"タダが当たり前"の時代、コンテンツ産業に起死回生の魔法はあるか

|


IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/10/news014.html

JASRAC のシンポジウムということでコンテンツの権利者よりのシンポジウムではあろうと思われるものの、ホリプロの社長のコメントなどはあまり目にする機会がないので興味深い。

 堀社長は、過去の番組のネット配信には賛成だが「お金を払いたくないと言っている人がいるようであれば産業にならない」と指摘し、過去に作ったコンテンツにも対価が支払われ、十分に仕事が成り立つと分かれば、制作者は将来に向けて作品を作る意欲がわくだろうと話す。

 堀社長は「フェアユースの日本版と言われるが、何が日本版なのかさっぱり分からない」と話す。「もともとは検索エンジンの検索結果に表示するサムネイル 画像を認めるかどうかという議論から始まったはずが、ネットコンテンツ全体にすり替わってきている。先進国で、権利制限をして何かを流通させようと議論を している国はない」

しごくまっとうな意見。

コンテンツ制作者側にしっかりお金が落ちる仕組みを議論しないで流通が生まれるわけもない。先に制限するとすれば、制作者側の権利ではなく利用者側の権利だと思う。

「コンテンツ流通促進に本当に必要なものは何か」というテーマだったらしいが、「流通促進」が本当に必要なのかという議論もされてよさそうな気がするのだが・・・

前記事
若者がネットで視聴する動画「映画よりもテレビ番組」

次記事
テレビ東京トップページがリニューアル 動画ポータル開設

広告




広告