デジタル配信は無料ストリーミングで一本化か?

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Variety Japan の記事
http://www.varietyjapan.com/news/business/u3eqp30000024jx9.html
 ハリウッドは動画コンテンツのデジタル配信について、広告つきの無料ストリーミング方式に一本化しつつあるようだ。

 米ラスベガスで開催中の世界最大級の家電の祭典International CES(Consumer Electronics Show)において、米バラエティ誌ではABC Disney TV、20世紀フォックス、ワーナー・ブラザース、パラマウントの担当重役を招き、デジタル配信についてのパネルディスカッションを実施。パネリストたち は、有料ダウンロード方式よりも、広告つきの無料ストリーミング方式のほうが需要があるという見解で一致した。

 「ネットユーザーの多くは、違法コピーをタダで入手できるのだから、動画コンテンツは無料で見たいと思っている」と、フォックスのダン・フォーセットは 言う。「ダウンロードで購入し、自分のPCにコンテンツを保存するという手法を選ぶ人はどんどん減っているような気がする。気が向いたとき、(ダウンロー ドの時間を待たずに)すぐに見たいと思うのが人情だからね」

ジェリー・サインフェルド
ジェリー・サインフェルド
  ソニー・ピクチャーズTVがInternational CESで発表した新たな動画配信サービスMinisode Networkも、広告収入をベースにした無料ストリーミングだ。過去のテレビドラマを5分程度に再編集し、YouTubeで配信する。この Minisode Networkの発表イベントには、人気コメディアンのジェリー・サインフェルドが出席している。

 オンラインから携帯デバイスに至るまで、さまざまなメディアに対応したストリーミング技術が整いつつあるなかで、いまだ効果的に儲けを生み出すシステム は確立できていない、とスタジオ重役は口を揃える。ABCのアルバート・チャンによれば、同社のオンライン用の広告枠は売れ残っているという。「いまはま だ、需要に対し、収入のほうが追いついていない状態です」

 デジタル配信による収入が、伝統的な配給方式による収入を追い抜くまではまだしばらく時間がかかるのは確実だ。しかし、パラマウントのトム・レシンスキーは、デジタル配信の可能性に期待を寄せる。
 「いま、ようやく収益を生み出すようになったばかりです。まだ、たいした額ではありませんが、損は出していませんよ」

短絡な記事と感じるがメモ。

米国ではブロードバンド環境が日本ほど進んでいないので、数メガBpsクラスの高画質の動画を視聴できるユーザーの絶対数が少ないはず。そのため、インフラ側のコストがそれほど問題になっていない。日本並みにユーザーが増えれば、インフラの問題が発生するし、ブロードバンドの伸びがこの程度でユーザー数が増えないのであればマーケットが小さすぎる。

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