動画配信・DRM・VSEO・動画マーケティングで「Silverlight」と一致するもの



IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100302/345261/

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2010年3月2日、エスパルス(清水エスパルス)が提供するサポーター向けの公式動画配信サイト「Orange-TV」にWebと動画配信のインフラ提供を開始したと発表した。
メモ。
Enterprise Watch の記事
http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/special/20091218_335843.html

一般利用者向けにはすぐには広がりにくいかもしれないが、企業向け用途で拡大できるかどうかには注目。
BB Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/24287.html
日本放送協会(NHK)は16日、12月1日に開始した映像配信サービス「NHKオンデマンド」の利用状況などに関する説明会を開催した。合わせて、「NHKオンデマンド運用室」も公開された。

業界が盛り上がるためには、このNHKオンデマンドが採算判断の目安とされる3年間の間にどれだけ拡大できるかも大きくムードに影響すると思うが、今のところ出てきている数字からすると少し厳しい数字かもしれない。

Windows OS 限定で始めたのは仕方のないことかもしれないが、ブラウザも限定されてしまっているのはFirefox を利用している技術好きPCヘビーユーザー・アーリーアダプタの取り込みに苦労するのではないだろうか。有名ブロガーなどが、IEで記事を投稿しているとはあまり考えにくいので、ネット上の口コミなどが現状では期待しにくいか。(私自身も Firefox で利用できるのであれば間違いなく試しに契約をしていたと思うのだが。)

プラットフォームの拡充は絶対条件のように思えるが、Silverlight の信頼性の問題もあるので、すぐには難しいのか。
Cnet Japan の記事
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20382770,00.htm

 MicrosoftとAkamai Technologiesは米国時間10月28日、PC向けの高精細(HD)動画ストリーミング配信で提携すると発表した。

 Akamaiは、2009年初めに一部のメディア顧客向けにベータ版の「AdaptiveEdge Streaming for Microsoft Silverlight」サービスをリリースする計画だ。このサービスは、Microsoftのメディアプレーヤー「Silverlight」を搭載した 「Windows Server 2008」上で稼働することになる。

 2社の提携の背景には、ブロードバンドが一般家庭に普及し、PCでスムーズに視聴できるビデオに対して消費者の期待が高まっていることがある。HD動画の鮮明さも、PCでのビデオ視聴に消費者の関心が高まっている一因だ。

 Microsoftは、このサービスに新しいウェブサーバ技術「Internet Information Services 7.0 Smooth Streaming」(IIS7.0)を搭載する。IIS7.0は、バッファリングによる待ち時間なしで即座にビデオストリームを視聴可能にする技術だ。 同技術は、接続速度の変化に応じてリアルタイムで調整することにより、スムーズなビデオストリーミングを配信することを目指している。

 Akamaiは、各国のメディア企業にこのサービスを売り込む計画で、いずれは「IIS7 Media Pack」に組み込む予定だ。

 Akamaiのデジタルメディア担当最高戦略責任者のTim Napoleon氏は声明の中で、「われわれはこれまで、顧客層の間でHDオンラインコンテンツに対する需要が高まっているのを実感してきた」と述べた。

 Napoleon氏は、テレビはすべての視聴者に同一画質の映像を提供するが、PC向けのストリーミング動画はそうではないと指摘する。その時々の接続速度によって、コンピュータでの体験は視聴者ごとに異なる可能性がある。

 今回の発表に先立ち、Microsoftは10月13日に「Silverlight 2」メディアプレーヤーの計画を発表した。最新版のSilverlight 2は、Deep Zoom機能、クロスプラットフォームへのサポート強化、デジタル著作権管理技術のサポートなどを特徴とする。


HD品質のビデオの安定配信が米国内でも行われるようになれば、かなり日本の市場動向にも影響する。Akamai であれば、おそらく日本のエッジサーバーもちゃんと用意するであろうから、米国からのコンテンツ流入も本格的に進むのかも。

@IT の記事
http://www.atmarkit.co.jp/news/200810/15/flash.html

 米アドビシステムズは10月15日、マルチメデイア再生ソフトウェア「Adobe Flash Player」の最新バージョン10を正式リリースした。米マイクロソフトが「Microsoft Silverlight 2」を正式リリースした翌日のリリースとなる。SilverlightとFlashはWebブラウザのプラグインとして動作し、対抗技術に位置付けられて いる。

 米マイクロソフトは、10月10日の時点で「来週にはSilverlight 2を正式リリースする」と宣言しており(参考:Silverlight 2、来週ダウンロード提供開始へ)、その発表を受けて米アドビシステムズが対抗技術となるFlashの最新版を公開したという見方もある。

 Flash Player 10は、従来の描画APIやファイルアップロード/ダウンロードAPI、ハードウェアアクセラレーション、クリップボードへの読み書きアクセスなどの機能強化に加え、主に以下の新機能を搭載した。

 まずは、ネットワークの状況変化に自動的に対応し、通信品質(QoS)指標を利用したストリーミング機能。暗号化されたRTMFP(Real Time Media Flow Protocol)を利用して、メディア配信を保護することもできる。RTMFPは、TCP上でのRTMPと比べて安全性に優れたUDPベースのネット ワーク転送手段といわれている。RTMFPのサポートは次期リリースの「Adobe Flash Media Server」を介して提供される予定。これらのストリーミング機能の強化はおそらく、同社のAodbe Media Playerにおけるストリーミング動画配信に大きな影響を与えるものと考えられる。

 動的に音声を生成したり、ミキサーやシーケンサ、ゲーム用のリアルタイムオーディオ、オーディオビジュアライザなどのオーディオアプリケーション の制作も可能なサウンドAPIが追加。また、読み込んだMP3ファイルからオーディオデータを抽出し、サウンドバッファに供給するなどのローレベルの処理 操作も可能にした。さらに、従来のADPCMやHE-AAC、MP3、Nellymoserオーディオに加え、高品質音声のオープンソースボイスコーデッ ク「Speex」もサポートなど、音声面での機能追加も目立つ。

 もちろん、画像や描画処理でも機能強化は行われている。2Dでデザインしたアセットを手軽に3Dへと変換、または3Dアニメーション化することが 可能な3Dエフェクトもサポート。いままでActionScriptに詳しいユーザーや、サードパーティのライブラリを用いるユーザーにしか扱えなかった ようなアニメーションも、3DエフェクトのAPIと「Adobe Flash CS4 Professional」の3Dツールによって、すべてのユーザーが利用できるという。

