateはさらにウェブ向けに2本のコメディの製作を企画している。

Velocityの共同ファウンダーでパートナーのRoss Levinsohnは、「Generateは、映像の製作と管理会社の次世代を代表する」と語った報じられている。読者の意見はどうだろう? 

日本でもテレビ局にぶら下がっている制作会社の体制が、ネット上でのコンテンツ提供に適していないのは確か。こういった流れは、日本でも始まってきてもよい。



CnetJapanの記事
http://japan.cnet.com/blog/staff/2008/03/03/entry_25005711/

興味深い情報が飛び込んできた。

ブログ「The Ordinary Diary」によると、ニコニコ動画が動画フォーマット「H.264」に対応する見込みだという。

H.264は圧縮率の高い動画フォーマットで、小さいサイズのファイルでも高画質の映像が再生できる点が特徴。2007年夏にリリースされた Flash Playerの最新版「Flash Player 9」でサポートされ、ニコニコ動画でもH.264に対応して欲しいというユーザーの声は多かった。

ニコニコ動画は3月5日に新バージョン「ニコニコ動画(SP1)」の発表会を控えており、ニコニコニュースでは3月4日の午後9時から10時の間に、新機能のテストをするとの告知がなされている。

折りしも高画質を売りにしていた動画共有サイト「Stage6」が2月28日(米国時間)にサービスを終了したばかり。 高画質な映像を求める人には、うれしい知らせとなりそうだ。

ニコニコ動画に限らず、投稿サイトの高画質化はこれからも進むと思われる。ただし、インフラコストが単純に上がっていくので、脱落する業者も多く出てくるか。

IT PRO の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080229/295115/

 ACCESSPORTは2008年2月29日、YouTubeやYahoo!動画など世界中の動画サイトの動画を保存できる無料ソフト「Woopie Video DeskTop」の提供を開始した。同社が運営する動画検索サイト「Woopie」のサービスの一環として無償提供する。

 Woopie Video DeskTopは動画の検索や視聴ができるだけでなく、Flash形式で配信される動画をファイルとしてデスクトップに保存したり、携帯電話やiPodな どの携帯音楽プレーヤー用にデータ形式を変換したりできる。対応する動画サイトは、YouTube、Yahoo!動画、ニコニコ動画、Ameba、 MySpaceなどFlash形式で動画を配信するサイト。

 検索した動画や、動画にアクセスするURLをコピーすることで、ダウンロードリストに動画を登録できる。後は動画ファイルの形式を選択すれば動画 がファイル保存される。選択できる動画ファイルの形式は、例えばパソコンで再生するなら「WMV 高画質」、iPodで再生するなら「iTunes MP4」といった具合だ。

 好みのキーワードを登録しておき、一定時間ごとに自動的に動画を探して保存する機能も備える。ダウンロードした動画はその場で再生できるうえ、静止画のキャプチャーを取ることもできる。

なんとなく法的な問題も出てくる気もしないではないが、技術的にはずいぶん前からできる話なので投稿サイト側が規制しなければこのような動きが出てくるのは致し方ないか。


Japan.Internet.com の記事
http://japan.internet.com/webtech/20080226/12.html

Microsoft は、長らくそのリリースが待たれていた、複数のブラウザとプラットフォームに対応した同社のストリーミング メディア技術の最新版『Silverlight 2.0』のベータテストが、間もなく開始されることを明らかにした。Microsoft の開発部門担当ゼネラルマネージャを務める Scott Guthrie 氏が22日、自身のブログへの投稿記事で明らかにした。

ただし、正確な日時などに関してはまだ記していない。

Guthrie 氏は投稿の中で、Silverlight 2.0 で装備される数多くの機能について触れている。それによると、最新版はアプリケーションの作成において、JavaScript だけではなく、『.NET Framework』や『Visual Studio』などのプログラミング言語を利用して Silverlight 用のアプリケーションが書けるようになる、最初のバージョンになる。

例をあげると、Silverlight 2.0 は Windows 用のプレゼンテーション サブシステム『Windows Presentation Foundation』(WPF) をベースにしたユーザー インターフェース フレームワークを組み込む予定だ。そのため、リッチ インターネット アプリケーション (RIA) の記述が容易になる。

