北京五輪の米インターネット視聴者、アテネの7倍に

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Variety Japan の記事
http://www.varietyjapan.com/news/tv/2k1u7d00000abhbb.html

 北京オリンピックの開幕から5日間に、米国でインターネット配信を利用してオリンピックを視聴した人の数が、1770万人に到達したことが明らかになった。北京五輪の独占放送権を握る米NBCが発表したもので、2004年のアテネ五輪では17日間の開催期間中にストリーミング視聴を利用した人が220万人だったことから、わずか5日間で前回よりも705%のアップを記録している。

 NBCでリサーチを担当するAlan Wurtzel氏は、「わたしたちの想像をはるかに超えた数字」と驚きを隠せない。

 さらに注目すべきは、インターネットで計2200時間に及ぶストリーミング配信を行っているにもかかわらず、プライムタイム時の中継の視聴率が伸びている点だ。NBCの五輪中継を統括するGary Zenkel氏はこう分析する。「インターネット配信は、NBCネットワークの視聴者を減らしていない。むしろ、関心を高め、より多くの視聴者を夜の放送に導いてくれています」

 ただし、あるスポーツ局の元重役によれば、NBCは注目の競技に関しては生放送のストリーミング配信を行っていないと指摘する。「テレビの視聴者を確保するための作戦ですよ」

 ちなみにストリーミング配信でもっとも人気があったのは、男子競泳の400メートルリレー。同種目で金メダルを獲得したマイケル・フェルプスは史上最強のスイマーとの呼び声が高く、フェルプスの出ている競技は軒並み人気が高い。

 しかし、インターネット視聴が爆発的に伸びても、五輪中継の王様はいまだにテレビ放送だ。Wurtzel氏によると、アメリカの視聴者の90%はテレビのみで視聴。残りの10%のうち9.8%はテレビとインターネットの両方で、インターネットのみで視聴しているのはわずか0.2%に過ぎないという。
非常に興味深いデータ。あまりアクセスが集まらなければ、数字のあいまいな発表しかされない可能性もあるかと思っていたが、具体的な数字が出てきている。テレビとの関係も妥当な数字が発表されている。
ネットでの動画配信がテレビコンテンツの補助的なツールとして利用されることについては、日本でも同様に効果は出ているようなので、その流れは定着した感じ。
 

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