ユニバーサルミュージック、ビデオポータルを計画か--情報筋から明らかに

|


毎日.jp の記事
http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2008/09/26/20380965.html
レコード会社最大手のUniversal Music Groupに近い情報筋がCNET Newsに明らかにしたところによると、同社は「Huluのような」ビデオポータルを開始する計画だという。

 この新しい事業では正式に制作された音楽ビデオのほかにも、Universal所属のアーティストを起用したオリジナルプログラムを提供する予定 だという。所属アーティストには、The Killers、Mariah Carey、Kanye West、Amy Winehouseなどがいる。Universalの広報担当からコメントは得られていない。

 Universal Music Groupの会長兼最高経営責任者(CEO)であるDoug Morris氏は、音楽ビデオからより多くの売り上げを得て、アーティストが才能を発揮できる、現在オンラインに存在する以上の新しく魅力的なプラット フォームをアーティストに提供したいと思っている、と情報提供者は言う。

 Morris氏にとって最も重要なのは、音楽ビデオに多数の優良広告主を引き付けることだ。現在、オンラインで音楽ビデオを見るサイトとしてはYouTubeが突出しており、大手レコード会社は4社とも、YouTubeと音楽のライセンス契約を交わしている。大手広告主を引き付けるためのYouTubeの苦労はしばしば報じられている。

 NBC Universalと、Rupert Murdoch氏率いるNews Corp.が提供している長編動画配信サイトHuluは、すべての動画に対して広告を販売しているが、一方のYouTubeの場合、広告売上を得ている動画は3%しかないと報じられている。

 理由は単純明快だ。NBC Universalは正式制作による完全版のテレビ番組や映画を(Huluに)提供している。YouTubeの提供する動画の大部分を占めるユーザー投稿 によるコンテンツよりも、プロが制作した動画の横にブランド名が表示されることに広告主は価値を感じるものだ。また、それぞれのサイトにおけるユーザー経 験の違いも関係してくる。YouTubeの動画の質は粗く、Huluの提供する動画はもっと高画質だ。

 YouTubeの幹部からはコメントを得られていない。


米国内でも視聴者数においては圧倒的なシェアを誇っている Youtube でも、広告を掲載するプラットフォームとしての苦戦は各所で報じられている。上記記事のような計画が具現化してくるとアクセス数はともかく、収益上の展開がさらに苦しくなってくることが予想される。

要注目。

前記事
ぐるなび、飲食店情報を「YouTube」動画で紹介する新サービス

次記事
YouTube、世界の貧困と闘う “In My Name”プロジェクトをスタート

広告




広告