Guthrie 氏はブログの中で、次のように説明している。「Silverlight の『WPF UI Framework』は、完全版の .NET Framework で使われている WPF UI Framework 機能と互換性を持つサブセットで、開発者は技術や制御、コード、コンテンツを再利用して、複数ブラウザ用のリッチ ウェブ アプリケーションや、Windows 用のリッチなデスクトップ アプリケーションを構築できる」

現行バージョンの Silverlight 1.0 の正式版が出荷されたのは2007年9月のことだ。このバージョンでは JavaScript を使用したアプリケーションの記述しかサポートされていないため、開発の専門家にはなかなか使ってもらえないとアナリストたちは指摘している。

最新版の Silverlight 2.0 では、Silverlight 用アプリケーションの作成に『Visual Studio 2008』や『Expression Studio』といった設計ツールを使用できるようになる。アナリストらは、Microsoft の主要なプログラミング言語 Visual Studio スイート製品を利用してプログラミングが可能になるということから、特に Adobe Systems の『Flash』をはじめとする競合他社のストリーミング メディア技術に対し、対抗勢力になりうるものだと評価している。
動画等のコンテンツ配信のプラットフォームが、Windows 以外のところに向けて配信されて本格化する際の、Adobe とマイクロソフトの開発環境の競争は注目される。現状は、クリエイターを取り込めているAdobe がかなり有利か。


Tech Crunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/videoegg-rich-media-ads-pay-only-when-users-engage/


Videoeggというスタートアップは、一時はYouTubeと競争したり、 BrightCove と競争したりしていた(どちらとも内容なだいぶ違っていた)が、その後、非常に手堅いマルチメディア広告ネットワークに変身した。2007年8月からはFacebookアプリケーションに広告の提供を始めている。それ以来、広告提供先を拡大し続け、Meebo、Flixsterなど多数をクライアントとするようになった。

今日(米国時間2/28)、ニューヨークで開かれるイベントで、VideoEggは新しいビジネスモデルを発表する予定だ。ディスプレイ広告につい て、従来のCPM(表示1000回当たりの単価)による課金ではなく、ユーザーが広告に反応した場合のみ課金するモデルを採用する。新しい広告サービスは 「AdFrame Brand Response Network 」という長ったらしい名前がついている。

ここでユーザーの「反応」とは、広告をクリックするか、広告の上にマウスを1、2秒滞留させることを指す。ユーザーの反応があると、そのページの上 に新しいFlashベースのオーバーレイがポップアップしてビデオ、Flashゲームその他のコンテンツが表示される。Flashオーバーレイが起動され るごとに広告主は$0.50から$1の料金を支払う。

VideoEggのCMO(最高マーケティング役員)、Troy Youngは 「はっきり認識できるユーザー・アクションがあった場合だけ金を払えばいいというモデルは広告主にとってずっと魅力的な仕組みだ。広告を掲載するパブリッ シャー側も、表示回数による固定広告料金よりも、多くの収入を得られるはず」という。VideoEggによると、パブリッシャーは従来CPMあたり$10 前後を請求していたが、新しい広告システムは「反応率」を0.5%から9%程度と仮定した場合、CPM換算で$2.5から$10をはるかに超える料率にな るという。Youngはこれについて「広告主は新モデルの方がずっと安心して広告出稿できる。だから広告スペースの売れ残りがずっと少なくなる」と説明す る。パブリッシャーとしては高額のCPMで少しばかりのスペースが売れるよりも、ページ全体での広告収入を最大化することに関心があるはずだから、 Youngの発言の最後の部分はパブリッシャーにとって重要なポイントだ。

Microsoftは新しいサービスの広告主となっており、Microsoft Officeのビデオ広告(サンプルはこちら)を出稿している。これ以外にも多数の例がVideoEggのサイトのトップページに掲載されている。

VideoEggはこの事業に力を入れて取り組んでいる。フルタイムの営業担当25人でパブリッシャーの広告スペースをネットワークにセールスしている。同社は4回のラウンドで合計$34M(3400万ドル)近くの資金を調達している。

2005年にメルマガの記事の中で紹介して以来、あまりチェックもしていなかったのだが、かなりYoutube 等とは違う路線で成長している模様。(2005年時のVideoEggのメルマガ記事 いつの間にか拠点がサンフランシスコになっている。