 ActionScript 3.0テキストコンポーネントのライブラリや最新のテキストレイアウトエンジンを利用して“印刷品質”並みのテキストパブリッシングをWebでも実現でき るとのこと。具体的には、複数のコラムにまたがる合字やインライン画像周囲の処理、双方向の文字配置、テキストの連結のサポートに加え、“縦書き”などが 可能。また、デバイス内蔵フォントに、アンチエイリアスやスタイル、文字の回転を適用できる。加えて、オリジナルのテキストコンポーネントも開発可能。

 Flash Player 10では、米アドビシステムズが独自に開発したプログラミング言語「Adobe Pixel Bender」をサポートした。これは「Adobe After Effects」の数々のフィルタおよびエフェクトに用いられているテクノロジでカスタムエフェクトやフィルタを作ることができる。

 これらのエフェクトは、制作時にはAfter Effects CS4で、そしてライブ再生時にはFlash Player 10で使用できる。また、音声や数学関数などのデータを扱う際にも、これらを別途スレッドで非同期的に処理・フィルタ・ミックスできるという。Pixel BenderのツールキットはAdobe Labsより無償で利用可能だ。

UDPやDRMの機能が実際にアプリケーションとして、どこか大手で運用始めたというニュースがあればもっとインパクトがあるのだが、カタログ情報のみなので、少々攻めあぐねているのかもしれない。今後の発表に注目。
Silverlight 関連ニュース。一般誌でも大きく取り上げられる状況。

マイクロソフトの次期RIA環境「Silverlight 2」はDRMに対応、開発環境を強化
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20081014/1019973/

マイクロソフト、次世代ブラウザプラグイン「Silverlight 2」の概要を発表
http://www.asahi.com/digital/bcnnews/BCN200810140001.html

「Silverlight 2」、米国時間の14日にダウンロード提供開始
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/10/14/003/



業界情報サイトを中心に各所で話題に。詳細は公開後確認。

【レポート】 企業内システムとも統合する新DRM対応のSilverlight 2が来週公開
マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/10/11/silverlight2/

「ネットでMS環境に固執する意味薄い」――「Silverlight2」正式版、来週公開
IT Media News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/10/news118.html

マイクロソフト、次期RIA環境「Silverlight 2」ベースの広告配信サービス
ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081010/316673/


マイクロソフト「Silverlight 2」の正式版を配布へ
ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081010/316633/


マイクロソフト、DRMに対応した「Silverlight 2」
PC Watch
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081010/316633/


マイクロソフト、企業内システムでも使える「
Silverlight 2」
Enterprise Watch
http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/software/2008/10/10/14052.html

マイクロソフトが「Silverlight 2」を間もなくリリース,Windows MediaコンテンツがMacでも利用可能に
ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081010/316682/


マイクロソフト「Silverlight 2」の正式版を配布へ
日経パソコン
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20081010/1008740
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IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/01/news062.html

 ヤフーは10月1日、米Microsoftのブラウザプラグイン「Silverlight2 Beta 2」を使った動画配信を、同社が運営する米メジャーリーグ(MLB)公式サイト「MAJOR.JP」で始めた。Silverlight2 Beta 2のDRM技術を活用したコンテンツ配信は世界初。

 これまで同サイトの動画はWindows Media Playerのみ対応していたが、Webブラウザで閲覧できるようになる。MacintoshのSafariにも対応するため、これまで利用できなかったMacでも視聴できる。

 まずは、イチロー選手や松坂大輔選手など日本人選手が活躍するシーンを収めた動画を、10月10日まで1日1本ずつ配信。動画は配信後30日間視聴できる。


Firefoxをメインに使っているパリーグファンとしては、早くSilverlight に変わってほしいが、利用者が少ないところから段階的にテストをしていくということになるのだろうか?

 

Business Of Online Video の記事
http://blog.streamingmedia.com/the_business_of_online_vi/2008/09/nbc-did-not-dro.html

NBCがスポーツサイトにてAdobeのプラットフォームを利用するという発表があったのに対して、アメリカ国内の一部ブロガーが

「NBCがMicrosoft のSilverlight を捨てて、Adobeを選択した。」

と報道していることに対し、記事の筆者が「ちゃゃんとした記事をかけ」と言っている記事。

この筆者の言うとおり、NBCがMicrosoftとの関係を解消するということはないとしても、アメリカ国内でのSilverlight でおこなったオリンピック中継が、あまりに期待はずれだったというイメージがかなり広がっているということの証左でもあろう。

いずれにしても、着々とAdobeが米国内での動画配信のシェアを拡大しつつあるのは間違いない。


IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080827/313523/

 インターネットTVを手がける米Move Networksは米国時間2008年8月26日,米Microsoftから出資を受けたと発表した。すでに両社は,MicrosoftのWebブラウザ用プラグイン「Silverlight」とMove NetworksのインターネットTVサービスの統合を進めている。

 両社の協業により,SilverlightユーザーはMove Networksのストリーミング技術を利用したHD(高精細)インターネットTV番組を楽しめるようになる。一方,Move Networksの顧客はSilverlightを使って独自の広告やナビゲーションを含むリッチなインタラクティブ機能をストリーミング番組に導入できるようになる。Move Networksは,Windows Serverベースのエンコーディング技術やSilverlightのデジタル著作権管理(DRM)技術もサポートする。

 協業の第1弾として,両者は今回の発表前日にコロラド州デンバーで開幕した民主党全国大会の模様を公式サイトでライブ放送している。

 なお,米メディア(CNET News)によると,Move Networksは米ABC,米Discovery,米ESPN,米FoxといったパブリッシャにHDビデオ配信技術を提供しており,2008年4月には米Benchmark Capital,米Cisco Systems,米Comcast Interactive Media,米Steamboat Ventures,米Hummer Winblad Venture Partnersなどから4600万ドルの出資を受けている。

メモ。

Silverlight は先日のオリンピックでも飛躍はしていないという状況のようなので、これからどれくらいの速度で広がっていくのかには注目。

Tech Crunch Japanese
http://jp.techcrunch.com/archives/20080825no-matter-how-nbc-spins-it-olympics-web-strategy-comes-up-a-loser/

Silverlightベースのサイトを特別に設け、2000時間超のオンライン動画を出しても、NBCは好機をモノにできなかったようで、同局のオリンピックWeb中継の売上げは丸め誤差程度の水準に留まった。

NBCOlympics.comが流した動画ストリーミングは7200万本で、ページビュー12億件を獲得した。が、1日当たりの平均ビジター数では430万人で、Yahoo Sportsの470万人にも届かず(ソース: Nieisen Online)、動画すら出していないYahooに負けた。 

