米国音楽ダウンロード市場,2012年にはCD売り上げを抜き48億ドル規模に

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NIKKEI IT PRO Research の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20080220/294233/


 米Forrester Researchが米国時間2008年2月19日に発表した今後5年間の音楽市場動向に関する報告書によれば,米国のデジタル音楽ダウンロード市場は年平 均23%で成長し,2012年には48億ドル規模に達する。一方,CDの売り上げは減少し続け,2012年には38億ドルまで落ち込む見込み。

 市場拡大のカギを握っているのは,音楽業界よりも関連のハード/ソフトウエア業者だと同社は見ている。けん引役の1つであるMP3プレーヤは,複数台所有する家庭が増えている。今後,大半のMP3プレーヤは,すでに1台所有している世帯での購入が進むとみる。

 もう1つのけん引役が,デジタル著作権管理(DRM)による制限をはずした楽曲への移行で,すでに4大レコード会社がDRMフリー楽曲の販売を決 定している。米Amazon.comのデジタル音楽販売サービス,米Appleの「iTunes Store」に続き,主要なオンライン音楽サイトへの拡大が予測される。

 またDRMフリー楽曲はMySpaceやFacebookといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)サイトのプロフィールに掲載できることから,音楽販売の場がSNSなど多様に広がる可能性がある。

 一方で会員制音楽配信サービスは緩やかな成長にとどまり,2012年の売り上げは4億5900万ドル程度と推計する。

 Forrester Researchバイスプレジデント兼主席アナリストのJames L. McQuivey氏は「5年間で従来型の音楽販売は終りを迎えることになる。レコード会社はビデオゲーム市場なども含め,全く新しい収入源を考える必要に 迫られるだろう」と述べている。

すでにそういう状態になっているのかと思い驚いたが、2012年の予測の話。

こういったサービスの4年後の予測の根拠が分からないのでなんともいえない。そんなに急にDRMフリーの楽曲のダウンロードが広がったら、市場の縮小はもっとひどいことになる気もするが。あまり深刻に受け取らないほうがよいか。



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