ビデオ広告の挿入方法でどう成長していくかに注目。
TechCrunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/dailymotion-offers-bandwith-hogging-hd-videos/

ハイビジョン(HD)ビデオがわれわれのブラウザーへと忍び寄ってきている。今日(米国時間2/19)Dailymotionから、わずかながらのHDビデオが 提供開始された。本当に見たい、と思うようなものは何もなくてほとんどがビデオゲームの予告編で、自分のパソコン画面でHDがどう映るかを見るだけのため だ。ただし要注意、HDビデオをストリーミングで安心して見るためには、ダウンロード速度2Mbit/秒が必要だ。(私のT1回線でも問題あり)。

そうはいっても、これが技術上の重要な節目であるには違いない。今後、多くのハイビジョン映像をウェブで見ることになるだろうが、これは主として最新のFlashプレーヤーのH.264 codecによるものだ。これでDailymotionはHuluVeohらと並んで、可能な技術を示すこととなった。しかし、ほとんどの人はハイビジョン映像を見たいと思ったらブルーレイのDVDプレーヤーを買うしかないだろう。

アメリカと日本ではインフラの状況が違うので、投稿サイトのハイビジョン化は日本では受け入れられやすいかも。実際にはハイビジョンクラスの映像を安定的かつ収益的に作れる事業者はそれほど多くないので、インフラが整ったとしてもそれほど急速に市場は広がらないとは思うが。
スポーツニッポンの記事
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080214083.html

 中国政府が1月末に施行した動画投稿ウェブサイトの“国有化”規制で、既存の大半のサイトは継続を許可されていることが14日、分かった。動画サイトの 運営企業は国有企業か国有企業が経営権を持つ企業でなければならないなどとする新たな規定の導入で、動画サイトの大量閉鎖が懸念されていた。

 中国の動画サイト大手「優酷」によると、昨年末の規定公表以前に営業許可を得た企業は再登記するだけで継続可能との説明が、監督当局の国家ラジオ・映 画・テレビ総局からあったという。新たに動画サイト運営の「許可証」を申請する企業は、国有企業が経営権を持つとの条件を満たす必要があるという。
もう少したたないと、どうなるかは分からないが、世論を見ながら規制は始まるのではないだろうか。
Broadband Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/20893.html

 Jストリームは、日本経済新聞のニュースを動画配信する「日経ブロードバンドニュース」を用いてP2P配信の実証実験を2月7日より開始する。

 今回の実証実験は、総務省が支援するP2Pネットワーク実験協議会の実証実験に参画して行なうもの。コンテンツ配信には、米 BitTorrentのP2Pを利用したコンテンツ配信ソフト「BitTorrent DNA」を使用し、配信コンテンツのホスティングやCDNの提供をJストリームが行なうことで、P2Pの周知やP2Pによるトラフィック削減効果の確認、 低コストのコンテンツ配信手法の実現を目指すとしている。

 配信コンテンツは、日本経済新聞デジタルメディアと共同で「日経ブロードバンドニュース」を配信する。実験期間は2月7日から3月31日までの予定で、視聴にはBitTorrentのクライアントソフトとFlash Playerが必要だ。
海外では P2P が盛り上がってきているようだが、日本で受け入れられるかどうかは疑問。無駄にインフラが普及しているのと、P2Pへの心理的な抵抗が大きいのではないか?


アットマーク・アイティ の記事
http://www.atmarkit.co.jp/news/200801/31/adobe.html


動画配信のテクノロジベンダーとしては、Microsoft、Apple、Real を抜き去ってしまっているAdobeの社員のコメント。

DRM や大規模配信などにはまだまだ技術的には追いついていない感じはあるものの、Flash が動画配信の中心に進んでいくことはほぼ間違いない。
Broadband Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/20693.html
 エディパは、動画編集機能が利用できる動画共有サイト「エディパ」を2月1日より開始する。利用は無料。

 エディパは、ユーザーがアップロードした動画や、他の動画共有サイトの動画を編集し共有できるサービス。編集機能はFlash Playerを利用しており、エディパが用意する動画や画像ファイルのほか、ユーザーがアップロードした500KBまでの画像ファイルやYouTubeで 公開されている動画も利用できる。