NBCが今日(米国時間8/25)ニューヨークタイムズに成功を裏づける統計を延々と並べているが、これはeMarketerが「NBCのオリンピック中継の動画広告収入はたったの$5.75M(575万ドル)」と金曜報じたことを受けたもの。 比較のため言うなら、今年3月CBSがNCAAバスケットボールトーナメントをサイトでライブ中継した際の動画広告収入は$23M(2300万ドル)だった。

天下の五輪なんだからNBCは、マーチ・マッドネスでCBSが挙げた以上の儲けは当然出せたはず。ところが、NBCはオンラインで視聴者が観れる素材に制限を加える決定を下した。特にライブストリーミング。これはTV視聴者の共食いを恐れ、TV放送のためウェブ生中継を犠牲にした。

だが、この恐れには実はなんの根拠もないことが実証されている。何故なら大体の人はどちらかひとつ選べと言われたらオリンピック中継はオンラインよりテレビで観る方を好むからだ。ウェブで流した情報をテレビで手短かに流すことで(女子ビーチバレー以外の、米国にメダルの見込みがない種目は短くていい)視聴者はもっと拡大できたものを、NBCはその大きなチャンスを逃した。

先に紹介したeMarketerの推計には、ページビュー12億件から入るバナー広告収入が含まれていないが、CPMによっては動画広告収入よりバナー広告の方が多く挙がった可能性もある。― 例えば$10のCPMなら$12M(1200万ドル)だしね。NBCが今回オリンピック中継で得た収入は合計$1B(10億ドル)で、大半はテレビ広告からの収入だから、どっちみち丸め誤差程度の微々たる水準であることには変わりないのだが。…ね?

ところがどっこい、これが丸め誤差で収まる話ではないのだ。 NBCは今回、五輪独占動画使用権に$900M(9億ドル)払った。つまり利益は大体$100M(1億ドル)で、ちょっと手を置くだけでメーターの針が振れるような(吹けば飛ぶような)利益水準だ。サイト運用およびバンド幅の経費を差し引けばオンライン売上げはたちまち泡と消えるだろう。こう置き換えて考えるといい。「経費から$25M(2500万ドル)出るごとに利益は 25%増えたはず」なのだと。

が、NBCは未だにウェブを、実験以上のものとは考えていないのである。

こちらは手厳しいほうの記事。確かに動画すら出していないサイトにユニークビジター数で負けるようでは、失敗といわざるを得ないか。それではそもそもトラフィックの誘導戦略を間違ったということになる。

Japan.internet.com の記事
http://japan.internet.com/wmnews/20080826/11.html

デジタル広告の熾烈な競争は、言うなればメダルのないオリンピック競技だ。しかし、真のデジタル化オリンピックの幕開けだったとみる向きの多い今回の北京オリンピックについて、少しずつ伝わってくる数字を用いて振りかえる価値はある。

調査会社 eMarketer によると、放送大手の NBC は、ビデオ ストリーミングの扱い方で多大な悩みを抱えていた (同社はテレビ放送した競技のライブ ストリーミングを行なわなかった) が、売上の面で一応の成果を出したという。eMarketer は、NBC が情報サイトの『NBCOlympics.com』で得た動画広告売上について、オリンピック閉幕までの金額が575万ドルにのぼるとの試算を示した。約 2週間の業績としては悪くない数字だが、今年1年のオンライン動画広告支出予測額と比較して、ほんの1%に過ぎないと eMarketer は指摘している。

アナリストの David Hallerman 氏は、コンテンツを視聴する上で NBC が Microsoft 製プラグイン『Silverlight』のインストールが必要だとしたことが、障壁の1つだったと指摘した。インストールの強制により、どうしても途中で止めるユーザーがある程度の割合で発生するからだ。

そればかりか、テレビの視聴率と食い合いになってしまうことを恐れ、NBC がオンラインで視聴可能な番組を限定したことも、ほぼ間違いなくサイトにおける広告売上の障害となった。

Nielsen の最新調査結果をみると、NBC のオリンピック情報サイトは1日平均427万人のユニークビジターを集めていた。悪くはないが最高の成績でもない。動画コンテンツの掲載こそなかったものの、相当なページをオリンピック情報に割いた Yahoo! は、1日平均473万人のビジターを集めた。

Hallerman 氏は次のように結論づけている。「今回の夏季オリンピックについて、NBC がオンラインで行なった活動には、銅メダルを与えても良いとみる向きもあるかもしれない。今回のオリンピックは、将来のオンラインイベントを体現した存在として、主要なスポーツイベント、トーナメント、プロリーグが、断片的ではなく大量の動画コンテンツをオンラインで提供する必要があることを確立し、高い基準を設けた」

媒体も違えば評価も違う。大成功といえなかったことは間違いがなさそう。様々な記事の中でも、上記の記事は比較的好意的に書いてある記事といえる。

Nikkei IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080825/313298/?ST=ittrend

 米eMarketerが米NBCのデータを基に北京オリンピック開催期間中のオンライン・ビデオ広告を調査分析したところ,大会開始以来約2週間のオリンピック情報サイト「NBCOlympics.com」における動画広告支出は推計575万ドル。2008年通期の米国オンライン・ビデオ広告全体の支出見通しである5億500万ドルに対してわずか1.1%にとどまった。

 NBCOlympics.comは記録的なトラフィックを集めたが,その多くはビデオを視聴しなかった。同サイトでビデオを視聴するには米 Microsoftの「Silverlight」などをダウンロードしなければならず,これがユーザー数を限定することになってしまったと eMarketerは分析する。

 また米メディアの報道(CNET News.com)によると,NBCはテレビ放送を優先し,NBCOlympics.comでは開会式の生中継を行わず,一部の人気の高い試合をストリーミング配信しなかった。

オリンピックというビックイベントですら動画配信の起爆剤とはならなかった模様。これだけのイベントでも、
「Silverlight をインストールしなければ見ることができない」
というのが、視聴者獲得につながらないとなると、やはりFlashでの動画配信がかなり有利に働いていく可能性が高くなる。

Japan Internet.com の記事
http://japan.internet.com/wmnews/20080811/11.html

 メディアが大々的に取り上げるようなイベントは年々、デジタル世界でも一大現象を巻き起こすことが増えてきた。『Super Bowl』もそうだったし、米大統領選挙もまさしくそうなっている。そして今度はオリンピックだ。

