大阪府知事選の演説動画、投稿サイトで公開

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読売新聞の記事
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080120p101.htm

 ◆公選法の想定外

 インターネットの動画投稿サイトで、大阪府知事選の候補者(27日投開票)の街頭演説の様子が、誰でも自由に閲覧できる状態になっていることがわ かった。公職選挙法ではネット上での映像公開を想定しておらず、府選管は「誰の投稿であっても違法だが、公開をやめさせる規定がない」と頭を抱える。昨年 4月の東京都知事選では政見放送が投稿されたこともあり、ネット社会に法律が追いついていない実態が改めて浮き彫りになった。

 動画が投稿されたのは、米国の大手サイトなど。告示後、街頭演説の様子などを17分24秒撮影したもので、「平気でうそをつく」「中身の薄い演 説」などと批判するナレーションが入る。同じサイトには、別の候補者陣営の街頭活動の様子や、候補者の顔写真などの投稿があり、「府民を馬鹿にしてません か?」とのテロップも流れる。

 こうした投稿に対し、街頭演説の様子を流された陣営幹部は「悪意を感じるが、何もするつもりはない」と静観。別の候補者の陣営は「終盤までこうした行為が続くと悪影響も出てくる。腹立たしい」と憤る。

 公選法では、告示後に配布できる文書図画は、ビラやはがき、マニフェスト(公約)に限られ、候補者、一般市民を問わず、ネットでの公開は違法とされる。

 動画投稿サイトを巡っては、昨年4月の東京都知事選で候補者の政見放送が流され、数十万件の閲覧を記録。都選管は「公選法では政見放送の放送回数が決まっており、映像の削除を要請したが、回答がなかったサイトもあった」とする。

(2008年1月20日  読売新聞)
公職選挙法でいまだに、ネットの現状に即した合理的な改正などが行われないのは業界全体に非常に悪い影響があるように思う。

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