 編集機能では、動画やタイムラインの編集、複数動画の連結、字幕やスタンプの挿入、画面のマスクなどが可能で、編集した動画にはタグを付加してエディパで共有できるほか、ブログ向けにソースコードを出力することも可能だ。

 今後は、動画や音声ファイルのアップロード機能や携帯電話への対応を行なうほか、有料サービスも行なう予定だ。
動画編集をASPタイプで行うのは興味深いが、ビジネスとして成立させるためには編集したいという人が絶対数的にかなり小さいかも。

TechCrunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/surprise-justintv-is-actually-a-real-technology-company/

justintvlogo.pngJustin.TVのライブビデオサイトがそれ相応のスキャンダルと戦略を伴って初めて登場したとき、既製のウェブカメラからのビデオを放送するためにウェブサイトをプログラムしているに過ぎないということを理解した人は少なかった。しかし実は、Justin.TVは実際の技術もいくつか開発してきていたのだ。スタート当初から、Justin.TVはサイトの全視聴者にビデオをストリーミングするための自社のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を構築している。また、同社によれば、期せずしてそれがお金の節約になっているのだという。

初めて立ち上げたとき、Justin.TVはネットワークの実行に既存のCDNを利用することを考えた。大規模なCDNの利用料は、ビデオの実行1 時間あたり最高$0.36(36セント)。Justin.TVはそれを0.75セントでできるシステムを開発した。最も最近のネットワークのアイテレーションはそれを0.25セントで行う。特に24時間放送のスタートアップにとっては、これらが積み重なり、かなりの節約となるのだ。

しかし、全ての企業が自社ネットワーク構築でお金を節約できるわけではない。Justin.TVの現在のシステムは製作期間が1年以上で、非常に手の込んだものとなっている。そのシステムは、自社サーバーのネットワーク上でコンテンツのストリーミングを開始することができる負荷分散システムからなり、ピーク時にはトラフィックをAmazonのS3とEC2サービスに送る。Adobeのソフトを使わずにこれを可能にするためには、どうしても徹底的にフラッシュサーバーをバラバラにし再構築しなければならず、そのためにこれほど時間がかかっているのだ。

Justin.TVはこの努力の全てが報われると期待している。パイプライン全体をコントロールするということは、より簡単に録画したビデオをアーカイブしたり、他のフォーマットにトランスコーディングしたりするなどの新しい機能を追加することが可能であるということを意味する。しかし、近いうちに CDNを第三者に貸し出すかどうかについての発表はない。

WebCam によるLive については、国内のサービスでも Adobe のメディアサーバーを使っているケースが多いはず。そういう意味では、PC側で利用するコンポーネントは Flash でサーバー側(CDN)が安価というのは強力な強みとなる。今後の動向に期待。

Mycom ジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/12/18/046/

ゲーム機・STB などで Youtube 等のフラッシュ動画を見ることができるようになる、のがどれほどインパクトがあるか分からないが、流れとしては必然。一応メモ。

ITPro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071211/289262/?P=1&ST=ep_infrastructure

良記事。

「動画に字幕を入れる機能」、「動画の分散」 についての基本的なアイデアは、7,8年前にはすでに議論はされていたものの、実際にこのスケールで実装した技術スタッフは大いに賞賛されるべき。

事業単体で収益性があがらないというところは、やはりインフラ面のコストの問題。ここがもう少しどうにかなるとまた大きく情景も変わる。Flash Media Streaming Server などソフトウェアの大幅な値下げも一つの要因となりうるが、更なるインフラコストの低減が必要になる。
StreamingMedia.com の記事
http://www.streamingmedia.com/article.asp?id=9793

先日の、Flash Media Streaming Server の値下げの発表から、CDNベンダーが Flash のHigh-Definition のFlashストリーミングに対応を急いでいるという記事。

これからいよいよ、Flash での高画質動画配信の本格化、デファクトスタンダード化が加速すると思われる。
Business of Video の記事
http://blog.streamingmedia.com/the_business_of_online_vi/2007/12/adobe-launches.html

サーバー側の負荷が大変なのか、ひっそりと始まったとのこと。国内の環境でも特に問題なく見られる模様。
ハイビジョンの画像のよさと、Flashの表現力で非常に面白いサイトに。

マイコミジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/12/05/003/

Amazon と eBay の提携の発表と同時期だけに、IT業界全体でのインパクトは小さいのかもしれないが、動画配信分野、特に中小規模の業者にとっては、かなりインパクトのあるニュースと思われる。

来年以降さらに手軽に配信できるサービスの充実を期待。
The business of online video の記事
http://blog.streamingmedia.com/the_business_of_online_vi/2007/12/adobe-announces.html

これは業界的には、ビッグニュース。配信側のソフトウェアの劇的なライセンス料の引き下げは、業界的に大きなメリットをもたらすはず。すでにFlash がほぼデファクトスタンダードともいえる状況になりつつある中、この流れは大きく加速するものとなると思われる。

IT Pro のニュース引用
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071119/287550/

 USENは11月19日,無料動画配信サービス「GyaO」でマイクロソフトのWebブラウザ・プラグイン「Silverlight」を使った映画予告編の配信を開始した。従来のWindowsだけでなく,Mac OS Xでも動画を閲覧できる。同社では2008年以降に,広告収入を基盤とする主力の動画配信でもSilverlightを採用する方針。

 USENのGyaOは,広告収入を基盤とした無料動画配信サービスで,コンテンツの著作権保護に「Windows Media DRM」を採用している。そのため,Windows上で稼働するInternet Explorer(IE)でなければ,GyaOのコンテンツを視聴できなかった。SilverlightはWindowsのIEだけでなく, FirefoxやMac OS XのSafariにも対応しており,IE以外のブラウザでもコンテンツを視聴できる(写真)。

 USENでは今回,DRMを使用していない映画予告編の配信にSilverlightを採用している。マイクロソフトは2008年上期にDRMを実装し た「Silverlight 1.1」を出荷する予定であり,USENではこのSilverlight 1.1を使って映画予告編以外のコンテンツも配信する予定。Silverlight 1.1が登場することで,GyaOの本編がWindows以外のプラットフォームで視聴可能になる。

 同社GyaO編成局WEB制作部長の高野輝次氏は「GyaO開始当初から『Macで見られないのか』という問い合わせが多かった。まずは一部のコ ンテンツをSilverlightで視聴できるようにするが,なるべく速やかに,多くのコンテンツをSilverlightに対応させたい」と述べてい る。

 同社によれば,従来からGyaOをFlashやQuick Timeなどに対応させることも検討していたが,DRMの有無などが足かせになっていた。また「既に数十万タイトルがWindows Media Video(WMV)形式でデータベース化されており,これをH.264などに変換するのは容易ではない」(高野部長)ことから,既存のWMV形式の動画 データベースを利用できるSilverlightの採用を決めたという。

Mac やIE以外のブラウザでリッチなコンテンツをDRMつきで見られるようになるということは非常に大きな壁が取り払われることになる。個人的にも Firefox をメインのブラウザとして使うようになっているが、そういう人は Gyao、Biglobeストリームなどから足が遠のく。


PC上のサイトで、OSやブラウザに依存しないDRMつきのプレイヤーは、 Microsoft に流れが向かうのか?
「DRMなし」であれば現状 Flash だが、セキュリティの完成度が高ければ、再度Windowsに流れが傾くかも。

Internet Magazine の記事の引用
http://web-tan.forum.impressrd.jp/n/2007/11/08/2184

ハウジング、ホスティング、ストリーミングサービスを展開しているNTTグループのNTTスマートコネクトは、同社のASP型ストリーミングサービ ス「SmartSTREAM(スマートストリーム)」で、配信帯域を優先的に確保して安定的な映像配信を可能にする「プライオリティ配信サービス」を新た にオプションに追加。12月3日に提供開始する、と11月7日発表した。ASP型ストリーミングサービスでの帯域保証は映像配信業界で初めてという。オプ ション料金は、基本保証10Mbpsで初期費用1万500円、月額10万5000円。追加保証1Mbpsあたり月額1万500円。

従来のASP型ストリーミングサービスでは、アクセスが突発的に集中した場合、映像配信の帯域は保証されず、ベストエフォートでの配信となってい た。しかしユーザーからは、最低限のアクセスを確保したい、突発的なアクセス増があっても対応したい、との要望が強く、今回同社は他に先駆けて帯域を保証 するサービスを提供することにした。保証帯域は10Mbpsからで、1Mbps単位で追加できる。アクセスがそれ以上に集中しても、空いた帯域を利用して ベストエフォートでの配信が可能。また、他のユーザーに突発的なアクセスがあっても影響を受けることはない。