Lehman Brothers のアナリスト Doug Anmuth 氏によれば、8日に開幕した北京オリンピックは、五輪のデジタル化の出発点となるかもしれないという。Anmuth 氏は投資家向けプレゼンテーションの中で、北京オリンピックは五輪から Web 関連利益を引き出すという点で「重要な分岐点となる可能性のあるイベント」だと述べた。

広告支出だけを見ても、北京オリンピックは大当たりとなりそうだ。Anmuth 氏の予測によれば、企業がオリンピック関連のオンライン キャンペーンに投じる額は1億ドルにのぼるという。

もちろん、こうした特需の恩恵を受けるオンライン大手企業の代表格は Microsoft だろう。同社の MSN は、米国での北京オリンピックの独占放送権を持つ NBC Universal と提携し、オリンピック用サイト『NBCOlympics.com』を手がけている。

同サイトでは Microsoft の『Silverlight』技術を使って、計3500時間にのぼるオリンピックのライブストリーミングおよびオンデマンド動画を配信する。NBC がテレビで生中継する試合はオンライン配信しないが、多くは試合終了から数分以内で配信となる。

これまでの五輪は限定的なオンデマンド Web 動画でしか見ることができなかったが、米国では今回初めてライブ ストリーミングでの視聴が可能となる。広告枠については、配信の冒頭と中間に流れる15秒または30秒の広告が販売されている。

Microsoft はそのほか、予想されるオリンピック関連クエリの急増に対応するために検索エンジンの調整も行なっている。『Live Search』では熱狂を伝えるため、出場各選手について検索語としての人気やその上下動を示すランキングを提供するという。

ターニングポイントになりそうなところで、しっかりとおさえるのはMicrosoftのすごいところ。米国内で収益化の可能性が見えてくるようであれば、また市場の流れも変わってくる可能性はある。動画配信の成否はやはりコンテンツによる。

毎日.jp の記事
http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2008/08/06/20378411.html

 GoogleがDoubleClickの買収によって手に入れた技術が、Microsoftの「Silverlight」技術で表示されたビデオ広告の配信に利用できるようになる。NBC Universalは「Silverlight 2」をベースにしたプレーヤーを使い、北京オリンピックの動画をオンライン配信する計画だが、この動画にDoubleClickの技術が採用される見込みだ。

 Googleは米国時間8月5日、広告配信技術「DoubleClick In-Stream」の新機能として、Silverlight 2に対応させたことを発表した。DoubleClick In-Streamはすでに、「Flash」「Real Media」「Windows Media」に対応しており、これらの技術を使った動画広告の配信が可能になっている。DoubleClick In-Streamはまた、動画内に静的な広告を表示することもでき、MicrosoftとNBCは、同技術がライブ動画に最適のアプローチだと判断した。

 すでにDoubleClickの顧客だったNBC Universalは、In-StreamのSliverlight対応を強く望んでいた。NBC Universal Digital Mediaの販売企画および業務担当バイスプレジデントを務めるSteven Gold氏は、声明の中で次のように述べている。「DoubleClick In-StreamがSilverlight 2を新たにサポートするおかげで、ディスプレイ広告やモバイル広告にすでに採用しているのと同じプラットフォームで、オンラインビデオによる画期的な報道から利益を上げることができる。これで、販売チームと業務チームが本当に効率的に協力することが可能になる」

 Silverlightは、マルチメディアやアニメーションなどのリッチコンテンツをウェブ配信するためのブラウザプラグインで、Adobe SystemsのFlashに対抗する技術だ。Microsoftは、北京オリンピックがSilverlightの採用促進につながれば、と期待をかけている。視聴者の間でのオリンピック人気を考えると、あらかじめパッケージ化された動画とライブ動画の両方でオリンピック報道をウェブ配信することは、技術的に複雑なタスクとなる。

 DoubleClick In-Streamは、Googleの広告管理技術「DART」と統合されており、パブリッシャーはインターネット上で広告を提供したり、特定のユーザー層に向けて広告をターゲティングしたり、広告キャンペーンの効果を追跡したり、広告効果を予測したりできる。

Google が Microsoft の Silverlight を採用したのは、少し驚き。メモ。

マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/07/22/042/

Microsoftは18日 (米国時間)、新開発したDRM技術のランタイムパッケージ「PlayReady PC Runtime v1.0」をリリースした。動作環境はWindows Vista SP1 / XP SP3、x86とx64に対応した2種類のインストーラは、MicrosoftのWebサイト経由で無償提供される。

PlayReady PC Runtimeは、Microsoftが開発した新しいDRM (Digital Rights Management) 技術の実装。Windows Media DRMとの後方互換性を備えるほか、PlayReadyにより著作権が保護されたコンテンツがWindowsで利用可能になる。レンタルやペイパービューなど多様なコンテンツビジネスに利用でき、ユーザは購入した音楽や動画などのコンテンツを、PCや携帯電話といった複数の異なるデバイスで再生できるようになる。

PlayReadyが対応するフォーマットは、音声がWindows Media Audio (WMA) とAAC / AAC+ / HE-AAC。ビデオはWindows Media Video (WMV) のほか、H.264とH.263をサポートしている。

2008年4月に公開された「Silverlight DRM」は、このPlayReadyをベースとして、クロスプラットフォームに対応できるよう拡張が加えたもの。Sliverlight DRMは、現在β第2版が公開中の「Silverlight 2」に一部機能が実装されている。

メモ。

IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080701/309926/?ST=network

 USEN(本社:東京都港区,社長:宇野康秀氏)は2008年7月1日,同社が運営する動画配信サービス「GyaO」を全面リニューアルしたと発表した(発表資料)。トップページのデザインをユーザーごとにカスタマイズできるほか,全画面表示を含む3種類の画面サイズから好きなサイズで動画を視聴できるようになった(図1)。

 トップページにマイクロソフトが開発したプラグインソフト「Silverlight」を採用することで,ユーザーごとにドラッグアンドドロップでレイアウトを変更できるようになった。また,Silverlightを使って配信するコンテンツはMac OSでも視聴可能で,今後追加するコンテンツは主にSilverlightを使って配信するという。

 コンテンツに関してはこれまでの総合的な編成を見直し,アニメ,バラエティなどの13のジャンル別編成に変更した。その結果,利用者は自分の好みに合う番組を見つけやすくなり,広告主はよりターゲットを絞った広告出稿が可能になるという。またこれまでの動画だけのコンテンツに加え,テキストと動画を組み合わせたオリジナルのニュース記事やコンテンツの制作,ライブチャットなどの新たな試みも行なう。