スマートストリームは、月額4万2000円(Flash、Windows Mediaエントリープラン)からのサービス。10月にはモバイルストリーミングサービスの提供を開始し、今回新たにプライオリティ配信サービスをオプ ションに加え、今後も映像配信をビジネス活用したいユーザーのニーズに応えられるよう充実を図っていく考え。ただ、エントリープランはプライオリティ配信 サービスの対象外。プライオリティ配信がオプションとして利用できるのは月額10万5000円からのFlash、Windows Media、モバイルの各オンデマンド配信サービス。

帯域保障って業界初だっけな?という疑問が少し沸いたけれども、そういえば他のところのサービスで帯域保障をしているところも思いつかないので、そうなのかも(KDDIが1Mbps 保障とかやってた気もするが)。ベストエフォートの固定IP光のサービスが数万まで来ている状況であるので、帯域を保障するから10万という料金設定も少々きつめの設定か。

ケータイWatch からの引用
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/37074.html
 アカマイとブイキューブは、パソコンと携帯電話向けに同時にライブ配信が行なえるシステムを開発し、オンラインセミナー導入企業などに向けて提供を開始した。

 今回開発されたシステムは、パソコンと携帯電話に同時にライブ配信が行なえる動画配信システム。アカマイは配信インフラを提供し、ブイキューブ はアカマイの配信をインフラを利用したオンラインセミナーサービス「nice to meet you セミナー」を提供する。同サービスでは、Flashを利用するアカマイの配信インフラ「Live! Flash」でパソコン向けに配信が行なわれる。携帯電話向けには、「nice to meet you トランスコーダ」とイサオの携帯動画エンコーダ、アカマイの携帯向け配信プラットフォームを利用して配信が行なわれる。

 携帯電話向けの配信はiモード端末に対応し、iアプリでセミナーなどを受信・受講できる。EZweb、Yahoo!ケータイ向けアプリは、キャリアのネットワーク側の受信容量の制限により、長尺コンテンツの利用が難しいことなどから提供は見送られている。
 6日には都内で記者向けに発表会が開催された。アカマイ 代表取締役社長の小俣 修一氏は、「アカマイは、インターネット網に信頼性を与えるのが仕事」と同社の事業を紹介し、「動画配信は今や50万人規模が同時視聴できるような環境が 必要とされている。特に企業のセミナーをパソコン、携帯電話で受講するという需要が増えている」と述べ、法人向けにも動画配信の需要がプラットフォームを 問わず拡大している現状を紹介した。
PC・携帯向け配信システムの背景 PC・携帯向けにライブ映像の同時配信を実現

アカマイの構築するネットワークでは、レイヤー構造により障害発生時にサービスの切断を自動的に防ぐ仕組みが用意される アカマイ 代表取締役社長の小俣 修一氏

ブイキューブ 代表取締役社長の間下 直晃氏
 ブイキューブ 代表取締役社長の間下 直晃氏は、法人向けのビジュアルコミュニケーションサービスに特化する同社の戦略を紹介し、セミナー配信システムなどを紹介した。法人向けの需要として は、「1年でのべ30万人が『nice to meet you』を利用するなど、急速に伸びている」とし、「メールを受け取り、URLをクリックすればアクセスできる」と手軽に利用できる様子や、セミナー中の アンケートシステムやセミナー後のチャットなどをデモを交えながら紹介した。

 携帯電話からの利用では、テレビ電話に加えてiアプリに対応することで、パケット定額制での利用が可能。また、携帯の画面では、表示される資料 とライブ配信される講師の画像の大小を入れ替えることもできる。アカマイの配信プラットフォーム側では、理論的に最大50万人規模まで同時視聴可能とのこ とで、大量の同時配信に余裕を持って対応できるシステムとして構築されている。

 間下氏によれば、すでにマネックス証券、外為どっとコムなどが導入を検討しているとのことで、ユーザー向けのセミナー配信などに利用される見込みとのことだった。
アカマイのネットワークと組み合わせてPC・携帯向け配信が可能に ブラウザでアクセスするPC向けセミナー受講画面

iアプリでセミナーを受講している様子


URL
  ニュースリリース
  http://www.akamai.co.jp/jp/html/about/press/press071106.html
  アカマイ
  http://www.akamai.co.jp/
  ブイキューブ
  http://www.vcube.co.jp/

携帯でも、オンライン会議が安定した品質で見られるようになるというのは、ビジネス的にはインパクトが強いはず。両社の社長さんとはお二人ともお話をさせていただいたことがあるだけに、大きな発展を祈念。


ネットサービスパークから引用
http://www.netservice-park.com/world/newsdetail_fdowgiill_20071105103305.html

株式会社Jストリームは、アドビ システムズ主催の、IT関連企業フットサルチーム8組が参加するフットサルの大会、「Adobe MAX CUP 2007」のストリーミング配信を行ない、更にテクニカルスポンサーとして参加する。

PC向は、サイト上でAdobe Flash Media Serverによるオンデマンドストリーミング配信を実施しており、Adobe MAX会期中の11月1日に行われる決勝戦はライブストリーミング配信を実施する。

また、携帯電話向けのライブストリーミング配信の技術協力も実施し、携帯端末向けFlash Player「Adobe Flash Lite(TM) 3」を利用した日本初の試みとなっている。

Flash Lite 3を搭載したノキアの携帯電話で視聴が可能となっている。


関連URL: http://www.adobemax2007.jp/


PCのストリーミングサーバーの覇権争いの勢力地図がこの3年で完全に入れ替わってしまったが、携帯についてもこの流れでいくかどうかが注目。コンポーネントとしては、携帯にもフラッシュが載るのが自然な流れか。

動画サンプル

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プロモーションビデオサンプル

会社案内のビデオ制作のサンプルです。(最初の音が少々大きいためご注意ください。サンプル終了後に表示されるリストは当社で制作のものではありません。)

 

特定保険用食品の指定のあるサプリメントのプロモーションビデオです。

Sample (Windows Media 550Kbps)


専門学校の学校紹介のビデオのサンプルです。

Sample (Windows Media 330Kbps)


半導体設備装置に関しての展示会での説明用ビデオです。

Sample (Windows Media 330Kbps)


音楽バンドのメジャーデビュー第1弾のプロモーションビデオです。

Sample (Windows Media 330Kbps)


製薬会社の 新薬紹介のビデオです。

Sample (Windows Media 330Kbps)


特定保健用食品の指定のある、健康飲料の紹介ビデオです。

Sample (Windows Media 330Kbps)

 

セミナービデオサンプル

コンサルタントの方が自主流通で販売しているセミナービデオの販促用のサンプルストリーミングです。

Sample (Windows Media 500Kbps)



Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/10/30/17341.html

 コンテンツ配信ネットワーク最大手の米Akamaiは29日、ハイビジョンによる動画を体験してもらうための実証サイトを開設したと発表した。 Apple、BBC Motion Gallery、CBS、Gannet、MTV Networks、NBAなどがコンテンツを提供しており、無料で視聴できる。

 Akamaiは8月、同社の戦略として今後ハイビジョン動画の配信ネットワークを推し進めていくことを発表していた。今回、自らユーザーによる 需要を喚起するために実証サイトを開設した格好となった。この分野では新興企業のLimelight Networksも10月にハイビジョンのコンテンツ配信ネットワーク事業を開始したことを発表しており、競争が激しくなりつつある。

 Akamaiの実証サイトでは、720p/1080i/1080pの解像度の画像を見ることができる。視聴には最新バージョンのFlash 9がインストールされている必要があるほか、かなり高速なブロードバンド回線が必要となる。ただし、回線速度が必要条件を満たさない場合にもある程度動画 を視聴できるようだ。

 Akamaiはこのサイトを開設した理由として、ブランド力のある優良コンテンツを集めてインターネットの未来を見せ、視聴者に高品質な動画体験を体感させることによって優良コンテンツ収益化戦略への道を開くことを目的としているという。

非常に興味深い記事。すでに日本でもスカパーBBなども始まっているので、パソコン上の動画配信に限定されないインフラのニュースというのは、世界的に増えてくるでしょう。
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