 広告メニューについても見直しを行った(図2)。動画CMではGyaOの特徴である「属性別配信」を強化・充実し,地域別や性別といった属性に加えて,これまでよりも細かい5歳きざみの年齢別に広告配信を可能にした。また,バナー広告メニューをより大きくし,広告効果を高めた。また,CMの配信回数を保証する「リーチ保証」や,番組の始めに必ずCMを配信する「初回CMポジション固定」など,新しい概念の広告メニューも開始する。

すでにアナウンス済みであったが、アナウンスどおりリニューアル。MacOS でも閲覧可能になったのは大きいか。ただ、今回のリニューアルで収益化のめどが立つかどうかは疑問。

AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080626/usen.htm

 株式会社USENは、7月1日正午に無料動画配信サービス「GyaO」をリニューアルオープンする。動画の配信用にMicrosoftのWebブラウザプラグイン技術「Silverlight」を導入するほか、チャンネル構成の刷新も行なう。これに伴い、1日の午前11時~正午まではサービスが一時停止される。

 従来はFlashを使用しており、リニューアル後もFlashは使用するが、MicrosoftのSilverlightも一部のコンテンツで導入予定。今後はSilverlightを推奨環境とする予定で、利用者にインストールを呼びかけている。コンテンツの表示サイズは大/中/小の3サイズから選択可能。

 チャンネル構成のリニューアルでは、コンテンツを13個のステーションに分類。最新ニュースを扱う「News」、ネットの流行を紹介する「知ってる? トレンド」、映画や海外/国内ドラマの配信を行なう「シネマ&ドラマ」、アニメの配信やゲームのPV配信を行なう「アニゲー」、地球環境やエコに関する動画を扱う「ちきゅうGyaO」などが作られる。各ステーションのページは異なるデザインとなり、独自のサービスも提供予定。

動画の視聴環境が、ブラウザに依存しない、ということはサービスの業者からすると非常に重要な事柄。ちゃんと動くかは要確認。

読売新聞の記事
http://www.yomiuri.co.jp/net/cnet/20080428nt15.htm

 NBCでSports & OlympicsのDigital Mediaを担当するシニアバイスプレジデントのPerkins Miller氏は、NBCOlympics.comを成功に導くという使命を担ってきた。

 そのMiller氏に失敗は許されない。北京オリンピックが開幕すれば、同サイト上で放送される各競技の中継放送を数百万人の人々が視聴することになるのだ。

 Miller氏は米国時間4月23日、ZDNet Asiaが行ったインタビューの中で、期限を明確に意識していた。「われわれに残された時間は106日間だ」(同氏)

 NBCは、17日間に及ぶオリンピックの模様を同サイト上で放送し、さらに、その映像をアーカイブに保存する予定だ。その結果、ユーザーが生で視聴したり、見たい部分をオンデマンドで無料で呼び出せる映像は2200時間分に上ることになる。

 Miller氏は、同サイトをNBCがテレビ放送する映像の補完的なレポジトリととらえている。「テレビで放送しない25の競技をオンライン上で放送することを検討している。その結果、オンライン上のコンテンツ数はテレビ放送に比べ大幅に多くなるだろう」とMiller氏は語る。さらに同氏は、ユーザーからオンデマンドコンテンツのに対する強い要望が寄せられていたと付け加えた。

 同サイトのウェブビデオプレーヤーは、MicrosoftのウェブアプリケーションフレームワークSilverlightが基礎となっている。 Miller氏によると、NBCは9カ月前からこのプロジェクトを計画し、4カ月ほど前からMicrosoftとともに、より集中的なプログラミング作業を行ってきたという。

 開発チームは2008年2月に実用レベルのプロトタイプを開発し、その後、「さまざまなプロトタイプ」が制作された、とMiller氏は話す。 2008年中頃には再度テストが実施されるが、同時期にオリンピックの予選ラウンドが行われる。そこで開発チームは、その機会を利用し、ビデオプレーヤーのライブストリーミング機能のテストが可能になる。

 開発チームは、プロトタイプの段階から、同プレーヤーのユーザーエクスペリエンスの向上に注力してきた。例えば、ナビゲーションインターフェース、マネジドビットレート(ユーザーの接続速度にビデオの画質を合わせる技術)、検索、アーカイビングを容易化するためのストリーミング映像のメタデータタギングなどだ。

 「私が最も気にしているのは、素晴らしいユーザーエクスペリエンスを提供できるか、彼らがすべてのコンテンツを検索できるか、さらに、将来ユーザーが(同サイトに)戻ってきて、われわれのプラットフォーム上で消費し続けてくれるか、という3点だ」(Miller氏)

 しかし、このユーザーエクスペリエンスは、ユーザーが視聴中に表示される広告の影響を受ける。Miller氏によると、NBCはオンライン広告配信のDoubleClickと提携しており、Silverlightプレーヤーは、同社から提供される「ダイナミック広告」を表示するという。

 またMiller氏は、放送した映像に対する海賊行為についても懸念していると語る。この問題に対処するため、NBCは国際オリンピック委員会(IOC)と緊密に連携し、コンテンツにフィンガープリントを埋め込んで著作権者を保護したり、YouTubeなどのユーザー生成コンテンツサイトに協力を求めるなどの取り組みを行っているという。

一般紙なので、一般的な内容になっているが、米国内でのオリンピックライブ放送がどのような結果になるかは、興味深いところ。

IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080415/299028/


 米Microsoftは,リッチ・インタラクティブ・アプリケーション(RIA)表示用のWebブラウザ・プラグイン「Silverlight」を,新 たに複数の大手メディア企業およびコンテンツ企業が採用すると発表した。米国時間2008年4月14日,米ラスベガスで開催中の「NAB Show 2008」で明らかにしたもの。

 Microsoftによれば,米Madison Square Garden(MSG)Interactiveをはじめ,ヤフー(Yahoo! JAPAN),中国Tencent,スペインのAbertis TelecomとTerra Networks Operations,韓国のSBSiやMNetなどがSilverlight技術をベースとするプロジェクトを進めているという。

 具体的には,MSG Interactiveはオンデマンドによるデジタル・エンタテインメントおよびスポーツ・イベントのライブ配信にSilverlightを使っており, Abertis Telecomは2カ月以内にサービスを開始する新しいスペイン語のビデオ配信チャンネル用に同プラットフォームを採用する。Terra Networksは,18カ国でサービスを展開するオンラインのビデオおよびTVサービス「Terra TV」のHDチャンネルにSilverlight技術の採用を予定している。Yahoo!とインターネット・ポータルのTencentは,将来的なビデオ 配信およびインターネット・サービスに同技術を採用する予定だという。

 Microsoftは同日,デジタル著作権管理(DRM)技術「PlayReady」を組み込んだコンテンツ保護技術「Silverlight DRM」についても明らかにした。Silverlight DRMは,MicrosoftのDRM技術「Windows Media DRM 10」と互換性があるほか,ライブおよびオンデマンドのストリーミング,プログレッシブ・ダウンロードといった配信方式に対応する。2008年内に公開さ れる「Silverlight 2」はDRM対応になるとしている。

先行者メリットで、動画配信のテクノロジーの分野ではMicrosoft が Adobe をリードしている感じがある。Adobeでどこまでコンテンツ企業から受け入れられて効果的なサービスが生み出されるかは興味深い。投稿サイトのフォーマットはほぼAdobeが優勢と思われるだけに、現段階では予測自体が難しい・・・



マイコミジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/04/09/042/


マイクロソフトは、クロスブラウザ、クロスプラットフォームなリッチインタラクティブアプリケーション(RIA)を実現するSilverlight テクノロジを、Yahoo! JAPANが同サイトのサービスにおいて採用することを明らかにした。Yahoo! JAPANによると、6月を目処にSilverlightの特性を生かした動画配信サービスを開始する予定だという。

Silverlightは、高度なインタラクティブ性や動画・音声のストリーミング配信などの特徴を持つWebブラウザプラグイン。Silverlightのサイトでは、これらの機能とYahoo! JAPANで提供されているサービスを組み合わせたものをイメージしたデモムービーが公開されている。

実際にはデモムービーのようにサービス全体がSilverlightプラットフォームに統合されるわけではなく、まずは動画配信サービスに導入され る形となる。現在提供されているYahoo!動画はWindows/IE6.0以上のみに対応しているが、Silverlightを用いることでMacや IE以外のブラウザでも動画の視聴が可能となる。またDRM(デジタル著作権管理技術)対応によるコンテンツ管理や、ユーザー側で配信帯域の変更が可能な ことなども利点として挙げられている。

Yahoo! Japan が Silverlight でいくというのは、国内においては非常にインパクトは大きい。IE以外のブラウザやMacOSで、どれほど快適な環境が提供できるかが鍵か。

Broadband Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/21299.html

 朝日新聞社が運営するニュースサイト「asahi.com」は18日、「Microsoft Silverlight」を採用したHD動画配信を開始したと発表した。

 「Microsoft Silverlight」は、マイクロソフトが開発したWebブラウザ用プラグイン。WindowsだけでなくMac OSもサポートし、ブラウザもInternet Explorerに加えてFirefoxやSafariもサポートするといったマルチプラットフォーム対応を特徴の1つとする。

 asahi.comでは2月28日で、Sliverlightを利用したニュース映像配信を開始。画面サイズは最大幅1,280×720ピクセルで、全画面表示機能もサポート。現在のところは朝日新聞独自取材による「ヒマラヤ」「海に沈む島」のほか、ほしのあきや新型ロマンスカーMSSEの試乗会、ニッサンGT-Rデモ走行といった動画が用意されている。

新聞社がHD画質のニュース動画、素材を集めるようになると、報道機関のあり方も変わってくるのかもしれない。

TechCrunch Japanse の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/microsoft-adopts-flash-lite-for-windows-mobile-as-a-stopgap-measure-2/

モバイル対応のFlash Liteはスティーブ・ジョブズには落第でも、マイクロソフトはそこまで選り好みしないようで、Windows Mobileでも使えるようFlash Liteのライセンスを取得した。これで明らかになった点は2つある。:Flashで仕事している開発者や既存サイトが山とあること、そしてFlashに対抗して打ち出したマイクロソフト独自のソフトSilverlightのモバイル版は導入に程遠い状況にあることだ。

マイクロソフトは実践重視で動いてるだけかもしれない。Adobe Flashはウェブ、特に動画では今やユビキタスな存在。Flash Liteは妥協かもしれないが(例えばAdobe Flexツール群で開発したWebページやアプリは動かせない)、それでも携帯電話5億台が既に対応しているわけで、マイクロソフトとしてもFlash Lite用に開発されたアプリを全部無視するわけにもいかない(ジョブズは無視できる。何故ならiPhoneを厳しく統制することでiPhoneエクスペリエンスの全一性を守る方が氏にとっては重要だから)。

ただマイクロソフトにとってこれはFlashのライバル「Silverlight」のシェア確保までの単なる埋め合わせと見ることも可能だ。Sliverlight 2.0のモバイル対応版は第2四半期まで出荷されない。WinMoの機能を上げても、それでSilverlightの魅力が損なわれることはないだろう。

市場には「モバイル端末でもFlashライクなエクスペリエンスを実現して欲しい」という切実なニーズがあるわけで、Flashもモバイル端末上では遅いという意見もある。つまりマイクロソフトには動画、アニメーション、その他のリッチメディアのエクスペリエンスをモバイル化することで Silverlightへの乗り換えを勝ち取る余地もあるということになる(Nokiaは既にSilverlight対応化を発表した)。

アップルやグーグルもモバイル端末上でFlashで対応し切れないギャップを埋める努力をしている頃かもしれない。アドビだって今から全社一丸となって、モバイル端末でFlashの機能をフルに使えるバージョンを出す可能性も。あと考えられる唯一のオプションは、数年待って今のノート並みに携帯端末がパワフルになったら標準のFlashのサイトも表示できるようになる、ということだ。

結局日本企業が覇権を握ることができないことは、間違いない・・・

IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/17/news023.html

 Microsoftは3月5日、リッチWebアプリケーション「Silverlight 2」のβ版をリリースした。ハイテクメディアやアナリストは、世界のブラウザの98%で使われているAdobeのFlashの代替になるものとして、Silverlightを位置付けたがっている。

 AjaxとリッチWebアプリのこの時代に、もしMicrosoftがFlashの市場の一画にでも食い込むことができたら、Googleが支配を目指すインターネット経済において、Microsoftはかなりの収益を上げられる地位に立つ。

 Googleは途方に暮れているのだろうか。コードネームGashとかGooglelightとでも呼ぶリッチWebアプリケーションを開発しているのか。それとも市場を一網打尽にするためAdobe買収を仕掛けるか。

 今後の計画に関するeWEEKの質問についてGoogle広報からは、同社の使命は世界中の情報にどこからでもアクセスできるようにすることにあるという、型通りの返事しか戻ってこなかった。「わが社はこの使命を形にし続けるために継続的なイノベーションを行っているが、現時点で特に発表することはない」

 しかし真っ向から否定されなかったのは怪しい。検索・アプリケーションメーカーの同社が何か隠していることをうかがわせる。そこでリッチWebアプリの分野に詳しい専門家数人に意見を聴いてみた。

 Gartnerのアナリスト、レイ・バルデス氏はeWEEKの取材に対し、Googleは画像処理とグラフィックスを手掛ける企業を買収しており、それを通じてリッチWebアプリ機能を提供できる可能性があると語った。

 例えばGoogleは、Google Earthの基盤となるKeyholeを買収し、後にSketchUpの買収で3Dモデリングを追加した。さらに、写真マッピングを手掛けるPanoramioと、グラフィックス仮想化ツールのGapminderも手中に収めた。

 こうした技術とそのエンジニアがいて、Firefoxブラウザコミュニティーとの親密な関係があることを考えれば、GoogleにはSilverlightキラーを開発する手段がある。

 バルデス氏によると、Microsoftは企業受けがあまり良くなかった自社のWindows Presentation Foundationの軽量版代替製品としてSilverlightを開発した。MicrosoftがSilverlightの市場投入を急いでいる今のうちに、Googleは手を打つべきだというのがバルデス氏の見方だ。

 「事情が分かっているなら競争相手が不必要に優位に立つのを黙って見過ごしはしないだろう。対処しなければ後で厳しくなるとさえ言えるかもしれない」

 Forrester Researchのアナリスト、ジェフリー・ハモンド氏は、GoogleがSilverlightに対する答えを用意しているという証拠はないが、何もないとは言い切れないと話した。

 ハモンド氏によると、別の面から見た場合、GoogleはGoogle Web ToolkitGoogle Gearsで既にAjaxに相当の投資を行っている。Androidでは、既存のAjax資産を利用できる可能性もあるモバイルプラットフォームも立ち上げた。

 Googleは、Flash対抗プレーヤーを幅広く普及させるにはどうすればいいかという課題にも直面することになるとハモンド氏。これは現在Microsoftが取り組んでいる問題でもある。

 「YouTubeを利用するのは目に見えている。わたしはそこを注視していくつもりだ。同社はメディアをH.264にエンコーディングし直して iPhoneに対応させるプロセスを経てきており、理論的にはその取引を損なうことなくH.264対応プレーヤーを開発できる可能性がある」

 一方、IDCのメリッサ・ウェブスター氏はこの理屈に反論している。Googleが再生とユーザーの利便性向上のために利用するのは自社の技術である必要はないとして、「Adobeのもの(いずれかの時点で必要になればプレーヤー、真のストリーミングをやるならストリーミングサーバ、オンライン編集ツールなど)を使えばいい」と語った。

 WebプレゼンテーションソフトメーカーSpresentの創業者で社長のサーシャ・クズネツォフ氏も、Googleのこの市場への参入には懐疑的な見方を示し、GoogleがオープンソースのWebグラフィックス言語SVG(Scalable Vector Graphics)に肩入れする公算の方が大きいと見る。

 Forrester Researchのハモンド氏は、GoogleがAdobeを買収する公算も同じくらい大きいと言う。「既に市場に行き渡っているものを買収できるのに、なぜ自社で開発する必要があるのか」

 Gartnerのバルデス氏もその可能性についてはしばらく前から考えていたといい、Adobeは中堅企業でありながら超巨大企業と競合しており、Microsoftもずっと前にFlashを所有する同社を視野に入れていたと指摘する。GoogleとAdobeが組めば、Googleはリッチ Webアプリ市場でシェアを獲得でき、Adobeは事業拡大が可能になる。

 しかしウェブスター氏はこれ対して否定的な見方を示し、GoogleはAdobeを買収しなくても、リッチインタラクションでやりたいことは達成できると話す。Adobeの主力事業はデスクトップPC向けのパッケージソフトであって、Googleが信奉しているクラウドコンピューティングモデルではないとも指摘、「それでは方向がそれることになる」と言い添えた。

 GoogleがAdobeに照準を定めるかどうかは想像の域を出ないが、そうなった場合、MicrosoftのYahoo!買収に対する対抗策としては興味深いとハモンド氏は言う。

 それだけは確かだ。

そんな話があったのかという感じ。スケールがでかすぎて分からないが。

Japan.Internet.com の記事
http://japan.internet.com/webtech/20080301/12.html

Microsoft は、来週開催される Web 開発カンファレンス『MIX08』でリリース予定の新しい『Windows Live』サービスとプラットフォーム開発ツールについて、同イベントに先立ち一部説明を行なった。

Microsoft の Live Platform Services グループ担当コーポレート バイスプレジデントを務める David Treadwell 氏は2月27日、Blog 投稿のなかで「素晴らしい新アプリケーションと API が出来上がった。それらを MIX08 で発表するつもりだ」と述べている。

MIX は、Microsoft が毎年開いている Web 開発者と Web デザイナーのためのカンファレンスだ。今年も例年通りラスベガスの Venetian Hotel において、3月5日から7日まで開催される。

今年のカンファレンスで Microsoft が発表する予定の技術の1つに、次期 Web ブラウザ『Internet Explorer 8』の初期バージョンがある。同ブラウザについては、まもなく「非公開の」ベータテストが開始され、年内にもリリースされる予定だ。

Treadwell 氏はまた、プログラミング ルーチンセット『Windows Live Messenger Library』のベータ版についても事前説明を行なっている。同ルーチンセットは、開発者が『Windows Live Messenger』を使ったサードパーティの Web サイト向けに、カスタマイズ可能なユーザー インターフェースを作成できるようにするものだ。Treadwell 氏は、「われわれは、3億人以上の Windows Live Messenger ユーザーに到達するために、Windows Live Messenger ネットワークをサードパーティの Web サイトに公開している」と Blog で述べている。

Treadwell 氏はその他、無料のメディア ストリーミング サービス『Silverlight Streaming by Windows Live』のベータテストを開始することも明らかにしている。これは、異なるブラウザやプラットフォームで利用できるメディアストリーミング プラグイン『Silverlight』と連動したサービスだ。

一方、Microsoft は28日、『Windows Live Contacts API』のベータ版をリリースした。同 API によりプログラマは、他のアプリケーションとの間で、安全に連絡先リストを転送および共有できるアプリケーションを作成することが可能だ。
Microsoft が無料の Live Streaming に参入することで、かなり競争が激しくなりそう。今年はLiveサービスの動向にも注目。
Japan.Internet.com の記事
http://japan.internet.com/webtech/20080226/12.html

Microsoft は、長らくそのリリースが待たれていた、複数のブラウザとプラットフォームに対応した同社のストリーミング メディア技術の最新版『Silverlight 2.0』のベータテストが、間もなく開始されることを明らかにした。Microsoft の開発部門担当ゼネラルマネージャを務める Scott Guthrie 氏が22日、自身のブログへの投稿記事で明らかにした。

ただし、正確な日時などに関してはまだ記していない。

Guthrie 氏は投稿の中で、Silverlight 2.0 で装備される数多くの機能について触れている。それによると、最新版はアプリケーションの作成において、JavaScript だけではなく、『.NET Framework』や『Visual Studio』などのプログラミング言語を利用して Silverlight 用のアプリケーションが書けるようになる、最初のバージョンになる。

例をあげると、Silverlight 2.0 は Windows 用のプレゼンテーション サブシステム『Windows Presentation Foundation』(WPF) をベースにしたユーザー インターフェース フレームワークを組み込む予定だ。そのため、リッチ インターネット アプリケーション (RIA) の記述が容易になる。

Guthrie 氏はブログの中で、次のように説明している。「Silverlight の『WPF UI Framework』は、完全版の .NET Framework で使われている WPF UI Framework 機能と互換性を持つサブセットで、開発者は技術や制御、コード、コンテンツを再利用して、複数ブラウザ用のリッチ ウェブ アプリケーションや、Windows 用のリッチなデスクトップ アプリケーションを構築できる」

現行バージョンの Silverlight 1.0 の正式版が出荷されたのは2007年9月のことだ。このバージョンでは JavaScript を使用したアプリケーションの記述しかサポートされていないため、開発の専門家にはなかなか使ってもらえないとアナリストたちは指摘している。

最新版の Silverlight 2.0 では、Silverlight 用アプリケーションの作成に『Visual Studio 2008』や『Expression Studio』といった設計ツールを使用できるようになる。アナリストらは、Microsoft の主要なプログラミング言語 Visual Studio スイート製品を利用してプログラミングが可能になるということから、特に Adobe Systems の『Flash』をはじめとする競合他社のストリーミング メディア技術に対し、対抗勢力になりうるものだと評価している。
動画等のコンテンツ配信のプラットフォームが、Windows 以外のところに向けて配信されて本格化する際の、Adobe とマイクロソフトの開発環境の競争は注目される。現状は、クリエイターを取り込めているAdobe がかなり有利か。


Tech Crunch Japanese
http://jp.techcrunch.com/archives/microsoft-to-acquire-ustreamtv-for-50-million/

Ustream.tvがマイクロソフトと$50M(5000万ドル)の買収交渉の初期段階にある、とValleywagが伝えた。この投稿を公開する時点ではかなり早朝なので電話取材で確認できないが、追って詳しい情報が入り次第お伝えしよう。

Ustream.tvはライブ動画ストリーミング配信では、Justin.tvBlogtvMogulusと並んで、この分野の草分けのひとつ。

Ustream.tvでは動画番組をストリーム配信から投稿までトータルなパッケージで提供しており、ライブ番組・イベントをカバーする動画プロバイダとして信頼性も高い。

去る1月29日には共和党大会のストリーミングで提携を発表。これ以外にも共和党大統領候補マイク・ハカビー氏やチャック・ノリスの番組など各種イベントをカバーしているほか、Chris Pirilloなどメジャーリーグのライブ配信者の拠点も務めている。さらにバイラル展開でもUstream.tvはWalrus TVを破った

買収の噂が本当ならヤフー買収提案の最中ということでタイミング的には少し妙な気もするが、ValleywagはシリーズA交渉前の先制段階であり、成功すればマイクロソフトはもっと広い視聴者にSilverlightの威力を見せることができるだろう、と書いている。


1週間のうちに、米国内のLiveサービスでは様々な動きが起こっている。Microsoft がネット上のメディア企業として買収戦略を進めているということか?

IT Pro のニュース引用
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071119/287550/

 USENは11月19日,無料動画配信サービス「GyaO」でマイクロソフトのWebブラウザ・プラグイン「Silverlight」を使った映画予告編の配信を開始した。従来のWindowsだけでなく,Mac OS Xでも動画を閲覧できる。同社では2008年以降に,広告収入を基盤とする主力の動画配信でもSilverlightを採用する方針。

 USENのGyaOは,広告収入を基盤とした無料動画配信サービスで,コンテンツの著作権保護に「Windows Media DRM」を採用している。そのため,Windows上で稼働するInternet Explorer(IE)でなければ,GyaOのコンテンツを視聴できなかった。SilverlightはWindowsのIEだけでなく, FirefoxやMac OS XのSafariにも対応しており,IE以外のブラウザでもコンテンツを視聴できる(写真)。

 USENでは今回,DRMを使用していない映画予告編の配信にSilverlightを採用している。マイクロソフトは2008年上期にDRMを実装し た「Silverlight 1.1」を出荷する予定であり,USENではこのSilverlight 1.1を使って映画予告編以外のコンテンツも配信する予定。Silverlight 1.1が登場することで,GyaOの本編がWindows以外のプラットフォームで視聴可能になる。

 同社GyaO編成局WEB制作部長の高野輝次氏は「GyaO開始当初から『Macで見られないのか』という問い合わせが多かった。まずは一部のコ ンテンツをSilverlightで視聴できるようにするが,なるべく速やかに,多くのコンテンツをSilverlightに対応させたい」と述べてい る。

 同社によれば,従来からGyaOをFlashやQuick Timeなどに対応させることも検討していたが,DRMの有無などが足かせになっていた。また「既に数十万タイトルがWindows Media Video(WMV)形式でデータベース化されており,これをH.264などに変換するのは容易ではない」(高野部長)ことから,既存のWMV形式の動画 データベースを利用できるSilverlightの採用を決めたという。

Mac やIE以外のブラウザでリッチなコンテンツをDRMつきで見られるようになるということは非常に大きな壁が取り払われることになる。個人的にも Firefox をメインのブラウザとして使うようになっているが、そういう人は Gyao、Biglobeストリームなどから足が遠のく。


PC上のサイトで、OSやブラウザに依存しないDRMつきのプレイヤーは、 Microsoft に流れが向かうのか?
「DRMなし」であれば現状 Flash だが、セキュリティの完成度が高ければ、再度Windowsに流れが傾くかも。

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